by Dan Brown
671ページ
有名なRobert Langdonシリーズの最新刊。
パリ、バチカンに続いて、本作はワシントンD.C.が舞台だ。
何だか地味だなという印象を受けるが、Prof. Langdonいわく
"Washington, D.C., has some of the world's finest architecture, art, and symbolism. Why would you go overseas before visiting your own capital?"
だそうで。
確かに、政治の中心地くらいのイメージしかなかったワシントンD.C.が、ちょっと面白そうに思えてきた。
この本の影響で、観光客ちょっとは増えたのかな?
相変わらずLangdonは、何だかよくわからんまますごい事件に引きずり込まれていく。別に望んでもいないのに、これだけ修羅場くぐっている大学教授なんていねーよ(笑)。
余談だが、映画版「天使と悪魔」でトム・ハンクスが演じていたLangdonは、無理やり事件に巻き込まれた感があまりなく、ちょっと偉そうだった。
個人的には、原作の消極的ヒーローっぽいキャラの方が好みだ。
今回は、友人にして師匠(?)であるPeter Solomonに請われ、講演を行うためにD.C.を訪れるところから始まる。
しかし、それは実は罠で、Peterは謎の人物に誘拐されていた。
「Peterを助けたければ、ancient portal(古えの扉みたいな感じ?)を見つけて開けろ」と要求する犯人。
で、何が何だかわからないながらも、一生懸命謎解きを進めるLangdon。
本当に、追い詰められて初めて実力を発揮する人ですね。
物語の鍵を握るのは、フリーメイソンという組織で、Peterもその一員。
この話を読むまで、フリーメイソンなんて名前を聞いたことがあるくらいで何も知らなかったが、ちょっと興味がわいた。
主人公が教授なだけあって、読者に「へぇ~」と思わせながらストーリーが進んでゆく。読後、ウンチクが増えてちょっとお得感がある。
しかし、小説として面白いかというと、ちょっと微妙だった。
まず、プロットが細かすぎて、読んでて疲れる。
ワクワクしてページをめくる手が止められないということがなく、「ふぅ。よし今日はここまで!」みたいな。次は気になるけどめんどくさいというのが正直な感想。(まぁ、英語の読解力が足りていないからなのかもしれないが。日本語で読めばもっと面白かったかな?)
謎解きも、引っ張って引っ張って引っ張って、最後に「え? そんなオチ・・・?」という印象。
犯人は犯人で、えらく崇高な目的があるのかと思いきや、動機はけっこうショボい。
そして何よりもつらいのは、主要登場人物がほとんどアラウンド50もしくはそれ以上ということ!
Langdonはおっさんだし、唯一ヒロイン的ポジションにいるPeterの妹も50代だし、日系っぽい名前の捜査官もおばちゃん(てかばーさん?)だし。
皆それぞれ、何かしらの第一人者なわけだから、普通に考えればそれくらいの年代なのは当然だ。
しかし、アクションエンターテインメント要素の強いフィクションなんだから、どうせならイケメン捜査官とかうら若きセクシー美女とかが登場してもいいんじゃないですか?
おっさんが誘拐されて、おっさんとおばさんが助けに行くって、枯れ専じゃなきゃ萌えません(笑)。
英語自体は、会話文が多いのでまぁまぁ読みやすい。
ただ、人文系(特に歴史)単語に弱いと話がわかりにくいと思う。
ある程度フリーメイソンの知識を入れてから読むと、サクサクいけるかも。
面白さ:★★★☆☆
英語の読みやすさ:★★★☆☆~★★★★☆
紳士熟女の活躍:★★★★★