朝一、FBでニュースを取っていたら
(↑え?。FBはニュースを読むのにも意外と便利で、友人の投稿も、ニュースや料理動画に隠れてあまり姿を現しません)
衝撃的な知らせが飛び込んできた。
スイスマシンとも言われた、スイス出身のアルピニストの死。
雑誌で彼の記事も読んだことがある。
Am Berg gibts es keine Ausreden
Ausrede : 言い訳、言い逃れ、口実
swissinfo.ch の記事はこちら
彼の遺体の部位が、mount Nuptse という、エベレスト横にある小さな頂上で発見された、と記事にはあります。
彼が目指したものは、「無酸素」、そして「新しいルート」の二つ。
エベレスト登頂は日本でも何人の有名な登山家が成し遂げていますが、それはほぼ、シェルパ(現地ガイドでロープなどをつけてくれる)やポーター(荷物運び)、そして酸素ボンベをつけてのこと。
Wikipedia によると、
それに加えて、今までに一度だけ登頂された、エベレスト西端に位置する Hornbein と呼ばれるルートでの順応を、酸素なしで臨んだのだとか。
そこから、Lhotse と呼ばれる世界に4番目の高峰をトラバースし、Nuptse での準備中に、1,000メートル滑落したという。
Everest - Nuptse - Lhotse
葬儀は、ネパールを愛したというUeli Steck 家族の意向により、ネパールでその土地の仏式で、数日のうちに行われるだろうとのことです。
この山を登るアルピニストと呼ばれる人たち。
アイガー北壁のスピードレコードなど、私の日常生活からは考えられない、雲の上の出来事。
夢や冒険といった美しいものが透けて見えていたが、記事にもあるように、
"Scheitern heisst Sterben"
(失敗は死を意味する)
という彼の言葉は今は、
"traurige Prophezeiung"
(悲しい予言)
なってしまったのです。
以前、ベルンにある山岳博物館を訪れたことがある。
そこには、スクリーンで何人かのプロの登山家が紹介されたいたのだけど、その中に、この Ueli Steck もいた気がする。
彼はきっと今以上に、伝説として私たちの歴史に残るのだろう。
ご冥福をお祈り申し上げます。