鷲巣山城は茂原公園の西端にある郷土資料館・美術館を取り巻くような尾根の一帯を占めている土の城で、最高点にある主郭までが公園の一部になっている。
現地に城跡を示すものは全く無く、来歴なども不明らしい。
ふだんヤブだか城だか分からないようなトコにばかり突っ込んでいるワタシだが、桜の時期ぐらいは城と桜のコラボを見ようと、真っ盛りのこの日に登城した。
茂原公園は『日本桜名所百選』に選ばれていて、桜が満開のこの日はえらい人出だった💦
公園の駐車場は満車で入場待ちの列ができていた…💦
公園の城入口の近くに咲いていた、色の濃いやつ🌸
城への入口は、郷土博物館のすぐ手前、案内も何もないヒッソリした踏跡だった…😮
で、
入ったらすぐコレ?🤯
すぐにちっこい虎口らしいやつ、そして奥に何やら遺構らしいものが見える…
虎口らしいところを入ってみると…
いきなり横堀ゲーッツ💪
山の方に向かって伸びる横堀があった😮
そして、ここ誰もいない…😮
すぐ外から聞こえてくる公園の喧騒がウソのように、静かな土の世界が広がっていた…
反対側に登ると、ずっと奥の方まで続いている様子が見える✨
4月ともなると、少しずつ緑が芽吹いてくるな…
土塁の上には小径が通っていた😮
向こう側から登ってきているのか…?
土塁上から横堀を見下ろす。
少し上に行くと、横堀の外側から登ってきた階段が左から入ってきて、山に向かって長い階段で登っている。
その右隣は長い竪堀状😮
そして、横堀の反対側には小さな堀切。
踏跡が堀切を通り抜けていた😮
この踏跡、堀切の向こう側の緩やかな斜面に向けて登っている😮
さすが公園城✨
堀切の向こう側には、ジメジメとした水の手のようなところがある😮
ま、まずは公園に整備された階段を登ってくか…
竪堀に沿って設えられた階段を登ってゆくと、主郭から東に伸びる尾根が見えてくるんだが…
あらまぁ〜🤯
主郭の周りは急峻な斜面で囲まれていて、しっかり切岸加工されていたようだ😮
いま入ってきた東側と、北側に尾根が伸びている。
主郭から外は、スズメバチの巣があるとのことで当面立入禁止となっている。
だが、実は北の堀切から西側に抜けた先の踏跡から、入ることが出来る😮
今の時期にスズメバチはおらんだろ、ということで北から侵入っ💨
主郭から北に伸びる尾根の末端は、相当な迫力…
ここから、さらに麓の郷土資料館の西〜北をぐるりと囲むように細尾根が伸びている。
末端の方なんか、物見台にも使えそうなぐらいの広さがある😮
せっかくなので、このあたりで🏯と🌸✨
この尾根も、堀切こそないものの城壁になるように加工されていて、麓の郷土資料館あたりを曲輪に仕立てていたんだろう…
このあたりに多い城のタイプだ。
で、主郭北側の裾に戻り、西側の切岸をトラバースして南西にある堀切に行こうとしたが、これが相当に手ごわい😅
さすがに房総の尾根城はしっかり切岸加工されているらしく傾斜が急で、トラバース出来そうなルートが見えない…💦
こういう城では切岸加工で出てきた土を盛ったと思われる帯曲輪が下の方にあることが多いが、ココにはそれも無くて、土の軟らかい斜面をずり落ちながら進んでいくしかなかった…😅
堀切の手前は、多少斜度が緩くなっていた。
その奥に堀切✨
ここも動線が通り抜けているかと思ったが、反対側は急斜面で落ち込んでいて、動線は無さそうだった…
さて帰りは、このまま南の鷲神社の方へ降りられないかと、斜度の緩そうな場所を探して降りていったが、城の南面は相当広い範囲がしっかり切岸加工されていたようで、踏跡はおろか降りられそうな場所もなかった…💦
急傾斜の尾根が堀切の先から南西に伸びていたので、ある程度まで尾根から降りて、あとは急斜面の短そうなところを探して降りていったが、それでも7〜8メートルはズリ落ちながらの下降だった😅
ここを下ると、鷲神社の背後は広い緩斜面だった。
改めて振り返る切岸の、高いったら…🥶
一部が公園になって堀切がコンクリや木橋で似つかわしくない姿になっていたが、公園の喧騒から切り離されたようにひっそりと遺構が佇む姿は、ここだけ時間が止まったような不思議な雰囲気を醸し出している。
手軽に登れるので良いだろう✨
★鷲巣山城
千葉県茂原市鷲巣
茂原公園の駐車場利用。桜の時期は混雑する。
平山城
(2022年4月12日 記)