主な登場人物
.
ジョン…CA出身で2004年に秋田の田舎にALTとして着任。
黄菜(こうな)…大学で英語を専攻。将来留学を夢見る。
龍一(千野さん)…黄菜の父。バンド「Hotline」のリーダー。海外文化に興味有り。
弘子…黄菜の母。食堂「ちひろ」を経営。社長兼従業員。
陽平…黄菜の弟。県内の高校に通う。大のゲーム好き。
メリー…ジョンの彼女。米と日本で遠距離恋愛中。
ランキングに参加しています! ポチっと押していただけると励みになります♪

***小説風に書いております。お時間のある方は是非、最初から読んでみてください***
.
ジョン…CA出身で2004年に秋田の田舎にALTとして着任。
黄菜(こうな)…大学で英語を専攻。将来留学を夢見る。
龍一(千野さん)…黄菜の父。バンド「Hotline」のリーダー。海外文化に興味有り。
弘子…黄菜の母。食堂「ちひろ」を経営。社長兼従業員。
陽平…黄菜の弟。県内の高校に通う。大のゲーム好き。
メリー…ジョンの彼女。米と日本で遠距離恋愛中。
ランキングに参加しています! ポチっと押していただけると励みになります♪
***小説風に書いております。お時間のある方は是非、最初から読んでみてください***
0cm「愛に行く」(25)
ジョンは肩肘をつき、上から私の顔を少し覗き込むようにした。
暗闇で彼の表情をはっきりと読み取ることは出来なかったが、いささか動揺しているようにもうかがえる。
ため息を一つつき、「黄菜。」とだけいささか困ったような声で囁いた。
「黄菜の最初の人にはなれない。」
予想外な答えに、こちらが少し拍子抜けしてしまった。
それどころかどうして断られたのか不思議で仕方なかった。
私の偏見かもしれないが、女性にお願いされて拒否する男性などほとんどいないであろうと思っていた。
特にアメリカの男性も女性もそういった行為に対してもう少しカジュアルなイメージがあったのだが、ジョンはそうではないということか。
「それは今までそういう経験をした事が無いって事だよね?」
「ない…ね。」
「一回も?」
「ない。」
自分でもわかっている。
23のいい年にもなって、人と付き合うどころか男性経験がないなんて、考えようによっては今の時代珍しいにもほどがある。
でも今まで生きて生きた中で、これほどまでに人を好きになったこともなければ、そいういった機会も皆無であった。
勿論最初の人は自分にとって特別な人であってほしいと思っていたし、その相手がジョンであって欲しいと強く望んでいた。
それが自分には理にかなった選択だし、何の迷いもなかったのだ。
「お願い、ジョン。」
暗い空間の中で真剣な面持ちのジョンはどうして”最初の人”になれない理由を話し始めた。
「黄菜。それは僕にはできない事なんだ。黄菜を本当に幸せにしてくれる人が最初の人になるべきだよ。いつも一緒にいてくれたり、大切にしてくれたりする人。でも俺にはそれができないから…。ごめんね。」
「うん、わかった。」
そう口では言ったものの、心の中ではやはり少し歯がゆい気持ちが残った。
なぜならばジョンが述べた人物こそ正に彼自身であって、この日本とアメリカの距離さえなければ私たちはすぐにでも一緒になれたはずである。
”彼以外に私を幸せにしてくれる人が他にいるのだろうか?”
それは今の私にとって、広大な宇宙よりも未知な疑問だった。
暗闇で彼の表情をはっきりと読み取ることは出来なかったが、いささか動揺しているようにもうかがえる。
ため息を一つつき、「黄菜。」とだけいささか困ったような声で囁いた。
「黄菜の最初の人にはなれない。」
予想外な答えに、こちらが少し拍子抜けしてしまった。
それどころかどうして断られたのか不思議で仕方なかった。
私の偏見かもしれないが、女性にお願いされて拒否する男性などほとんどいないであろうと思っていた。
特にアメリカの男性も女性もそういった行為に対してもう少しカジュアルなイメージがあったのだが、ジョンはそうではないということか。
「それは今までそういう経験をした事が無いって事だよね?」
「ない…ね。」
「一回も?」
「ない。」
自分でもわかっている。
23のいい年にもなって、人と付き合うどころか男性経験がないなんて、考えようによっては今の時代珍しいにもほどがある。
でも今まで生きて生きた中で、これほどまでに人を好きになったこともなければ、そいういった機会も皆無であった。
勿論最初の人は自分にとって特別な人であってほしいと思っていたし、その相手がジョンであって欲しいと強く望んでいた。
それが自分には理にかなった選択だし、何の迷いもなかったのだ。
「お願い、ジョン。」
暗い空間の中で真剣な面持ちのジョンはどうして”最初の人”になれない理由を話し始めた。
「黄菜。それは僕にはできない事なんだ。黄菜を本当に幸せにしてくれる人が最初の人になるべきだよ。いつも一緒にいてくれたり、大切にしてくれたりする人。でも俺にはそれができないから…。ごめんね。」
「うん、わかった。」
そう口では言ったものの、心の中ではやはり少し歯がゆい気持ちが残った。
なぜならばジョンが述べた人物こそ正に彼自身であって、この日本とアメリカの距離さえなければ私たちはすぐにでも一緒になれたはずである。
”彼以外に私を幸せにしてくれる人が他にいるのだろうか?”
それは今の私にとって、広大な宇宙よりも未知な疑問だった。
