あの悪夢の日から９年。
８２年ごろに設立された主にNWOBHM期以降の、しかしながら音楽性はNWOBHMそのものの、そしてもちろんイギリスのバンドを数多く発売していたEBONY RECORDS、クサレマニアにとって忘れようのない名門中の名門レーベルであるが実は本国以外のバンドも数多く輩出、SYRON VANESのようなスウェーデンのバンドもいたし、後にはサブレーベル的なCRIMINAL RESPONSEを立ち上げ、幾つかの北欧系（スウェーデン）を発売してたりもしていた。
そしてイギリス本国、スウェーデン以外にもうひとつの国、EBONYはフランスとの関わりも強かった。DEMON EYESの名盤である1st「RITES OF CHAOS」を出していたこと、なによりレーベル発足初期によく出していたオムニバスシリース、その中の１枚「METAL PLATED」などはフランスのバンドを中心としたコンピレーションだったことからもよく分かる。ここにはデビュー前のVULCAINやBLASPHEMEなども収録されていたりして、フランスメタル好きには興味深い。
METAL PLATED
そんなフランスメタルとも所縁の深いEBONY、それで思い出すのがこのバンド。
NIGHTMARE
７９年、グルノーブルで結成された５人組。数年に渡って３本のデモを製作、８４年にEBONYからデビュー。
WAITING FOR THE TWILIGHT
いきなりあのEBONYの音、もやっとしてるのにギターが異常に出っ張ったような、マニアなら目隠ししてても「あ、これEBONYだ」って分かるほど、完全にダリル・ジョンストンの音。（ダリル・ジョンストンとはレーベルオーナーであり、所属バンドのプロデュースも多く手がけていた人物）
劣悪な音質ながらEBONマニアなら恍惚、そこにフランスメタル特有の柔らかいメロディが、歌メロギターソロ、さらに両ハーモニーにこれ以上ないぐらい全編に渡って炸裂、英詞なのにフランス語に聴こえるほど、フランスメタル好きならこれに抵抗することは出来ないはず、一般的には無意味にも関わらず「完璧」の印を押すだろう。Voの声が優しいのもいい、メロディの良さが際立つから。
別にこれといった名曲はないしこれをメタルの名盤とは言わない、でも好き者には超強力な名盤。とりあえずフランスメタル好き、EBONY好きは必聴必携。当たり前のように。一つでも不満がある時点で両マニアを名乗ること失格。
CDにはボートラとしてフランス語Ver. も数曲収録（恐らくデモ音源）、無理して英語にしなくても良かったんじゃないかって思うほどこちらも完璧。
８５年の2nd、同じくEBONYから。
フランスのDREAM RECORDSからも出ている。
POWER OF THE UNIVERSE
Voが替わった、でも1st同様のEBONYサウンドとフランスっぽさがあるからそんなに変わった印象はない。しかしEBONY好きには嬉しいけど一般的にこの音質は許されないだろうな。もわ～ってしてる。
Voが少々荒々しくなったせいか（微妙に音痴なのも気になる）1stの絶妙の優しさが減退して雑になったような。。それでも全編に仕込まれたフックが耳を心地よく刺激、DEMON EYES、SORTILEGEなどのフランスメタル王道好きなら避けて通ることは出来ない。
ハイトーンを多用するちょっとヒステリックなVoになってHIGH POWERっぽくなったのかな？
どっちにせよメイデンやJUDAS、NWOBHMなんかをフレンチ味にしたような音楽性。それはフランスメタル全般に言える。
このアルバムで歌うVoのジャン・マリー・ボアは、元々BRONXのオリジナルVoだったようで、８３年に脱退した後（だからBRONXのアルバムでは歌っていない）８５年にNIGHTMAREに参加した。そして９９年に３６歳という若さで亡くなっている。R.I.P.
この２枚を残し解散、９９年に再結成しEPを、２０００年には再結成ライブを収めたライブアルバムも発表、
LIVE DELIVERANCE
以降コンスタントにアルバムを発表し現在も活動中。調べたら再結成後に１０枚近く出してる。頑張ってるなぁ。
ただしオリジナルメンバーで現在残っているのはBのイヴス・シャンピヨンのみ。しかも２０１５年から加入したVoはマガリ・ルイテンという女性、ベルギー出身の彼女は数多くの活動歴、バンド歴がありその方面ではかなり有名なVoだそう。
追記：
調べたら去年再びVoがチェンジ、今回もマディという女性だ。
“Trust A Crowd”
“Waiting For The Twilight”
“Running For The Deal”
“Let’s Go”
８２年ごろに設立された主にNWOBHM期以降の、しかしながら音楽性はNWOBHMそのものの、そしてもちろんイギリスのバンドを数多く発売していたEBONY RECORDS、クサレマニアにとって忘れようのない名門中の名門レーベルであるが実は本国以外のバンドも数多く輩出、SYRON VANESのようなスウェーデンのバンドもいたし、後にはサブレーベル的なCRIMINAL RESPONSEを立ち上げ、幾つかの北欧系（スウェーデン）を発売してたりもしていた。
そしてイギリス本国、スウェーデン以外にもうひとつの国、EBONYはフランスとの関わりも強かった。DEMON EYESの名盤である1st「RITES OF CHAOS」を出していたこと、なによりレーベル発足初期によく出していたオムニバスシリース、その中の１枚「METAL PLATED」などはフランスのバンドを中心としたコンピレーションだったことからもよく分かる。ここにはデビュー前のVULCAINやBLASPHEMEなども収録されていたりして、フランスメタル好きには興味深い。
METAL PLATED
そんなフランスメタルとも所縁の深いEBONY、それで思い出すのがこのバンド。
NIGHTMARE
７９年、グルノーブルで結成された５人組。数年に渡って３本のデモを製作、８４年にEBONYからデビュー。
WAITING FOR THE TWILIGHT
いきなりあのEBONYの音、もやっとしてるのにギターが異常に出っ張ったような、マニアなら目隠ししてても「あ、これEBONYだ」って分かるほど、完全にダリル・ジョンストンの音。（ダリル・ジョンストンとはレーベルオーナーであり、所属バンドのプロデュースも多く手がけていた人物）
劣悪な音質ながらEBONマニアなら恍惚、そこにフランスメタル特有の柔らかいメロディが、歌メロギターソロ、さらに両ハーモニーにこれ以上ないぐらい全編に渡って炸裂、英詞なのにフランス語に聴こえるほど、フランスメタル好きならこれに抵抗することは出来ないはず、一般的には無意味にも関わらず「完璧」の印を押すだろう。Voの声が優しいのもいい、メロディの良さが際立つから。
別にこれといった名曲はないしこれをメタルの名盤とは言わない、でも好き者には超強力な名盤。とりあえずフランスメタル好き、EBONY好きは必聴必携。当たり前のように。一つでも不満がある時点で両マニアを名乗ること失格。
CDにはボートラとしてフランス語Ver. も数曲収録（恐らくデモ音源）、無理して英語にしなくても良かったんじゃないかって思うほどこちらも完璧。
８５年の2nd、同じくEBONYから。
フランスのDREAM RECORDSからも出ている。
POWER OF THE UNIVERSE
Voが替わった、でも1st同様のEBONYサウンドとフランスっぽさがあるからそんなに変わった印象はない。しかしEBONY好きには嬉しいけど一般的にこの音質は許されないだろうな。もわ～ってしてる。
Voが少々荒々しくなったせいか（微妙に音痴なのも気になる）1stの絶妙の優しさが減退して雑になったような。。それでも全編に仕込まれたフックが耳を心地よく刺激、DEMON EYES、SORTILEGEなどのフランスメタル王道好きなら避けて通ることは出来ない。
ハイトーンを多用するちょっとヒステリックなVoになってHIGH POWERっぽくなったのかな？
どっちにせよメイデンやJUDAS、NWOBHMなんかをフレンチ味にしたような音楽性。それはフランスメタル全般に言える。
このアルバムで歌うVoのジャン・マリー・ボアは、元々BRONXのオリジナルVoだったようで、８３年に脱退した後（だからBRONXのアルバムでは歌っていない）８５年にNIGHTMAREに参加した。そして９９年に３６歳という若さで亡くなっている。R.I.P.
この２枚を残し解散、９９年に再結成しEPを、２０００年には再結成ライブを収めたライブアルバムも発表、
LIVE DELIVERANCE
以降コンスタントにアルバムを発表し現在も活動中。調べたら再結成後に１０枚近く出してる。頑張ってるなぁ。
ただしオリジナルメンバーで現在残っているのはBのイヴス・シャンピヨンのみ。しかも２０１５年から加入したVoはマガリ・ルイテンという女性、ベルギー出身の彼女は数多くの活動歴、バンド歴がありその方面ではかなり有名なVoだそう。
追記：
調べたら去年再びVoがチェンジ、今回もマディという女性だ。
“Trust A Crowd”
“Waiting For The Twilight”
“Running For The Deal”
“Let’s Go”
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