夫婦になりました | スイス突撃奮闘日記☆ロードオブ移住

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スイス生活14年目突入。
スイス人パートナーと2019年、2022年生まれの息子達と2024年生まれの娘の5人家族。
スイスでの日常生活、
面白いこと、腹立つこと、
いろいろ日記として書いてます。


今回は、こちらでの入籍の話を振り返りたいと思います。



先週、ついに私も、入籍いたしました!!
ですから、これからこのブログでも、「夫」や「旦那」という言葉が出てきたりするわけですが、かな~り、新鮮です!
私も、「妻」というわけです。(笑)




これで、私もスイスに長らーく住むことが本決まりてしまったわけなのですが…
今までは形的にはただの同棲だったわけで、やはり結婚となると重みがあります。




2011年12月下旬、スイスにやってきて約2年弱。
一緒に住んでみて相手のことがよく分かったし、特に最初の7ヶ月は相手の両親と一緒に住んでいたので、本当にいろいろあったけれど、お互いを知る良い機会になったと思う。
以前は私も、結婚する前に同棲なんて…という考えだったのですが、今は真逆。
機会があれば、結婚前には一緒に住んで、お互いを見て、日々の生活の中で起こる小さな問題の擦り合わせを事前にしておくことをお勧めします。
なぜなら一緒に住むとそれはもう、「ゲスト」としては扱われないからです。
だから、会うのは年に数回、または数ヶ月滞在の遠距離恋愛の上に結婚した夫婦もこちらには多いですが、それもすごいなぁと思う。
そっちの方が私よりも思い切りが要るんじゃないか、と思います。




スイスに来てから今現在まで、ほんとにいろんなことがあった。
嬉しいことも楽しいことも、悲しいことも怒りに震えたことも…
夫になったスイス人パートナーとその両親、親戚、こちらで出会った日本人や外国人、そして、忘れてはならない、いつも支えてくれた日本にいる家族や友人。
インターネットがなく日本と連絡を取れない状態だったら、ここまでは絶対に来れなかったと思う。
というかまず、スイスに来てないや(笑)



私をとりまく全ての人に、ただただ、感謝している。



入籍前日には、そんなことを考えていた。
それともうひとつ、「覚悟」を再確認してました。




スイスに来たことを後悔しているかと聞かれたら、迷わず答えは、ノー。



あの時、スイスに来ていなかったら今の自分はないし、後悔するということは過去の自分を否定することになるから、それだけは絶対にしたくない。
責任とれない決断はしちゃいけない。



それから、夫婦になったとしても何もベースは大きく変わらないんだけども、小さくも大きな変化は待ち受けているから、自分がどんな風にスイスでの生活を築いていきたいのか、そういう未来像を描いていた。
やたら落ち着いて、嬉しいとか、ワクワクするなどもなく、考えていた。





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そうして迎えた、入籍当日。





戸籍役場での簡易式。
アポの時間になったので一応、城(だと言われている)石造りの建物に入った。
担当の人がゆっくりと、一言一言を噛み締めながら進めていきます。
最後には、詩も紹介されていました。


すでに一週間経ってしまった今、細かいところは忘れてしまいました。
それでも、印象に残っているのは…




相手を、結婚相手として認めますか?


と聞かれて、


「はい」



と答える場面。
そして、これから夫婦として、同じ方向を向いて、共通の未来を築いていくという、理想的な夫婦の形が祝辞として述べられていたところ。



さすがにこの時ばかりは、ジーン、と来てしまいました。



あぁ、この人と一生一緒に、人生を歩んでいくんだなぁと、感慨深くなりました。
今でもその瞬間を思い出すと、胸がキューンとしてしまいます。



私たちの後には、きちんとウェディングドレスを着た人たちもいたので、しっかりここで結婚式をする人もいる神聖な場所ということもあり、なんというか、その時の場の雰囲気がもたらす重みもあって、自分の家族が参加できなかったことは残念だったなと、かなり思います。



入籍完了ののち、皆とハグANDキスで挨拶するのももう恒例となっていて、普段は気も進まないのですが、この時ばかりは前向きにやりました。
一瞬、自分の家族のことが、頭によぎりましたが…




とにかく、私たち・夫の両親・立会人の6名だけで、誰も招待していなかったので、とても静かで和やかで、すばらしい瞬間でありました。



この後です!!!
お城の窓から、「次のペアがもう、下で待ってるね~」なんて言いながら、お城を出たのですが、実際に近づいてみると、見覚えのある顔がいっぱい!



そう、スイス人パートナーの両親が私たちに内緒で、親戚を呼んでたんです‼︎‼︎



まぁ、これは良いサプライズになりました。
だって、何度も会ったことがある人たちで気心もしれているし、いとこや、そのドイツ出身の彼女とは標準ドイツ語で話せる!


同世代って、良いよね!




ちなみにこちらでは、彼氏彼女も親戚の結婚式には参加するのが定番!
日本はしないよね。



戸籍役場の前でシャンパン飲んで、楽しくおしゃべりして、私、少人数かつ標準ドイツ語という限られた状況なら、ドイツ語の会話も楽しめるんです。




問題はこの後なんだよ…




もう、めでたい日だったから、細かいことはここには書かないけど、やっぱり、言葉が分からないと楽しくないし、辛い思いをするだけで、私この日は自分が主役の日のはずなのに、なんだか虚しくなったり、気持ちにも大きく変化がありました。



翌日土曜日の夜は、家族で議論するまでになり、結婚というのは、家族のこととはいえ、実際に家族が関わり"すぎる"とロクなことはない、そう学んだのであります。





式の後はレストランで、初めて鹿のお肉を食べました。
前回の記事にも書きましたが、こちらスイスでも、食欲の秋というのは存在してまして、メニューも秋限定のものが登場してまして、それがこの、鹿を中心とする料理でした。
これは2人分。
これを、それぞれのお皿に盛り付けてくれます。


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季節のキノコソースでいただきます。
付け合わせには種類豊富な野菜と果物。
鹿のお肉自体は、あまり臭みもなく、ミディアムだからか柔らかく、ただ、しっかりお肉としてはわりと強い風味で、牛・豚・鳥、どの肉に一番近いかと聞かれたら、牛、です。



デザートは、特別仕様にしてくれました!



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かわいい!
すべてのレストランがやってくれるわけではないので、素敵ですよね。
昨年のスイス人夫の誕生日にも、同じことをしてくれました。




そして、お花。


 
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部屋とバルコニーに、鎮座していましたが、もう、ありません(笑)
あまり花には興味がない。
旦那にもらう一輪のバラだけは嬉しいけどね。




週末から、ランプの設置も始めて、やっと裸電球よ、おさらばです。
ランプ設置作業って、時間も手間もかかるのねぇ…
というのも、ケーブルを穴を2カ所から分けて出すからです。




天井の板を外して、穴を開けてケーブルを通してランプを設置して、また元どおりにするという、何日もかかってやっとの作業。
ご苦労なこってす。



そして一週間かかって、ランプが片付き!私たちの家具設置も完了。
そして、私たちも、夫婦としてのスタート。



これからが、始まり。
来年はいろいろ頑張りたいことがたくさんある。


その前に日本や!