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つりぼり百番勝負'11 復讐④

静けさや 池よりあがる 鱒の音
                                      詠み人 五平

わたくし・五平のあまりの釣果の酷さにかける声も無いのか全く無口のまま魚を釣り上げ続ける「釣りキチ三平」こと「パックン」(AKB48のギタースコアをおそらく購入し、既に立派な「在宅」として出来上がった42歳・篠田推し)。

どうせなら釣り上げんのやめてくれねぇか…と三平師匠に潤んだ呪いの目を向けている自分に嫌気がさし、わたくしはサード・ポンドを飛び出して盗んだバイクでファースト・ポンドに走りだしたのでした(ニュアンス)。

なんとかもう一匹を釣り上げるも、すぐさま高活性になるわけもなく渋い釣りを続けていたのでした。

すると爆釣時ならまず気が付かない携帯の振動を感じました。
所詮は迷惑メールと普段ならやり過ごすのですが、なかなか来ないアタリに暇を持て余していたわたくしは携帯を覗きました。
すると電話の着信。

相手は「三平師匠」でした。

「あ。五平くん?ここ今アタってるよ!おいで!」


わたくしはその三平師匠の優しさが胸に染み込んできて、心の奥底の大元の幹を湿らせ、芯から腐って行くのを感じました。

ふぐっ……え、ええ。」

「おいで!結構いいよ。」

「いや、え、……ええ。」

心の奥底の大元の幹はグラグラと揺れているのです。


「真ん中あたり!おいで!こっちこっち!」


サード・ポンドを振り返ると携帯をあてながら手を降る三平師匠が。

嗚呼……。

わたくし・五平は完全に「労られて」いるのを感じました。

同情するなら鱒をくれっ!!


わたくしは心の中で叫んだその言葉が更に心の奥底の幹を大きく揺らすのを感じながら手を振る「三平師匠」の方へと歩みを進めて行くのでした…。


                                         【つづく】

つりぼり百番勝負'11 復讐③




少々のアタリ…でもあがらず…。



ファースト・フィッシュもなかなか訪れない二人。徐々に口数も減っていきます。
そんな中でもやっと釣り上げたファースト・フィッシュは三平師匠こと「パックン」(「最近のアイドルなんてわかんないよぉ」と言いつつ「ももクロ」のメンバーが抜けて「ももクロZ」になったことをすぐさま伝えてきて知らないとみるや「え!?知らねえの?」と上から言ってくる42歳のおっさん)が上げるのでした。

しかしながら難しい。

ファースト・フィッシュを上げつつも続かないその後の釣果。
やっと上げたセカンド・フィッシュをも三平師匠に奪われたわたくし。

しかしながら差は少ない。
わたくし・五平は焦らないように自分を律し、次なるチャンスに向けて黙々と竿を降り続けるのでした。

それでも状況は好転しないこの池に苛立ったのか三平師匠はわたくしに言うのでした。

「サード行こう。サード。アウトレットね。」

今までのファースト・ポンドと違い水に濁りのあるマッディなサード・ポンド。

三平師匠は先日そのポンドのアウトレット(水の排水される場所近辺)でここ「開成フォレストスプリングス」の厳しさが嘘のような「爆釣」を迎えたと言うのです。



わたくしもとりあえず自分のファースト・フィッシュを迎えて何とか釣果を三平師匠と並べたいと連れられるがままにサード・ポンドへと向かうのでした。



「ほらね!!」



早速結果を出す三平師匠。



「よしっ!!」



「細かいけどね…うりゃ!」




「まだまだっ!」



「よ……よし。」






「………うん。」






「………おう。」





「………よ。」






「…………………。」





リアクションは徐々に薄く、そして何も言わなくなりました。





何故って?



真ん前で一匹しか上げられない男の湿った視線が向けられているのですから…。
わたくし・五平は心の奥底から何かが崩れる音を聴いたんだ………。





                                            【つづく】

つりぼり百番勝負'11 復讐②

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「さあ~てと…たんまり釣っちゃいますか。」



今までの成績からくる自信のなさからか周りにも、はたまたわたくしさえも聞き取れない程の小さい声を出す「三平師匠」こと「パックン」(おそらく次回のAKB総選挙には新曲「Everybody カチューシャ」を購入しての参加は固いぞ42歳!)。

「何ですって?」


と聞こえつつも聞き返してみると

「…なんでもないっす」

と声もアナ〇も小さい「三ペーペー」

こんなちっさいおっさんにタイトルを預けておいてはいかんと奪還を強く念じるのでした。

さしあたってファーストポンド、クリアな水質からの釣行でした。

魚影も濃く、数も多いもののやはりいつもながらの「ツンデレ」ならぬ「ツンツン」状態。
アタリも細かく序盤からわたくし達二人に鋭い「牙」をむき出してくるのでした。

                                            【つづく】