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松ヶ崎城はJR常磐線北柏駅から徒歩10分ぐらい北西に行った、工場や住宅などが立ち並ぶ中にこんもりとした盛り上がりを見せている。

地理でいうと、南西の大堀川と東の地金堀とに挟まれた舌状台地の先端になる。

 

古文書などに記録が全く見つかっておらず来歴は不明だが、2002〜2003年に行われた発掘調査で土の遺構や陶器などが出土し、戦国時代中頃にはすでに築城されていたと考えられているとのこと。

調査の成果を受けて2004年に柏市指定史跡となり、2009年には土地所有者の協力を得て市で借り上げ、地元有志の団体の手で整備が行われている。

柏市には空き地や空き家などを活用するための「カシニワ制度」なるものがあり、ここ松ヶ崎城のほかに増尾の幸谷城もこの制度により公開・整備されているという。

城ヤにとっても注目だろう。

 

この日は1日のみの休日しかも朝から冷たい雨が降っていたので、駅チカのお手軽登城できるところを探していたところ柏〜手賀沼周辺に多くの城があるのを見つけたので、その手始めとして電車で訪れた。

北柏の駅を北口から出て、まずは西の けやき通りに向かう。

通りに出たら、セブンイレブンまで北に向かい、ここから西の方へ回りつつ入口を探すことにした。

 

現在位置(Googleマップ) 

 

見つけた入口は、新しそうな住宅地のスキマを通り抜けるような雰囲気で、ここ入っていいのか?的…

それでも丘の麓まで行くと、説明板らしいものが階段の上に見えてくる。

 

どうやら入っていい場所らしい。

 

階段を登ってゆくと、「松ヶ崎湧水」があった。

☔の中だったが水はチョロチョロ…

上屋が少し傾いているけど、何とか守られている…

 

道は湧水の左側に急な階段となって続く。

雨で濡れているので慎重に登ると、帯曲輪らしいところに出た。

城の南東端に入ったようだ🙌

 

歩道が一段低くなっているが、ちゃんと削平されている。

右側の斜面が鋭いし、これは間違いなく往時の遺構だろう🙌

 

すぐ右手に、上屋に守られた石像。

「三郡の境不動尊」というらしい。

 

この帯曲輪を西に向かって歩くと、すぐに麓に降りてゆく竪堀のようなものが分かれている。

 

かつては登城口の一つだったかも知れない。

今は民家の裏に突入してしまうので、入ってはいけない。

 

さらに少し進むと、もう城の南端か…

道は細くなって小さな切り通しを通り抜けるが、これは堀切かな…?😮

 

その外側には、腰曲輪。

 

城道側には低いながら土塁が立っていて、往時は切り通しとの間をキチンと仕切られていたようだ。

 

小さな説明板が立っている。

ちゃんと縄張図も描かれた金属製のものだが、傘の先か何かで突かれてボコボコ…

こういうものは大切に扱うもんだ😮‍💨

 

ここから、帯曲輪は二又に分かれてゆく。

右は、上の曲輪に登ってゆくようだ。

左はほぼ水平な帯曲輪となって続いている。

 

まずは左の、帯曲輪の続きへ。

右の方へ緩やかにカーブしつつ続いている。

 

ここまで、左側の斜面は急傾斜で麓に落ちていたが、この辺から緩やかになってくる。

城の中でも厳しく守りを固めていたのは、この辺より内側ってことか…?

 

最後は曲輪のようなところに登っているが、往時は道ではなく段だったような感じがする。

後補で土を盛られちゃったりすると、もう分からない…

 

ここから、上の曲輪への登り口のところに戻って、そこから登ってみるか。

曲輪までの高低差は背丈よりも少し高いぐらいだが、土が剥き出し、雨水もチョロチョロ流れていておっかない💦

慎重に登る。

 

郭内から振り返ると、曲輪の少し西に出っ張ったところの南西側の土塁に切れ目を入れて、その間から登らせている。

寄せ手が登る時に曲輪と正対できなくしつつ上の曲輪からは腹背を突くことができる構造で、簡素ながら本物の虎口らしい。

 

上の曲輪は、土塁で厳重に守られていた😮

低い🌿だけに覆われた、見やすい土塁だ✨

 
ここは一面の曲輪に見えるが、後で調べたら正面の立木の少し奥に土塁が走っていて、その奥が本曲輪で手前は外郭のようになっているとのこと。

 

南西側のは樹林に覆われていたが、ここにも確かに✨

 

だから、説明板を傘で突くなっての😮‍💨

 

そして、すぐ北側に大きな虎口が見える😮

 
そして、そこにはこの城で一番のワンダーランドが…?
 

 

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(2023年10月31日 記)