冬休みを利用した西への遠征の途中、徳川家康の生まれた城として知られる岡崎城に立ち寄った。
年末に催された『おかざき宵まいり』は終わっていたが、ライトアップやイルミネーションは灯っていた。
室町時代の享徳年間に三河守護仁木氏の守護代西郷氏が築いたのが始まりだが、この頃の本城は乙川の対岸、いまの名鉄東岡崎駅付近にあった平岩城で、その北方に対する備えのための砦として築かれたものだった。戦国時代に入って享禄三年(1530年)から松平清康がいま残る岡崎城を築き、江戸時代初期に40年以上をかけて平城の近世城郭に改修された。三重三層の天守もこのときに築かれた。
明治の廃城令によりすべての建物が撤去や解体された。二の丸の北の方に国道1号が通されるなど開発によに遺構の一部が失われる一方、1959年に天守が復興、1993年には大手門、2010年には東隅櫓がそれぞれ木造で復元された。
日本100名城の45番。
この日は宵になってからの訪問だった。
後日昼間に見てきたときの記録はこちら。
大手が国道1号沿いというので、東の方の菅生曲輪の北東あたりの駐車場から東切通しを登って大手門へ。
ここまで街灯もほとんど無く石垣などは真っ暗だったが、大手門は紫色のライトアップ✨
門から枡形に入ると、竹灯り。
城内のイルミネーション見るの、春の会津若松城以来か…
大手門の枡形を通り抜けると、二の丸。
もともと大手門よりだいぶ北の方まで広がっていたようだが、国道1号に削り取られらしい。
夜の帷は下りたので、そのへんはよく見えない。
『おかざき宵まいり』は終わっていたが、二の丸でもたくさんのイルミネーションが灯っていた。
この裏側照明の唐傘が佳き雰囲気✨
では、天守の方へ入ってみるか。
櫓門の台が残る太鼓門を通って持仏堂曲輪へ。
天守に登る廊下橋と一緒に。
ここから本丸に向かって続く青海堀の曲線が、イルミネーション浮かび上がっていた😮
日中なら、ザクッと掘られた大きな断面の堀が雄大な、岡崎城の見どころ。
本丸には龍城神社があるので、イルミネーションは無し。
天守が白く浮かび上がっている。
城内には背の高い松が多く、天守全体が見える場所はかなり限定されるようだ…
さてここから、ライトアップされた天守を入れて絵になる風景を探そうと、南側の龍城堀や神橋とかを見て回ってみたが、そのへんはライトアップされておらず、ダメ…
さらばと乙川沿いに出てみると、河川敷にライトが点々…✨
となると、ライトの灯る川を前景に出来るかと思って対岸に行ってみたが、ちょうど良いところで龍城堀のところの松に隠される…
そんな中で、もうイイやで撮ったのがコレ😂
松の木の間から、照らされた天守が顔を出す…
夜の城を演出するのもなかなかタイヘンな事を、肌で感じ取った次第…
ともかくも、2010年の東隅櫓と土塀の復元整備、2015年の菅生川端石垣の発見と、最近もエポックが続く岡崎城、夜の姿もなかなか乙だった✨
★岡崎城
愛知県岡崎市康生町
公園内の有料駐車場を利用。鉄道では愛知環状鉄道中岡崎駅、名鉄岡崎公園前駅から徒歩15分。
平山城
(2025年1月8日 記)
(2025年6月4日 昼の訪問記事へのリンク追加)