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城坂城は千曲川が越後へ出ようかというあたりの右岸、JR飯山線平滝駅付近の対岸にある。箕作平滝大橋の南岸すぐ近くの標高400メートルに少し足りない尾根上。

歴史は全く不明とのこと。このあたりは信濃と越後の国境であり、仙当城、今井城と大規模な土の城が並んでいて緊張状態にあった時期があったことをうかがわせる。


昨年(2023年)10月にオフ会で訪問し、素晴らしく手入れされていたことに驚いたものの、この時は記録を取れなかったので、GWのこの日に追試と相成った😅


現在位置(Googleマップで)

国道117号から箕作平滝大橋を渡ると、すぐに車1台分のスペース。

周りは谷戸田だが降りる場所は別のところにあるのが見える。ここは先客がなければ恐らく利用できるだろう。

眼の前に城山が迫る。


この時期、見事に真緑🌳

城へは、谷戸を山裾に沿って進むコンクリ道へと進んでゆく。


そして、城への登り口は少し奥まで入ったところだが…


真新しい標柱っ🤯


この標柱、去年10月には無かったゾ🤯

…なんて思いながら銘板を見ると、寄贈2023年11月とある。

この標柱から斜めに登ってゆく道を登ってゆく。


道はさほど急傾斜でもなく、整備されて歩きやすい。

1本だけ、撤去し難そうな倒木があるが、くぐり抜けて行ける。

ヤマツバキの咲く、緑の眩しい道だ✨


10分も登ると、植林と灌木の中に開けた場所が見えてくる。


ここには上の方から竪堀が降りてきていて、上の方をよく見ると差し渡しの大きな竪堀状が見える😮


下の方は、さすがに手が足りない様子でヤブのまま麓の方へ降りている。

ここで耳を済ませると、地面の下を水が流れているような音もする。


ここは正面につづく登城道をさらに登ってゆく。

ヘアピンカーブで折り返して登ってゆくと、先ほどの竪堀の上の方が、正面に見えてくる。

斜面を一直線に降りている様子が、ここからだとハッキリ✨


道は竪堀の前で折り返して、西の方へと登ってゆく。

この辺の斜面はヤブをかき分ければ直登も出来そうと思えるぐらいの斜度で、その最上部に構える城にとっては、かなりの土木工事を施さなければ防御力の心許ない山だったろう…


さらにゆっくり登っても10分ほどで、大きな堀切の前を横切る。


ここから右に入ると、奥に立ち上がっている主郭と東隣の曲輪との間を仕切る堀切だが、ここから見上げても主郭の面が見えない😨


そして、この堀切…


うぎゃ~🤯


何しろ、デカい。

そして、奥行きが長い💦

ここからは尾根線までの南側が見えているが、それだけで30メートルは下らないだろう。

上の方は低くなっていて、昨年秋には歩いて渡ったと思ったので、主郭のほうを見たら行ってみるか。

しかし、これが相当な記憶違いだった…😂


堀切の反対側には、水の手のようにも見える空間が広がっている。

堀切から出た土か何かで埋めたようにも見えるが、さて…?


まずは堀切へは登らず、正面の道へ入ってゆく。

ここからはアップダウンもわずかの平坦な道になる。

少し先の支尾根を回り込むところには、曲輪らしい削平地も😮


ここからしばらくの道は、右側に見える主郭切岸の裾をトラバースしつつ、西にほとんど直線で進んでいる。

そして、その道が少し左に曲がるところ…


ここに、城の西側を仕切る堀切が、少しくねりながら降りてきている。

先ほどの堀切に比べると、だいぶ小さいようす。


道はここからさらに西に進みつつ尾根に登っている。

ここから尾根の上を堀切まで行ってみるか💨


尾根には細かい凹凸はあるが、土木工事されたような感じではなかった。


そして…


地割れか?🤯


あいやいや💦💦

コレは降りられましぇん😂


さすがに城の最西端にある主郭が城外と向き合っている堀切…

下から覗き込んだときは小さく見えたが、どっこい外側から回り込んでみるとスゴい大きさ、それに側壁の斜度がハンパない🤯


右側から立木に掴まって降りられなくもなさそうだが、今は両膝が少し痛む…

ここは無理せず、断面は下から登ってと…

薬研のV字が美しい✨


さてこの上の主郭だが、ここから登れたっけか…

堀切の側壁そのまま、ものすごい急斜面だが、踏跡がある。


見えている木の根は丈夫だが、引っ張ると意外と簡単に抜ける。

幸い、勢いがつかなければ滑らないぐらいの斜面だったので、足でしっかり立ってバランスを取るのに木の根や立木を掴んでゆくと、登れる。


登った先ではすぐに曲輪に入れるのではなくて、北側斜面上の枡形にも見える狭い空間に通される。


その先で、小さな堀切が南北に走っている。


この堀切には、3本ほど石も積まれたような畝状が走っている。


いちばん北側は東西を結ぶ土橋だったようだが、残り2本は動線には繋がっていないようす。


このウネだか土橋だかから、最西端の堀切に面した曲輪にむかって動線らしいものが登っている。


そして最西端の曲輪…


平坦な面がほとんど無く、西の正面に最西端の鋭い堀切、北の側面に堀切から登ってきたらしい空間と対峙している。

寄せ手がこちら方面に主力を向けてきたときには、防衛戦のプレッシャーを一番受けるところだろう。

見ているだけで緊張感がハンパない。


ここから堀切の向こうに眺める主郭は、まるで箱庭のようだった😮


堀切を渡って、いざ主郭へ。


広さは野球の内野ぐらいか。

司令所と少しの兵が駐屯できそうな広さか。


北側には、最西端の堀切から登ってきた動線がそのまま帯曲輪になって伸びている。

高低差は2メートルほど、主郭への登り口は反対側の端のほうらしい。


先ほど渡ってきた堀切。

浅い…


そして東の方へ抜ける前に北側の帯曲輪を俯瞰してみたんだが、なんか北の斜面を這って登ってくるような動線らしいものが見える…

どこかからここへ回り込んでくるような動線があったのか…?


さて、ここから東にある曲輪との間に横たわるのが、登ってくる途中で見上げた巨大堀切…

雑木を切り払った枝の散乱している横から見下ろしてみるが…


コレは…🥶


信越国境 城坂城 その2に続く)

 

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(2024年5月9日 記)