第9回 「音に合わせる」
楽曲に合わせての動画を制作する方法を考えてみます。
(やり方は、あくまで私流であり、異なるやり方、考え方もあります)
まずは、楽曲のデータファイルを用意します。
ここで、少し音楽ファイルの代表的な種類を紹介します。
●wav...WAVEフォーマット。
通常は非圧縮です。つまり一番きれいな状態です。windowsでよく使われます。
●aiff..Mac版のWAVEフォーマットと思ってもらえればよいです。これも通常非圧縮。
●mp3、AAC...もっともポピュラーな音声ファイルの圧縮形式。
音のJPEGとでも言ってもよい。圧縮されているので、納品クォリティーではありませんが、
一番流通しています。
●mov...QuickTimeのこと。映像のない音だけのムービーファイルです。
一応、記しました。
という事で、お仕事の納品には、wavとaiffを。そうでない場合はmp3でも問題ないでしょう。
それぞれのフォーマットの違いは、こちらを参照してみてください。
楽曲をAfterEffectsに読み込みます。
音楽を聞きながら、テンキーのアスタリスク”*”をテンポ良く、
叩くと左図のように、楽曲フッテージにマーカーが付けられます。
ついでに、図の赤丸アイコンをドラッグすると、
コンポジションにマーカーを付ける事ができます。
作業の目印としてよく使います。
マーカーについてはこのページに詳しく書かれています。
このように、小節の切れ目、曲の特徴的なポイントをマークしていきます。
場合によっては、楽曲のウェーブフォームを頼りに、してもよいでしょう。
マーカーを削除したい場合は、Ctrlキー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながら
マーカーをクリックします。
マークを手がかりに4~5色のカラー平面をタイムラインに配置していきます。
(実はこの作業はPremiereでやったほうがチョー楽なのですが、、、)
一小節毎に、またはきっかけになる音色などを目印に、
色を変えていきます。
どの箇所で色を変えていくか、つまり音楽をどう区切っていくかこそが、
各人のセンスであり、味なのです。
また、1フレームずつ、細かく音を聞くにはCtrlキー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながら、タイムライン上のスライダーバー(現在の時間インジケーター)を動かします。
さて、15秒分、ギッチリ敷き詰めました。
下記が出来上がりのムービーです。
ここまでは、下拵えにすぎません。
これで、絵コンテの各カットの尺が決まりました。
このコンポジションの色平面と、カット毎の絵コンテを差し替えていく事で、
コンテムービーが作られます。
第9回 「音量、dbのはなし」
音の大きさについて考えます。
音量も立派な演出要素です。小さすぎる音は相手に届かず、
大きすぎる音は不快感を与えます。当然、適正な音量というモノがあるのです。
そこで今回は、AfterEffectsでの音についてです。
実はAfterEffectsは音を扱うのは苦手なのです!
最初から何てことを!と思われるかもしれませんが、事実は事実です。
私の場合は、かつては、出来る限りプロのMAさんに調整してもらっていました。
しかし、最近では、映像制作のほとんどを個人でやることが多いのです。
ですので、最低限の知識でも、持っておくほうがよいでしょう。

AfterEffectsのサウンドパネルです。
とてもシンプルです。スライダーで音を大きくするか、小さくするしかありません。
左側にカラフルなバーがあり、一番上に黒いバーがあります。
再生時、この黒いバーが赤色に点灯した場合、0dBに達した事を示します。
これを超える大きすぎる音はカットされ、結果歪みます。
次に、タイムラインのウェーブフォームを見てみます。
この図では、ピーク(赤丸)に達しているのは数カ所です。
この状態は、基本問題ありません。
楽曲を制作する人は、最大ピーク値が0dBになるように、音楽を作っています。
こちらは、音が歪みまくっているウェーブフォームです。
ピークが帯状になっています。音量が大きすぎて、ほとんどカットされています。
ノイズだらけの音になっています。
その場合、サウンドパネルで、スライダーバーを下に動かし、
ピークが帯状にならないように、ボリュームをしぼる必要があります。
プロの手を経た楽曲や効果音は、
ノーマライズ(上限を0dBにすること)されているので、
歪みなく使うことが可能です。
ただ、映像作品では、楽曲だけでなく、効果音、ナレーションなどを重ねることで
音量は大きくなり、ピークを超え歪んでしまいます。
その場合、オーディオレベルを調整していきます。
複数の音を扱う際、音のバランス、聞き易さなどの調整が必要です。
その作業を、MA、ミキシング・オーディオという呼びます。
こここそが、音のプロが必要になる場面です。
●音量調整
AfterEffectsのサンドパネルのスライダーは、+12~-12dbまでしかありません。
しかし、タイムラインでオーディオファイルの左にある三角マークを押して、
オーディオレベルというパラメータでは、+12dB~-192dBまで設定できます。
(サウンドパネルではパーセントでの設定もできますが、かなりややこしくなります。)

ちなみに、音量は完全に0にすることは出来ません。
どこまで小さくするか、もしくは音をOFFにする事はできます。
(OFFにするとは、オーディオファイルのアウトポイントを設定すること)
専門的な話になりますが、dBという単位は対数値なので、音量を完全に0にすることはできません。
詳しくはこちらで数式と格闘してください。
音を消す際に、-192dBなど、極端に小さい値を設定してしまうと、
一気に音が減少してしまい、ゆっくりとした余韻のあるフェードが出来なくなります。
そのため、この授業では各音源毎に、最低値を-48dBを推奨します。
また、音量の最大値ですが、音楽では最大値が0dBとなればよいのですが、
映像では、習慣的に-6dB程度を最大値としています。
音楽、効果音などを重ねた状態で再生し、
オーディオパネルのインディケーター(左側のカラフルなバー)が
-6dB以下であればOKです。
こちらのブログは、Aftereffectsに関してではないですが、音量に関しての考え方が、わかりやすく解説されています。

最後に、音のフェードの仕方です。
これは、タイムライン上で、楽曲のオーディオレベルに
キーフレームを打つことで可能です。
上図を参照してください。
また、エフェクトにはオーディオに関するものが多々あります。
ご自分で試してみてください。
ものすごく簡単でしたが、AfterEffectsの音の説明でした。
第9回 「ファイルを収集する」
今回はとても大切な機能です。
aftereffectsの「ファイルを収集する」つまりアーカイブする機能です。
例えば、家でaftereffects作業し、続きを学校でと。
ところが、学校でプロジェクトファイルを開くと、
○○.jpgがない、××.mp3がないだのとワーニングが出て、
aepファイルを開いてもカラーバーしか見えず、結局何も作業が出来ない事態に
遭遇したことはないでしょうか?
そんな時、この「ファイルを収集する」を使うと、現在のプロジェクトで
使っている、全てのファイルを1つのフォルダーに、まとめてくれます。
すいません、もっと早くに伝えるべきでした。。。。
さて気を取り直して。
最初に、After Effectsに読み込んだものの使用していないフッテージがあれば、
削除しましょう。After Effects内のプロジェクトで、フッテージを削除しても
HDD内のファイルは消えません。
この時、使っていないものを全て消すには、
「ファイル>依存関係>未使用フッテージを削除」 を使えば未使用ファイルを除外してくれます。

その後、プロジェクトを「ファイル名を付けて保存」します。
そうしないと、「名前を付けて!」とaftereffectsごときに命令されます。

次に、ファイル >依存関係 > ファイルを収集..... を選びます。

「ソースファイルを収集」:すべて を選択して。収集ボタンを押します。
その後、収集するフォルダーを指定すれば、後は自動的に集めてくれます。
ただ、元ファイルは移動もされず、指定したフォルダーにコピーされる事に注意してください。
つまり「ファイルを収集」すると、素材が倍増してしまうのです。
ファイル管理をしないと、とんでも無いことになってしまうので、気を付けてください。
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aep(aftereffects projectファイル)と、Report、
そして素材ファイルの入った(Footage)フォルダーが作られます。
このフォルダーを持ち運びすれば、「ファイルがない~!」状態が解消されます。
ファイル管理の理想は、
●外付けHDDに作業用フォルダーを作り、全ての素材はそのフォルダーに入れる。
●自宅のPC内の素材を使う際も、必ず外付けHDDにコピーしてから、
AfterEffectsに読み込む。
●それでも、ぐちゃぐちゃで分からなくなった時は、アーカイブしてスッキリさせる。
がオススメです。