羊飼いの戯言 -3ページ目

羊飼いの戯言

作品の感想や雑感をつらつらと述べたblog

 田村ゆかり*Wonderful Happiness*08.10山梨公演@YCC県民文化ホールに参加してきました。浜松は家族の時間を優先させてお休みしたので、約一カ月ぶりの参加になります。12時に座席抽選の結果を見ましたが、浜松の良席を更に上回って一階一桁列のほぼ中央ということでや演者の表情や服装がよく見える席でした。再来週の市川はともかく東京ガーデンシアターは箱が大きくステージとの距離がありますから今回がツアー内でベストの席でしょう。

 

 会場のYCC県民文化ホールは山梨県立県民文化ホールが正式名称で、昔は宝石会社さんがネーミングライツを持っていてコラニ―文化ホールの名称でした。2012.09.29のFall in Loveツアーで訪れて以来13年ぶりですが、当時はメルセデス(2シーターのオープンカー)で今回はLEXUS(ファミリーカー)での往復になりました。この辺りも年月の経過を感じます。渋滞を警戒してかなり早めに出たのですが、すんなりついてしまい駐車場に車を入れた後は、無駄に甲府駅前まで散策(何もなかった…)して時間をつぶしました。雨の予報の割に、帰りの道中以外はほとんど降られなかったのは幸運でした。

 なお山梨公演から追加物販が出たのですが整理券を取れなかったのでシャツ類は断念してスポーツタオル(マフラータオルも買い足し)のみ入手。これは終演後も余裕で残っていたのであっさり買うことが出来ました。

 管理人は名古屋以来約一か月ぶりの参加でしたが、山梨公演で折り返し後半に入るということで京都・浜松・山口・広島で回数をこなしたせいか、客席のコールやクラップ、sing alongなどはほぼ定着した観があります。もどこでコールや口上が入るか分かっているので手を耳に当てたり、あるいは口ずさんだりと楽しんでいた様子でした。管理人は個人的には好きなバラードである『ひとりあやとり』『Cursed Lily』を補完したかったのですが、後者を今のの声で今回聞けて満足です。また『Sweet Trap』の際のライティングでと桃色メイツの影が会場の横手の壁に立ち現れるのですが、二人の影が絡み合うように投射されるのが怪しくも神秘的な演出になっているので、注目して見ていました。

 

 MCでは山梨でライブが行われるのが意外にも2回目であることが語られました。静岡は静岡、新富士、浜松と東海道新幹線の利便性で会場が多いのと比べると、山梨は設定しにくいのかもしれません。実際会場の予定表を見ていたら、ほとんどが高校の吹奏楽部の全体練習に使われていましたから、商業的には客足が伸びにくいのでしょうか。もっとも帰りの中央道(談合坂SA)は王国民だらけだったので、我が国の民族大移動の前にはさほど障壁にならないのかもしれませんね。あと、やはり地方の小さい箱だと客席とステージの距離が近く一体感が出やすいですし、その気安さからかが浮気者を狩りに客席に降りる一幕があったり、神田明神のアニソン盆踊りの様を見てやはりオタク活動は楽しい、「とっとこハム太郎の曲とか歌いたい」、「『めろーん音頭』は疲れる(ゆかりお姉さんゆかり姫のデュエットだからでしょうか)」(個人的にはががっつり『クックロビン音頭(パタリロ)』を踊っているのを見て爆笑してしまいました)とか、『ゆかりっくFes ' 18 in Japanは赤字が凄かった』と明かす場面もありましたから特別感もありました。あとのお母さまが推している『国宝』の話も出て更に興味が湧きました。吉沢亮さんは『キングダム』にも出演している俳優さんなので彼目当てで見に行ってもいいかもしれません。

 なお、広島公演の後の食事会、二次会でダーツやシミュレーション・ゴルフもできるお店に行った模様が語られました(映像も)が、王国民がどういうお店に行くのか、どういう話をするのか(本音で皆がどういうトークをしているか聞きたいそう)、という流れから、スタッフさんの中にはクラブに行く人もいる、ふぁんさんとつながっていて一緒に遊びに行っている人もいる、とチラッと言及。所帯が大きくなるとすそ野が広がりますから仕事とプライベートの境目をきっちり引かない人もいるでしょうし、こういう人気稼業だとビジネスライクには統制しにくい側面もありますが、運営と客という関係性と友人という関係性の多重関係を抱え込むのはあまり好ましくないように思います(管理人の仕事も、そういう多重関係を扱う仕事ではあるのでとても気を使いますし、そのように若手には指導しています)。が敢えて言及したのは、そういう「あいまいボーダー」な方々に対する牽制球だったのかな、と解釈しました。

 

 【セットリスト】
01.ワームホール・バスストップ
02.Play!
(MC)
03.爪先立ちのシンデレラ
04.Vanilla Lover
05.あれもこれもFlexibility
(映像)
06.I.N.G.(アコースティックver)
07.レリーフのひとかけら(アコースティックver)
08.Cursed Lily(アコースティックver)
(映像)ハーバリウムをつくろう
09.QT Two-Face
10.Catch me cats me
11.Sweet Trap
(映像)
12.2つの言葉
13.Luminous Party
14.キネマ
(映像)ツアードキュメント(山口、広島の模様)
15.可愛いは誰のせい?
16.恋はBoon Boon Boon
17.恋をした
(バンド演奏)
18.Wonder habit
19.涙のち晴れマーク
20.ケセラセラ
21.カーテンコールの向こうへ
(encore)
22.しあわせCode
(MC)
23.好きしかありえない
24.君の街まで

 

 管理人個人としては、あと市川と東京2つの予定です。大きい箱でカーテンコールの演出がどうなるかを楽しみにしながら待ちたいと思っています。

 明けて08.10の放送ですが、山梨公演を控えているため関連する話題が展開されます。山梨県で公演が開かれるのは2012.09.29のFall in Loveツアー以来13年ぶりですが、東京都の隣県なので(他の道府県からのアクセスがしにくいとはいえ)ここまで間が空くのは意外な気もします。
 山梨の名産品といえば、ほうとう、桔梗信玄餅、江戸前鮨(海なし県だけに、お鮨への憧れが強い?)、鮑の煮貝などが上がりますが、やはり甲府盆地の扇状地を活かした果物づくり、桃や葡萄など果物のイメージが強いですね。桃狩りや葡萄狩り、特に次女は果物狩りが好きなのでもう少し大きくなったら連れてきたいと思います。
 果物からちょっと発展して西瓜の話。のお祖母様が亡くなる直前に「西瓜が食べたい」と希望があったため沖縄県から取り寄せたものの間に合わず、結局孫や曾孫たちが食べたエピソードを披露しています。管理人の義父も昨年亡くなる直前に、やはり西瓜が食べたいという希望があり急いで探して買いに行ったのを思い出しました。10月だったのでハウス栽培の贈答用の西瓜が高島屋さんにあって無事に手に入れて食べていただけたのですが、やはり需要が時々生まれるから供給されている(入荷されている)のだな、と妙に感心したのを覚えています。

 のファンクラブMellow Prettyの会報No.095が着弾しました。

 内容としてはお写真多めのグラビアに始まり、6月に発売された『Felice』にまつわる話や同じく6月からスタートしたWonderful Happinessツアーに向けての直前インタビュー。最近はツアーとからめてアルバムが発売になることが続いているせいか、曲を選ぶ際にもツアーのセトリに組み込むことも想像しながらチョイスしているようです。

 そして、インタビューの中で、またライブやイベントのMCでも度々触れられることですが、はもちろんのこと王国民の皆、ふぁんさん達も一緒の時間を重ねて段々年を取ってきたので、昔のような跳び曲連打『みんな大好きゾーン』を演るのは難しくなって、穏やかに緩やかにできる構成にシフトしてきていることが改めて語られていました。いつかのMCではないけれど、「永遠はない」のであり、物事は少しずつ変わっていくものであり。管理人も一回でも多くのライブに参加したいという気持ちに嘘偽りはないものの、子育てにかける時間とどう天秤にかけてやっていくか、という比重が少しずつ変化してきているのは感じます。

 職場ではデスクトップPCよりも画面の大きなノートPCにしてデュアルモニターで作業することが多いので、何となくタッチパッドを使ってしまいますし、キーボードも備え付けのものを使っています。

 先日お客さんと話していてTopre社のRealforceシリーズがやっぱり打ちやすいという話から発展して周辺機器の話題になり、そういえば元々はトラックボールマウスを愛用していたよな、と思い出して引っ張り出してみました。経年劣化は予想していましたが、接着剤のような物資がしみだして樹脂がエライことになっていました…。

 仕方なくこれは引退させてBluetooth対応の新品ロジクール社のM575 SPdを購入。トラックボールマウスはそもそも動かさないので無線の恩恵を受けにくいかとも思いましたが、完全にワイヤレスなのはそれはそれで取り回しがすっきりして快適です。それにボタンのクリック音がほぼ無音なので静かに使えるのも利点です。惜しむらくは内臓バッテリー式ではなく乾電池駆動のところですが、最近はUSBでの充電が当たり前に思っていたのでこの点は意外でした。

 

 今日は関東地方を始め、各地で最高気温が40度を越えなんとする陽気で、なかなか外に出る気がしませんでした。せめて暑さをしのぐものがないか、とサーティワンアイスクリームの大納言でも買いに行こうかと思ったものの、夏休み中のサンシャインはキッズが跳梁跋扈していて(しかも今は恒例のプリキュアフェスティバルをやっているので猶更お客さんが多い)混雑が予想されたのでスルー。

 結果としてブルーシールのアイスクリームを買ってお茶を濁すことになりました。数年前までは東急ハンズの地下に直営店もあったのですがcovid-19禍前後で閉店してしまったのが残念です。

 

 山口公演を終えたタイミングでの放送ですが、山口公演は200回記念公演だったようですね。100回目の公演を福岡(田村ゆかりLove Live 2019 *Twilight ♡ Chandelier*福岡公演)でお祝いしたのが2019年であり、2003年のふぁーすとらいぶから13年ほどかかったことを考えると、101回₋200回を6年で達成というのは随分スピードアップしたな、と感じます。と同時にcovid-19禍を乗り越えて活動を継続してくれていることに改めて感謝も覚えます。
 話変わって熱中症対策・暑さ対策の水分摂取について語っていますが、トイレに行く回数が増えてしまうのが怖くてなかなか飲めないそう。『国宝』という映画(管理人もお客さんに結構勧められるので興味は持っているのですが、『鬼滅の刃』と同様に3時間近いと聞くので排尿管理をちゃんとしないと、と思っています)、も同様に狙ってはいるそう。もっともストーリーが進行していく中を中座すると筋が分からなくなってしまいますから実際には離席は難しいですね。ちなみには3時間の自分のライブの間に2回は御手洗いに行けるようにつなぎ映像の尺を長くとっているそうですが、まぁ「歌っている、喋っている途中にお手洗いに行くのも最早もう許される気はするよ」という言葉通り、王国民であれば不測の事態になっても許してくれる…、むしろ喜んでくれるでしょうね(笑)。
 ちょっと興味深いのは、商売をする側になるとやはり採算などを考えて計画を立てざるを得ない実情に言及する場面。世の中で売られている色々な商品にせよのグッズにせよ販売数が見込めて黒字になるものでないと商品化できないのは現実ですね。そういう意味では地方公演が削られる(まぁ丁度良いタイミングで箱が抑えられなかった可能性もありますが)のは、経費がかかりすぎるせいかな、と想像したりします。なので赤字必至と言われる札幌公演は会社が組んでくれている体力があるうちにぜひ参加したいとは思っているのですが、独身の頃と異なり結婚してしかも子どもの受験勉強が始まりだすとなかなか自由が利かなかったりします。浜松公演も娘達の自由研究に丸一日付き合って飛ばしてしまったのですが、後で席を見て(結構な良席だった)ちょっと複雑な気持ちになりました。もっとも数年前に娘の発熱で一列目のどセンターに穴をあけてしまった(相方さんは行ってくれたので格好はつきましたが)過去もありますし、家族のことをよりも自然に優先できる自分に変化してきた(人としては当たり前なのでしょうが…)ことに感慨を覚えたりもします。

 夏になったのでブルーベリー狩り。今年は雨が少なくかつ6月から暑さが厳しかったので生育状況がどうなるか不安でしたが、結構生っている実の数が多いので楽しめそうです。もっとも農業従事者の高齢化もあってか近隣のブルーベリー農園でも廃業(宅地化)するところがあり、いつまで楽しめるか一抹の不安はあります。

 

 そしてこれまでは家庭内で競合相手がおらず、毎週取ってきたブルーベリーを自分のペースで味わえていたのですが、次女がこの美味しさに気づいてしまい結構な勢いで食べるようになりました。苺も甘みだけでなく酸味がある品種を好むのですが、ブルーベリーの甘酸っぱさがストライクゾーンにはまったよう。来週は本人もつれて狩りに行きますかね。 

 

 ツアーで移動する身体的な辛さと移動時間をどう使うかという楽しさを語っていますが、は相変わらずスマホゲームの『Royal Match』は続けているそう。『列車の旅』は別のゲームかと思いましたが同ゲーム内の期間限定イベントだったようです。

 移動に絡めて、みみちゃんを連れて外に出る際のキャリーケースについても語っていますが、ウサギは体が大きいので色々準備が必要なよう。管理人の場合、ハムスターもキャリーケースを用意していますが、飼育ケースを大掃除する際に一時的に移しておく用途でしか用いていません。獣医さんへ受診する際にも活躍してくれるものと購入したのですが当初の見込みとは違った形になりました。

 早くも7月も下旬で27日のゆかりの日を迎えました。恒例の、最中を食べての誕生をお祝いする日で、今回は丹波大納言小豆を使った一品を用意しました。開けてさっと食べられるかと思いきや、自分で最中の皮の中に小豆餡を盛って作るタイプの商品でしたが、これは皮が乾燥したパリッとした食感のままになります。ただ管理人は水分が移行してしっとりした食感の皮の方が好みだったりします。乾燥していると口内の水分を持っていかれるのも苦手ですし。

 

『劇場版 鬼滅の刃 無限城編 【第一章】猗窩座再来』を鑑賞してきました。

  
 事前に物語をしっかり追えるよう、該当箇所のコミックを読み返してから劇場に足を運びました。夏休みのキッズを警戒して(苦笑)、レイトショーを選んだこともあり子ども連れの姿はなかったのですが、若い世代から中高年層まで幅広い世代の観客が訪れていたのに驚きました。アニメは最早子どもだけのものではないと思っていますが、予想以上に中高年齢に受けている印象です。まあジャンプ黄金期に若者だった人達と考えれば当然ですが。
 上映時間は予告編も含めると約3時間と長丁場なので、長時間に備えて事前に膀胱内圧を可能な限り下げ、鑑賞中の飲食もなるべく控えましたが、これはのライブで培った経験を活かしています。ちなみに映画館鑑賞の定番であるポップコーンを買おうとしましたが、30分以上の行列に早々に諦めました(涙)。

 本作は物語構成やセリフ回しが原作のコミックに非常に忠実で、原典のファンにも安心して観られる仕上がりでした。流石はufotableというべきでしょうか。注目すべきは、原作では描かれなかった戦闘場面や演出を丁寧に追加していた点で、原典へのリスペクトと制作陣の創意工夫が目立ちました。
 優れている点としてまず挙げられるのは映像表現の美しさ。無限城の空間が絶えず変化していく様子が3Dで描写され、そのダイナミズムと作画の緻密さは見たことがありませんでした。背景の描写やエフェクト、キャラクターの動きなど、どれをとっても質が高く、アニメーションとしての完成度が非常に高かったです。一連の戦闘シーンで5000枚の画を入れるなど頭がおかしい(誉め言葉)クオリティですが、どんだけコストをつぎ込んだのでしょうか。
 また、声優陣の豪華さも流石。猗窩座役の石田彰さん、童磨役の宮野真守さんをはじめ、花江夏樹、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、早見沙織、上田麗奈、杉田智和、鈴村健一、花澤香菜、関俊彦、関智一、三木眞一郎、置鮎龍太郎と、主役級の声優がゴロゴロと勢ぞろいしており、本当に豪華でした。特に石田彰さんの演技は猗窩座と狛治というキャラクターの持つ二面性を演じていましたし、宮野真守さんは一見優しく見えつつ独善的で冷酷で無慈悲という矛盾をはらんだ狂気を演じていました。第二章も楽しみです。宮野さんは『ガンダムOO』、そして『Steins; Gate』でと共演した頃から注目している声優さんですが、二枚目なのに三枚目もできたり本当に活躍に幅がある方です。
 一方で、残念に感じたのは、原作のテンポの悪さがそのまま反映されてしまっていた点です。戦闘シーンの途中に回想が挟まれる構成は、コミックでは自分のペースで読めるためそれほど気になりませんでしたが、映像作品ではどうしても間延びして感じられてしまいました。とりわけクライマックスの猗窩座戦においては、狛治の過去や背景を丁寧に描こうとするあまり、展開からスピード感が失われてせっかくの盛り上がりが少し削がれてしまったように思えました。よく「また回想か」といった自虐的なツッコミが入る作品がありますが、これも原典に忠実であろうとした副産物であるのだろうとは理解はしています。
 結果的に、covid-19禍の閉塞した状況の下で鑑賞した『無限列車編』では煉獄杏寿郎が見せた生き様の鮮烈さ、清々しさに絞った構成が非常に魅力的であったのと比べると、群像劇になっている分、焦点が絞りにくく視聴者の没入性が作られにくい構成になっていました。周回観賞しようという気持ちがあまり起こっていないのは事実です。


 というわけで、全体的には非常に完成度は高く、アニメーションの域を超えた絵の美しさ、声優陣の演技、原典に忠実な映像化という点で素晴らしかったのですが、まだ続編があるという構成や原典に忠実にあろうとし過ぎた制約のせいか、「やや買いかぶり過ぎたかな、私は」という気持ちにはなる作品でした。