はい。今日は文化の日でしたね。。。皆様は何か文化的な事をされましたか?展覧会へ出掛けるとか、コンサートに行くとか。。。。
お天気の休日で、何処も込み合ってるだろうと、家でのんびりされた方も多いかも知れませんね。。。。でも、今からでも大丈夫。例えばネットであまり詳しく
は知らないけど何となく気になる画家の事や、『ルネサンス』なんて自分が知っている芸術のワードなんかを検索してみて下さい。画像を見ているだけでも、それはとても素敵な事です。
日本においてこの文化、特に美術、芸術という物の位置付けは異常なまでに低く、理解はもちろんの事、知識すらない人々があまりにも多いですねぇ。最近ブームになっている美術館の企画も相変わらず『●●美術館からボッティチェリが初来日!!!』みたいなキャッチーさに釣られて数多くの人々が、動物園のパンダを見るように来場しているようですね。。。
芸術を楽しくないと感じる貴女は自身の知識不足のみです。そして100年も1000年の前に作られた作品を21世紀に生きる自分の感覚でしか見ていない事です。歌舞伎やバレエを見に行く時は少なからず予習をして行かないと退屈な筈。。。。美術もそれと同じです。『見たままを感じれば良いのよ!』なんてのは只の怠惰のいい訳です。
是非、狙っている美術展があるのであればきちんとその画家や時代背景、プロフィール等を調べてたり、事前に作品もチェックして出掛けて下さい。その上で生でしか味わえない感動を味わって見て下さい。
デートの場所に美術館を使うのであれば。。。。。迷惑なのでカラオケとかにして頂ければ幸いですねぇ。。。。。
はい、いきなり毒舌でスタートしましたが、文化の日の今日はイタリアの芸術と文化の結晶ともいえる素晴らしいブランド、FENDI(フェンディ)の2015-16 AW COLLECTIONのリポートをお送りしましょうね。。。。
まず、私がご一緒させて頂いているのは、数あるフェンディのアイコンバッグの一つ、『PEEKABOO(ピーカブー)』です。このふんわりしたカラーリング、素敵でしょ???
今季、世界中のランウェイを埋め尽くしたシアリングのラムファーですが、恐らく世界で一番素晴らしいファーのアイテムをクリエイションするこちらのブランドでは、アトリエのクラフツマンシップに裏付けされたマテリアルのセレクトからトリートメント、デザインに落とし込む行程の全てが実に美しくアイテムに落とし込まれます。
穏やかなアイボリーやヌードピンク、ベージュ等の柔らかいカラーのラムファーを使用していて、インレイによるカラーブロッキングの配置や丁寧な仕上げが実にラグジュアリーなアイテムでしたねぇ。。。
フェンディのクリエイションを手がける、Karl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)とSilvia
Fendi(シルヴィア・フェンディ)は今季、スイスの女性アーティストShophie
Taeuber-Arp(ゾフィー・トイバー=アルプ)の作品に夢中のようです。。。。彼女の作品のカラーブロックやジオメトリックな要素に着想した素晴らしいコレクションを発表しました。
コレクションは『ボリューム』と『カッティング』がキーワードになっていま
す。。。直線的でシャープなカッティングや、プリミティブで堂々としたシルエットを用いながらも、上質なマテリアル、ソフトなデザインの解釈やフェミニンなディテールまで、実にピュアでフレッシュなムードに溢れています。
Shophie Taeuber-Arp(ゾフィー・トイバー=アルプ)は1889年、スイスに生まれ、スイスで死んだ女性アーティストです。名前からもお解りのように、ドイツ出身の現代彫刻家Jean Arp(ジャン・アルプ)の妻です。
スイスやドイツでアートを学び1915年にジャン・アルプと出会い26歳で結婚します。元々アルプは詩を作る事を好み、両親からの熱心な支援を受けながらも新しい『芸術運動の開花』なんて面倒くさい事を唱え続け、行く先々のアカデミーや芸術団体に馴染めませんでした。ゾフィーと出会った事でアルプは彼女との共同作業を通じて、自らの芸術的方向を見出し真のアーティストになれたそうです。
第一次世界大戦の戦火を逃れチューリッヒに落ち着きますが、ジャンがダダイズムの芸術活動に傾倒し、スイス国籍を取得しようとしたジャンに対して政府はナチス・ドイツの迫害を逃れこれを拒否。。。ふたりはフランスへ渡りドイツ人だったジャンはフランス国籍を取得します。やがて第二次世界大戦が勃発しアメリカへの亡命も考えますが、再びスイスへ逃れます。
1943年、ゾフィーは悲劇的な事故で53歳という人生に終止符を打ちます。就寝中に壊れていたストーブから出た一酸化炭素中毒によるもの。。。。。ジャンはこの事件をきっかけに鬱となり、4年間修道院で詩作だけを行ったそうです。
日本では、ジャン・アルプのほうが有名なようですが、祖国スイスでは旦那を差し置いて、彫刻家のアルベルト・ジャコメッティや、建築家のル・コビジョと並んで50スイスフラン紙幣を飾る程リスペクトされています
絵画、彫刻、舞台美術、衣装等幅広く活躍した彼女の作品は、一貫してオプティカルです。円や直線、色面構成で形成される作品はカラフルでポップ。同年代の前衛美術に傾倒した画家達の作品と比べてもそのアティチュードは実にクールでスタイリッシュです。その洗練されたムードから舞台衣装や家具のデザインで成功を納めたのも納得です。
では、早速コレクションを見て行きましょうね。。。。コレクションの前半はホワイトで綴られるピュアでフェミニンなシーンです。
緩やかなビッグシルエットのこちらのコートはウールxシルクガザールで仕立てられています。上半身のマスキュリンなムードと華やかなスカートのフェミニンなムードがミックスされ、フェンディの永遠のテーマであるデュアリズム(二面性)を実に見事に表現しています。
ミニマムな中にもゾフィー・トイバー=アルプの作品にインスパイヤされた個性的なボタンや、ヘムに施されたボーダー、立ち上がった襟から続く花びらのようなラペルは、二枚仕立てのトロンプルユになっていて、個性的なディテールも満載です。
なによりも、ゆったりしたスリーブや全体のボリュームとバランスの取り方が見事なルックでしたねぇ。。。。
また今回のコレクションには、ゾフィー・トイバー=アルプの作品からのインスパイヤの他に、イタリアの未来派、形而上画家のジョルジュ・デ・キリコへのオマージュも表現されています。
現在フェンディの本社社屋となっているローマ・エウル地区にある歴史的建造物『イタリア文明宮』は、第一次世界大戦前にキリコの絵画『不安を与えるミューズ達』の中に登場するアーチの造形にインスパイヤされ、1942年開催予定だったローマ万国博覧会(第二次世界大戦で中止)の為に建設されました。
歴史的建造物の保護を兼ねてこの建造物に本社を移転したフェンディは、今季その建築物のルーツでもある画家ジョルジュ・デ・キリコへのリスペクトと、ブランドの発祥の地、ローマで生み出される創造力とクラフツマンシップへの賛美も表現しています。
ジェイミー嬢がお召しのこちらは、ジョルジュ・デ・キリコの簡潔した形而上的絵画のようにクリーンなムードや、ゾフィー・トイバー=アルプのジオメトリックなスタイルを立体的に取入れたルックです。
シャツにはレイヤーを重ねたようなフロントが実にユニークなディテールが施してあり、比翼仕立てのフロントやバックへ繋がるウエストのベルト、そこに印象的なボタンが施されコンテンポラリーな印象です。
コーディネイトした真っ赤のスカートはなめらかなコクーン型で、ヘムの部分に素材違いのディテールがラインのようにはめ込まれています。
また、こちらのラムファーのアンクルブーツも可愛いでしょぉぉぉ????後でちゃんと御紹介しますが、今季のシューズには実に面白いトリックがございますよぉぉぉぉ。。。。
ローマの『イタリア文明宮』は遠くから見るとペーパークラフトで作られたような、実にシャープでクリーンなアーチの外装がユニークな歴史的建築物です。
そんなシャープのアティチュードが見事に表現されたこちらのコートも素敵でしたね。ゆったりしたボディに、ハイウエストの位置でカッティングを入れ、さらにタックを入れてドレスのようなデザインにしているため、実際はウエストにゆとりがあり快適な着心地ですがほっそり見えるように仕立てられています。
ボディーにベビーキャメルヘアを使用し、かなり大きめのダイナミックな襟とポケットのフラップにはラインのようにヘアカーフを使用しています。印象的なボタンを留めているのもレザーの細いテープを用い、最高級の毛皮ブランドとしての誇りをディテールにも感じましたね。。。。
こちらのコートも見事でございましょう???まさにフェンディの魅力を全て詰め込んだような、ラグジュアリーなマテリアルと斬新なデザインのコートです。
20世紀初頭のキュビズム絵画や、ゾフィー・トイバー=アルプの色面構成を思わせる大胆なパッチワークで仕立てられ、ミンク、フォックス、キダーシャ(Kidassia=毛足の長い仔ヤギ)、ラクーンを用いたなんともラグジュアリーなコートです。
毛足の長いファーをバッツリとカットしてしまう事で、ボディーから繋がるカラーブロックのテイストを感じさせ、このフリンジ部分は取り外しになっているのも素晴らしいですねぇ。。。
エンボスのラインを施した表皮の小さな襟もアクセントになっていて、うっとりするような美しい作品でしたねぇ。。。
トレンドのラムファーでございますが、やはりフェンディにかかると今季見て来たどのブランドのアイテムよりも素敵に見えるのは、私だけの見解ではないと思われます。。。。
ドレスのようにコーディネイトしたこちらのノースリーブのコートは、ラムファーのロングヘアーを生かし、フワフワとした柔らかいテクスチャーを楽しんだアイテムです。襟やポケットに表皮を使用しコントラストを付け、胸元のダッフルコートのトグルのようなボタンのアクセントもキャッチーですねぇ。
シルクのクロップドパンツには、何ともフェンディらしいシャープでシオメトリックなプリントが施されています。ブラウンやベージュのシックなカラーの中にレッドやブルーのアクセントを付け、まるでジョルジュ・デ・キリコの絵画『不安を与えるミューズ達』に登場する色彩のようでしたねぇ。。。
こちらのオリジナリティ溢れるセットアップもユニークでしたね。。。
カール・ラガーフェルドが好きな、そしてとてもフェンディらしいブラウンのジオメトリックパターンはウールガーゼに施され、ダウン入りのダブルブレストのジャケットに落とし込まれます。袖口にカッティングを入れ、立てた襟や全体のボリュームがまるで雲のようにフワフワしてチャーミングです。
ボリュームに重点を置いた今回のコレクションの中でも、一番ボリュームアップさせたアイテムの一つでしたねぇ。。
フェンディはデザインや豪華なアティチュードだけではなく、毛皮が本来持つ保温性や素材としての素晴らしさを伝えて行く為にも日々努力を重ね、これまでも様々なテクニックを開発して来ました。
とかく重くなりがちなファーを極力軽やかに仕立てるのに一枚仕立てを採用し、直接肌に当たる裏側には最高のテクニックを施したり、またファーの間にシルクオーガンジーのリボンを差し込む事で軽量化を計ったりと、このブランドのあくなき追求により毛皮業界自体が驚くべき進化を遂げました。
こちらのルックも全てラムファーを使用したルックになりますが、まるでモヘアのニットで作られたようなカジュアルなアティチュードが実に新鮮です。一枚仕立てのコートは襟やラペルに表革をそのまま使用し、実に軽やかに仕上げています。
インナーのトップスとコートの裾にはインレンによりボーダーを作り、これがファー?と思ってしまう程軽快でスタイリッシュなルックでしたねぇ。。。
もう、、、、、、。これは女子の皆様にはたまらないアイテムではないでしょうかぁ????今年はこんなクリスマス ガールなんてのはいかがでしょうか???
全身ラムファーのドレスでございます。。。。。。シルエットが美しく見えるギリギリの長さ迄シアリングしたファーで、ハイウエト切り替えのベアのミニドレスを作ってしまいました!!!!!嗚呼、、、、可愛い。。。。。。
ストレンチアの生花を飾ったミニピーカーブーとアンクルブーツも同じ素材で、真冬のパーティーではこれは大注目ですねぇ。。。
先日東京国立博物館で行われたフェンディのオートクチュールのコレクション、『FENDI SILVER MOON HAUTE FOURRURE』のパーティーではモデル、タレントの中村アンさんがキュートに着こなしていらっしゃいましたよ。。。

では、こちらも注目!!!!今季のアクセサリーをチェックして行きましょう。まずはシューズです。。。。
シアリングのラムファーが数多く登場した今回のコレクションですが、既にご覧頂いている画像の中にも沢山の同素材のシューズが登場しています。中でも今季トレンドでもあるアクルシューズは実にキュートに解釈され、丸みを帯びたポッコリしたフォルムが実にチャーミングでしたねぇ。。。
しかも、ヒールの部分、お解りになりますか??????クリアなマテリアルで施されたアイスキューブのモチーフなんです。。。。。こちら今季のシューズの多くに取入れられていて、ブラックレザーのシンプルなアッパーにこのアイスキューブのヒールなんてアイテムも、実にアーティスティックで素敵でしたねぇぇぇ。。。
最初に御紹介したメゾンのアイコンバッグの一つ、『PEEKABOO(ピーカブー)』はこんなバージョンでも登場していましたよ。。。
今季の特徴でもあるジオメトリックなカラーブロックのデコレーションですが、一体どんなテクニックが使われていると思いますか???
こちらボディー全体にカーフスエードを使用して、フロント部分を四枚剥ぎにしています。一つ一つのパーツにそれぞれクロスタ加工というスプレーによるグラデーションのペイントを施し、染料が多く付着した部分はパテントレザーのような光沢を放ちます。
ベージュのカーフスエードにホワイト、コーラルピンク、イエローにダークブラウンという独特のカラーコンビネーションもユニークですし、スエードとパテントという光沢の違い迄楽しめて実に楽しいアイテムでしたねぇ。。。
こちらは2015 PRE FALLで登場した『トレ バゲット
チェーン』でございまして、メゾンで最も有名と言っても過言ではない『バゲット』のアップデートバージョンです。より収納力が増えたボクシーなシルエットと、名前の通り、サッチェル、ショルダー、クラッチとして3wayでウエアラブルに楽しめるアイテムです。
今季はやはりシアリングのラムファーが可愛いですねぇ。。。周囲に表皮のパイピングを施しコンビにする事でアクティブな印象です。フロントの『ダブル
F』のロゴを回転する事で開閉するマジックなようなシステムのバッグですが、その部分にも今季のカラーブロックのアイディアが取入れられていて、、、、、、素晴らしいですねぇぇぇ。。。
2015-16 AW、アーティスト、ゾフィー・トイバー=アルプとジョルジュ・デ・キリコに思いを馳せ、世界有数の美しい都市ローマで芽吹いた伝統とクラフツマンシップに多大なリスペクトを抱いたフェンディは、よりウエアラブルで現代的、クールなアイティチュードの中にも絶対的なピュアさを漂わせたスタイルで私達の目を楽しませてくれました。
今回のフェンディのイメージビジュアルでは、ゾフィー・トイバー=アルプが1918年チューリッヒで開催された展覧会の為に制作した、カルロ・ゴッツィの寓話劇『牡鹿王』をテーマにしたマリオネットが等身大で制作され、カール・ラガフェルド撮影により、今をときめくケンダル・ジェンナーやリリー・ドナルドソンが纏う最新のフェンディコレクションとの時空を超えた素晴らしいコラボレーションを見せてくれています。
フェンディはローマの文化財保護や修復事業にも実に積極的です。新社屋となった『イタリア文明宮』を一般公開し、2015年の10月22日から2016年の3月7日まで『ウナ・ヌオーヴァ・ローマ、エウル地区とイタリア文明宮展』を開催します。
またフェンディは昨年、フェディリコ・フェリーニの名作映画『甘い生活』の中で、マルチェロ・マストロヤンニとアニタ・エクバーグが水の中で戯れる有名なシーンの舞台となった、ローマの『トレビの泉』の単独支援による修復開始を発表し、先頃11月3日にわずか17ヶ月という短い期間で成し遂げ、泉に再び水の流れを蘇らせました。
修復の間もボードウォーク(遊歩道)にクリアパネルを採用し、ローマ市民、そしてローマを訪れる世界中の人々を悲しませないようにと独自の配慮を行い、オリジナリティー溢れた新しい歴史遺産の修復方法は、このジャンルにおいても革新的だったそうです。
まさに今日の文化の日にピッタリ!!!!伝統と革新を続け、アーティストや数多くの文化的遺産溢れるローマへの愛に溢れた今季のコレクション。。。。。是非、ショップに行ってその素晴らしさを体感してみて下さいね。。。。
FENDI 2015 PRE FALLのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ。






















































































































