つりぼり百番勝負'11 復讐③ | human being

つりぼり百番勝負'11 復讐③




少々のアタリ…でもあがらず…。



ファースト・フィッシュもなかなか訪れない二人。徐々に口数も減っていきます。
そんな中でもやっと釣り上げたファースト・フィッシュは三平師匠こと「パックン」(「最近のアイドルなんてわかんないよぉ」と言いつつ「ももクロ」のメンバーが抜けて「ももクロZ」になったことをすぐさま伝えてきて知らないとみるや「え!?知らねえの?」と上から言ってくる42歳のおっさん)が上げるのでした。

しかしながら難しい。

ファースト・フィッシュを上げつつも続かないその後の釣果。
やっと上げたセカンド・フィッシュをも三平師匠に奪われたわたくし。

しかしながら差は少ない。
わたくし・五平は焦らないように自分を律し、次なるチャンスに向けて黙々と竿を降り続けるのでした。

それでも状況は好転しないこの池に苛立ったのか三平師匠はわたくしに言うのでした。

「サード行こう。サード。アウトレットね。」

今までのファースト・ポンドと違い水に濁りのあるマッディなサード・ポンド。

三平師匠は先日そのポンドのアウトレット(水の排水される場所近辺)でここ「開成フォレストスプリングス」の厳しさが嘘のような「爆釣」を迎えたと言うのです。



わたくしもとりあえず自分のファースト・フィッシュを迎えて何とか釣果を三平師匠と並べたいと連れられるがままにサード・ポンドへと向かうのでした。



「ほらね!!」



早速結果を出す三平師匠。



「よしっ!!」



「細かいけどね…うりゃ!」




「まだまだっ!」



「よ……よし。」






「………うん。」






「………おう。」





「………よ。」






「…………………。」





リアクションは徐々に薄く、そして何も言わなくなりました。





何故って?



真ん前で一匹しか上げられない男の湿った視線が向けられているのですから…。
わたくし・五平は心の奥底から何かが崩れる音を聴いたんだ………。





                                            【つづく】