クリスマスに千穐楽の京都! | 愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

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一粒の雨にさえ心揺れることもある。いつもどんな時も心閉ざさずに…。

どうしたものか、一昨日ブログ開設史上2番目に多い閲覧数が出ました。

たまたまマイページを見る必要があったため覗いたところ、『ベスト!』の文字が目に入ったのです。

その数字を見てビックリ。

しかし、“アクセス解析”なんて普段まるでせず、一体どの記事~またはどの言葉~が好評だったのかわかりません。

でも、お越し下さった方には深く感謝いたします。


ちょうど『今年の漢字』が公表されたこともあり、その流れでこちらに来て下さったのでしょうか?

もしそうであれば、ここ最近漢字関連の記事を書き下ろせていない点をお詫びせねばなりません。

『毎日新聞』連載の『週刊漢字 読めますか?』については、抜けた分も含めて年末に作成する予定です。

漢字って予想外の読みが多数あるし、逆に書き取りについては、非常に難しい字の覚え方(書き方)を考え出す愉しさもありますね。


さて、今日12月25日はクリスマスの日。

本来であればこの日にコンサートへ行きたいものですが、行ける範囲内で目当てのライヴが開催されないとどうしようもありません。

もっとも、クリスマス直近の土日に開かれた“クリスマス・コンサート”へは近年も行っています。

最近では、2013年と2015年のCharaさんのクリスマス・ライヴが記憶に新しいところ。


しかし、本当のクリスマスにコンサートへ行った体験がありますよ。

誰?

矢沢永吉さんです。

これは京阪神に居住している人であれば周知の事実。

当時FCも京都にあるなど、永ちゃんにとって京都が準地元のような存在だったでしょ?

『京都へやって来る』と言うより、『京都へ戻ってきた』との表現がぴったりで。



1978年12月25日(月)京都府立体育会館


1. 奴はデビル
2. 世話がやけるぜ
3. あの娘と暮らせない
4. 古いラヴ・レター
5. 時間よ止まれ
6. トラベリン・バス
7. ラッキー・マン
8. ゴールドラッシュ
9. 親友 ☆
10. 昨日を忘れて ☆
11. チャイナタウン ※
12. 恋の列車はリバプール発
13. サブウェイ特急
14. ウィスキー・コーク
15. ガラスの街
16. 黒く塗りつぶせ
17. アイ・ラヴ・ユー、OK


~ENCORE~


18. 鎖を引きちぎれ
19. ズッコケ娘
20. 長い旅



矢沢永吉さん…ヴォーカル、アコースティック・ギター☆、口笛※


相沢行夫さん…エレクトリック・ギター
木原敏雄さん…エレクトリック・ギター
伊藤久幸さん…ベース・ギター
大森正治さん…ドラムス
岩崎はじめさん…ピアノ、エレクトリック・ピアノ、オルガン
下川英雄さん…テナー・サックス、アルト・サックス、バリトーン・サックス(?)
須山恭一さん…テナー・サックス、アルト・サックス、バリトーン・サックス(?)



1979年12月25日(火)京都府立体育会館


1. イントロダクション

2. バイ・バイ・サンキュー・ガール
3. 鎖を引きちぎれ
4. ズッコケ娘

5. ガラスの街
6. 馬鹿もほどほどに
7. I SAY GOOD-BYE, SO GOOD-BYE
8. Mr.T.
9. 古いラヴ・レター

10. トラベリン・バス

11. 世話がやけるぜ
12. チャイナタウン ※
13. アップタイト
14. ワン・ナイト・ショー
15. 黒く塗りつぶせ
16. 天使たちの場所


~ENCORE~


17. ? 

18. バイ・バイ・サンキュー・ガール

19. ルイジアンナ

20. 長い旅



矢沢永吉さん…ヴォーカル、口笛※

 

相沢行夫さん…エレクトリック・ギター
木原敏雄さん…エレクトリック・ギター
伊藤久幸さん…ベース・ギター
大森正治さん…ドラムス
岩崎はじめさん…ピアノ、エレクトリック・ピアノ、オルガン、シンセサイザー
下川英雄さん…テナー・サックス、アルト・サックス



さすがにいつものように演奏したサックスの内訳まで記すのは困難です。

当時はまだ幼かったから…とは無関係に、時の流れは恐ろしく、記憶を曖昧にしてしまいます。

楽器に関する知識は、今と大して変わらないですよ(苦笑)

ただ、少なくともソプラノ・サックスの使用はなかったはずです。

ソプラノが必要なのは、“バーボン人生”ではないですか?

2002年のツアーではトロンボーンで再現していましたが、あれはあれで素晴らしかったですよね!


そんな話より、2年連続でクリスマスの日に千穐楽を迎えるって素敵なことだと思います。

それだけであとはもうどうでも良いくらいです。

しかし、サウンドの変化はあります。

と、その前に79年の1曲目にイントロダクションを曲数に入れているのは、生演奏だったからです。

78年の後楽園のようなクラヴィネットによるテーマ演奏がテープで流れたのとは異なる。

私が見た矢沢永吉さんのライヴは限られていますが、バック・バンドによるインプロヴィゼーションを1曲目に持って来たのはこのツアー以外にないのでは?


いや、ありましたね。

1977年の日本武道館公演は、コンガのパートはテープでの演奏でしたが、それとシンクロするようにバンドの演奏が始まり、パっと止んでから1曲目の“カモン・ベイビー”のイントロに移りました。

79年の千穐楽はそれとも違っていて、最初からバンドがクリエイションみたいなサウンドで演奏したんです。

それに77年の武道館はインプロヴィゼーションとは言えない。

『The One Night Show』の他公演は見ていませんが、恐らく毎晩違った演奏になったように思います。


1978年と1979年のサウンドの変化?

二管編成とシングル・ホーンとでは当然音の厚みが異なってきますが、それ以上はあんまり記憶に残っていません。

79年の時点ではまだピアノを使っており、その点では以前からの延長かもしれません。

「KISS ME PLEASE」(1979年)は結構ファンキーなリズムの曲が多いので、シンセを使っているように思いがちですが、実際はライヴでもレコードでも少ない。

“Mr.T.”はエレピ、“アップタイト”はクラヴィネットが大活躍しました。

しかし、“アップタイト”はクラヴィだけでなく、エレピやオルガンも弾いていたので、岩崎さんのマルチ奏者ぶりが存分に発揮される場面でした。


キーボードのサウンドが本格的に変わるのは1980年からで、複数のキーボード(シンセサイザー)で全てのパートを演奏し、それと同時にピアノも使われなくなりました。

『使われなくなる』と言っても、会場のピアノを借りなくなったとの意味です。

ただし、体育館やスタジアムでは、ヤマハのピアノならヤマハの支店から調達(レンタル)していたのでしょう。


それにしても、1979年の千穐楽はよく見えなかったです。

これはレーザー光線の使用と関係があって、レーザーの効果を上げるために舞台照明を通常よりも暗くしてありました。

この点ははっきりと憶えています。

だから、ピアノ奏者の演奏ぶりをはっきりと目に焼き付けるのは、余程前の座席でないと無理でしょう。


詳細は「LIVE後楽園スタジアム」(1978年)とヴィデオ『RUN & RUN』で反芻すればよい?

それがそう簡単でもないんです。

上記公演は録画・録音を前提にしており、バンドに所属していない管楽器奏者を特別に招いています。

ホーン・アレンジが変わると曲全体のアレンジも時には変えねばなりません。

その点で最良なのが「スーパー・ライヴ 日本武道館」(1977年)です。

あれは全国を回っているメンバーのみによる演奏ですから、当時の音の完璧な記録と言えるでしょう。


反芻すると言えば、「KISS ME PLEASE」収録曲のいくつかは翌年のツアー『The Rock '80』でも演っており、ライヴ盤「The Rock 6.2 1980 NIPPON BUDOKAN LIVE」で120%堪能できます!

その素晴らしい例が、“I SAY GOOD-BYE, SO GOOD-BYE”のエンディングでギター・ソロからテンポがどんどん上がっていき、唐突に演奏が終わるアレンジは79年からそのまま踏襲されていますよ。


MCで具体的にクリスマスに関する話はなかったと思います。

それより、『今日で仕事納め』的な話はありましたし、特に79年は『再び京都で』との言葉もありました。

でも、話の雰囲気からは“たまたまそうなった”ようにも取れた(苦笑)

というのも、当時は今と異なり全日程が一挙に公開されるのではなく、2~3ヶ月単位で日程の発表&チケット販売が行われるのが常でした。

梅田コマ劇場のコンサートもギリギリになってから受付があったのですが、この話はしたくない(怒)


本当言えば、MCに関しては殆ど聞こえなかったです。

『殆ど』どころか全く…。

上手く説明できないですが、1987年の千穐楽(これも京都!)を綴った『今晩が最後なんだよ…』 にあるような感慨深さより、78年や79年は『今年はこれで燃え尽きた』的な気持ちが勝っていたように思えます。

勿論、これは私の主観に過ぎません。

78年は年を越して間髪を置かずにツアーを再開したのに対し、79年は本当に半年間ツアーがありませんでしたから、同じ千穐楽でも心の中は違っていたかもしれません。

まあ、確かに1980年は6月までツアーはなかったものの、シングル“THIS IS A SONG FOR COCA-COLA”やアルバム「KAVACH」の制作等もあり、完全休暇とはいかなかったはず。

そうなると、79年はツアーとレコーディングを同時にしていたのか…凄い!




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Ibaraqui, le 25 décembre 2017