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最勝寺砦は富士川が甲府盆地を出て峡南の急流に差し掛かるあたりの右岸側、山梨県道420号の北側に立ち上がる尾根の末端付近に構えている。

来歴は不明で、誰が築いたかなども全く分かっていないらしい。

間違いなくマイナーな部類には入るだろう。


夏の暑い日だったが、比高がそれほど無さそうで手頃だったので、涼しい富士河口湖で車中泊した後、R358から降りてアプローチした。


車を近くの旧道の切れっ端に停めて、登城口を探す。

事前の情報では、入口は赤い階段ということだが…


あった❗

2枚が串団子にされた警戒標識のすぐ横で、実に分かりやすい😆


しかし、分かりやすいのはトバ口だけだった…

その上は、早速崖の上の細い道…😨💦


ここはごく短いので注意して通過するが、その上は踏跡がほとんど見えない土の斜面…💦


何とか踏跡を拾いながら、麓に戻りつつ登ってゆくような感じで進むが、すぐに踏跡は分からなくなってしまった…🥶

ピンクリボンや標柱のようなものがところどころに見えるので、それを頼りに登れそうなところを探しながら登ってゆく。

この岩っぽい尾根までくれば、再び道が見えるようになる。


この道はちゃんと造られていて、安心して登れる。
砦の大手道か?後補の作業道か?

少し登ると東の尾根に出る。

石垣なんかもあって平坦なように見えるが、実際はかなりの傾斜で登っている。

植林がらみだろう。城はまだ先…


奥の森に入って、こんなロープに掴まって登れと言わんばかりの場所を登ってゆく💦

切岸加工されているか?


この上は、傾斜はあるけどかなり広い空間になっている😮

傾いているので建物は建てられそうにないが、敵襲の時には集結して、登ってくる寄せ手に対して高低差を使って攻撃出来るかも…?


このよく分からない空間が、奥の方で平坦になっている。
ここからが城域かな?

この空間を奥まで進むと、いきなり主郭部の盛り上がりとぶつかる😮

けっこうな高さ、斜度がある。
踏跡は無いけどヤブでもないので、登ることは出来そう。

 裾に設えられた低い石垣は、周りに城の遺構らしいものが殆ど無い。

さすがに後補だろう。


踏跡はないので、適当なところから登ってゆく。
登り切るまでに帯曲輪らしい平坦地が1ヶ所あるが、長年の風霜ですっかり丸くなってしまって、遺構なのか違うのか分からん…

そして、登りついたところは…


ただの小っちゃなピークにしか見えないようなココが、砦の中心部を構成する東端の曲輪。
ただの小山でないことは、西側の端っこを守るゴツい土塁が物語っている🧐

曲輪の真ん中には、ちっこい祠が…

そして、この曲輪の向こう側には…

深っ❗🤯

曲輪から10メートルは抉られていようかという、小さな砦には不釣り合いに見える巨大堀切が横たわっていた。
切岸加工も急峻、掴まるところも無いので降りるのは相当苦労する…💦

降りた先に描かれている土のカーブの何と美しいこと…
THE 堀切という感じ✨

堀切の北側は竪堀になって降りていたが、南側には平坦な空間が広がっている…😮
しかも、谷側の縁がちゃんと土塁で守られている🤯
ちゃんとした曲輪らしいな…

西側に隣接する、主郭の1段下にあたるところにも、広い帯曲輪状が伸びている😮

そして、南の谷側にも尾根が1本伸びているが、ここも削平されている。
何なんだこの空間は🧐

 

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(2022年11月21日 記)