ダイノサトウ MotionImage -4ページ目

第8回 「親子構造のアニメーション 2」

上記のようなアニメーションを作ります。


まず始めに、960x540pixel 30fps デュレーション3秒の
新規コンポジションを用意します。part1と名前をつけます。
そのコンポジションに、50x50pixelの新規平面を位置(300,270)に配置し、
3秒で5回転アニメーションさせます。



アニメーションさせた白色の平面を複製させ、位置(660,270)に移動させます。



画面中央(480,270)に100x100pixelの青色に新規平面を作成します。
続けて、3秒で1回転のアニメーションを付けます。



2つの白色平面を選択し、「親」と書かれた下のカタツムリ様のアイコンを
青色平面にドラッグします。
すると、プルダウンメニューが「なし」から
「1.シアン青 平面」と表記がかわります。
これで、白平面2つは自転しつつ、青色平面を公転するようになります。


プレビュー再生するとわかると思いますが、
切れ目なく再生されます。このようなものを、ループ素材と呼びます。
ループ素材は繰り返しの表現をするときに有効な方法です。


ここまで、ステップ1。




次に、2つの白い四角は回転だけでなく、移動やスケールのアニメーションも
かけることが出来ます。それにより、多様な表現が可能になります。


ここまでのムービーです。



次は、コンポジションの入れ子構造を使います。
先ほどのpart1コンポジションを「プロジェクト ウィンドウ」の下にある
「新規コンポジションを作成」にドラッグします。
下図参照。
すると、part2コンポジションが作成され、コンポジション内に
part1が置かれた状態になります。



位置やスケールを変え、配置していきます。



さらに、各レイヤーにエフェクト>カラー補正>色相/彩度 などをかけて
バリエーションを出していきます。
もちろん、色相/彩度のようなエフェクトにもアニメーションは可能です。


次に、時間の調整に触れておきます。

今回の素材は、先程も触れましたがループ素材として作成してあります。
そこで、ピンクと緑を倍の速さにしてみます。
倍の速さ、すなわち半分の時間になります。
タイムラインの伸縮を50%にします。すると倍の速さになりますが、
シーケンスは半分になってしました。



しかし、これらの素材はループ化されているので、
半分になったシーケンスを複製してやれば、他と同じに長さになります。



中央の素材だけ時間を反転させてみましょう。
タイムラインの伸縮を-100%にしても良いのですが、
これだけ、レイヤー>時間>時間反転レイヤーという
コマンドがありますので、これを使います。
一番下のレイヤーに赤い斜線が現れました。これが反転しているマークです。


いろいろバリエーションを加えて下記のように作りました。







最後は、ヌルオブジェクトの説明です。
非表示のレイヤーとして、ヌルオブジェクトというモノがあります。
ヌルオブジェクトに動きを付け、親にすることで、まとめて他のレイヤーを動かすことが出来ます。

レイヤー > 新規 > ヌルオブジェクト
レイヤーに赤い四角が現れましたが、レンダリングしても表示されません。


ヌルオブジェクト以外を選択し、親をヌルオブジェクトに設定します。
ヌルオブジェクトのみ選択し、回転、移動を試してみます。


ヌルオブジェクトにのみ、回転、スケールのアニメーションをかけてみます。





こちらが最終形になります。


他にも色々、試行錯誤してみてください。

 

第8回 「親子構造のアニメーション1」

パペットピンを使わずに、キャラクターなどを動かす方法、「親子構造」です。

これを使うと下記のような映像が出きます。



これは、親子構造(リンク構造)を持った花の絵を、
根元から順番に回転とスケールのアニメーションを施すことで得られます。では、作り方を詳しく見て行きます。

花の絵があります。
PSDで花、葉っぱ、茎とパーツ毎に レイヤー分けされています。
ダイノサトウ MotionImage

この素材をAEに「コンポジション」として読み込みます。
位置情報などを保持したまま、レイヤー分けされて読み込まれました。 ダイノサトウ MotionImage-oyako1

次にAEでアニメーションにするための下準備です。
各レイヤーのアンカーポイントを根元に設定します。
茎は地面に、葉は茎との接点に、花は茎の天辺にと。
赤い点は各々パーツのアンカーポイントになります。
もしアンカーポイントの設定が間違っていると、 空中から葉っぱが生えたりするので、
アニメーションをつけていけば、間違っていてもすぐわかります。
ダイノサトウ MotionImage

アンカーポイントの設定が終わったところで、 それぞれのパーツにリンクを指定します。
タイムラインに「親」と書いてある項目があります。
「なし」というボタンを押すと、 レイヤー名が現れ、親を選ぶことができます。

葉下右、左は、茎下を「親」に、 葉上右、左、花びら、花中心は、茎上を「親」に、
最後に茎上は茎下を親に指定します。 これで、親子関係が出来ました。
下図のように、 親子関係を作っていってください。
ダイノサトウ MotionImage-oyakolink2

次に、スケールのアニメーションをかけます。 タイムスライダーの位置を 00:00:01:00に移動し、 各レイヤー、スケール値100%でキーフレームを打ちます。 再び、タイムスライダーを 00:00:00:00の位置に戻し、 各レイヤースケール0%にします。 プレビューすると一斉に大きくなりました。
ダイノサトウ MotionImage-oyakolink3

根元から順番に大きくなるように、 各レイヤーのキーフレームを移動し、タイミングをずらしていきます。
プレビューして下さい。
後は、スケールが大きくなりながら回転を加え、タイミングを調整すれば、出来上がりです。
ダイノサトウ MotionImage-oyakolink4

茎の関節は、もっと増やした方が良いのは、わかっていますが、
授業でそれをすると混乱が発生するので、初めての場合は、これくらいが調度良いと思います。
複雑な親子構造のリンクが作られる事で、 回転とスケールだけの単純なアニメーションも、
複雑な動きとして表現が可能になります。
代表的な親子構造の使い所としては、
他に、月と地球などの惑星と衛星のアニメーション、
操り人形的な人間、動物のアニメーションなどです。 (次週講義します)

パペットピンとこの親子構造を併用すると、さらに表現が広がります。

 

第8回 「参考作品の上映」

参考作品です。



"Walking" / directed by Ryan Larkin 1968
NFBのサイトでは、CAD$1.95でムービーが買えます。
もう40年以上も前の作品ですが、全く古さを感じない恐ろしい映像です。
 

 

 

Monty Python's Flying Circus (Intro) S2 (1970)
モンティ・パイソンの番組オープニングアニメーション。
制作は、テリー・ギリアム



Fantastic Planet / direction ルネ・ラルー 1973
チェコで制作された、カットオフと手書きのアニメーション。
これにやられて、私は、この因果な商売に手を染めました。
ムサビのイメージライブラリーで全編見ることが出来ます。

 

 

 

"Two" / directed Steven Subotnick   2011
ストーリーはなく、もっと根源的なアニメーション。
コンテンポラリー・アートのような作品です。
こういう実験的なものも、非常に意義深いと思います。




Baby I'm Yours (Breakbot)  2010
何回見ても、きれいな色。私の授業恒例の作品。
こちらの詳細をお読みください。



Sonar / director: Renaud Hallée
ミニマル・アートなアニメーション。



cows & cows & cows / director: Cyriak
イギリスのブライトン在住、Cyriakの作品。
フリーランスのアニメーターだそうです。個人的に強力にツボです。
多分数十秒分の牛の動画と牧草地だけで、ここまで見せられるとは!
他の作品も、素敵です。



amazarashi "古いSF映画" / direction YKBX  2011
参考記事:white-screen.jp



"CHAINSAW MAID "
 / direction: Takena   2007



”布団” / direction: 水尻自子   2012 (trailer)



Forest / Tell No One
正直アニメーションではありません。
しかし、非常にクリエイティブを刺激する作品です。
AfterEffectsは、こういう作品制作も得意です。



Pinhole Fireworks / Ohkamp
ものすごくピュアなアニメーション。黒い紙に針で穴をあけ、後ろからの光を透過させる。
そのコマ撮り。要はなんでも、アニメーション表現をさせることが出来る事を、
思い起こさせてくれるような作品。

 

Night Stroll from tao tajima

実写に幾何形体を合成しているMV。光の映り込みや環境への影響が素敵。

下記で作者の他の作品も見ることができます。

 

 

 

 

日本橋高架下R計画 | じん (MUSIC VIDEO)

ボカロMV。数秒のアニメーションの小気味の良い連続。



以下は手前味噌的、私の作品。


「カエルのハコ」/ Dino Sato 2009
実は、効果音だけでアニメーションを作るという課題を出している際、
効果音だけのムービを制作しことがないのはまずいと思い、課題のために作りました。
音はすべて自家録りです。お風呂の水や、お椀や、レジ袋を録っています。



性的な魚 - 繁殖を忘れた魚達 / The sexual fish - The fish that forgot to breed
Dino Sato 2014
この作品は、2013年 ギリシャのART / EUROPEAN ANIMATION CENTERと共同で、
ギリシャの詩人カヴァフィス生誕150周年に合わせ、彼の詩を元にアニメーション制作の
ワークショップの一環で、私が作ったものを手直ししたものです。
詳細はこちらを。
最近、自分の作品作りが、授業きっかけというのが、少々情けないです。。。


また、私のTumblrで、オススメ動画をピックアップしているので、
そちらも見て下さい。

以上です。