ダイノサトウ MotionImage
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モーションイメージ展示

武蔵野美術大学内での本授業展示会が、11/19(月)~11/22(金) 10号館310教室 で始まりました。

第11回 「タイムリマップ」

タイムラインにある、クリップ(映像素材)の時間を操作することは、
以前にも、全体の速度を変えて倍速にしたり、ゆっくりにしたりしてきました。
タイムリマップはこの速度操作をもっと自由度高く、変えることが可能になります。

それでは、細かく見ていきます。


この素材を使用します。これは何もいじっていない素材です。


remap01
ムービークリップで新規コンポジションを作成します。


remap02
コンポジション内のムービーを選択した状態で、


remap03
レイヤー>時間>タイムリマップ使用可能 を選択します。


remap04
すると、クリップにタイムリマップという項目が現れます。
これには、最初からキーフレームが2つ付けられます。
頭とおしり、INとOUTの時間です。
タイムリマップは、時間をキーフレーム化して扱う機能です。


remap05
ここで、クリップの一番左(上図の赤丸部分)に白い矢印があります。
これをクリックすると、次のキーフレームに進めることが出来ます。


remap06
押してみます。
すると、タイムリマップの最後にキーフレームに到達しますが、
この場所は、コンポジションの時間外になります。
なので、コンポジションウィンドウ(今まで船が表示されていた画面)は
灰色になってしまいました。つまり表示するものがないということです。
これは、タイムリマップを使う際のAdobeの用意した落とし穴です。罠です。
何故か、後ろのタイムリマップのキーフレームは、クリップの最後のフレーム+1にされているのです。
何か深い考えがあるのかはわかりませんが、もう20年近くこの仕様です。謎です。
なので、最後のフレームは、1フレーム前で新たにキーフレームを打って
最後のキーは消してしまうことをオススメします。


remap07
さて、進めます。
コンポジションのインジケーターを2:15に移動させます。
この位置でキーフレームを追加します。


remap08
この2:15フレームでのキーフレームを、図のように右側に移動させます。
この例では、9:00の位置に動かしました。

つまり、元は00:00~02:15という2秒15フレーム分しかない映像の尺を、
キーフレームを動かすことで、9秒分に伸ばしたのです。
つまり、伸ばした分、ゆっくりな再生になりました。
その半面、後半部分は元々8秒近くあった尺が、1秒半程度に縮小されたので、
高速再生となりました。




タイムリマップを調整したムービーです。
前半部分は、かなりスローモーションになりましたが、
元々、30fpsで撮影された素材なので、伸ばせばカクついた映像になってしまいます。

ただ、フレームブレンドをONにするとモノによってはきれいになります。

 

CMなのでよく見る、きれいなスローモーションを作るためには
1秒間に60~240fpsといった、ハイスピードカメラでの撮影が必要です。
ちなみに、iPhone6以降では、240fpsで撮影可能です。

それでも足りない場合、AfterEffectsのプラグインにTwixtorというものもあります。

フレームとフレームの間を自動で生成してくれるプラグインです。

ただ、素材によって向き不向きがあります。

 

また、昨年6/19にNVIDIAが、「ディープラーニングを活用して超スローモーション動画を作成するシステム」という研究を発表しました。恐ろしい技術です。

 

 


remap09
再び、元の状態、頭とおしり、2:15の位置にタイムリマップのキーフレームが
ある状態に戻します。


remap10
そしてコンポジションのインジケーターを5:00の位置にして、
頭のキーフレームをコピーして、5:00でペーストします。

時間的には、ムービーは0:00~2:15に一回進み、また、0:00にもどり、その後、駆け足で
ムービーの最後に到達するという事です。わかります?

それでは、完成ムービーです。





こうやって、時間をも自在にアニメーション出来るのは楽しい作業です。

さきほど、ムービーを極端にゆっくりにすると、カクついてしまう話をしましたが、
実は、AfterEffects内でゼロから動きを付けた場合、(例えば、ボールの落下アニメなど)
タイムリマップで思いっきり伸ばしても、カクつくことはありません。
きれいなままスローモーションを作ることができます。
しかし、全てAfterEffects内で完結する事は、なかなかありません。

また、コンポジションの入れ子構造を作って作業する場合、素材などの段階から、
タイムリマップを使い始めてしまうと、後でタイミングの修正をする場合、
全くわけがわからなくなります。相当危険です。

できるだけ、大まかでも、アニメーションのタイミングは決めて作業し、
最後の最後で微調整などに使うのが懸命な使い方だと思います。

第11回 「3Dレイヤー」

今回は、AfterEffectsのちょこっと3D機能、3Dレイヤーです。
基本は板の3D表現に限られます。

こんなムービーを作ります。


それでは、作業手順です。


3dlayer01
960x540pixel 30fps デュレーション5:00のコンポジションを用意し、
そこに背景となるニューヨークの写真を配置します。
この段階では、まだ2次元素材です。


3dlayer02
画面赤丸、「3Dレイヤー」をONにします。
すると、位置、スケール、角度のパラメータがX、Y、Zの3つになります。


3dlayer03
次に、カメラを用意します。
メニューから レイヤー>新規>カメラ を選びます。
すると、上記のようなカメラの設定画面が現れます。今回は、デフォルトで構いません。
このパラメータで一番使われるのが、画角です。画角の値が大きいとワイドレンズに、
小さくすると望遠レンズになります。


3dlayer5R
カメラがコンポジション内に配置されましたら、
上図の赤丸部分をクリックし、「4画面」を選択します。
すると、画面が4つ現れました。
反時計まわりに「トップ」「フロント」「ライト」「アクティブ」とあります。
図学風に日本で言えば、「平面図」「正面図」「右側面図」「透視図」でしょうか?
赤紫の三角形頂点が、カメラです。三角形の底面にある、丸っこい記号がカメラの注視点(目標点)になります。
基本、カメラの見え方は、この2つの点の位置関係で決まります。


3dlayer06r
ニューヨーク背景の位置を、良き所に動かします。
アクティブカメラで、下側に余白が見えるくらいがベストです。


3dlayer07
次に、地面となる芝生の画像をコンポジションに配置します。
3DレイヤーボタンをONにします。


3dlayer08
地面なのですが、完全に90度にしてしますと、かなり大きい素材が必要かつ
カメラの位置がなかなかシビアになります。
今回は、嘘をついてやや斜めの地面にします。
位置は、背景のニューヨークとくっつけるようにてください。
少しでも隙間があると、カメラを動かした時に見えてしまうことがあります。


3dlayer09
男の子を3Dレイヤー配置します。PSDファイルで、背景のない素材が望ましいです。
足が芝生に隠れないギリギリまで、位置を調整します。
これで、配置は完了です。


3dlayer10
カメラを調整していきます。
カメラのトランスフォームを開くと、図のようにパラメータがいくつも見えます。
位置、目標点を動かしてみましょう。


3dlayer11
0秒と5秒の位置で、カメラのキーフレームを打ちます。
今回の例では、最初引いたカメラから、寄っていく動きにしています。


3dlayer12
最後にグラフエディターを開き、キーフレームを「イージーイーズ」にして
なめらかな動きにします。
この例では、位置以外は動かしていませんが、目標点、回転、ズームなども
アニメーション可能です、ぜひ、試してみてください。





さらに、AfterEffectsでの3D表現を使いたい場合は、AfterEffectsCCに付属の
CINEMA4D Liteを使うことも出来ます。

 

 

AfterEffectsでも文字を立体にするなどの事ははデフォルトで出来ますが、
非常に動作が重くはっきり言って使い物になりません。

そのため、有償のプラグインがあり、こちらはなかなか良いものです。
参考までに。
●Element 3D 

https://flashbackj.com/product/element-3d


●Projection 3D (静止画写真から立体にする)
きちんと検証していませんが、そこそこ使えるかも。あと安い。

https://flashbackj.com/product/projection-3d#fbj-nav-%e8%a3%bd%e5%93%81%e6%a6%82%e8%a6%81

 

 


 

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