ドイツ語を学ばないことの弊害 | スイス突撃奮闘日記☆ロードオブ移住

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スイス生活14年目突入。
スイス人パートナーと2019年、2022年生まれの息子達と2024年生まれの娘の5人家族。
スイスでの日常生活、
面白いこと、腹立つこと、
いろいろ日記として書いてます。

親戚が掲示板の写真をとって、知らせてくれた。

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9/25(日)11〜18時、入場無料。
食べ物やイベントなどなど、詳細はこちらへ→公式HP


こういうポスターの写真ってやっぱ「り、京都のものが多い。金閣寺、嵐山の竹林通、伏見稲荷大社・・・


さてと、たまにこういうの、ありますね、スイスの各地で。
私も今まで数回行ったことがあります。

地元の人だけでなく、日本人もたくさん来ていて、スイス人と日本人のペアで来ている人もいたりして。


私、主催側と何の関係もないけど、載せておきました。




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先日チューリヒから家路につく電車の中で、ちと目につく親子がいた。


電車がホームに到着し待っているときから、小学低学年と思われる女の子が、待つ人の波(私たちを含む)を押しのけて後ろからやって来て、先頭で人が降りるのを待つ。
しかし、降りる人の波がひと段落したら、まだ降りる人がいるにもかかわらず、もうすでに中に入っていった。


マクドナルドで買ったであろうセットを手にして隣で食べていたから、ホームにいる時からこの子供の存在には気がついていたのだが、降りてくる人の波を待たずに乗り込む姿を見て、ルールを知らない子かまたは、親に教えられていない子なんだなという印象だった。


けど、そんなに小さい子供が一人で勝手に突進していくとも思えず、後ろに大人がいるんだろうと思い、なんちゅー大人か、と思っていた。


私たちが電車に乗り込むと、階段にポテトとバーガーが散らばっていて、油だらけ・・・
 

パートナーはそれを見た後、その子供に向かって、落ちたバーガーは無事だから取りに行きな


ってスイスドイツ語で声をかけたら、子供が油まみれの階段の方へ走って行った。
ちょうど、パートナーがその子が取ったスペースに座ろうとしたため、「たぶん誰かの為に場所を確保するために走って電車に乗ったんやから、そこは空けておいたほうがいい」と伝えて、その隣に腰掛けた。


そしたらあとから、ガタイのいい母親がやってきて、子供が半泣き状態で何故、ポテトとバーガーのボックスセットがひっくり返ってしまったのかを説明していた・・・



それはさておき、となりで子供が引っ切り無しに喋っていてうるさいの何の・・・
もう21時もとおにすぎてるし、辺りも真っ暗。親と一緒とはいえ、平日に子供がいるには変な時間。

とにかく学校であった出来事をスイスドイツ語で話していたけど、母親はそれに、それで?とか、どうして?とか、相槌程度の返事しかしない。

子供は引っ切り無しにうるさく話し続ける。たまに母親の膝に座って、胸あたりを触って遊んでみたりとか、とにかく落ち着きがない。


しつけがキチンとされてない印象を受けた。電車は満員だったにもかかわらず、注意もしない。 散らばったフライドポテトを片付けもせず放置する母親。


この親子、実は外国人だった。
母親の母国語は話す様子からしておそらく英語。


母親も子供相手にスイスドイツ語を話していたけど、内容からして、母親は子供の話すスイスドイツ語を、100%理解していないようだった・・・

あと、子供のスイスドイツ語の発音が、ネイティブの子供のそれとは少し異なるところも、気になった。
おそらく、父親もスイスの人ではないのであろう。幼稚園、小学校に上がるまで母親の母国語を話していたのかもしれない。



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子供の発音は置いておいて、これこそが親がドイツ語を学ばないことの弊害。


私の義理の母は、ずっと前から言っていた。

「ドイツ語を学びなさい。将来自分の子供を助けてあげられるように」と。


私が遭遇したこの母親はおそらく、ドイツ語の読み書きはさほど得意ではないであろう。

ここで生まれ育った子供はもちろん、ドイツ語が一番得意になる。学校が全部ドイツ語だから、当たり前。

母親の母国語を教えているのかもしれないが、圧倒的に量的にドイツ語には負けるから、いずれ子供は、ドイツ語一本に絞る将来を選択するかもしれない。


母国語を教えるのも、サポートしてあげないと、きちんと読み書きが出来るようにはならないから、下手したら自分の子供とうまくコミュニケーションが取れない、なんてことになり兼ねない・・・


個人的には言葉は1つでも多いほうがいい、マイナスにはならないと思っているけど、そう考えない母親も多く、少し話せればそれで良い、と考えていたりする。


子供はスイス人として育てられているのか、それとも、母親のルーツのある国の人間として育てられるのか。
そこのところは家庭次第だが、ハーフの子供からすると、自分はどっちなんだろうかと迷うかもしれないし、親がちゃんとしてあげないといけない部分なのだと思った。