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吉尾城は勝浦の町からJR外房線で駅一つ先、鵜原駅の南東の集落裏から太平洋に突き出た岬にまで続く山稜上を占めている。勝浦湾の南西一帯の陸上海上に睨みを利かせる位置にあり、じっさい城内からの展望を見ると勝浦湾を扼していたようすを妄想できるだろう。

勝浦城にいた正木氏の城で、天文年間の初期に正木氏に攻め落とされたと伝わるが定かでないようす。


かねてから訪問したい城だったが機会なくここまで来てしまっていた。この日は久しぶりに房総南方の城をまとめて訪問しようと思い、二日目の初っ端に訪問した。

海中公園の駐車場を使うのは遠慮し、安房小湊駅チカの駐車場からパーク&ライドで訪問😅


現在位置(Googleマップで)

城への入口は、なんか民家の庭に入って行っちゃいそうな道を入ってゆく。

すぐに津波避難場所の看板が現れる。

ここを直進すると民家に入ってしまうので、右へ登ってゆく。


登ってゆくと、両側の段の間を登ってゆく虎口のような場所へ…

底はコンクリだが、しっかり掘り込まれつつ登っている。


この両側は帯曲輪だそうだ。

この先で道は右に折れている。そこを少し登っていった左側…


岩盤堀切あった〜🙌


この堀切から上には門のようなものがあり、私有地につき立ち入りご遠慮の立て札も立っている。

まずは堀切の中へ。

底は少し埋まっているが、房総あるあるの岩盤を穿ち抜いた堀切✨


何となく堀切の向こう側へ道のようなものが見えるので、少し入ってみる。

堀切の両側も、高くはないがガケだらけ…


とくに、堀切北側の下には、恐らく人工的に二段にされた岩壁があった😮

二段の間は武者走りにも見えるが、怖くて踏み込めん🥶


ちなみに、主郭は立入ご遠慮の門を入った先、で、ちょうど家主の方々とお会いし、見せていただいた。城のことは詳しくはご存知ないようだった。

主郭部はだいたい上下二段ぐらい、最高所からは360°の展望が得られた。


さて、お宅の庭を撮るわけにはいかないので、挨拶をして退出し、北の方へ進む。


虎口のところまで戻り、反対の左側へ入り、貝殻とかの散乱するところを進んでゆく。


何となく道のような感じだが、入ってゆくと本格的な堀底道に変わる😮


その少し手前に、尾根へ入ってゆくササに覆われた平坦な道みたいなのが見えるので入ってゆく。


こ…これ😮


シラスの堀切かえ❗️🤯


またも岩盤を穿った堀切が刻まれていた。

ごく小さいやつで深さは3メートルちょっとだが、両側ともほとんど垂直の壁!

思わず、鹿児島のシラス台地の城を思い出してしまった…

向こうは、こんなちっこくないけど😅


通り抜けて反対側から振り返る。

堀切は長さも10メートル無いぐらいで、ホントに細い尾根を穿っている。

その南側へ登ってゆく道みたいなのも…


左下、これまた垂直の段の下には、帯曲輪のようなものも…


せっかくなので、登ってゆく道のある南側の曲輪へ登ってみる。

意外ときちんと削平された、テニスコート半面ちょいぐらいの細長い曲輪だった。

太陽が眩しい✨


覗き込んだ堀切も、普通の山城のそれとは異質な雰囲気…😮


この堀切から東側にも道が伸びているようだが、人の生活の匂いがプンプンするので、これで退散💨


堀切の下の、堀状になった道はすぐに左へ曲がる。

こんなところにも折れが入っているか?😮


ここを進む前に、直進方向の壁の上…


こんなトコにも堀切がっ❗️🤯


これまた、房総クォリティの岩盤堀切✨

西の方は道らしいところに落ちているが、東側は斜面へ急傾斜で落ちている。
落ちたら登り返すのが厳しいだろと思うぐらい😨

南側の高さ4メートルぐらい、北側は背丈より低いが、この岩盤の側壁❗️



ここから南隣の曲輪へ登るのはムリそうだが、北側へは東の端から登る道がある。

これが、右側が真っ逆さまの幅30cmばかりの細いやつ🥶

木などに掴まりながら、怖い怖いしつつ曲輪へ入った😅


曲輪には、南の方に塚のような盛り上がりがある。


北には細い尾根が突き出し…


その先には、またも堀切😮


ともかくも、堀切間の尾根上はきちんと削平して、建物などを置く空間を作り出していたことは分かる。

その堀切は、深さ3メートルあるかないか、というところ。


この堀切の北側には、小さな段のような空間がある。


建物などは建たないような狭い空間だが、向こう側と同じ高さで、木橋が架かっていたようにも見える…

この上から北の方にも曲輪が広がっているが、ササヤブで覆い尽くされていた😂


こんなところを突破したくはないので、堀切に戻る。

ここは尾根の西側を走る城道に直結している。

虎口付近では埋まったのか見えなくなっていたこの道だが、城内ではきれいに残っている✨


ここまでは、それなりの間隔で堀切を穿ち、その間の尾根を削平して曲輪に仕立てている、という連郭式山城そのものだった…

ここからは、どうなるか…


勝浦 吉尾城 その2に続く)

 

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(2025年2月6日 記)