中央道からは伊北ICの少し南、JR飯田線からは木ノ下駅あたりの天竜川の対岸、一段上の河岸段丘上に構えている。
県道19号の箕輪南小付近から、段丘を斜めに登ってゆく細い道に入る。森の中の段丘をうねうね曲がりながら登り、目の前が開けると、もう城域になる。
駐車場もあり、傍らには説明板が立ち、ポータブルトイレも置かれている。
天文年間に藤沢頼親が居城としていたが、武田氏の侵攻に抗いきれずに降伏後、放火さらには鍬立されたという。
城は大きく分けて南城、本城、北城の3区画に分けられる。
南城は南側の外郭にあたり、今はほとんどが畑になっている。北城は北側の外郭にあたり、本城よりも一段低くなっている。
本城が城の中心であり、主郭、二の郭とこれらを取り囲む空堀からなる。
まずは駐車場のある南城から見て回った。
東方の権治郭の切岸
駐車場まで登ってきた車道の先に構える

(伊那谷 箕輪町 福与城 その2に続く)
(2021年8月4日 記)