Dior Fine Jewelry 2015-16 Haute Couture !!!
今日はDior Fine Jewelry(ディオール ファイン ジュエリー)の2015-16 AW Haute coutureのリポートをお伝えしましょうね。
会場はもちろんAvenue Montaigne 30番地のクリスチャン ディオールの由緒正しきHaute coutureのサロン。。。。数々の名作を生み出し、華やかな歴史を刻んで来たこの素晴らしい場所で、新作のジュエリー達がその麗しいお顔をズラリと並べましたよ。。。
ディオール ファイン ジュエリーのクリエイティブ・ディレクターVictoire de Castellane(ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌ)は2015-16 AW Haute couture collectionのテーマに『Soie Dior(ソワ ディオール)』というテーマをセレクトしました。
『Soie Dior』とはディオール シルクという意味です。。。。。また、『Sois Dior(ディオールでありなさい)』という意味も含む、魅惑的なキーワードです。
シルクはHaute coutureのアトリエにおいては必要不可欠な素材です。1947年ムッシュ ディオールがメゾンを立ち上げて以来、その時々の歴史を物語る素晴らしいドレスをクリエイトして来たこのブランドにとって、水のように、空気のように当たり前でありながらも無くてはならない偉大な存在です。タフタ、ポンジー、オーガンジー、チュール、サテンと様々に表情を変える自然由来のこの素材はアイディアの源であり、クリエイションの最初の一滴でもあります。
ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌはこのメゾンの原点でもあるシルクというファブリックに注目し、まさにムッシュが手のひらで素材を遊びながら、ドレスのデザインのイメージを膨らませたのと同じ方法で、今回の素晴らしいハイジュエリーをクリエイションしました。
今回の物語はこのシルクのリボンと戯れる事からスタートします。手のひらの中で丸めたり、折り畳まれたり、捻ったり、ひねったり、よりをかけたり。。。。まるで手遊びのような優雅な作業から生まれた一瞬の個性的な形はそのまま固定され、ラグジュアリーなストーンとメタルのパーツへとステージを移し、ハイジュエリーへと昇華されて行きます。
ファッションの制作に携わる人々でしたら良くお解りになると思いますが、実際にリボンを使用して様々な形を生み出した過程が簡単にイメージ出来る程、その表現は実にリアル。。。。まるでラグジュアリーなストーンを刺繍したリボンを形作り、そのまま固めてしまったかのようにひだの奥の部分やその立体感、リボンの端が見せる一瞬の楽しい動き迄、見事に再現された素晴らしいコレクションです。。。。
前回のプレゼンテーションに引き続き、ムッシュ ディオールがこれまでクリエイトして来た様々なラインのドレス達のトルソーが、新作のジュエリーと供にゲスト達をお出迎えしてくれましたよ。
本来トワルに使用されるのはコットンのシーチングですが、こちらの小さなボディーが着ているドレスに使用されている素材は、ディオールのHaute coutureでのみ使われる純白のモスリン。ボディーテープが張られていたり、ウエストの部分にパットが施してあったりと、プレゼンテーションのブースの中はアトリエをそのまま縮小したかのような、クリエイションの息吹を感じさせます。。。。
では早速コレクションを御紹介して行きましょうね。こちらは『Pli Plat(プリ プラ)』というコレクションになります。
ムッシュ ディオールはコレクションごとに新しいシルエットを生み出し、当時の顧客たやジャーナリスト達を魅了し続けました。1948年に発表されたZig-Zag(ジグザグ)ラインにインスパイヤされたこちらは、フラットなプリーツとインバーテッドプリーツが折り重なり、ジグザクの布端を生み出す構造をリボンで再現し、そのままジュエリーにしてしまったという素晴らしい作品です。
実に個性的で楽しいデザインでしょぉぉぉ????
イエローゴールドの台座の部分はまるで粘土で作り出したかのように、衝動的なまでに遊び心溢れるデザインで再現され、表からは見えなような内側の部分にまで、イエローダイヤモンドがパヴェで敷き詰められています。またリボンの端の部分にはアクセントを付けるかのようにクリアーのダイヤモンドが並べられます。
そのプリーツの中央に鎮座するのはマダガスカル産の8.56カラットのクッションカットのピンクサファイアで、センターストーンをトリミングするかのように反対色のエメラルドが廻りを飾ります。
トータル1658個ものストーンを飾ったなんともエレガントなブレスレット。。。。上に写っているのは同じコレクションのリングになり、指の上でプリーツの動きを楽しんだ作品です。
今回のコレクションは全てHaute coutureのテクニックのタイトルが付いているのも嬉しい限りです。ギャザーやフリル、プリーツからグログランまで、アトリエの中でドレスを作り上げて行く過程で共通のワードとして飛び交う言葉が、そのままジュエリーのタイトルとなるのも、なんともディオールらしいですねぇ。。。
こちらは『Fronce(フロンス)』というコレクションのブレスレットになります。Haute coutureを代表するテクニックを集約したこの言葉は、ギャザーを寄せたリボンがセンターストーンを優しく包み込むイメージのデザインです。
まるで可憐に咲く花のようなモチーフは、腕に着けるとお互いが見つめ合うように配されます。幾重にも重なったギャザーの部分はホワイトゴールドの台座にダイヤモンドが敷き詰められ、リボンの端の部分にはピンクサファイアやルビーが飾られます。
こちら素晴らしいのが呼応する二つのモチーフのセンターストーンをあえて、ピンクサファイアとルビーというカラーの違うストーンを配している事で、この微妙なニュアンスの違うカラーを合わせる辺りに、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌらしい個性的な美意識が煌めきますねぇ。。。
こちらは『Galon(ガロン)』というコレクションになります。
生地をリボンでトリミングしてドレスを装飾するテクニックの事を意味し、英語ではGallonという言いますね。金糸を施したブレードや装飾の事もこう呼び、ヨーロッパではかなり古くから服装史の中に登場します。ナポレオンの時代やイギリスの騎馬隊等のミリタリーのジャケット等にも施されている金のデコレーション等をイメージして頂けると解り易いかと思います。
センターの大粒のエメラルドを取り囲むようにダイヤモンドがパヴェでセッティングされ、一番外側を丁寧にトリミングするかのようにピンクサファイアが一列に飾られてます。
上のリングの台座はイエローゴールド、下のイヤリングの台座はピンクゴールドとベースのカラーを変える事で、セッティングされているストーンの輝きまでニュアンスを変えているのも、ほんとニクい演出ですねぇ。。。。
ラグジュアリーなハイ ジュエリーの間に飾られたボディーにトワリングされたドレスも実に素晴らしゅうございまして、ディオールの名作のドレスの数々がジェエリーのテーマとリンクするようにサラリと飾られています。
この1/4の小さなボディ、本来ドレス全体のシルエットを見る時に試験的に使用する物で、アトリエには無くてはならない物です。このボディーの上で全体のシルエットを決め、それを拡大して実際のドレスが制作される事もあり、この作業からデザインを決めるクリエイターも少なくはないですね。
第二次世界大戦の時は戦争のためにコレクションが行えなかった為、パリのクチュルールメゾンのスタッフ達はこのサイズの人形に新作のドレスを着せて、戦火の中ヨーロッパからアフリカ、アメリカまで渡ったそうです。
このトワルですが、恐らく熟練したアトリエのスタッフ達がササっと仕上げちゃうんでしょうねぇ。。。是非、そこのところを見てみたいです!!!!
こちらはフランス語でラッフルを意味する『Volant(ヴォラン)』というコレクションになります。シルクのラッフルが風に揺れて、ヒラヒラとたなびくような柔らかな瞬間を表現したジュエリーになります。
今回のコレクションは一つの動きからまた別の動きへ移行して行く瞬間を確実に掴んだアクティブなデザインが特徴で、こちらのジュエリーではセンターストーンはまるでラッフルの中心からこぼれ落ちるかの如く、危うく繊細にセッティングされています。
上のリングは4.45カラットのザンビア産のエメラルドでクッションカットが施されています。合計で727石のダイヤモンドやストーンを使い、ラッフルの中心から飛び出して来そうな勢いが素晴らしいですねぇぇぇ。。。
下のイヤリングも実に可愛らしいですね。。。左右のピースでセンターストーンとカルケードするストーンをあえてテレコ(互い違い)にセッテングしていて、着けた人が向きを変える毎に、違った輝きを見せる楽しいアイディアの作品でしたね。
こちらはフランス語で結んだという意味の『Noué(ヌエ)』というコレクションのネックレスになります。キュッと結んだリボンがまるで生物のように意志を持ち、有機的に解けて行く様を表現した作品です。
ホワイトゴールドの台座はアシンメトリーにそして立体的に彫刻され、バケットカットやブリリアントカットのダイヤモンドがリボンの織地を表現するように緻密にセッティングされています。
その結び目の真ん中にはドラマティックなエメラルド。。。。この大粒のセンターストーンは実にエアリアルにセッティングされ、偶発的にも見える瞬間をアトリエの驚異的なテクニックでジュエリーに落とし込んでいましたねぇ。。。
こちらは『Smock(スモック)』という作品になります。
スモックとはHaute couture由来のテクニックの一つで、折山を付けた生地の山の部分だけを規則的にかがり模様を描き出してい行く装飾の一つです。ファッションに取入れる場合、胸元や袖口等部分的に取入れる事が多く、スモックから広がるギャザーのディテールも実に美しいですね。
ペザントのようなブラウス等を良くスモックと呼びますが、これは元々このテクニックが使用されていたからそう呼ばれ、成長と供に糸を解いてサイズを大きくする事が出来る為に、子供服等には頻繁に登場するテクニックですね。
いやぁ。。。。。スモックのテクニックがこんな風に表現されるなんて。。。。うっとりでございますねぇ。。。。プリーツがたたまれ固定された部分と、これから刺繍されていくであろうリボンの移ろいが美しく表現され、実にコンテンポラリーなムードが素敵ですねぇ。
ピンクゴールドの台座に、イエローダイヤモンドとオレンジダイヤモンドでリボンが表現され、真ん中を横切るバゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドの部分は、折り山をかがって行く糸のようにも見えます。
センターにペアシェイプの大粒のイエローダイヤモンドが飾られ、神々しくも見える作品でございました。。。
『Ganse(ガンズ)』というこちらのコレクションは ガーメントの端をトリミングする生地の繊細さやテクニックを表現したコレクションになります。
抽象的でアシンメトリーな作品が多かった今回のコレクションの中で、一見するとシンメトリーなモチーフ使いのように見えますが、緻密作り出されたこのモチーフは、糸一本を追いかけるトリミングのように実に繊細な仕事が施されています。
おもに『まつり』と呼ばれるスカートの裾を表に響かないようにかがって行く手法は、皆さんがお持ちのパンツやスカートの裾等にも使用させるテクニックでご覧になった事が多いかと思われますが、量産品の多くは機械によって施されています。
Haute coutureのドレス等はもちろん手仕事でその作業が行われ、特にシフォンやオーガンジー等繊細な素材になると、余った生地から繊維を抜き取りその糸でまつります。この作業、まつった部分がどこにあるかわからないくらい美しく仕上がるのですが、一体どこまでまつったのかわからなくなってしまうのも多々あり、実に根気の必要な作業です。
そんな実に繊細な一本の糸や小さな玉止めの集合体を表現したようなこちらは、ピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールドと部分的に台座の素材を変えた上に、ダイヤモンドやイエローダイヤモンド、ピンクサファイア等を飾り、実に繊細なピースでございましたね。。。
フランス語で『解ける、ほどける』という意味の『Dénoué(デヌエ)』というタイトルのこのコレクションは、手の中に納めたリボンが、手を開いた瞬間にパッと広がる様子を表現したような躍動的なデザインが特徴です。
ねぇ?サラサラ~って広がって行く、シルクサテンの張りのあるリボンの動きがイメージ出来るでしょぉぉぉ。。。
リボンの片方をブリリアントカットのダイヤモンド、反対側をクッションカットやオーバルカット等様々なカットが施されたイエローダイヤモンドをセッティングし、リボンと一緒に手の中に結んだペアシェイプのダイヤモンドが、飛び出すように立体的にセッティングされています。
台座にはホワイトゴールドとイエローゴールドを部分的に使い分け、センターのダイヤモンドは7.09カラット。合計1333個ものダイヤモンドで作り上げた魅惑的なネックレスでしたね。。。
こちらも同じ『Dénoué(デヌエ)』のコレクションのブレスレットになります。アイテムが変わるとデザインも変化し、また違ったムードで素敵ですね。
こちらはリボンの片方がダイヤモンド、もう片方にエメラルドを配し、センターには深いブルーの美しいサファイアがセッティングされています。
今回自由なリボンの動きを忠実に再現する為に台座になっているゴールドはいたる箇所で連節構造になっていて、それらを巧みに繋げる事によってオリジナリティー溢れるフォルムを生み出しています。セッティングされるストーンは高低差を付けリズムを生み出し、台座に施されたオープンワークにより光を取り込み、よりストーンを輝かせます。
まさにディオールの最先端の技術とアトリエが培って来た確かな経験を駆使して、丁寧に手仕事で作り上げた素晴らしいピースです。
ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌはプレスリリースでこんな風に語っています。
『人は直観的にリボンをもてあそび、あっという間に現れては消える形を楽しみます。 私は、そうした自由な動きをそのまま表現したかったのです。』
自由に手の中で遊ぶリボンの動きをそのままジュエリーにした今回のディオールのコレクション。。。。。シルクのリボンはクチュールとジュエリーという二つの世界を華麗に結びつけ、オペラを観るような魅惑的な気分にさせてくれた、素晴らしいプレゼンテーションでございましたねぇぇぇ。。。。
これまで誰も見た事無かった個性溢れる魅力的なデザインは斬新で素晴らしく、ジュエリーというジャンルにおいてまた一歩先に進んだかのような、ディオール ファイン ジュエリーの2015-16 AW Haute couture collectionでした。。。
フランス北部、ノルマンディーのグランヴィル、そこにはムッシュ ディオールが幼少期を過ごした、エレガントなバラ色の館が現在も大切に保管されています。美しいインテリアの中での優雅な暮らしや、季節によってその色を変える庭園の花々は、その後のムッシュの絶対的なまでの美意識を育み、幾度となくディオールのドレスや女性像として表現されて来ました。
館は元々船舶関係の仕事をしていた人物が建てた物で、ムッシュのお父様の書斎だった部屋のバルコニーには、コンパスのデコレーションのモザイクが今でも残されています。
ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌはそのコンパスのモチーフにラッキーアイコンとしての願いを込め、『Rose des Vents(ローズ デ ヴァン)』というジュエリー コレクションに表現し、既に世界中で人気を集めています。
今回はその『Rose des Vents(ローズ デ ヴァン)』をモチーフに、ムッシュ ディオールとヴィクトワールがクリスマスを待ちわびるという楽しい世界がアニメーションによって表現されています。この時期にピッタリなムービーに仕上がっていますので、是非チェックしてみて下さいね。
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また、11/18にローインチされたばかりのピンクゴールドXオニキス、ホワトゴールXマザーオブパールのアイテムが登場する『Black & White』バージョンも実に可愛らしいのでチェックしてみて下さいね。
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2014-15 FW Dior Fine JewerlyのPARISでのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ。
2014-15-16 AW PARIS Haute Coutureのリポートはこちらからどうぞ。
2015-16 AW Dior Prêt-à-Porter 東京でのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ
2015 FALL ESPRIT DIOR PARISでのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ
2015-16 AW DIOR HOMME PARIS MEN'S COLLECTIONはこちらからどうぞ
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Roger Vivier 2016 SS RENDEZ-VOUS COLLECTION !!!
今日は世界中の女性の憧れ、まさにシンデレラの靴を作り続けて来たフランスのブランド、Roger Vivier(ロジェ ヴィヴィエ)の2016 SS RENDEX-VOUS(ランデヴー) COLLECTIONのリポートをして行きましょうね。
毎シーズン、Haute coutureのスケジュールに合わせて発表される、ロジェ ヴィヴィエのこのコレクションは、卓越したアトリエのテクニックに裏付けされたこのメゾンにおけるHaute coutureであり、類い稀なクリエションが余す事なく発揮される美の実験室でもあります。
さらに嬉しい事にこのコレクション、あまりに好評な為に世界のいくつかの限定ショップでは取り扱いがスタートした事は以前こちらのブログに書いたと思います。
プレゼンテーションの度にガラリとムードを変える、パリの中心地、エリゼ宮の隣のこちらのブティックの上にあるサロンは、今回ゴツゴツとした岩肌が登場し、真っ赤な砂が敷かれているではありませんか!!!!!まるで、雄大な景観を見せるサハラ砂漠か、砂漠に面したモロッコのビーチを思わせるワイルドなムードでございます。。。
私が抱えているのは新作のバッグ『Viv'(ヴィヴ)』でございます。メゾンのアイコンとして人気の『Miss Viv'(ミス ヴィヴ)』からインスパイヤされ、アトリエが試行錯誤を繰り返し横長の念願のフォルムを実現しました。センターの象徴的なバックルはそのままに、こちらのようにクラッチとしても、付属のストラップを使用するとショルダーとしても楽しめます。
こちらは、やはりHaute coutureらしく、エンブロイダリーが施されたリュクスなバージョンでございます。。。。シルバーのメタリックレザーにかなり大きなサイズのクリスタルのビジューやビューグルビーズ、ミラー等も飾られていて、フランスのアーティストArmand(アルマン)のジャンクアートのように、実にモダンな印象でしたね。。。
クリエイティブ ディレクターのBrunoFrisoni(ブルーノ・フリゾーニ)は今回のスペシャルなコレクションに『Gypsy Night(ジプシー・ナイト)』という魅惑的なテーマを用意しました。
インスピレーションになったのは一枚の写真。。。。。1960年代後半から1974年の間に撮影されたであろうポラロイド写真から物語はスタートします。そこはJane & Helmut Newton(ジェーン&ヘルムート・ニュートン)の自宅。。。コートダジュール、ラマチュエルのお土産が並ぶ中、若き日のアメリカの女優Anjelica Huston(アンジェリカ・ヒューストン)が写っています。
アンジェリカはバンダナを胸に巻き、奴隷貿易の象徴からファッションアイテムに進化したスレーブバングルにフレア・ジーンズをコーディネイトした、この時代のムードを感じさせるフ装いで自由を謳歌している姿が実に印象的です。
プレスリリースの中にはアメリカのカメラマンであり冒険家のPeter Beard(ピーター・ビアード)やアメリカの漆黒のディーバ、Grace Jones(クレース・ジョーンズ)の名前も見付ける事が出来ます。ピーター・ビアードはこの時期、アフリカの大自然と当時のトップモデル達による素晴らしい作品を撮り終えてケニアから帰国し、グレースは70年代後半からディスコミュージックのディーバとして世界中のダンスフロアを席巻しました。
それは全て70年代の開放的なムード。。。。自由で型に捕われないアンジェリカのスタイル、ピーター・ビアードの写真の中に登場するオークルの大地とワイルドな動物達。グレース・ジョーンズが歌い上げるディスコティックなサウンドが作り上げる今回のコレクションは、石と砂、コウロギ、踏み固められた大地、シンセティックミュージックやキラキラしたディスコへの誘い。。。。。そんなグランムールなムードに溢れています。。。。
まず、なんと言っても今回は、こちらの作品から御紹介しなければなりませんねぇぇ。。。
今季のムードを象徴するようなこちらのグラディエーターのハイヒール・サンダルは、このメゾンにしか生み出せない絶対的な美意識と圧倒的なHaute coutureのテクニックに裏付けされた素晴らしい作品です。
膝下から足の長さを存分に強調するかのようなバンドがクロスするデザインで、トウや踵の部分など限りなくヌーディーなデザインです。メタル スフィア(球体)が施された美しいヒールにタッセル付きのロープ等、ロジュエ ヴィヴィエというメゾンの全てをこの一足に表現したような素敵なシューズです。
左はブラックレザーを用いたシックなアイテムで、クロスするレザーのバンドには編み込みによるハンドメイドのディテールが施され、さながらアフリカの部族のディーバのようですね。ブラック一色にメタル スフィアのみゴールドというのも実にスタイリシュです。
右は同じデザインをシルバーのメタリックレザーで仕立て、さらにパールの輝きを持つスパンコールのエンブロイダリーで表現した素晴らしい作品です。スパンコールは大きさや形も様々で、ピンクやブルーに輝くものからマットなものまで、一体何種類使っているんだろう?と数えたくなるようなバリエーションで、刺繍の中にはフラワーモチーフを忍び込ませたりと実に手が込んでいましたね。。。
あまり好き過ぎて、このシューズ、トップページ用にイラストにしちゃいました!!!
こちらはブラックレザーとオーバーステッチのテクニックを取入れたソリッドなコレクションになります。この日、灼熱の太陽をイメージしたかなり強いライティングの会場にはピッタリな涼しげなムードでしたね。
左は『TORICOT BOOTIE』というアイテムでございまして、かかとの部分に施された長いフリンジが実にフェイティッシュなアイテムです。足がさらにスマートに見えるように計算された編み込みを施し、ヒールに施されたメタル スフィアとジップのゴールドがアクセントになっていましたね。
真ん中は最初の画像で私が抱えていた『Viv'(ヴィブ)』のブラックバージョンです。同じデザインでもマテリアルやテクニックでこれだけムードを変えてしまのが、ロジェ ヴィヴィエのクリエイションの柔軟な部分でもあります。
右は『PRISMICK TORICOT』というアテムで、2015 AWでロジェ ヴィヴィエでは初めて登場した巾着型のシャルダーバッグを、レザーの編み込みのプリズミックのデザインに落とし込んだという実に手間のかかる作品でしたねぇ。。。
こちらは今季のコンセプトになった、若かりし日のアンジェリカ・ヒューストンのムードを表現した、その名も『ANJELICA』というシューズになります。
ボヘミアンなムードを感じさせるチャンキーヒールとプラットホーム、クロスするように施されたアッパー部分とやはり太めのストラップが安定感バツグンのアイテムです。アクセントになっているストラス使いのバックルも実にチャーミングです。
こちらはミラーレザーにエキゾティックなムードのアラベスクのモチーフがホワイトでプリントされたマテリアルが使用されていて、70'Sのサイケデリックなムードを爽やかに表現していましたね。。。
左側のクラッチは同じマテリアルを使用したアイテムで、クロージャーの所に施されたレザーのフリンジがアクセントになっていましたね。。。
こちらも同じ『ANJELICA』でございますが、先ほどとはまるで違うムードでしょ???何度も言いますが、これがロジェ ヴィヴィエの素晴らしさなんです。。。
1937年にムッシュ・ロジェ・ヴィヴィエがメゾンを設立して以来、数多くのヒールのデザインや様々なアイコンを大量に生み出しながらも、その時代時代を生きる女性達のニーズに合わせ常に自らの歴史に甘んじる事なく、ロジェ ヴィヴィエは進化と変革を遂げて来ました。メゾンを代表するバックルシューズ一つにおいても毎シーズンアップグレードを重ね、常にその時代にマッチする完璧なアイテムになっています。
こちらは上のヴァージョンとは違いかなり情熱的ですねぇ。。。スカーレットのシルクサテンのベースにブラックレザーのフラワーモチーフのアップリケを施し、さらにビジューのスパンコール。。。。もちろんストラスのバックルは忘れていませんよぉぉぉぉ~。。。
よりアグレッシブなデザインをお好みの方にはこちらをオススメします!!!
今回のインスピレーションの一つともなったグレース・ジョーンズをイメージしたような、こちらの『GRACE』も素敵でしたね。。。
グレース・ジョーンズは1948年ジャマイカに生まれます。後にニューヨークに家族で移住し、学校で演劇を専攻しながら179cmの長身を生かしモデルを始めます。70年代にはニューヨークのディスコ『Stucdio54』でアンディー・ウォーホルと出会い、彼のミューズにもなります。
数多くのカメラマン達が彼女の完璧に美しさに魅了され、素晴らしい作品を生み出し、モデルばかりではなくアーノルド・シュワルツェネッガーと共演した『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2(1984)』、ロージャー・ムーアとは『007 美しき獲物達(1985)』で共演し女優としても活躍し、1985年の彼女のアルバム『Island Life』に収録されている彼女の歌った『La Vie En Rose』は今でも私の人生のテーマソングです。
ファッションに携わる人間として彼女の事を知らない人は。。。。。死んだ方が良いでしょう。。。。
グレースが持つワイルドとノーブルな世界は切り取りのレザーで表現されてます。有機的に足の上を横切るストラップはアンクルへと繋がり、限りなくヌーディーなムードは、タトゥーのようにピッタリと肌に貼り付きセンシュアルです。。
大小様々なパールがこれでもか!と刺繍されたクラッチバッグもインパクト大で、サンダルと合わせてフェミンンなムードで楽しんでも素敵ですねぇ~。。。。
こちらはムッシュ・ロジェ・ヴィヴィエがかつてMarlene Dietrich(ハイウッドスター、マルレーネ・ディートリッヒ)の為に制作したシューズにインスパイヤされた『MARLENE』という作品です。
1953年に制作された『ブール・タンゴヒール』と言われる個性的なヒールが特徴のそのシューズはヒールの先にクリスタルの球体を施した魅惑的なシューズで、現在のヒールに施されたメタル スフィアのディテールのルーツともなっています。
クリスタルで飾られたスフィアがまるでStudio54のダンスフロアのミラーボールのように華やかなこちらは、編み上げたループとフェミンなトップが実に美しく、ホールドするかかとの部分とフリンジ付きのループで足首をキュッ!と縛るエロティックなデザインが素晴らしいですねぇぇぇ。
右はエレガントなダークゴールドのシルクサテンとシャンパンゴールドのループのコンビが実に女らしいアイテムで、左はブラックのトップとシルバーのループ、かかとの部分には先ほどクラッチバッグでも使用されていた、大小様々なパールのエンブロイダリーが立体的に飾られていましたね。。。
こちらは『MARLENE』のバリエーションでございまして、やはりディアマンテを鏤めたスフィアがアクセントになった作品です。
ガラスのような光沢のメタリックのシルバーレザーで施されたフェミニンなデザインの真ん中には、なんとも大胆なしっかり足をホールドするようなパーツ。。。。しかもこちら、なんとも華やかなブルーのグラデーションのフェザーが、一枚一枚丁寧に刺繍されています。
カットされたフェザーはまるでオプティカルアートのようで、画家の絵筆のタッチを彷彿させ実にアーティステックです。。。。シルバーにこのブルーのグラデーション、そして焼けた肌。。。。。。嗚呼、、、、なんてドラマティックなんでしょう!!!!!
こちらも実に美しい『ONDINE』というシューズです。
限りなくヌーディーな流線形のフォルムを描くフューシャのシルクサテンのボディに、トリミングをするようにクリアーなPVCが施されたハイブリッドなテクニックの作品ですが、『これぞ、ハイヒール!』と思わせる程のクラシカルなスタイルに仕上げているのは見事ですね。。。
ONDINE(オンディーヌ)というのは北ヨーロッパの伝説に登場する水の精霊です。本来は性別は無いのですが、美しい女性の姿として絵画や彫刻等のモチーフとして古来より好まれて来たモチーフです。
1811年ドイツのフリードリヒ・フーケは美しき水の精霊オンディーヌと騎士フルトブランドの悲恋をテーマにした中編小説を発表し、ロマン派を代表する作品として瞬く間に話題になります。1939年にはフランスの劇作家ジャン・ジロドゥが戯曲化し、若かりし頃のオドリー・ヘップバーンも舞台で演じています。
バレエでも2作制作され、1958年ハンス・ベルナー・ヘンツェ作曲、フレデリック・アシュトン振り付けのバージョンは、現在も英国ロイヤルバレエ団のレパートリーとして度々上演される程の人気作で、初演はマーゴ・フォンテーンでした。以前お仕事させて頂いた英国ロイヤルバレエ団のプリンシパル吉田都さんの当り役の一つでもあります。
透明な流線形のディテールが水の精オンディーヌの心を、繊細に表現しているようでしたねぇ。。。
なんと今回のコレクションではフラットサンダルも登場して注目でしたね。。。
ミニマムアートのようにグラフィカルでストイックなこちらは、ブラックのソールとゴールドのストラップ、メゾンの象徴するスフィアはゴールドでダイナミックにフロントにあしらわれ、なんともユニークなピースです。
エレガンスの極みとも言えるロジェ ヴィヴィエで発表されたこんなにもコンテンポラリーなフラットサンダル。。。。もちろん、会場では大注目で多くのジャーナリストやセレブリティーの皆様がトライしていましたね。。。。
はい。こんなお宝2ショットも頂いちゃいました!!!!!クリエイティブ・ディレクターのブルーノ・フリゾーニ氏でございます。もの凄いスマートでもの凄い素敵なムッシュー。。。。。。。実に丁寧に最新コレクションを解説して下さいましたよ。。。。
ありがとうございま======す!!!!!
ロジェ ヴィヴィエが提案する自由な気分と洗練されたフェミニンさが漂う『ジプシー ナイト』。。。。。皆様いかがでしたか?????
毎度の事でございますが、このランデブーコレクションはメゾンの総力をかけたラグジュアリーなアイテムや最新のアイディアを、まるでゴージャスなセレブのお宅で拝見させて頂くようなリラックスしたムードで見る事が出来て、私的にもとても貴重な時間です。
革新的なまでに挑戦を繰り返したシューズ達は、シューズの可能性の枠をさらに拡げ、シューズという小さなアイテムがこれだけ人をワクワクさせてくれるものだと毎回感動させてくれます。またここで発表された最新のアイディアはprêt-à-porter COLLECTIONに反映される事も多く、世界的な大ヒットアイテムが誕生する前の、最初の一滴を見れる事も素晴らしい限りです。
より開放的で自由に溢れたディスコティックなコレクション。。。。。2016 SS トレンドになりそうなボヘミアンや70'Sテイストのウエアの足元に、ロジェ ヴィヴィエのアーティスティックなシューズ達を合わせて、次の春夏の個性的なアウトフィットを楽しんでみるのも素敵かと思います!!!!!!!
Reger Vivier 2015-16 AW prêt-à-porter COLLECTIONのリポートはこちらからどうぞ。
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CHAUMET 2015-16 AW Haute couture !!!
12月も2週目の週末でございますが、皆様忘年会でお忙しい日々でございましょうか???
なにかにつけて人が集まったり、お酒が進んだりする季節でございますが、食べ過ぎ飲み過ぎにはくれぐれもお気を付け遊ばせ。。。
なんて言ってる私も今朝の5:00まで飲んでおりまして。。。。。。ただ今日は二日酔いの頭痛に襲われている次第でございます。。。。。
さて、気を取り直して今日はCAUMET(ショーメ)の2015-16 AW Haute coutureのリポートをお送りしましょうね。
Haute couture最終日のジュエリーデーにお邪魔したのは、ヴァンドームにある由緒正しきショーメのサロン。ショパンが最後の楽曲を作曲した素晴らしいサロンは、この日、メゾンの永遠のミューズ、ナポレオンの妃ジョゼフィーヌのブードアへと美しく姿を変えていましたねぇぇぇ。。。。boudoir(ブードア)とは化粧部屋や衣装部屋を意味し、女性が美しく着飾る為の実にプライベートな空間でございます。
まるでジョゼフィーヌの私室にこっそりと忍び込んだかのような気分にさせてくれた今回のプレゼンテーション、、、、そんなリラックスしたムードの中で、フランスが誇る最高のハイジュエラー、ショーメの高い技術と美意識を結集した素晴らしい新作達が発表されましたよ。。。。
ジョゼフィーヌ、おお、ジョゼフィーヌよ。
私がそなたに何度も語ったことを思い出しておくれ。
「自然が私に強く、毅然とした魂をもたらしてくれた」のだと。
それがレースやガーゼからそなたをつくり上げ…
ナポレオン – ニースにて、ジェルミナル10日(3月30日)
今回のコレクションは、まずはこちらのナポオレンが愛する妃ジョセフィーヌに贈った熱く甘い言葉からスタートします。
ショーメの永遠のミューズでもあるジェゼフィーヌは、1763年6月23日にフランス領のカリブ海に浮かぶ自然豊かなマルティニーク島で生まれます。動乱の時代に貴族と生まれた彼女はマリー・アントワネットの八歳年下。豪華絢爛なシルクのローブ・アラ・フランセーズや高く盛り上げたヘアスタイルを愛したマリーに対し、モスリンのエンパイヤスタイルの清楚なドレスや、ローマ風のプリミティブなヘッドドレスを愛したジョゼフィーヌは、ナポレオン統治下のフランス、ヨーロッパにおいて18世紀の新しいスタイルを生み出します。
既に『ジョゼフィーヌ コレクション』はショーメでは大人気のコレクションですが、今回はさらにモダンに、よりアップデートされたハイ ジュエリーが45点も登場し、実に華やかでございましたねぇぇ。。。。
また1900年から1915年までにおいてショーメで制作されたティアラやエグレット、ネックレス等のスケッチからも着想されたデザインは、帝政時代とベルエッポックを見事に繋ぎ合わせ、この2015年に蘇ったショーメにおける時空を越える旅へと私達を誘ってくれるようです。
では、早速コレクションを御紹介して行きましょうね。まずはこちらの『Rondes de Nuit(夜の星)』というコレクションから御紹介して行きましょう。大粒のペアシェイプのダイヤモンドをセンターに配し、それを取り囲むようにセッティングされたブリリアントカットとバゲットカットのダイヤモンドが渦を巻くような個性的なデザインが特徴です。
センターストーンには3.34カラットのペアシェイプダイヤモンドを一石、ブリリアントカットのダイヤモンドを235石、バゲトカットのダイヤモンドを59石というゴージャスなダイヤモンをホワイトゴールドとプラチナにセッティングした作品です。
バゲットカットとブリリアントカットをリズミカルに繋げた、軽やかなチェーンも美しい作品ですが、チェーンの長さを調整してショートペンダントやブレスレットとしても楽しめるアイテムとなっています。。。。
同じく『Rondes de Nuit(夜の星)』のコレクションから、こちらはリングとイヤリングになります。
このコレクション、中央のペシェイプのダイヤモンドを流線形に巻き込むフォルムが美しい作品なのですが、実際に見るとその迫力の立体感が実に素晴らしいですねぇぇ。着けた本人も様々な方向から楽しめ、見る角度によって複雑に輝きを変える部分も楽しい所です。。。
左のリングは特に立体的に仕上げられています。中央のモチーフからリングの部分まで嫋やかな曲線で表現され、指全体を包み込むような美しい作品です。中央のペアシェイプのダイヤモンドは3.40カラット、ブリリアントカットのダイヤモンドを141石、バゲットカットのダイヤモンドを31石使い、台座はプラチナです。
右のイヤリングはこの贅沢なモチーフを顔の左右に2個も飾ってしまう作品です。約1.5カラットのペアシェイプダイヤモンドをそれぞれセンターストーンに配し、合計でブリリアントカットダイヤモンド50石、バゲットカットダイヤモンド32石をセットしたプラチナのイヤリングになります。
こちらのコレクションではこんな素敵なウォッチも登場していましたよ。
『ジョゼフィーヌ』ウォッチという名前のこちらの作品はジュエリーにも登場した幾何学モチーフを用いながらも実にコンテンポラリーな解釈がモダンな印象です。丁度9時の部分にペアシェイプのポイントの部分を置いて、平面上に折り重なる渦巻きのディテールが施されています。テクニカルにおいては全てスイスメイドでございます。
まず一番右はホワイトゴールドにブリリアントカット、バケットとローズカットのダイヤモンドを730石(計8.93カラット)も使用した実にゴージャスな作品です。それぞれカットの違うダイヤモンドを巧みにセッティングしているので、動いた時に、輝きの中に生まれては消えるペアシェイプのレリーフがラグジュアリーな逸品です。
真ん中は漆黒のダイヤルにペアシェイプのレリーフをコントラスト強く表現した作品で、実にスタイリッシュな印象です。こちらは様々なカットの242石(計4.20カラット)のダイヤモンドがグラフィカルに施されています。
一番左は先に御紹介したダイヤモンドで覆い尽くされたバージョンのダイヤルの部分をブラックで飾り、ケースの部分とダイヤルの外側にダイヤモンドを集中させたモダンなデザインです。
同じ、モチーフでもこれだけバリエーションがあるのも素晴らしく、さらにはペアシェイプのカバーがセットされたシークレットウォッチ等のリュクスなアイテムもございましたよぉぉぉぉ。。。
続いては『Aigrette Impériale(エグレット・アンペリアル)』というコレクションです。
1919年にショーメが制作したティアラの中にブルボン=パルムティアラという美しいティアラがあります。ドゥードーヴィル公爵が令嬢のエドウィジュとシクスト・ド・ブルボン=パルム公との結婚のためにオーダーしたこのティアラは、ペアシェイプとブリリアントカットのダイヤモンが、まるで飛び散る水滴のように飾られた作品で、軽やかでフェミニンな素晴らしい作品です。
ジョゼフィーヌが晩年を暮らしたパリ郊外のメルメゾン宮殿には、彼女のたっての希望で作られた美しいバラ園があったそうで、現在世界最多と言われるバラの品種改良はジョフィーヌの命により始まり、ヨーロッパ全体に広がって行きます。このコレクションはその庭園にあったであろう美しい噴水に流れる水滴をもイメージさせ、このコレクションを身につけると彼女の庭園に誘われるような魅惑的な気分になれる事間違いないですね。。。。
一番上のリングはセンターに5.53カラットの最高品質のペアシェイプダイヤモンドを飾ったゴージャスなアイテムで、中央は2.96カラットのセイロン産のサファイア、一番下は2.48カラットのモザンビーク産のピジョン レッドのルビーが使用されています。
今回象徴的に用いられているペアシェイプのフォルムを取入れながら、輝く水滴で覆い尽くされたようなこちらの『ジョゼフィーヌ エグレット・アンペリアル ウォッチ』も実に素晴らしかったですね。
ペアシェイプの折り重なるレリーフが施されたケースとダイヤル部分は実に繊細に仕上げられ、エアリアルなブレスレットの部分も実に美しいですねぇ。。。このブレスレット、一つのリンクは二つのパーツにより構成されていて、間にスペースを作り肌を覗かせる事で軽やかなムードに仕上げています。リンクには刻み目がありストレッチのように肌にフィットし、もちろんスイスメイドの最高品質です。
1300石以上ものブリリアントカットのダイヤモンドで覆い尽くされたこのパーツ。。。。。実にスペシャルなアイテムでしたね。。。
続いては『Éclat Floral(花のきらめき)』というコレクションを御紹介して行きましょうね。
このコレクションではシンメトリーに左右に広がるピースフルなデザインが印象的で、センターにはクッションシェイプという特別なファンシーシェイプのストーンが特徴です。このカットはショーメの創業者マリー-エティエンヌ・ニトがナポレオンの為に制作した儀式用の剣にセットされていた『リージェント ダイヤモンド』にオマージュを捧げています。
クッションカットとは正方形のフォルムを取りながらも、カーブのある豊かなラインと少しだけ丸みを帯びた角が特徴で、シャープなプリンセスカットに比べて光をより反射する優しいカットです。
センターに吹き上げるようなクッションカットのダイヤモンドを施した放射状のモチーフを飾り、ダイヤモンドがパヴェで施されたカチューシャの部分は二連になっていて、少し浮いてセッティングされた細いラインと、間のスペースが軽やかな印象でございましたね。。。
中央の2.07カラットのクッションカットのダイヤモンドはブリリアントカットのダイヤモンドを携えて、0,72カラットのペアシェイプのダイヤモンドにカスケードしています。チェーンの部分は先ほど御紹介したティアラ同様に、大きめのブリリアントカットのラインから肌を覗かせる細いラインが実にフェミニンでしたねぇ。。。
こちらは同じコレクションの『ジョゼフィーヌ エクラリング』になります。ティアラやネックレス同様にセンターのクッションカットのストーンを星に見立て、高揚、上昇するするように光の上にセッティングされたシャンクが実に魅力的です。
まさに、指に装うティアラ。。。。。そんな特別な気分にさせてくれる事間違いなしのアイテムです。
センターストーンは全て約1カラットのクッションカットで、上からダイヤモンド、セイロン産のサファイア、マダガスカル産のルビーを使用していています。ショーメのカラーストーンは全て非加熱で最も価値の高い産地から選ばれているのでご安心下さいませ。。。
4つ目は『Aube Printanière(春の夜明け)』というチャプターです。
このコレクションでは、ペアシェイプのセンターストーンと、それを支えるブリリアントカットのダイヤモンドが施された台座が清楚なバランスを描き、繊細で可愛らしいスタイルが印象的です。
先ほど御紹介したブルボン=パルムティアラやアーカイブスのデッサン画からインスパイヤされた水滴をイメージさせる繊細なデザインは、同時に春の訪れを感じさせる花々のつぼみのように、生き生きとしたポジティブな印象も感じさせます。
こちらの『ジョゼフィーヌ ティアラリング』は二連のリングが特徴的で、センターストーンにはマダガスカル産の約1カラットのサファイアとピンクサファイアが使用されています。
このリング、センターストーンのプロポーションに合わせて、絶対的なまでにシンメトリーなデザインが特徴で、これを作り上げるには実に高い技術が必要になるそうですよぉぉぉ。。。。
こちらは同じコレクションからの『ジョゼフィーヌ ティアラブレスレット』です。
エレガントなV字のラインを描くブレスレットの部分は繊細で美しいカーブを描き、ブリリアントカットのダイヤモンドが45石セッティングされています。まるで新しい木の芽に付いた朝露のように輝くサファイアのセンターストーンは、限りなく光を取り込むようにショーメの卓越したテクニックによってオープンワークが施され、極限まで目立たないように施されています。
エレガントなフォルムは究極的なまでに着ける人の腕を細く見せ、こちらは腕に飾るティアラというイメージで楽しめる作品でしたね。。。
ショーメの永遠のミューズ、ジョゼフィーヌの世界を表現した今回のコレクション、皆様お楽しみ頂けましたか???
力強さと繊細さ、洗練と気品を兼ね備えたこのジュエリーは、18世紀という時代を王妃として、女性として美しく生きた彼女のアイデンティティーを体現し、身につける人に特別な女王のような威厳と風格を与えてくれます。。。
ここで少し付け加えておきましょう。ナポレンとジョゼフィーヌの強い絆は歴史の中では絶対的なまでに強固な形で描かれている事が多いのですが、ジョゼフィーヌはナポレオンの妃になる前にアレクサンドル・ド・ボアルネ子爵と結婚し、ウジェーヌという男子とオルタンスという女子をもうけています。夫婦仲の悪かった二人はまもなく離婚し、その後将軍や当時の権力者達と愛人関係を持ちながら二人の子供を育て上げます。
そんな中、社交界に『陽気な未亡人』として登場したジョゼフィーヌに一目惚れしたナポレオンをジョゼフィーヌは当初無骨でつまらない男と思っていたらしく、ナポレオンと結婚した後も浮気騒動を起こし、離婚の危機もあったそうな。。。。
ナポレオンも他に愛人を作り男子が生まれ、ジョゼフィーヌとの間に嫡子が生まれなかった事を理由にジョゼフィーヌと離婚。。。。実はいろいろとあった二人なのですねぇ。。。
しかし、離婚後もナポレオンはジョゼフィーヌに多額の年金とマルメゾン城、そして『ナヴァル女公皇后陛下』という皇后の称号を使う事を許すという異例の待遇を与え、戦地から戻ると真っすぐにジョゼフィーヌの元へ向かうナポレオンに対して、後の妻マリー・ルイーザは嫉妬する程二人は仲が良かったそうです。
ナポレオンの退位後はジョゼフィーヌも気落ちがちになり、100日咳にかかりナポレオンのパリ帰還を待たずに肺炎で急死、最後の言葉は『ボナパルト、ローマ王、エルバ島…』だったそうです。
一方留置先のセントヘレナ島で死去した際の最後の言葉は『フランス、陸軍、陸軍総帥、ジョゼフィーヌ…』だったそうです。
すったもんだがありながらも真実の愛を見付けたナポレオンとジョゼフィーヌ。。。。したたかなまでに美しく、そして力強く18世紀という時代を生き抜いた彼女のポジティブなスタンスに私はとても好感を持ち、酸いも甘いも味わった後での生まれた本当の愛の形をハイ ジュエリーに表現するショーメというメゾンに対しても、愛の国フランスのメゾンらしいなと、実に嬉しくなっていまいましたねぇ。。。。
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Berluti 2015-16 AW !!!
はい、Haute coutureのリポートの真っ最中ですが、今日はフランスの最高級ブランド、Berluti(ベルルッティ)のリポートをお伝えしましょう。
ベルルッティのコレクションはランウェイ形式で発表されるショーと並んで、毎回ゲスト達をシートへと誘うスペースに新作のシューズ達が美しくディスプレイされていて、これも見物!!!!より近くで最新のアイテムを体感出来るこのプレゼンテーションは、この後に発表される最新のコレクションへの期待感をさらに煽ってくれます。
ファッションウィークの最中に注目のエキシビジョンが行われる事も多い美しい装飾美術館、、、、。毎回様々なディスプレイでそのアティチュードを変貌させるのですが、この夜は。。。。。。。
こんな可愛らしいインスタレーションでございます!!!!!入り口部分の高い吹き抜けには真っ白のバルーンがこれでもか!と飾られているではありませんか!!!!しかもそのバルーンには新作のシューズ達が吊るされて、プカプカと浮いているという楽しい演出。。。。。。さすがでございます。。。。。。。
新作のシューズ達と思い思いに写真を撮ったり、セレブリティーのフォトコールもここで行われ、ショーが始まる迄の優雅な時間をそれぞれに楽しんだゲスト達でした。。。
フューチャリスティックなバルーンのインスタレーションを抜けると、今回のランウェイはシルバー一色。。。。ナポレオン三世の時代に完成した白い美しいパレスのようなインテリアの中に、瞬くようなキラッキラッの空間が設営されています。。。。。
アーティスティック ディレクターのAlessandro Sartori(アレッサンドロ・サルトリ)は今季のテーマに『テイラードジャージー ワードローブ』というキーワードをセレクトしました。コレクションの多くを支配するファブリックは伸縮性のあるニットやジャージー。スポーツ由来の機能性に溢れた素材と、ベルベルッティが最も得意とする手仕事による美しいテーラリングが『華麗なる大円舞曲』を美しく奏でます。
一見すると実にクラシカルなテイラードジャケットにまで、実はニットが使用されています。身体が喜ぶ心地よいテクスチャーをさらに楽しむ為に、余計な芯地やパット、ライニング等は取り除かれます。コートに至るまで多くのアイテムはシングルで仕立てられ、ファンデーションに頼らずに美しいテーラリングを仕上げる為に最高のパターンメイキングと綿密なカッティング、最高のテクニックが施されます。
今回のコレクションではなんとシャツが登場しませんでした。かわりにやはり様々なラグジュアリーな糸を使用したニットが登場し、極薄の肌のようなアイテムからザックリとしたラフな物迄、リラックスしたスタイルを作り上げます。
ボトムとして印象的だったのはジョギングパンツ。クラシカルな2タック入りのトラウザーに見せかけてヘムの部分はリブを取入れたり、またエレガントなアイテムをニットで仕立てジャケットとコーディネイトしたりと、予想を裏切る楽しいコーディネイトが注目でしたね。。。。
では、早速コレクションを見て行きましょう。
ファーストルックに登場するのは、実に軽やかなコートのルックです。1mあたり90gという超軽量の極薄キャンバスを使用し、伝統的な製法で制作施し一つとして同じピースにならように意図的に仕上げたスペシャルなアイテムで、部分的にカーフスキンレザーのディテールがあしらわれています。
左の胸の部分にレインガードのディテールを取り入れ、襟と一番上のボタンのループは持ち出しになっています。しかも、、、、、この持ち出し、、、、レザーを折り曲げて仕立てた訳ではなく、この形に裁断したもの。。。。。。こういうディティールの上質さにはほんとうっとりさせられますね。。。
インナーにはダークグリーンのカットソー、タック入りのトラウザーにはピシッとセンタープレスをかけて、リラックスした中にも上質なダンディズムが感じられるルックからコレクションはスタートしました。。。。
こちらの鮮やかなグリーンのコートも素敵でしょぉぉぉぉ???
ファーストルックのコートと同じく軽やかな印象のアイテムですが、実はこちらレザーではないのです。。。。シルクとカシミアをブレンドした軽やかで柔らかい素材を使用し、ラミネート加工を施した驚くべきハイブリッドなファブリックです。フロントを開けて風を孕んだ時にアクセントとなるように、ライニングにはメゾンの象徴的なカラー『カフェ』のコットンのパイピングが施されているのもニクい演出です。
インナーに合わせた同じグリーンのダブルブレストのジャケットも一枚仕立てで実に軽やかです。裏襟にはドライクリーニングテスト済みのカーフスエードを使用し、ボタンホールからボタン付け、フロントからラペル、襟に至る迄の全ての星止めは手仕事により丁寧に仕上げられたアイテムです。
でも、、、、、リラックスしたジョギングパンツとメランジェのニットをコーディネイトしちゃうんですよね。。。。。最高にオシャレですねぇ。。。。。
そしてコーディネイトされているシューズは、『Alessio(アレッシオ)』です。今年創業120周年を迎えたベルルッ
ティでございますが、アーティスティック
ディレクターのアレッサンドロ・サルトリはメゾンの不屈の名作と呼ばれる『Alessandro(アレッサンドロ)』に快適で現代的なラバーソールを施
したスペシャルバージョンとして発表しました。
アレッサンドロのラグジュアリーなムードはそのままに、よりスポーティーにコーディネイトを楽しめるアイテムとして大注目でしたね。。。
ダークなトーンをベースにしながらも、その奥行きの深いカラーリングが実に美しかった今回、表面とそのカラーはイタリア、ヴェネチアが誇るムラーノガラスの制作手法からインスピレーションを感じる事が出来ます。
ヴェネツィアはイタリア半島部に位置するヴェネタ潟の上に作られた海上都市を含む地域です。葦の枝で地盤が作られたメストレ島等が有名ですが、実は対岸の陸地の部分のほうが多く、温暖化による海面上昇の為多くの人々は対岸に住み、ヴァポレット(水上バス)等で本島に出勤しているそうです。
干潟の中には沢山の島々が点在します。映画『ヴェニスに死す』で有名になったビーチリゾートのリド島、カラフルな町並みとレースで有名なブラーノ島、島全体が墓地となっているサン・ミケーレ島等62もの様々な個性的な島々は世界遺産になっていて、その中のムラーノという島はガラスの島として有名です。
ヴェネツィアン・グラスの紀元は13世紀で、当時東西貿易の拠点であったこの街で、高価なガラス製品を製造し莫大な利益を得ようと考えた国王が、本格的にガラス産業に乗り出します。当時最も高度な技術を持っていたシリアのアンティオキアと協定を結び、ローマ、イスラムのスタイルをアレンジしながら発展して来ました。
ムラーノ島がヴェネツィアン・グラスの拠点となるのは1291年。原材料が乏しいヴェネツィアにおいて諸外国に技術や人材が流出しない為に、強制的にガラス職人や工房をこの島に移住させ保護します。この事によりムラーノは世界を代表するガラスの島となり、ヴェネツィアン・グラスはさらに発展を遂げます。
15~16世紀のルネサンス時代に最も繁栄し、かのヴェルサイユ宮殿の鏡の間もムラーノから連れ出された12人の職人達が手がけたと言われています。。。。
ムラーノガラス職人達は、炉の中で吹きながらガラスを形成する時にミネラル粉末をかけたガラスを吹き込み、それにより表面に層状のカラーパターンを生み出します。この行程のアイディアをファブリックに落とし込んだ今回の色出しは実にユニークです。
始めに表面にペイントを施し、その後レイヤーでプリントをかける事により一見すると単色に見えるアイテムも、動きによる影の部分はまた違う色合いを覗かせたりと実に有機的です。ムラーノガラスに用いられるミネラル要素を取入れたカラーリングはダークなトーンでもガラスのように澄んだ美しさを放ち、このルックのように同系色でコーディネイトしても、濁る事なくリッチで透明感のある表情を生み出していましたね。。。。
コーディネイトされているシューズは『Basilio(バシリオ)』です。2011年に登場した丸みと幅のある『Firenze(フィレンツェ)』がスクエアのソールと組合わされスポーティーなデザインです。2001年にPARISのサン=ジェルマン・リブ・ゴーシュ店オリジナルで発売された『Tibeta』と『Ultima』という二つのラインからインスパイヤされていて、二つの良い所を融合させて仕上げています。
人針ずつ手で縫い付けられたアッパーやアレッサンドロを彷彿とさせる3つのアイレット等、丁寧に施された男子おけるシンデレラのシューズと言えるアイテムでしたね。。。ってか王子かな???www
ムラーノ ガラスのカラーパレットと言われてしっくり来てしまう、こちらの美しいボトルグリーンのブルゾンも素敵でしたね。。。
もちろん、レザーでございます。。。超軽量で皮膚のように柔らかく薄く鞣したレザーはグリーンに染め上げられ、襟やカフス、ヘムにリブを施して今季のスポーツテイストを表現していますが、その表現は実に大人っぽくゴージャスですねぇ。。。。
軽やかに仕上げる為に切りっぱなしで仕立てられ、肩、袖、バックにはこのメゾンの素晴らしいテクニックとしても有名なハンドメイドによるパテーヌ風の処理を施し、グローブやコンパクトなサイズの『E'MIO』、パンツと全てネイビーにカラーリングしているのも実にエレガントでしたね。。。
一貫してリラックスしたアティチュードで繰り広げられるコレクション、、、、。スポーツやユーティリティーという部分にコンシャスしながらも、そこにスポーツウエア等にありがちなだらしない印象は皆無で、サリトリアルに裏付けされたきちんとしたアイテムを纏っているような凛としたエレガンスを感じましたね。。。
こちらのコートもアンコンストラクティッドに仕上げられていて、実に快適なのにこのスノッブなアティチュードでございます。。。。モヘアとウールの混紡素材で織られたファブリックを使用し、上質なテクスチャーを楽しむ為に身頃にはライニングはありません。袖にキュプラのライニングを施し、ポケット布はウールとカシミアの混紡。。。。細かい所迄実に手が込んでいますね。。。。
インナーにはカーディカンをさらりと一枚、パンツもジョギングタイプの裾にリブが付いたもの、クラッチとグローブがこのメゾンの貴族的なまでの上品なエレガントさと、今季のアクティブなイメージをさりげく表現していましたね。

豊潤なこちらのヴァーガンディーのコーディネイトは実にデイリーなスタイルですが、随所に謎解きのようにベルルッティらしい拘りが隠されています。
まずコートはなんとダッフル。。。。。これまでにこんなにもエレガントなダッフルコートは見た事ない気がします。。。。上質なダブルフェイスのカシミアで仕立てれたこちらもやはりライニングはなしででございまして、ファーの襟とフードはなんと取り外し可能。。。フードと前身頃にはコントラストを付ける為に、裏返しにした表地をパイピングにしているという拘りのテクニックが伺えます。
カーフスエードのパッチドポケットとカフス、フロントのホーンボタンを施したダッフルの象徴とも言えるトグルは実にコンテンポラリーに表現されていましたね。
同じトーンのニットは多くの糸を編み込んでメランジェのテクスチャーを作り出したアイテムで、やはり裾をブルゾンさせる感じでリラックスムードたっぷりにジャージのパンツとコーディネイトしています。
コーディネイトしているバッグはフロントに印象的なジップの施された『Un jour Reporter(アンジュール リポーター)』で、Veneziaラインにコンパクトな新作が仲間入りです。ショルダーにしたり、ボディーバッグのようにクロスして楽しめるスモールサイズで、スポーティーに、軽やかに登場していて楽しかったですねぇ~。
クラッチ男子の私はハンドルを垂らして、あえてのコロッと抱えて持ちたいですねぇ=。。。。
『テイラードジャージー ワードローブ』というキーワードの下で、シャツを一切排除して迄拘ったニットやカットソーは、もちろん秀作揃いでございましたねぇぇ。
ジャージーで仕立てられたアイテムは300gから700gまでという驚きの超軽量で、4種類の重さのソフトカシミアで織り込まれています。先に御紹介したメランジェのニット等には12色のカシミアのヤーンを使用してい独特の風合いを生み出しています。これは残り糸から織られた19世紀のウールに着想されていて、同じ色彩効果はツイードでも登場しています。またそちらはカラフルなカラーで丁寧にディップダイまで施されています。
大胸筋命の私からすると嬉しくなるようなフロントのVが美しいこちらのニット、、、。フワフワとしたモヘアの糸を織り交ぜたカシミアでもちろん超軽量で仕上げてあります。そしてこの肌と同じトーンのミルクたっぷりのカフェオレのようなカラーが最高ですねぇぇぇ。。。
今季、もちろんインナーにもニットがコーディネイトされていましたが、カーディガンを一枚羽織ったり、かなり深めのVネックのニットというような、AWの装いの中にエレガントなセンシュアルなムードを取入れたコーディネイトも注目でしたね。シューズは『Basilio(バシリオ)』でございます。。。
TPOが許す場合においてのみ、男性のヌーディーなスタイルは時として最強の武器にもなりまし、女性は実はとちゃんと見ているものです。。。鍛えた大胸筋は顔のすぐ下で、男性にとってのネックレスのようなものございますので、AWと言えどもしっかりとトレーニングしてこういうラフなニットを着て頂きたいものですねぇぇ。。。

はい、私の推しメン、ベンジャミン君が今季袖を通していたのは、こちらの渋みのあるマリーゴールドのカラーが美しいコートでございましたね。
クラシカルなチェスターコートのフォルムですがフロントはダブル、フロントを開けてガバッと羽織る事でオーバーシルエットのようなたっぷりとした印象になります。二重織りのウールで仕立てられていて、ライニングは袖だけなのでガウンのように軽やかに羽織れます。
細かい話をしますが、本来テイラードの襟とラペルのシームはフラットに仕上げる為に縫い代を中縫いして割るというのが基本ですが、ベルルッティ特有の『オリガミ製法』を感じさせる襟側に縫い代を倒して存在感を出すテクニックが用いられていて、顔廻りに他とは違うディテールを取入れているんはさすがでしたね。。。。
コレクションの後半はベルルッティ初となるオールブラックのルックが登場します。
ブラックワントーンと言っても、そこに登場するのはカシミア等の上質なウールや光沢のあるレザー、ベルベットのマットな輝き等実に多種多様。。。。さらにニュアンスを加えた独特のグレーのグラデーションが豊かな表情を付け温かみのある個性的なルックが完成します。
ストレスフリーなライニングのないジャケットはオリガミ製法の特徴的な襟と、ハンドメイドで手まつりしたシームのないパッチポケットが実に端正な印象で美しかったですね。。。
フロントバックルが印象的なバッグ『E’MIO』は今季グレインドカーフレザーの新作が仲間入りしました。太めのストラップが施され、ボディバッグとして着用する事も出来て、自転車用としても対応したアクティブな作りになっていましたね。。。
コレクションのフィナーレはやはり濃厚なブラックワントーンによる漆黒の世界。。。。シャツにタイ等というオーセンティックなスタイルを使用しないで、リラックスしたフォーマルのシーンを提案しています。
燕尾服のディテールを取入れたロングジャケットはフロントを一つボタンで止め、ボディーに上質なウール、襟にベルベット等を取入れた物や、ベルベットのみで仕立てれたアイテム等が登場していましたね。インナーには薄手のニットをレイヤーし、アクセントとしてムラーノガラスのような透明感のあるカラーの鮮やかなスカーフを巻くという実にエレガントなスタイルでしたよ。。。
こちらはスタイリッシュなスキーニーなジャケットをピュアシルクのベルベットで仕立てていて、ポケットに手を入れた時に生まれる皺でさえ見ていて実にエレガント!!!!オレンジのスカーフも最高のアクセントでした!!!!
アーティスティック・ディレクターのアレッサンドロ・サルトリはプレスリリースでこんな風に語っています。
『シルエットの鋭さ、新世代ジャージーの着心地、アトリエの軽やかな構造のコントラストは、来る秋冬シーズンにおけるベルルッティ ジェントルマンの真髄を表現しています。』
今季のランウェイの中で数多く登場したジャージー。。。コレクションのメインテーマとしてあげていたブランドもいくつかあった中でも、ベルルッティのコレクションは軍を抜いて素晴らしかったですね。。。。
MEN'S WEARというものは自由に装いを楽しめるWOMEN'Sと違い、実に多くのルールがあるものです。今季のアイテムの多くは軽やかで着心地の良い仕上がりになっていて、それは実はルールを重んじるばかりにストレスがかかりがちな男性服に新たな可能性を提案しているようにも見えましたね。
卓越したアトリエのテクニックにより生み出されるアティチュードは決して奇をてらったものではなく、あくまでもナチュラル。。。見るからに上質なアイテム達は絶対的な上質さと、着ている人自身のストレスレスな心地よさを感じさせ、見ているだけの周囲の人達まで心地よくしてくれる事間違いなしですねぇ。。。
歴史と伝統に裏付けされた最高のテクニックによる美しいシューズがあるからこその、実にリラックスした遊び心のある上質なジャージーのウエア達。。。。その、甘美な世界を体験しにベルルッティのショプのドアを開けてみてはいかがですか????
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CHANEL FINE JEWELRY 2015-16 AW Haute Couture !!!
今日はCHANEL FINE JEWELRY(シャネル ファイン ジュエリー)の2015-16 AW Haute coutureのリポートをして行きましょうね。
今回、会場になったのは6区にあるMUSÉE DE L'ECOLE DE MÉDECINE。こちらは医科大学でございまして、いつもはフランスの医学会の偉人達の資料等が閲覧出来る場所でございます。ファッションウィークにはコレクション会場となる広い場所なのですが、今回はシャネルのハイジュエリーのプレゼンテーションの為に、この歴史的建造物がガラリと姿を変えましたよ。
中庭には素敵なカフェスペースも設営されていて、シャネルの素晴らしいイマジネーションのフライトまでの時間を、お茶を楽しみながらゆっくりと待ちわびる事も出来ました~!!!!
ひっそりと静まり返った歴史の重みを感じさせる博物館に足を踏み入れると、そこにはいきなり現代的な鏡の壁が登場します。そしてそこに施された小さなドア。。。。。。扉を開けると感覚に直接刺激するような、ドラマティックな空間が次から次に広がって行きます。
真っ白な氷で作られたホテルのような部屋、日の出から日の入り、やがて夜になって行くという太陽の移り変わりを表現した部屋、瞬く銀河の中に放り出されたかのように星が輝く部屋、ディープグリーンとコバルトブルーで深海の世界を表現した部屋等、プロジェクションマッピングやライティングを効果的に使ったそれぞれの部屋には、まさに感覚を直接刺激してくるようなミステリアスで壮麗なジュエリー達が美しく飾られています。
古来より人々は輝く宝石の美しさに魅了され、そこに魔術的なまでの神秘性を生み出して来ました。素晴らしいストーンはより権力のある王や皇帝の手に渡ってジュエリーとなり、素晴らしいジュエリーはさらに権力達を煌びやかに飾って来ました。
現在のように装飾品として一般的に楽しまれるずっと以前の、ジュエリーが持つルーツまでも遡るような今回のコレクション、、、、。いつも以上にその輝きが力強く感じられたのは私だけではないと思います。。。。
つけた人の身を守る守護力すら漂わせる今回のコレクションですが、今回キーモチーフとして四つ葉のパターンが取り入れられています。幸福を呼ぶと信じられているこのモチーフですが、文献は様々ですがそれぞれの葉にはfaith(信頼)、hope(希望)、love(愛)、luck(幸福)という意味があり、四枚揃った所で『真実の幸福』が訪れる信じられています。
またキリスト教圏においては聖なる十字架を四つ葉に見立てて幸福の証にしたり、自然界においては10万分の1の確立でした発見出来ない希少性から幸福とされています。
その中心に光と幸運を集めるが如く神々しく輝く今回のジュエリー達ですが、まずは『タリスマン フローラル』というチャプターから御紹介して行きましょうね。
ルネサンスの伝統的なジュエリーをイメージソースに現代的に解釈されたこちらは、シャネルの象徴とも言えるカメリアの花をイメージさせるメダリオンと軽やかなチェーン、さらにリンクの部分は二つの『C』をイメージさせるアーチにより構成されています。
このラインの一つに『Hypnotique(イプノティック)』というシリーズがあります。今回のプレゼンテーションで一番最初に飾られていたイントロデュースとなる作品に付いたタイトルは『催眠』。。。。より心の中の真相心理と向き合う為に無くてはならないものですねぇ。。。
センターストーンに大粒のタンザナイトを飾り、取り囲む部分と四つのアーチのアウトラインにはカラフルなラッカー加工が施され、まるでシテ島のノトールダム大聖堂の薔薇窓のステンドグラスのように美しいですねぇ。。。
ホワイトゴールド、イエローゴールドに複雑にセッティングされたダイヤモンドが周囲を取り囲むように飾られ、中央のタンザナイトにパワーを集めるように神秘的な印象でしたね。。。
こちらは『魅惑的な』という意味の『Fascinante(ファスィナント)』という作品になります。ホントに魅惑的なこんなジュエリー、、、、皆様見た事ありますかぁ????
メダリオンの部分はドーム型の立体になっていて、表面にはグリザイユ エナメルのテクニックでディープブルーグレーのカメリアの花が描かれ、中央の花心の部分にはダイヤモンドが飾られています。このドーム型にエナメル加工を施すというのは実に難しいテクニックらしく、思わず見入って仕舞う程素晴らしかったですねぇ。。。
ジェエリー全体も花の形になっていて、ドームの周囲に折り重なる花びらが、大小様々な大きさのブリリアントカットのダイヤモンドで、エアリアルにセッティングされています。
ダーク カラーのカメリアの花もコンテポラリーに描かれているので、モノトーンの装いにピッタリハマりそうなスタイリッシュなアイテムでしたね。。
こちらは『特別な、独特の』という意味の『Particulière(パルティキュリエール)』という名前が付いた作品です。
このネックレスは表情の違う二つ花のメダリオンが実に美しい作品でしたね。首に寄添うように施されたモチーフには中央に11.6カラットのファンシーダークイエローブラウン ダイヤモンドを配し、その豊潤な黄金の輝きが水の波紋のように、ホワイトからコニャックカラーのダイヤモンドで、最下部のモチーフに繋がって行くように表現され、実に神秘的でございましたね。
こちら、美しいデザインだけではなく4wayという楽しみ方が出来る優秀なピースでございまして、中央のモチーフから繋がるタッセルを外すと短いネックレスになり、外したタッセルを後ろにセットすると華やかなバックサイドを生み出し、背中の空いたドレスにはピッタリです。そして最下部のフラワーモチーフはブローチとしても楽しめるという、メゾンのアトリエの最高のテクニックを感じさせる作りになっています。。。
こちらの作品は『secrète(スクレット)』という『秘密』というタイトルの付いたフェミニンな作品です。
ダイヤモンドの四つ葉のモチーフは幾何学的に施され、様式化されたカメリアの花がトロンプルユのように隠されています。
壮麗で威厳のある作品が多かった今回のコレクションの中では、実に可憐な印象に感じ、フェミニンな作品でございましたね。。。
続いては古典的なビザンチンの幾何学模様に着想されてクリエイトされた『タリスマン ビザンチン』というコレクションです。
四つ葉の間にさらに一枚ずつ葉をプラスして合計八枚の葉が豪華に飾られたこのモチーフは、5世紀から15世紀の東ローマ帝国で栄えたビザンチン文化の荘厳でオリエンタルなムードを強く感じさせます。
見ているうちに吸い込まれてしまいそうな程存在感のある謎めいたデザインは、柔軟性とか軽さを表現する為に、実に緻密な気の遠くなるような作業が施されて、ほんと、ため息しか出ませんでしたね。。。。
まずこちらは『魅力のある、人を引きつける』等の意味を持つ
『Magnétique(マニエティック)』というコレクションのネックレスです。軽やかに見えるネックレスの表面に美しいジャカード織りのように施されたペアシェイプやオーバル、ラウンドのモチーフ、、、、一体どんなテクニックが用いられていると思いますか?
こちら、イエローゴールドとダイヤモンドによって作られた台座の上に、ロッククリスタルを重ねてこの魅惑的な表情を生み出しています。ドーム型のクリスタルはレンズの効果のあり、見る角度によって台座のモチーフが動いているかのように見え、実際に着けると台座の間から覗く肌がまるでレースを重ねたように見える素晴らしい作品でしたねぇ。。。
『Mystérieuse(ミステリユーズ)』という名前のこちらのブレスレットは、台座の部分にイエローゴールドとブラックラッカーによるオリエンタルなムードのディテールを施し、立体的なドーム状のロッククリスタルの乗せたテクニックのジュエリーです。
クリスタルを通して見えるブラックとゴールドのモチーフは実に妖艶で、ウィーン分離派の画家グスタフ・クリムトの全盛期の金箔に覆われた作品をも彷彿させます。
モチーフのサイドにはダイヤモンド、ブレスレットの部分にはメゾンのシグネチャーでもある特大のあこやパールが飾られ、デザインを大切にsるシャネルならではの実にスタイリッシュなアイテムに仕上がっていましたねぇ。。。
『魔法にかかったような』という意味の『Envoûtante(アンブタント)』と名付けられたこちらのネックレスは、まさに名前の通りに偉大な魔力を秘めたような、一目見ただけで心奪われてしまうように実に美しい作品でした。
にしても、フランス語にはこの魅力的とか、魅惑的とう意味の言葉が実に沢山あります。。。。どれだけ美しい芸術作品や女性達を褒め讃えているのでしょうかぁ。。。。www
ヴェネチアのサン・マルコ大聖堂のクーポラの壁面を飾る、壮麗なモザイク画の中に描かれた聖人達が身につけているかのようなこちらのネックレスはは、しなやかで美しいダイヤモンドのレースワークが実に素晴らしいですねぇ。。。
メダリオンのモチーフをさらに八枚葉のデザインに配置し、現在のように高度なカット技術が開発されていなかった頃の時代のスタイルを、あえて様々なカットのダイヤモンドを使用する事で表現していますねぇ。。。。高度で緻密なテクニックのセッティングによって、完璧なまでの調和の取れた作品となっていましたね。
センターにカスケードするブリオレットカットの8カラットのダイヤモンドも、、、、、いやぁーーーー天使の涙のように、美しゅうございましたねぇ。。。。
発掘された状態に軽く磨きをかけたラフカットが用いられたピンク及びバイオレットの鮮やかなカラーが美しいサファイアや、カボションカットの柔らかなブルーのタンザナイトは、プリミティブで力強さを放っていましたね。
カメリアの花をイメージさせるオープンワークの台座にはダイヤモンドが鏤められ、モチーフとチェーンを繋ぐバーの形のリンクにもダイヤモンドとパール、大小のパーツを繋いで作られた肌映りのよいネックレスの部分と全てにおいて素晴らしい仕上がりで、ウィリアムズ・シェイクスピアに出て来る皇帝や法王達が身につけているような、古代の工芸品をイメージさせドラマティックでしたね。。。
私、今回のコレクションの中で、こちらが一番好きでしたねぇ。。。。
『solaire(ソレール)』というこちらの作品はビザンチン文化の香りと供に、更に前の古代ローマやギリシアすらイメージさせる堂々としたダイナミックな作品です。
圧倒的なメディエダールのテクニックのハンマー仕上げが全体に施されたこちらは、ダイヤモンドをセッティングする部分にホールを作り、裏側からも光を取入れ、よりストーンを輝かせるようなテクニックが用いれられています。
なんだかここまで歴史的なムードのジュエリーは最近あまりお目にかかれなかった気がして新鮮でしたねぇ。。。しかもとても現代的に仕上げてあるのも、実際にライフスタイルの中で身に付けられるジュエリーというコンセプトを大切にしながらクリエイションを行うこのブランドならではです。
ギリシア人達が纏った真っ白なヒマチオンのようなプリミティブなドレスに、この存在感のあるジェエリーを一個!!!!なんてスタイリングをイメージしてしまいますねぇ。。。
最後のチャプターは『タリスマン クチュール』という作品になります。
ファッションブランドとして世界一の人気を誇るシャネルでは、ファインジュエリーにおいてもマドモアゼルのアイデンティーが色濃く表現され、Haute coutureのアトリエやドレスをクリエイトする際に生まれたアイディアが、ジュエリーに形を変えて表現されるのも嬉しい所ですね。。。
1932年に初めて発表された『Bijoux de Diamants (ダイヤモンド ジュエリー)』に直接結びついたこちらのコレクションは、マドモアゼルに縁のある様々なモチーフを用いて、実に可憐にタリスマンとして解釈された、プライベートなムードを色濃く感じさせるジュエリーが注目です。
当時発表されたモチーフの一つであるリボンを再解釈したこちらは、やはり『魅力的な』を意味する『Attirante(アティラント)』という名前が付いた作品で、力強く四方に広がるリボンが実に華やかな作品です。
こちらのブローチはヴェネチアのカーニバルのマスクや衣装をイメージさせるカラフルなカラーと、幾何学的なデコレーションが実にハッピーな気分にさせてくれる作品です。イエローゴールドの台座のセンターには5カラットのレッド スピネルを飾り、オレンジ トパーズ、イエロー サファイア、レッドスピネル、ダイヤモンド、部分的に台座にはエナメル細工まで飾り、実に手の込んだ作品でしたね。。。
同じ『Attirante(アティラント)』のコレクションからはダイヤモンドとホワイトゴールドだけで作られたこちらのようなネックレスも登場していましたよ。
クリアーな輝き1トーンになると、中心に向かって渦を巻くようなこのデザインが、いかに美しく繊細に施されているかが良くお解りになると思います。輝きを一点に集め、さらにそこから自ら光を放つような神々しさが素晴らしいですねぇ。
こちらのは丸みを帯びた四角のモチーフや、円のモチーフにパヴェでダイヤモンドが施された独創的なチェーンが印象的でした。またメダリオンのモチーフは取り外してブローチとしても使用する事が出来て、チェーンはシンプルなY字のネックレスとしても使用する事が出来るという3wayで楽しめるジェエリーになっています。。。
最後に御紹介するこちらは、『レ タリスマン ドゥ マドモアゼル』という作品のリングでございまして、マドモアゼル自身のジュエリーのエピソードをモチーフにした、プライベートなムードのジュエリーになります。
カボションカットのトパーズの四つ葉のモチーフが覗くデザインで、台座はバヴェのダイヤモンドがスタイリッシュに施されています。トパーズのリングはマドモアゼル自身もタリスマンとして、常に小指に身につけていたそうです。
ちなみにトパーズは、友情、幸福、潔白、誠実、知性等の石言葉を持つそうです。
またこちらのコレクションにはネックレスもございまして、そちらはマドモアゼルのアパルトマンのコーヒーテーブルの上に置かれた小箱に着想されてデザインされていて、小さな宝物を収納する事が出来るロケット型のモチーフがあしらわれていましたよ。。。。
感覚を直接刺激するようなドラマティックな空間で発表された今回のシャネルのハイ ジュエリーのプレゼンテーション。。。。古代より人々が宝石やジュエリーに抱いて来た神秘的な感情を感動と尊敬の念を抱きつつも、実に現代的なハイ ジュエリーへと昇華させた見事なコレクションでしたね。。。
光を集め、自ら輝く物を身につけるという事はハッピーに近づく一番の近道らしく、キラキラと輝くアイテムは天上の天使たちに信号を送り、やがて願いを叶えてくれると以前スピリチュアル系の友人から聞いた事があります。
今回発表された作品達は、ラッキーアイコンとしても馴染み深い四つ葉のフォルムを描きながら、全ての作品が巧みに光を取り込んで着ける人をスポットライトのようにキラキラと輝かせます。ストーンの持つ意味やデザインのルーツ等をすり寄せて自分だけの伝説を込めてこのジュエリーを身に着けるのも実に素晴らしい事ですし、何よりも人々の注目を集める事は間違いなしです。
スタイリッシュでファッショナブルなハイジュリーが多かったシャネルが見せてくれた、タリスマンとして着用する方に守護力を与えてくれるようなジュエリー。。。。。また新たな喜びを感じさせてくれる作品は絢爛で神々しく、これから自らが進んで行く未来をも照らしてくれているような、大きな暖かさに包まれていましたねぇぇぇ。。。。。
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GIORGIO ARMANI PRIVÉ 2015-16 AW !!!
はい。12月に突入しましたねぇ。。。今年も残すところ一ヶ月を切りましたよ。さすがに焦ってらっしゃる皆様も多いのではないでしょうかぁ????
慌ただしい時期、年内に解決してしまわなければならい案件も山積みでございましょうが、平常心を忘れずにいつもと変わらぬ日々を送る事をオススメします。。。。
私、フリーランスのせいかあまり年末年始感がないんですよねぇ。。。最近でこそありませんが、普通に大晦日や元旦も仕事してる事が多かったですし、昔から元旦になると新しい人間に生まれ変わったかの如く、リフレッシュされちゃう周囲の人々を見ながらずっと違和感を感じてましたね。。。。
最近は諦めて、長い物には巻かれろ的に遠方に住む家族と過ごしたりと、しっぽりとした日本の年末年始を楽しめるようになりましたけどね。。。。。
でも、、、、、、、、、、心の中では日付が一日変わっただけ、全体に去年の事がチャラになんてならないから。。。。。。と、いまだに思っています。。。。。。
12月最初のリポートはGIORGIO ARMANI PRIVÉ(ジョルジオ アルマーニ プリヴェ)のリポートをお伝えしましょうね。
エッフェル塔にほど近い、シャイヨー宮の博物館で行われた今回のジョルジオ アルマーニ プリヴェでございますが、私は先シーズンのバンブーをテーマにしたコレクションに合わせて、百合やシュロの葉のブーケがリゾート風にプリントされているイタリア製の生地を見付けましたので、そちらでスーツを仕立ててみました。
リゾートモチーフの割には落ち着いたグレートーンがアルマーニっぽいかな?と勝手に判断して参上しました!!!!クラッチもモチーフのプリントから取り出したスエードをパッチワークしてみました。
ジャケット、シャツ、パンツ、ボウタイ、クラッチ/私のHaute couture、サングラス/3.1 Phillip Lim、シューズ/BOTTEGA VENETA
毎回ゴージャスなゲスト達が揃うジョルジオ アルマーニ プリヴェのコレクション。ファーストロウには世界中の顧客たちが、このブランドのHaute coutureのドレスで華やかに着飾り、つもながらに賑やかで贅沢なムードでございましたねぇ。。。
この日はアメリカのR&BアーティストJohn Legend(ジョン・レジェンド)が来るという事で、ショーが行われる会場前は押しかけたパパラッチで騒然としておりました。またNaomi Watts(ナオミ・ワッツ)やJuliette Binoche(ジュリエット・ビノシュ)、往年の大女優Claudia Cardinale(クラウディア・カルディナーレ)等も顔を揃え、皆様トレンドのスポーティーなテイストで、軽やかにアルマーニをお召しになっていた方が多かった気がしました。
個人的には私のすぐ前の席に、あの元祖アヒル口のEmmanuelle Béart(エマニュエル・ベアール)女史がいらして、あえてのシックなブラックのドレスをお召しでございましたが、その美しさは。。。。。。はい、『8人の女たち』で見せてくれたポーカーフェイスのメイドのままでございましたねぇ。。。
さて今回のコレクションですが、招待状からシートに置かれたプレスリリース、ランウェイに至るまでの全てが鮮やかなフューシャピンクでございます。。。。かなりストロークの強いこの色は、これまでアルマーニのコレクションには登場しなかったカラーでござます。。。。。さて、ミラノの帝王Mr,ジョルジオ・アルマーニはどんな白昼夢を見せてくれる事ですかねぇ。。。。。
今回のテーマは『SHOCKING(ショッキング)』です。。。。。人は装うという行為において、これ迄の既存のルールを守ろうとする意志と、その中でも人より個性的な装いを表現しようとする相反する感情が衝突し、日々服に袖を通す度に微妙な葛藤のようなものが生まれます。
その日の感情はその日の装いの色に現れ、その色を纏う事で逆に態度や仕草をも支配されます。この実に小さな葛藤、、、、私達が毎日の暮らしの中で繰り返しているエキセントリックな感情に『ショッキング』というタイトルを付け、敢えてぶつけてみたというのが今回のコレクションのテーマです。
ショッキングな要素は、まずその強いカラーパレットに表現されます。コレクションを支配するのは今回会場までの全ての色を染め上げた力強いフューシャピンクを始め、マラカイト(孔雀石)グリーン、ラピスラズリ、アメジストパープルやトルマリングリーン等、、、、、。透明感のある宝石のパレットが、漆黒のジェットブラックと強いコントラストを描きます。
Haute coutureのコレクションに欠かせない、スパンコールやビジュー、スワロフスキーのクリスタルのエンブロイダリー、フェザーを取入れた軽やかでゴージャスなルックももちろん登場しますが今季は少し表情が違います。全ての手作業は実にモダンな解釈で、抽象絵画を描く時に規則的に重ねて行く絵の具のタッチや、PCの中でグラフィカルにフォトショップを操作するようにコンテンポラリーな解釈で表現され、実にアブストラクトな印象です。
ディテールとして注目だったのが、上質なフィルクーペや手作業によって生み出された贅沢なフリンジの数々。。。。ローエッジからの展開やベルベットのヤーンを大量に刺繍したりと、ショッキングなカラーにプラスしたショッキングなムーブメントまで表現していて実にユニークでしたね。。。
では、早速ファーストルックからご覧頂きましょう。
コンパクトでフェミニンなフューシャピンクのジャケットと、ブラックベルベットのパンツのセットアップでございますが、ジャケットは小さなスタンドカラーとアルマーニらしいシャープなコンケープショルダー、ドレスのディテールのような華やかなペプラムが施され、最も手が美しく見える七部丈のスリーブがあしらわれています。
ジャケットに使われているファブリックはラメ糸を織り込んだシェニール織りです。日本では再織『さいおり』と呼ばれるこの生地は、古くはチェコやドイツを起源とする伝統的なテクニックです。
一度織り上げた生地を横方向に裁断し、もう一度縦糸を張ってその裁断した横糸を織り込んで行くという、実に手間のかかる製法で織られる生地です。裁断する事により生地はモール状になって立体的なテクスチャーが生まれ、柄物等になると気の遠くなるような根気のいる作業になります。
ヘムに少しだけフレアーを入れたフェミンなパンツと、フューシャピンクのフラットシューズで少しボーイッシュに楽しんでいるのも素敵でしたね。。。
こちらのルックを実に個性的で素敵でしたね。。。
ジャケットに用いられているのはブラックベースにフューシャとルレックスの糸を織り込んだジャカードで、まるでアメリカの現代アーティスト、ジャクソン・ポロックの『ドリッピング』のテクニックを彷彿とさせる斬新なパターンで表現しています。
ヨーロッパには手仕事による織機で織られた模様を描き出す織物は古くから存在しますが、一般的にジャカードとは1801年フランスの発明家 Joseph Marie Jacquard(ジョゼフ・マリー・ジャカール)が、オールゴールに用いられるようなパンチカード式の自動織り機を発明し、その機械で織り上げた生地の事をこのように呼びます。当初、人力で織り上げていたこの機器は蒸気機関車に使われる力学を応用しスピードアップし、もちろん現在はコンピューター制御によって織り上げられています。
袖口とショルダー部分にグラデーションをかけたジャカードのジャケットの襟には、シルク糸とルレックスの糸で作り出したゴージャスなフリンジがファーのようあしらわれています。
ベルベットとシルクサテンを切り替えたタキシードパンツとコーディネイトして、ハンサムなルックでございましたね。。。
軽やかなフェザーを使ったテクニックもジョルジオ アルマーニ プリヴェではお馴染みでございまして、フェザー好きの私のように登場するのを楽しみに待ちわびている方々も多いかと思われます。
まずはこちらのようにコンパクトなジャケットに登場していましたね。ショッキングなフューシャに染め上げられ、絶妙なグラデーションまで描かれています。ルレックスを織り込んだシルクベルベットで仕立てられた、ハイウエストのパンツがコーディネイトされていましたね。
さて、一般的にこの鮮やかなピンクの事をフューシャと呼びますが、これはこの色の花、フクシアに由来しています。
フクシア(Fuchsia)はアカバナ科の低木で、茎がしだれ下向きに咲く百合のようなトランペット型の形状の美しい花です。鉢植えや吊り鉢に植えて高い所から飾るスタイルが多く、耐寒性のある品種に関しては庭木等として親しまれています。
メキシコ等の原産地では主にハチドリによって受粉され、小さなハチドリが美しい下向きのフクシアの花をつついている姿を映像等で見た事がある方も多いかと思われます。日本では誤って『ホクシャ』と呼ばれたりますが、英語ではそのまま『ˈfjuːʃə(フューシャ)』と読まれます。
これに関して一つエピソードがございます。私が良く足を運ぶ羽根やビジューを扱う問屋がありまして、そこのこの色の羽根のラベルには『フィッシャー』とカタカナで書かれています。。。。『このフューシャを下さい!』とか『そのフューシャで!』とかしつこく言ってみても、ご年配のスタッフの方『フィッシャーでございますね?』という回答。。。。。。
『おいおい、それじゃ漁師だよ。。。。。』と思いながらいつも御贔屓にさせて頂いてます。。。。
先にご紹介したのはマラブーのショートジャケットでございましたが、こちらはオーストリッチ。。。。。しかもビッグシルエットでかなりダイナミックなアイテムでございますねぇぇぇぇ。。。
襟元からマラカイト グリーン、ラピスラズリ、アメジストとグデーションして行くカラーは中間色の部分も丁寧に別の色で染め分け、さらに手仕事によってグラデーションで刺繍しています。このコートの素晴らしい所は動いた時にどうみえるかも計算していて、羽根が揺れると、まるで花火のようにフェザーの色が飛び散って実に美しかったですねぇ。。
ボトムにはボーダー状にブラッシングしたような、アブストラクトなモチーフのグラデーションのプリントのパンツをコーディネイトして、ファブリックに施されているリキッドのような光沢も実にユニークでしたね。
風に揺れるフリンジやフラフワしたテクスチャーが注目だった今回のコレクション、フェザーやファーだけではなく、様々な手法を用いてオリジナルで作り出したフリンジのディテールがさらに楽しい動きをプラスしていましたね。。。
こちらはシルクの糸で作り出したオリジナルのフリンジを使ったコートです。コンケープショルダーと襟元、裾の部分をブラックにして、その間を目も眩むようなマルチカラーの糸を丁寧に植え付け、なんともゴージャスで斬新なピースです。
フリンジの中にはルレックスの糸も織りませ、ほんとファーやフェザーかと見間違うかのアイディアを手仕事によって表現していましたね。。。
まるでボーダーのニットのように見えるこちらも、全て手作業によって施されたトップスでございますよ。。。
ブラックのモヘアの糸を使い、スパンコールやスワロフスキーをボーダー状に刺繍したアイテムで、ショルダーの部分には大きめのスパンコールやモヘアの糸を長めに刺繍して、アクセントにしていましたね。近くで見るとジュエリーのように華やかなピースですが、少し離れるとカジュアルウエアのような軽やかさです。
今回全てのルックにフラットシューズをコーディネイトしていた事からもお解りのように、どんなに手の込んだアイテムでも着脱に誰かの手を借りたり、その時点で疲れてしまうのは現代においてナンセンス。ワードローブにprêt-à-porterの服と同じように吊るしておいて、軽やかにセレクト出来そうなスタイルにも、このブランドのモダニティーを強く感じましたね。。。
今回のカラーパレットの醍醐味は様々なジュエリーカラーがブラックといかにコントラストを描くかという部分でございまして、作品によってその配合やバランスが様々なバリエーションで表現されているのも素晴らしかったでしたね。。。
こちらのドレスは、全体を殆どブラックで構成して、ヘムに少しだけマラカイト グリーンを取り入れたもの凄く粋な作品です。毎回コレクションの中に数点登場するこういう極限迄抑えた洗練された作品には、ジョルジオ アルマーニ プリヴェというブランドの美意識の高さを感じさせてくれて私は大好物ですねぇ。。。
コンケープショルダーと深めのVの胸元以外はほっそりとミニマムにまとめたトップスは、ブラックのシルクベルベットでコンパクトに仕上げ、ハンドメイドで施したベルベットのようなテクスチャーのモヘアのフリンジをたっぷりとあしらっています。
ヘムのほんの少しの部分だけに施したのは、マラカイト グリーンの糸に同色のスワロフスキーを刺繍したフリンジで、歩く度に裾だけキラキラに輝く効果も素晴らしかったですねぇ。。。
シェニール織りや刺繍によるメランジェで全体を表現した作品の他に、こちらのようにブラックベースにカラフルなラインがコントラスト強く表現された作品は、まるで暗闇を照らす光の筋のような、はたまた夜の水面に浮かぶ月の道筋のようにも見え。実にドラマティックでございます。
こちらのファブリックはブラックにマルチカラーの光の帯が部分的にプリントされたシルクサテンをベースに、プリントの部分が隠れてしまうくらいにスパンコールやスワロフスキーを手仕事で飾ったテクニックが取入れられています。
もちろん、この生地はこのドレスの為だけに制作されていて、一つのドレスのためだけに作られるなんて、Haute coutureならではのゴージャスさで素晴らしゅうございましたね。。。。
今季の作品はHaute coutureと言えどもドレスばかりではなく、セットアップで楽しんだり、ウエストでバリッと切り替えてリアルクローズのムードを感じさせる作品も登場し、そういう所も軽やさを感じましたね。
こちらはスワロフスキーがビッシリと刺繍されたシルクブラウスと、ラピスラズリ ブルーのクリノリンにルレックスの織り込まれたブラックシルクや、様々なジュエリーカラーのシルクをフリンジ状にして縫い付けた、華やかなスカートのセットアップです。
さらにフリンジのイヤリングやダイナミックなベルト、マルチカラーのクラッチバッグを合わせ、濃厚に楽しんだルックでしたね。。。
はい!今回のコレクションの中で私イチオシのドレスがこちらでございます。
ブラックベースの上にマルチカラーの端をフリンジ状にしたシルクの生地を、具合を見ながら一つ一つ手で縫い付け、さらにスワロフスキーのクリスタルを刺繍して、色合いと輝きのグラデーションを見事に表現したドレスです。
かなり長めのフリンジは羽根のようなテクスチャーで美しく、スペシャルなこのテクニックと全体がまるで一枚の絵に見えるような効果を狙って、コンケープショルダーに七部丈袖、ほっそりしたシルエットのくるぶし丈のスカートとミニマムなデザインも潔いですねぇ。。。
フューシャピンクのイヤリングと小さなバッグもアクセントになっていましたねぇぇぇ。。。
タイトなトップスと丸いコクーン型のスカートが美しいこちらのドレスでございますが、チェッカーパターンのジャカードを使用して仕立てたドレスのように見えるかもしれません。。。
いえいえ、こちら実は極小のスパンコールやスワロフスキーにより描かれた手仕事によるパターンなんです!!!!始めにトワリングをしっかり行い、ボディーの形をフィックスした後ブラックのシルクで単色のドレスを仕立てます。その後、上半身はアメジスト パープルからアピスラズリ、ウエスト部分にマラカイトグリーンを市松模様にグラデーションになるように刺繍し、スカート部分はひたすらブラックの刺繍。。。。。
いやぁ。。。。。。気の遠くなるような作業、、、、ため息でございますよぉぉぉ。。。。。
袖口にはチェッカーモチーフから繋がるようにスワロフスキーの長いフリンジを飾り、揺れる要素の部分はここだけに抑えたものスタイリッシュでしたね。。。
ラストルックはこちらのキラッキラのドレスでございましたよ。
ベアの胸元にハウエストからほっそりとしたシルエットのドレスは、古代エジプトのネフェルティティの壁画等に見られる、薄い亜麻のプリーツ入りのドレスを彷彿とさせ、なんともミステリアスですね。。。
こちらのドレス、胸元はルレックスの混紡されたシルクの糸を横方向にグラデーションで張り、その上からスワロフスキーを刺繍しています。スカートのプリーツのように見えるストライプは全てスパンコールによる刺繍。。。。極小のスパンコールを縦に重ねて縫い留め、間に波紋のように施したボーダーには、かなり小さなビーズやスワロフスキーの刺繍で描いたという手の込んだ作品です。
ユニークなフォルムの作品が多かった今回、こちらのようにミニマムなシルエットの中に贅を尽くしたピースは、紅一点で高貴な印象すら感じましたね。。。
『ショッキング』という衝撃的なまでの宝石のように輝く数色のみを使用し、迫力のあるカラーコントラストを楽しんだり、手間ひまをかけた手仕事をアブストラクトに取入れた今回のジョルジオ アルマーニ プリヴェ。。。。。皆様いかがでしたか????
私が思うアルマーニの一番の良さは絶対に他人に媚びない、凛とした佇まいだと思います。。。。フォーマルなムードが強くなるHaute coutureにおいても、そのアティチュードは楚々としていて、他人の目ばかり気にする事なく着る人自身の内側から沸き出す、装う事を楽しもうとする純粋でポジティブな感情が表現されているように思いますね。
今回のようにショッキングなカラーやインパクトの強いテクニックが満載のコレクションにおいても、これ見よがしな部分は一切なくアティチュードが実に静か。。。。これはアルマーニ創立以来、ブランドの一番のアイデンティティーと言える素晴らしさで、着る人を否定したり、その人の個性を殺したりする事は絶対にありません。
アルマーニは昨今の日本のファッションにおいてあまり注目される事が無くってしまった『知的さ』や『品』をきちんと感じさせる数少ないブランドですね。日本のようにクラスの無い社会では理解され辛いのですが、それらはヨーロッパのラグジュアリーなコミュニティーにおいて最も重要な価値観と言っても過言ではありません。
そういった類いの物はどれだけお金をかけて全身にプラスティックを詰めても、決して手に入らない物で、着る人のそんな部分をそっとフォローしてくれる服のように私には思えてならなかったですね。。。
ショッキングな要素をノンシャランとさりげなく着こなす。。。。もしかしたらこれこそがファッションにおいて一番スタイリッシュな事と言っても過言ではない、2015-16 AW ジョルジオ アルマーニ プリヴェのコレクションでした。。。。。。
2015 SS GIORGIO ARMANI PRIVÉ PARIS HAUTE COUTUREでのリポートはこちらからどうぞ。
2015 SS GIORGIO ARMANI 2015-16 AW 東京でのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ。
2015 SS EMPORIO ARMANI 2015-16 AW 東京でのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ。
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Dior 2015-16 AW Haute Coture !!!
では、今日はDior(ディオール)の2015-16 AW Haute coutureのリポートをお伝えしましょうね。。。。
会場はHaute Ccoutureでは恒例となったロダン美術館の中庭でございますが、ここにゴージャスな会場が設営されるのが毎回楽しみの一つともなっていまして、今回登場したのはこんな美しいステンドグラスの温室でございます。
白いイントレにカラフルな色の点描画が施されたガラスの温室は、遠くから見るとまるでジャングルジムのような楽しさに溢れ、近づいてその中に足を踏み入れると、バイオレットのカーペットが敷かれたランウェイに、ステングラスを通して輝く光が写り込み、不思議な果実がポツポツと置かれています。。。。。
いつもながらにほんとテンション上げてくれるインテリアに、ディオールというブランドの美意識の高さを感じ、既に軽くノックアウトされております。。。。
何故だかディオールのショーの時はまるで会場に合わせてあつらえたかのように、私の装いがリンクしてしまう事が多々あります。もちろん日本からこれを着るぞ!と用意をして行きますし、この前の開催されるMEN'S COLLECTIONでも対応出来るように考えて行くのですけどねぇ、、、。なんでだろう。。。でも、とても嬉しい偶然です。
この日の私はルーベンスの絵の中から取り出したフラワーモチーフをプリントにした生地を見付けたので、そちらでスーツを仕立ててみました。かなりの色数で染められていて、縫い糸を選ぶ時に迷いました(汗)。。。。インナーにはライラックのレースのシャツとシルクシャンタンのボウタイを用意しました。。。
ジャケット、パンツ、シャツ、ボタイ、クラッチ/私のHaute coutureでございます。サングラス/3.1 Phillip Lim、シューズ/BOTTEGA VENETA
ロダン美術館の中庭に突如登場した眩いばかりの光の教会で発表された今回の2015-16 AW Haute couture、アーティスティック ディレクターのラフ・シモンズはプレスリリースの中でこんな風に語っています。
『禁断の果実のテーマ、さらに現代における禁断の果実とは何かということをずっと考えていました。純真や無垢という概念は、贅沢や退廃という概念とどのように対立するのか。そして、これらの概念はディオールのガーデンというコンセプトの中でどのように錯綜するのか。ここで言うガーデンは、もう花々が咲く庭園ではなく、セクシャルな魅惑の園になります。コレクションの元となるインスピレーションは、初期フランドル派の巨匠たちと彼らの絵画に対するアプローチからきています。緊張感が漂う贅沢さは、人々が批難しつつも、愛おしむもの。完璧に制御された技術と美しい芸術的な身のこなし。現実と非現実。片方が欠ければ、もう片方は存在できません。』
『禁断の果実』。。。。エデンの園で幸せな日々を過ごしていたアダムとイブは、絶対に食べてはならないと神様と約束したこの実を、蛇に誑かされて口にしてしまいます。善悪を司る知識の実、またその身を食べた事により人間には羞恥心が生まれた等とも言われる禁断の果実。。。。約束を破った人間の祖先はエデンの園を追われ、この出来事は『人間最初の罪=原罪』としてキリスト教やユダヤ教の中では絶対的に重要な出来事となっています。
宗教により発展を遂げて来たヨーロッパのアートにおいてもこれは重要なモチーフで、究極的な難題をテーマにセレクトするとは、ラフ・シモンズの今回のコレクションにおける意欲を感じましたね。。。。
楽園は楽園としての意味を失い、官能のガーデンと化してしまったガラスで飾られた空間に登場する作品には、いくつかのアーティスト達へのオーマジュとも感じられるスタイルが見られます。コンテンポラリーに再解釈された美しいルック達は、まるで絵画の中から飛び出して現代に蘇った、宗教画や肖像画の中のモデル達のようです。
まず、ファーストルックに登場するのはこんなイノセントな、中世の女性のナイトウエアや下着を彷彿させるドレスです。今回ピックアップした要素の一つに『初期フランドル絵画の巨匠達の目線』というエッセンスがあり、まさに当時活躍した画家、ロベルト・カンピンやヤン・ファン・エイク等の厳格なムードを感じる事が出来ます。
初期フランドル派は北方ルネサンスとも言われる芸術運動の一つで、14世紀にイタリアのフィレンツェを中心に花開いたルネサンスの影響が、当時の北ヨーロッパ、ネーデルランドを中心とするフランドル地方で新たな進化を遂げ発展しました。
15世紀から16世紀のブルゴーニュ公国がヨーロッパに多大な影響を及ぼしていた時代、画家達はギルトと呼ばれる職業組合を結成し、厳格なルールの下で数多くの工房が芸術作品を制作していました。後に登場するアルブレヒト・デューラーの時代に起こった宗教革命により、偶像崇拝を禁じるプロテスタントの信者達が芸術品の破壊行為を行い、残存するのは世界にわずか1000点程度と言われています。
スタイルとしてはイタリアのルネサンスのような躍動的なムードはなく、厳格で静かなアティチュードです。厳しいキリスト教のルールに乗っ取った穏やかな構図と暗い色調は、モチーフやスタイルとしてではなく観念的にルネサンスの価値観を取入れていて、後期ゴシック様式とカテゴライズされる事もあります。
初期フランドル派のアーティスト達はベルギー出身のラフ・シモンズにとってはまさに生まれ故郷の偉大なる存在です。その偉人達への敬意を払いながらも、軽やかなセンシュアルさをプラスしたドレスはシルクコットンで仕立てられています。
襟元にはギャザリングを寄せ、立体的にカッティングした個性的なパフスリーブのフロントにはダーツを取り、ヘムはローエッジに手首にはバングルのようなフェザーの刺繍のデコレーションを飾ります。実にコンテンポラリーなテクニックが施されたドレスからコレクションは厳かにスタートします。。。
こちらのケープ、、、、、。私今回のコレクションの中で一番好きなルックです。。。。あんまり好き過ぎてトップページ用にイラストも描いちゃいました!!!!
ペールのサーモンピンクのコートは右側にはブラウンとオフホワイトの美しいファーの袖を飾り、右側はケープに仕立てるという実にユニークなデザインです。サーモンピンクのファブリックはなんとネオプレン。。。。ケープの右身頃にはかなりデフォルメされたフラップポケットが施され、襟にはツイードのオフタートル。。。。インナーにはシルクシフォンのフルレングスのドレスを合わせ、クラシカルなシルエットにまとめています。
絶対に融合しないかに思われる個性的な要素を、絶妙な匙加減で危うげにまとめてるところにも素晴らしく、今季のコレクションの底辺に漂う甘美な緊張感を感じましたね。
こちらのコート、既に発表された2016 SS prêt-à-porter collectionの会場で、ディオールのアンバサダーでもあるリアーナ嬢が軽やかにお召しになり、美しい姿を披露してらっしゃいましたねぇぇぇ。。。
新印象派とは19世紀後半から20世紀初頭にかけて存在した絵画の一傾向の事で、『グランドジャット島の日曜日の午後』に代表されるスーラーにより創始されました。タッチを生かす印象派からの流れを組みながらも解釈は実に科学的で、カラフルな色彩はゲーテやシュヴルールの色彩理論に依拠していると言われます。より理論的で緻密な点描によって光を捉える事が出来ると考え、現代のオプティカルアートにも通じるグラフィカルな要素を備えています。
ムッシュ ディールのアイデンティティーを感じさせる美しいコロールラインのコートドレスには、新印象派の画家のタッチを思わせるカラフルなカラーの点描がプリントされています。ショルダーからグラデーションするようにプリントされたシルクファイユを使用し、フロントには細かいプリーツを施し、スリーブはトランペット型に広がる軽やかなデザインです。
今回のプリントの中には生地に直接職人が点描を描いて染め上げたハンドプリントの作品もあるそうで、まさにアートを纏うような感覚の作品も沢山登場していましたよ。
こちらも新印象派のアーティスト達の科学的なまでの緻密なタッチを表現したドレスでございますが、どんなテクニックが使われているかお解りになりますか????
じつは、この細かい点描、、、、全てカットしたフェザーの先端の部分のみを刺繍して仕上げてあるんです!!!!!いやぁ。。。。ありえない!!!!一体どのくらいの月日がかかるんでしょうか。。。。。。
パステルグレーのオーガンジーの上にグレー、イエロー、オレンジ、ベビーピンク、バーガンディーやブラック等の小さなフェザーをグラデーションで刺繍し、画像で見るとかなり軽やかですが、実際に見ると手をかけて作られた作品特有の絶対的なオーラを放つ素晴らしい作品でしたね。。。。
先に御紹介したアシンメントリーなオーバーサイズのコートのアイディアを、レザーで表現したこちらも素敵でしたね。右身頃はケープのデザインで、左側にのみスリーブを施し、襟にはファーをあしらっています。胸元に飾られた大きめのフラップポケットはワークウエアのような印象で、実にラフ・シモンズらしいディテールですね。
今回のコレクションでは、多くのモデルがあえてフロントのボタンを留めないで、手で持つというしぐさで登場していました。このゼスチャーが作品をよりクラシカル見せ、胸の前で固く結んだ手は確固とした意志の強さや、15世紀末のフランドルに生きた敬虔なクリスチャンの女性達を想像させましたね。。。。また、手を離すと全てが見えてしまうという危うげなセンシュアルさをも効果的に表現していましたね。
コレクションに登場したシューズも実にユニークです。かなりどっしりとしたチャンキーヒールのプラットホームですが、ストラップは肌と同化するようなヌードカラーの繊細なデザインが施され、モデル達は宙を浮いているような軽やかな印象を受けましたね。。。。
こちらも点描画のテクニックが伺えるルックでございます。
トップスはオフホワイト、レッド、バーガンディーのファーを細かくカットし、複雑に編み上げる事で独特のタッチを表現しています。
スカートはまた実にユニークです。少しワイルドなクロード・モネの描く『睡蓮』等に見られるような力強いタッチは、ダークネイビーとホワイトのフェザーをあえて押しつぶしたように刺繍して、絵の具を厚く重ねる『インパスト』という技法を彷彿させます。
今回のコレクションではまた、ラフ・シモンズがディオールのHaute cotureのクリエイションにおいて追求して来た様々な時代や階層の融合がより強い形で表現されています。並列に並べられたアートやファッションのムーブメントは、例えば中世のマントとベルエポックのドレスの類似性を見出したり、19世紀に誕生した印象派のスタイルがまるで現代のジオメトリックなスタイルとリンクしたりと新たな美の形を生み出し、ガラスで飾られた庭園の中で花のように咲き誇ります。
ユニークなアクセサリーとして登場していたのが、こちらのトップスにコーディネイトされているような、中世の鎧の鎖帷子をイメージさせるジュエリー ジレです。これはメゾンのシグネチャーのバッグ『ミス ディオール』のカナージュ モチーフからインスパイヤされていて、キルティッグのモチーフをジュエリーにして身につけてみたら。。。という楽しいアイディアから誕生しています。
メタルパーツを複雑に繋ぎ合わせ、間にクリスタルを飾り、耳や指に飾るだけではなくボディー全体にジュエリーを取入れるスタイルは実に斬新で、こちらのようにクラシックなジャガードのニットのパターン等とコーディネイトして立体的なアティチュードを作り出していましたね。
インナーにコーディネイトしたペール ライラックのシフォンのミニドレスは、スリーブにスリットを入れたディテールが特徴で、やはり中世の貴婦人を彷彿とさせましたね。。。
こちらは少し長めの丈のカナージュ ジュエリー ジレです。フェンスを思わせる編み目が描かれ、クリスタルやボトル グリーンのストーンが間に飾られ実に華やかです。
インナーにコディネイトしたのはダークネイビーのシルククレープのドレスです。ほっそりとした緩やかなシルエットが特徴で、フロントには十字架をイメージさせる切り替えが施され、ダーツやシームを入れて綿密に計算してフォルミングされたイノセントなパフスリーブが印象的なドレスでしたね。
一見クリーンに見えるこちらのドレスは、サイドがばっくりと開いていて、いくつかのジュエリーパーツだけで留めたという、危うげなセンシュアルさによってクリエイトされたドレスです。
クラシカルなジャカードのように見えるプリントは、近くで見ると印象派のタッチをイメージさせるインパストの手法で描かれていて、さらにその上にビジューやビーズで刺繍されたフラワーモチーフが鏤められます。
また、今回ユニークだったのが本来表面効果としてドレスの表側に施されるプリーツのモチーフをライナーとして使用している所です。着る人のみがその贅沢なテクニックを楽しむ事が出来て、こちらのようにサイドのスリットやヘムから覗かせて軽やかな動きを演出しているのも素敵でしたね。。。
先に御紹介したタッチを残したジャカードのパターンは、こちらのような軽やかなシルクオーガンジーにもプリントされていましたよ。
このドレス、実に細かいプリーツをたたみ、その山の部分にさらに細かいビースを刺繍した作品で、なにより凄いのがプリーツを畳んだ部分も、その内側もすべて数学的なまでに緻密に計算されていて、パターンが全部揃っているという所です。。。
はい、頼まれても絶対にやりたくない、気の遠くなるようなテクニックです!!!!
パターンが全てキッチリと揃っているので、歩いてヘムが揺れる度にプリーツの間からPリントが生まれては消える様が幻想的で素晴らしかったですね。。。。
こちらのようなローウエストでフレアーを出し、ロング丈の広がるスカートのドレスは今回いくつか登場した象徴的なシルエットで、クリーンなトップスと華やかなスカートのコントラストが実に美しく、コロールラインの新しいアプローチにも感じられましたね。
百合の花を思わせるようなイノセントなシルエットにはホワイトのシルクガザールを使用し、パールの光沢やシルバーの輝きのビジューが、春の野に咲き乱れる小さな花々のように可憐に刺繍されています。
因みに百合は聖母マリアを象徴する花で、白はキリスト教美術の中では純潔を表します。古くから絵画の題材として好まれて来た聖母マリアと天使ガブリエルによる『受胎告知』のシーンにはそのどちらもが登場するモチーフでもあります。
ラストルックに登場したこちらは実はリバーシブルで出来ています。オフ ホワイトのシルククレープはボーダー状に切り替えられ、それぞれプリーツが施されます。大きな襟やスリーブのダーク ネイビーの部分にはカシミアが使用されていて、逆にして着るとプリーツの部分がライナーとしてチラチラと覗くような仕立てになっています。
インナーのブラウンのシルクシフォンのドレスは襟元に細かいプリーツが寄せられ、中世のドレスのイメージをミニ丈にして軽やかさを演出していましたね。。。。
今回のコレクションにおいてラフ・シモンズはこんな風にも語っています。
『官能性やラグジュアリーのテーマが暗示されたコレクションを目指していました。しかしそこには、無垢、ジェスチャー、
プライベートなものも見られるようにしたかったのです。ムッシュ
ディオールの仕事における優れた身のこなしから頻繁にインスパイアされました。歴史的な影響はここでは現代のリアリティに結びつき、私にとって、それは現代性をもたらすものなのです。ショーの舞台となる会場の装飾は、あらゆる点において、まるでモダニズムを掲げる点描主義の教会のように、これらすべての観点がつながるのです。』
様々なアートへのリスペクトやムッシュ ディオールが生み出して来たメゾンのヘリテージ、そこにラフ・シモンズのモダニティをプラスしてシェイクしたような今回のコレクション。。。。それはまるで、華やかな新しいカクテルを飲むように甘美な時間で、さりげなくプラスされているセンシュアルなムードも見事なスパイスになっていましたね。。。。。
さて、既に皆様ご承知と思いますが、先日発表された2016 SS prêt-à-porter collectionで、ラフ・シモンズのディオールにおけるアーティスティック ディレクターの退陣が発表されました。
2012 AW Haute cotutureを8週間という短期間でクリエイトし、フランスを代表するディオールを任されたラフ・シモンズ。ミニマムでコンテンポラリーなスタイルを武器にファッションの未来を追求しながら走り続けて来たこの3年間、、、、。私はHaute coutureを中心に作品を見せて頂きましたが、今思い出しても新しい価値観に溢れた沢山の美しい作品が頭の中に蘇ります。
ラフ・シモンズは現在も続けているPARIS MEN'S COLLECTIONでの発表は継続するそうですし、ディオールの新しいアーティスティック ディレクターはまだ未定だそうです。。。。。
ディオールというメゾン、そしてラフ・シモンズの今後のクリエイションに期待しながら、ディオールにおけるラフ・シモンズの最後のHaute coutureとなる今回のリポートを締めくくりたいと思います。。。。
2014-15 SS PARIS Haute Coutureのリポートはこちらからどうぞ。
2015-16 AW Dior Prêt-à-Porter 東京でのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ
2015-16 AW DIOR HOMME PARIS MEN'S COLLECTIONはこちらからどうぞ
2014-15 FW Dior Fine JewerlyのPARISでのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ。
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2015-16 AW HAUTE COUTURE ! ATELIER VERSACE !!!
はい。それでは滞っておりました2015-16 AW PARIS Haute coutureのリポートをスタートして行きたいと思います。
今回は張り切ってトップ画像に直筆のイラストを使ってみました。かなり昔より描いているこのお地蔵さんのような天使のようなモチーフ、、、、。世界平和を祈ってみたりしながら描いてみました。
今年の7月の始めに開催された今回のHaute couture collectionですが、お天気にも恵まれ、爽快な気分で5日間というスケジュールが過ぎて行きました。まず始めにスケジュールの前夜祭的にフライングして行われるATELIER VERSACE(アトリエ ヴェルサーチ)のコレクションからお伝えしましょうね。
会場はPARISの中心部にあるBourseの証券取引所。。。。。歴史的建造物の外観が実に美しく、証券取引所でコレクションをやっちゃうPARISのファッションへの理解の深さにいつもながら感銘を受けますね。。。。ちなみにこの付近の両替屋は円のレートが実に良いです!!!!
今回のパリコレ、夏のコレクションという事で華やかなカラーやプリントに拘ってジャケットやパンツを仕立ててみました。日本では白い目で見られがちな派手なプリントのジャケットも、PARIS!しかもコレクションならば問答無用でございます。
この日はストライプの中に海老のプリントが施してある珍しい生地を見付けたので使ってみました。もともと浴衣を作ろうかと思っていたのですが、思い切ってジャケットに!!!!抱えているクラッチもお手製で、レザーに葛飾北斎の北斎漫画から拝借した伊勢海老のモチーフを一度布用のアクリルガッシュで描き、さらにビジューでスパンコールを施したもの。。。。
以前に作っていてチャンスを狙っていましたが、このジャケットに合わせて今回おろしてみました。海老尽くしでおめでたい感じで参上して参りましたよ!!!!
ジャケット、クラッチ、レースのシャツ、スパンコールのボウタイ、パンツ/私のHaute couture、サングラス/LOEWE、シューズ/JIMMY CHOO
さぁて、思いっきりグラマラスな気分にしてくれる、オープニングを飾るアトリエ ヴェルサーチのコレクションでございます。。。。。
今回会場に入るとなんと!!!!!!!一面にカラフルなオーキッド、、、、しかも胡蝶蘭。。。。。。。アゲ!でございます。。。。。。合計2万4千本のカラフルな蘭の花々はブランドのアイコンでもあるメドゥーサのモチーフとして壁面に飾られ、ランウェイのフロアのアクリルの下にもビッシリと敷かれています。。。。。
もちろん、会場はクラクラするような花の香りに包まれておりました。。。。。
そんなドラマティックな空間で発表された今回のアトリエ ヴェルサーチのコレクション、ドナテラ・ヴェルサーチはプレスリリースにこんな言葉を記しています。
『今シーズンは破壊するという崇高的なドラマと贅沢な素材をあえてカットアウトで表現するということに挑戦しました。それは露出をしたい、そしてもっと自分を高めたいという女性のパッションを表現しているのです』
『Tough ethereal』 。。。。。。力強いという意味の『tough』と空気のような、極めて優美な、精妙な...、この世のものとは思えない 至純...という意味を持つ『ethereal』という言葉を組み合わせたテーマの今回、『パーフェクトなまでの不完全さ』、『綿密に計算された解体』という相反するテーマを盛り込み、震えを感じる来るくらいにセンシュアルで美しい作品がランウェイを飾ります。
コレクションの大部分を占めるのは70'S風のボヘミアンな要素です。自由で開放的なスタイルはブランドが最も得意とするコルセットやボディーコンシャスのディテールと独特のハーモニーを奏でます。本来全く融合する筈がない解放と緊張の要素は、このブランドのハイブリッドなテクニックによりアーティスティックに昇華され、初めて見る喜びと驚きを提案します。
ボディーをタイトに締め付ける部分と軽やかに解放する部分は究極のコントラストを描きながらシルエットが生み出され、数多くの作品に解体をイメージさせるローエッジ(切りっぱなり)のディテールが用いられます。さらに解いた糸を細かく紡ぐようにスワロフスキーやビジューのエンブロイダリーが施され、実に危うげな美しさを作り上げます。
では、早速コレクションを見て行きましょうね。
ファーストルックに登場したのはなんとも美しいペールトーンのライラックのドレスです。ドナテラ・ヴェルサーチが最も拘る胸元からヒップに続く砂時計の部分は、ローエッジのビスチエとして仕立てられ、ジオメトリックに肌の露出を楽しんでいます。
濃いパープルのベルベットのリボンや、ステープル(ホチキスの針)風のメタルパールがシンメトリーに飾られ、シームの間には細くカットしたチェーンまで施され、細かい部分迄丁寧に仕立てられたルックです。
ピッタリしたボディ部分とは対照的にたっぷりとフレアーを出したベルスリーブやアシンメトリーなスカートの裾には、丁寧に一本一本糸を解いてフリンジを作り、歩く度に実に軽やかで魅惑的です。
お解りになりましたか?これがアトリエ ヴェルサーチ流の完璧なまでの不完全。。。。。コレクションのテーマがどうなろうと、絶対的にグラマラスでセンシュアルなスタイルの表現。。。。。それがこのブランドの唯一無二の素晴らしさです。。。。
空気のように軽やかなシルクシフォンを使用したルックではこんなイノセントなムードのドレスも登場しました。
解剖学的にボディーを切り替えるシームは全てローエッジのディテールが取入れられ、シームに存在感を持たせる為にフリンジの部分だけ数枚生地をプラスしています。ボディーの胸元にはシフォンをカットしたジメトリックなモチーフをトランペアレントの上に縫い付け、ステープル風のメタルパーツをビジューのように飾った斬新なデコレーションを施していましたね。
ボディーやスリーブ、スカートのシームの部分にもステープル風のパーツをまるでスタッズのように飾り、コンテンポラリーなスタイルで軽やかなゴージャスさを演出したミニドレスになっていましたねぇぇぇ。。。
繊細なテーラリングによって生み出されたシルクシフォンのルックはコレクションが進むにつれより官能的なドレスへと変化して行きます。
こちらはまさにその中間のようなデザインのドレスで、規則的なクリスタルの刺繍が刺繍されたメッシュのロングドレスに、先ほど御紹介したペールピンクのドレスのフロントに使用していた、花びらをイメージさせるジオメトリックなカットワークの上に、クリスタルのエンブロイダリーを施したミニドレスをレイヤーしたしたようなデザインです。
さらに右身頃だけシルクシフォンの重ねたようにベルスリーブと胸元やボディの部分にラフカットのヴォランが飾られ、ジャケットを半分だけ着たような実にドラマティックなルックです。
絶妙なペールイエローによるワントーンも実に華やかでしたねぇ。。。
こちらも実に美しいペールトーンのライラックのドレス達です。
左はマーメイドシルエットのドレスの上にVネックのプルオーバーを重ねたようなデザインのスタイリングです。
ドレスはジオメトリックなリーフのモチーフをフロッキー加工で、トランペアレントの上にプリントし、さらにクリスタルのエンブロイダリーが星の瞬くような美しさを放っています。胸元に同色のサテンでブラジャーを作り、クリスタルでまた別のパターンのフラワーモチーフを刺繍しています。
重ねたプルオーバーはラフカットのシフォンをボーダー状に縫い付け、ドレスの胸元と同じフラワーモチーフの刺繍を施します。深いVの襟ぐりやカフス、ヘムにはリブに見立てたようにビューグルビーズを刺繍して、始めから片方の肩をはだけたデザインで仕立てられていてリラックス感を演出していましたね。。。。
右のドレスは実に精巧な作りになっています。ライラックのシルクシフォンにはプリーツを寄せてバンドを作り、それを鎖帷子のようなメタルパーツとビッシリとスパンコールやスワロフスキーのクリスタルを刺繍したバンドの三種類で、ボディーを編み上げるように複雑に重ねたドレスです。
編み目の間から広がるフレアーや、同じく編み目の間から垂れるプリーツのバンドの具合も実に精巧に作られ、胸元からヒップまで覆うボディーコンシャスのシルエットが息を飲むような美しさでしたね。。。
実に緻密にきっちりと砂時計のシルエットを作り出していくルックの間に、上質なファブリックを流れるように使用した、ボディーを締め付けないリラックスしたルックも登場して注目でしたね。
自由で開放的なボヘミアンのムードを漂わせながらも、少しだけボディーに施した効果的なテクニックがHaute coutureのドレスらしい珠玉のピースを生み出しています。
鮮やかなマンダリンオレンジのミニドレスはセンターに右脇へ流れて行く危うげなスラッシュを施し、それに伴いボディーにも絶妙なボリュームを作り出しています。ローウエストの位置から斜めに切り替えた部分からフレアーを施し、アシンメトリーなヘムラインを作り、そちらももちろんローエッジ。。。。
歩くとここまでスカートの裾が揺れるという所からも、いかに軽やかに仕立ててあるかがお解りになると思います。
胸元のスラッシュには今季のテクニックの一つとして注目の花のモチーフを飾ったストリング(糸)が使用されています。アクセサリーが登場しなかった今回のコレクションの中で、頭や首等に飾ったこのパーツはジュエリーのような楽しさをプラスしていましたね。。。
今回、コーディネイトされたシューズは全て構築的なプラットホームのシューズです。数本の細いストラップで留めたサンダルや、ピッタリと足に貼り付くストレッチブーツ等、どれも輝くようなパテンドが使用され、柔らかいドレスと見事なコントラストを描いていましたね。。
1トーンのシルクシフォンで仕立てられたドレスの他に、さらにランウェイをドラマティックに盛り上げていたのが、様々なフラワーモチーフのファブリックです。極薄のシルクにフィルクーペで描かれたりベルベットのフロッキー、さらにハンドペイントまで登場して万華鏡を覗くような美しさでしたね。
左のミニドレスはクリスタルのエンブロダイリーを施したペールライラックのスリップドレスの上に、ベルスリーブのプルオーバーをレイヤーし、右身頃の胸元を切り抜いたような個性的なデザインのドレスです。イレヤーされたフィルクーペのフラワーモチーフの上に、さらに立体的にフリンジ状に花のモチーフを刺繍しています。
右のドレスはかなり目の大きなレースとベルベットのリボンで仕立てたコルセットをベースに、ライラックの上にワインやマゼンダの豊潤なカラーのフラワーモチーフをフィルクーペしたシルクを重ねてドレスに仕上げています。
先ほど御紹介した花を飾ったストリングを右身頃に飾り、実に有機的なドレスに仕上がっています。
真ん中のドレスは実に見事です!!!!ベルベットのフロッケを用いたドレスですが、右の胸元や左のスカートの部分をカットアウトし、裏側から目の粗いレースを重ね、まるでフラーモチーフの生地が朽ちたようなユニークな仕上げになっています。
レースの細かい部分にまでビジューのエンブロイダリーを飾り、さらにレースの上からフロッケの中のベルベットのフラワーモチーフを取り出して縫い付けたりと、緻密なテクニックに近くで見ているとクラクラしちゃいましたね。。。
ヴェルサーチのドレスはレッドカーペットを歩くセレブリティー達に熱狂的に支持され、多くのイベント等で登場する事は皆様もご承知の事と思います。。。。特に日頃からきちんとエクササイズしている人にとってヴェルサーチのドレスは最強の武器。。。。パーフェクトなボディーをさらにパーフェクトに見せるテクニックは、数あるHaute coutureメゾンの中でもピカイチです。
1トーンや、ロマンティックなフラワーモチーフ等比較的柔らかいカラーリングが多かった今回、カラー自体でコントラストを楽しんだ数少ないルックの一つがこちらです。
緻密に計算したカッティングを施されたブラックベースのドレスの上に、コルセットを彷彿させるディテールを、アクアブルーのシルクサテンをローエッジにしてアクセントとして取入れています。脇の部分にだけトランスペアレントのチュールをベースに使い、ブルーのラインをタトゥーのように丁寧に縫い付けてあります。
ベースのブラックも実に手が込んでいます。フロントは剥ぎ取ったようなカットワークが施され、裏からシースルーのシフォンを重ねてさらに細かい刺繍を施しています。
多分、間もなくどこぞのセレブリティーかがお召しになって、レッドカーペットを歩くんでしょうねぇぇぇ。。。。
マーメイドやシースライン、流れるようなAラインのシルエットに、空気のような軽やかなヘムが動きを見せていた作品が多く登場した今回のコレクションの中で、一際目を引いたのがこちらの複雑なシルエットのダイナミックなドレスです。
ハンドプリントでドープグレー(鳩のグレー)をグラーデションに染め上げて、端をブラシで解く事でフリンジ状にしたヴォランがアシンメトリーなドレスをドラマティックに盛り上げます。右足が覗いている部分は極薄のシースルーがベースに使われていて、ローエッジのフリルが宙に浮かぶように縫い取られて行きます。
ベルベットで包んだボーンを施したコルセットのベースはエアリーなトランスペアレントを使用し、スワロフスキーを飾りさらに胸元にもフリルを飾っています。
いやぁぁぁ。。。。。。溜まりませんねぇ。。。。。。今回のアトリエ ヴェルサーチのコレクションの中で私イチオシ。。。。。あまりに好き過ぎてイラストにもしちゃいました!!!!
今回のコレクションでは柔らかで軽やかなイメージとは対極にある、メタルパーツで作られた鎖帷子のようなマテリアルも、新たな輝きをプラスするディールとして多用されていましたね。細くカットしてブレードのようにドレスのヘムラインを飾ったり、こちらのようにドレスのベースとして取入れる作品もいくつか見付ける事が出来ましたよ。
こちらのコンパクトなミニドレスにもアトリエヴェルサーチの驚くべきテクニックが隠されています。メタルパーツのドレスのフロントには目の粗いレースをインターシャではめ込み、ローエッジのシフォンで繋ぎ合わせ、さらにビジューのエンブロイダリーで立体的なフラワーモチーフをふんだんに飾っています。
ペンチ等の工具と針と糸で織りなす窮境のテクニックには、このメゾンが生み出す未来のHaute coutureの提案を感じましたね。
こちらも鎖帷子が用いられたロングドレスになります。ボディーにピッタリとフィットするスリップドレスのデザインで、パネルのシーム迄左右アシンメトリーにデザインされた魅惑的なドレスです。
ボディーの部分のベースはメタルパールですが、エッジには花が飾られたストリングを刺繍し、パネルには狭いスリットを入れて間をステープルのようなパーツで留め付け、極めてヌーディーな印象です。
さらにボディーにも絡み付く蔦のようにストリングを刺繍し、それはやがてスパンコールのフリンジを携えた大きなフラワーモチーフへ変化して行き、ブラックのシルクシフォンのスカートの中に消えて行きます。。。。。
極めて乱暴に引き剥がしたかのようなディテールをもの凄い緻密さで表現した、制作に一体どれだけの時間を費やしたのだろうかを考えると、気が遠くなるようなドレスでしたねぇ。。。
イタリア出身のクールビューティー、マリアカルラ嬢がお召しになっているドレスは、今季の特徴でもあるコルセットとマクロミニのパンツ、その上に天女の羽衣のようにブラックのシルクシフォンのマーメイドドレスをレイヤーしたアクティブなルックです。
トランスペアレントのビスチェの上には、イタリアの現代建築に用いられているようなアーチのディテールをブラッククリスタルで刺繍し、ブラカップの直線的なデザインも実にモダンです。
極細のストラップだけで吊ったドレスは美しいドレープによって胸元を大胆に露出させ、ローウエストをさりげなく摘んだだけのリラックスしたデザインです。ドレスを横切るようにローエッジのフリンジを飾り、敢えてこのドレスにはエンブロイダリー等の輝きを一切排除しているのも潔いですねぇ。
薄いブラックシフォンを通してのビジューの煌めきはミステリアスな印象で、ロングブーツも実にセンシュアルにコーディネイトされていましたよ。。。
ラストルックは満を持して、ヴィクトリアズ・シークレットのエンジェルも務めた経験のある、スーパーモデルのカーリー・クロス嬢の登場でございます。
ペールラベンダーのローエッジのシルクシフォンを、トランスペアレントのビスチェの上に、ドレープを寄せたり、ノットを作ったりして縫い付けたピースで、ギリギリの所で大事な所は絶対見えないというカッティングも実にヴェルサーチらしいですね。
パネルを強調するようにクリスタルのテープが刺繍され、軽やかに広がるスカートはまさに花の女神フローラをイメージさせる高貴な印象すら抱きましたね。。。。
70'Sテイストの自由で開放的なムードと、軽やかなファブリック、柔らかいカラーで見せた今回のアトリエ ヴェルサーチのコレクション。『パーフェクトな不完全』を表現した手の込んだドレス達は、まるで会場にギリシアの女神達が舞い降りたかのように、実に美しい光景でございました。
今季はいつも以上にデリケートに仕立てられた作品達は実に素晴らしく、長年の経験に裏付けされた、このブランド特有のグラマラスな女性を作り出す為に開発されて来たスペシャルなテクニックや独創的なエンブロイダリー等、いつもにも増して見ているゲスト達を酔わせてしまう作品には脱帽です。
特に今回私が強く感じたのはその危うさの表現。。。。強く、自分の意志に従って生きる女性像を描きながらも、作品のディテールにはどこか危うげで嫋やかなムードが強く感じられます。女性は本来二面性を兼ね備えた生き物です。ボーイッシュな装いをした人が見せるちょっとしたフェニミンなしぐさや、実にフェミニンなアウトフィットをした人が見せるサバサバした男らしい態度等、ギャップがあるからこそ、人は魅了されるものです。
堂々と胸を張り、真っすぐ前を見て力強く歩くモデル達の身体を、優しく撫でるそよ風のようにまとわりつくローエッジのシルクシフォンを見ながら、破壊と構築の裏側にその儚い魅力を表現しようとしたのではないかと、推測しない訳には行かなかった私でした。。。。。
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最近の出来事 !!!!
11月も終わりに近づいて参りましたが皆様いかがお過ごしですか?
ブログの更新が滞っている状態ですが、今週東京のファッションシーンは激ピーク。。。。連日新作の展示会やらパーティーやらが目白押しで、毎晩シャンパンを飲み過ぎてそのまま撃沈のようなダメダメな日々が続いております。。。。
さてここ最近の東京のお話を御紹介しておきましょうね。私のインスタグラムでは比較的オンタイムで御紹介しております。宜しければ覗いてみて下さいね。
まずは、都内某所で行われたCartierのパーティー。。。11/17より公開されている、カルティエのダイヤモンドの素晴らしさを伝えるショートムービーのお披露目パーティーが行われました。
今回、カルティエの為に制作されたムービーはスウェーデン人監督ヨハン・レイク、赤毛のヴィーナス、カレン・エルソンによる1分半の作品で、BGMはかつてマリリン・モンローが映画『紳士は金髪がお好き』の中で歌った『DIAMONDS ARE THE GIRL'S BEST FRIENDS』のニューバージョン。。。。ヴァンドーム広場やチュールリー公園の観覧車を舞台に、カルティエのダイヤモンドの素晴らしさやダイヤモンドを身につける楽しみを実にハッピーに描いた作品になっています。
この日のドレスコードはBLACK or RED。。。。。。もちろん、攻めの私は全身レッドでお邪魔させて頂きましたよ!!!!
素敵なムービーが見れるCartierのサイトへはこちらからどうぞ。
Cartierのインスタグラムへはこちらからどうぞ。
続いてはVERSACE(ヴィルサーチ)のパーティーへお邪魔して来ました!!!日本初となるヴェルサーチのフラッグシップストアのオープニングレセプションパーティーでございまして、WOMEN'S、MEN'Sのメインラインが日本でも購入する事が出来るストアとなっています。
ついに、日本で!!!!!待ってました!!!!
白とゴールドを基調としたインテリアの店内は明るい印象で、今季のカラフルなヴェルサーチのアイテムが実に映え、素晴らしゅうございました。
女優の渡辺真起子嬢やバレリーナーの宮尾俊太郎君等、以前お仕事させて頂いたメンツとシャンパンを囲みながら素敵な時間を過ごさせて頂きましたよ。
画像は土屋アンナ嬢!!!!久しぶりの再会に悪い感じでとお願いしてメンチ切って2ショットして頂きました。
VERSACEのサイトへはこちらからどうぞ。
VERSACEのインスタグラムへはこちらからどうぞ。
Christian Louboutin(クリスチャン ルブタン)は青山のフラッグシップショップを会場に、2016 SS COLLECTIONのお披露目も兼ねたカクテルパーティーを行いました。
ブリンブリンでグラマラスなクリスチャン ルブタンの世界に負けないように、この日は昨年パリコレの為に制作したファンシーツイードのジャケットにレースのシャツでお邪魔しましたよ。。。。
会場で一際注目だったのが右上の画像の新作のハンドバッグ『PALOMA』。カッチリしたアティチュードの上品なバッグですがアイディアは実にユニーク、、、、。バッグ全体でショーガールの世界を表現しています。
ボディーから飛び出すようなベージュのハンドルはカーテン越しに覗くダンサー達の足、サイドに使われているレオパードのパーツはダンサー達が来ていたランジェリーのイメージ等実にフェティッシュな発想でクリエイトされています。
Monsieur Christian Louboutinもお写真でディスプレイの中に参加していて、クリスチャン ルブタンの濃厚な世界を体現する素敵な一夜でございましたよ。。。
Christian Louboutinのサイトへはこちらからどうぞ。
Christian Louboutinのインスタグラムへはこちらからどうぞ。
日本が誇る最高のクラフツマンシップによるハイジュエラーTASAKI(タサキ)は、今回TASAKI初となるレザーコレクションを発表しました。
クリエイションを手がけたのはスペインのブランド『RELIQUIARE(レリキアエ)』。スペイン北部の都市ヒホン出身の若い二人組によるブランドで、代々洋服の仕立業に従事する家に生まれたアドリアンと、室内装飾の名匠の家に生まれたエクターの二人が手がける拘りのレザーグッズをクリエイトするブランドです。
それぞれのブランドが大切にするクラフツマンシップが共鳴して生まれたアイテムは、現代建築にインスパイヤされたアーチをモチーフにしたユニークなフォルムのバッグ達。。。クラシックでもありコンテンポラリーでもあるバッグ達は、スペインの町並みや雄大な自然をイメージした6色のキーカラーによるもの。。。。また新しいTASAKIのシグネチャーになりそうな予感満載の新作コレクションでした。
ちなみに私が抱えているドキュメントケールはメンズでも持てそうなアイテムです。スペインで最も美しいと言われる海辺の村CUDILLERO(クデジョロ)という名前のオレンジを使用したアイテムで、PCもちゃんと収納出来ます!!!!
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made In ItalyのブランドFENDIは、この度銀座のど真ん中にポップアップストアを誕生させました!!!!
これは日本上陸50周年を記念したもので、地上2階、地下一階という合計1000平方メートル近い巨大なスペースで、フェンディの世界観を存分に楽しめる空間になっています。
会場には巨大なカール・ラガーフェルドのキャラクター『KARLITO(カリート)』もいらっしゃいましたし、イタリア人に親しまれている三輪車『APE(アペ)』等も飾られアミューズメントパークのような楽しさでした!!!

会場では最新コレクションはもとより、クラフツマンシップに裏付けられた宝石のようなファーから人気のシグネチャーのバッグ達、『きらめく発想』をテーマに電球のモチーフを使った新作カプセルコレクション『FENDI I-Dea(フェンディ アイディア)』等楽しいアイテムが満載です。
個人的には『グランド・ブタペスト・ホテル』で女優のティルダ・スウィントンが着用した、フェンディが手がけたクリムト風のゴールドのプリントが施されたベルベットのコート等が見れて嬉しゅうございました!!!!
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はいはい、昨夜は骨董通りのIdleでVivienne Westwood(ヴィヴィアン ウエストウッド)のパーティーがございましたよ。
イギリスを誇るカリスマ的デザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドが同じくイギリスを誇るルイス・キャロル作の名文学『不思議な国のアリス』の物語にオリジナルの装丁と前書きを手がけこの度発売されました。昨夜はそれを記念するパーティーが行われ、不思議な国のアリスに登場する『気違い帽子屋のお茶会』をテーマにパーティーが行われました。。。。
こんな大好物ばかりがテーマになったイベント。。。。。ノリノリで行って参りました!!!!帽子はフランスのブランドJACQUES LE CORRE(ジャック・ル・コー)の安全ピンが突き刺さったアイテム、キルトとシャツは私のHaute Coutureのアイテムで参加して来ました!!!!
『気違い帽子屋のお茶会』をテーマにしたこのイベントでは、シャンパンや見た目も可愛らしいスイーツの数々がおもてなししてくれましたよ。またティーカップに入ったお茶をイメージしたカクテル等実に芸が細かい事。。。。
これまでヴィヴィアン・ウエストウッドが手がけて来た様々な個性的な帽子やランウェイのルックもディスプレイされていて、昔死ぬ程欲しかったクラウンハットも飾られ、世界で初めて発売される新作のトールハット等のお披露目もございました。。。
お土産はもちろんヴィヴィアン・ウエストウッドが手がけた『不思議な国のアリス』のハードカバー。。。。訳本と辞書を片手に何十回も読み返した中学時代を思い出しましたね。。。。。wwww
さてさて、東京のこのクレイジーなファッションウィークはまだしばらく続きます。12月の頭までにイベントウィークを終らせてホリデーを迎え、年明けはすぐに世界のMEN'S COLLECTON WEEKがスタートします。
実に不安定な世界情勢。。。。本来人々を幸せにするファッションというツールを使って少しでも世界平和に近づければ。。。。なんて事を考えながら今季のハードなファッションウィークを乗切って行きたいと思います!!!!!
Instagram開設しました。比較的まだ冷静なこちらのブログとは違い、アグレッシブに参りたいと思っております。。。。皆様、御指南、御指導、フォローよろしくお願いします。
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TOD'S、Roger Vivier 2015-16 AW !!!
はい。お久しぶりのUPでございます。ちゃんと生きておりますので皆様ご安心を!!!!
東京のファッションシーンはただ今イベントウィークへのど真ん中でございまして、連日展示会やらパーティーやらでスケジュールはごった返している状態でございます。
クリスマスホリデーまでの限られたこの時期にもろもろの行事を敢行したい状況なので、開催する側も参加するジャーナリスト達も軽く必死。。。。〆切のある編集者や、私のようにように現場仕事があるスタイリスト等ルーティーンワークをこなしながら、皆さん一つでも多くと東京中を走り廻っておりますよ。。。。
比較的オンタイムなてんやわんやの状況は、私のインスタグラムでご覧になってみて下さいね。。。。
このまま12月の頭まではバタバタしそうですねぇ~。。。。まぁ、師も走る師走でございますもの。。。。忙しい中にもこの後やってる来るホリデーに向けて、街がワサワサしている感じ。。。。。。結構好きな季節です。。。
さて、今日はmade in Italyに拘り、卓越したクラフツマンシップから生み出された上質な作品をクリエイションしている、TOD'S(トッズ)の2015-16 AW COLLECTIONのリポートをお伝えしましょうね。
表参道のブティックの上の素敵なサロンで毎回行われるトッズのプレゼンテーションでございますが、まずはMEN'S COLLECTIONの新作達とパシャリさせて頂きましたよ。
MEN'S COLLECTIONにおけるトッスのラグジュアリーな美学は、最先端のデザインやハイブリッドなテクノロジーが確固とした職人技と融合する事よって生み出されます。一見すると静かでナチュラルなアティチュードの中に、あっと驚くようなテクニックがふんだんに取入れられ、デイリーのスタイルの中にマッチしながらも、確実にグレードアップさせてくれるユーズフルなアイテムが魅力です。
私が抱えているヴァーガンディーのトートバッグは一見するとチェックのファブリックのように見えますが。。。。。こちら、カーフスエードにレーザーカットを用いてチェックのパターンを描き出すというテクニックが用いられているアイテムです。もちろんレザーなので耐久性もバツグンです。
持ってみると解るその圧倒的な上質さに、、、、、最初っからテンションMAXでございます!!!!
まずはクリエイティブ・ディレクターAlessandra Facchinetti(アレッサンドル・ファキネッティ)が手がけ4シーズン目となる、WOMEN'S COLLECTIONからリポートして参りましょうね。。。。
今回新たな会場として選ばれたのがミラノにある歴史的建造物『リッタ宮』です。1642年から1648年に建築家フランチェスコ・マリア・リキーニの設計により、当初アレーゼ家の為に建設されます。後にレオナルド・ダヴィンチの『リッタの聖母』に縁のあるリッタ家の手に渡り、18世紀の建築家ボッリに修復が委ねられました。
バロック様式とロココ様式の装飾が混在したユニークな建造物には、17世紀風の庭園、ピエルマリーニの格子で飾られた庭園、ルイジ15世風の荘厳なインテリア等が特徴で、ミラノの栄華、そしてリッタ家の偉大さを現代まで色濃く伝えるミラノを代表する歴史的建造物の一つです。
さらに新たなアプローチとしてレースになったレザーや、レザーを制作する行程で発見した新たなテクニックをファブリックで再現したりと、相互方向のベクトルが楽しいアイテムを数多く生み出します。また新しいアイディアとしては糸による脱毛のテクニック、スレッディングが採用され、より滑らかなテクスチャーを生み出しています。
デコレーションはジオメトリックなパターンが中心です。スキーウエアをイメージさせる快適なニットや馬具の装飾を幾何学的に解釈したカットワーク、メゾンのシグネチャーでもあるシューズの『ゴンミーニ』の裏側に施してあるペプルドットソールのモチーフは、ビジューのエンブロイダリーやインターシャによって、ウエアからシューズ、バッグにまでデコレーションとして取入れられます。
コレクションはこちらのようなバイカーのディテールを感じさせるアイテムからスタートします。今季バイカーは『パス・パルトゥ=マスターキー。全てに適用する』と位置づけられ、実に楽しいバリエーションを見せてくれます。
オーバーシルエットのコートからスペンサー丈のジャケット、大きな襟とラペルのバランスはレザーテープを編み込んだデコレショーンを施した、厚みのあるウール素材のジャケットでも登場します。またノースリーブのジレにも特徴的な襟元のディテールが施され、ドレスのように華やかなムードです。
こちらはファーストルックに登場したバイカーのディテールを取入れた牛革のコートです。バイカー独特の大きな襟を実にコンテンポラリーに解釈しマグネットのボタンがフィーチャリスティックな印象ですね。ブレードにレザーをトリミングした、アクセサリー感覚で楽しめる同素材のベルトをコーディネイトしてトレンチ風に楽しんでいますが、フロントを開けて着用するとオーバーシルエットのコートのようにスポーティーにも楽しめます。
同系色のバッグ『Wave』、コーディネイトしているシューズはゴールドのパーツをレザーのテープで縫い込んだ『クオイオ』というメタルヴァンプで、1トーンのコーディネイトの中に、シューズだけカラーをズラして取入れているのも実にスタイリッシュでしたね。。。
こちらはスキーウエアからインスパイヤされたイノセントなホワイトのルックです。
トップスのニットはカシミアをブレンドしたウールの糸によって編まれていて、ブラックで施された●▲■の幾何学的なモチーフがミッドセッチュリーのムードを感じさせ、楽しいアイテムになっています。
スカートは薄く鞣した軽やかな牛革を使用していますが、衝動的なムードで大胆にカッティングを施し、シームを一つ一つ同じレザーのリボンで編み上げたディテールが注目ですねぇ。
こちらはどちらもSaddlery(サドラリー=馬具製造)からインスパイヤされたアイテムとなっています。
コットンのハンサムなムードのシャツには、バイカージャケットに施されるような斜めのジップがアクティブに取り入れられています。カラーはもちろんアレッサンドル・ファキネッティが大好きなヌードが使用されています。
スカートはトッズのアトリエのクラフツマンシップを強く感じさせる素晴らしいアイテムです。シープスキンをベースにレーザーカットで幾何学的なモチーフを一度カットし、その中にベージュやヌードカラーのパーツを一つ一つはめ込むというインターシャのテクニックが使用された圧巻のアイテムです。
モチーフの中に使用されているドットのモチーフはもちろん『ゴンミーニ』の裏側に施してあるゴムの突起をイメージしたもので、プラスティックのパーツを用い、一つ一つ手作業で施されています。
日常のにおけるウエアラブルでラグジュアリーなコレクション。。。。。それがトッズのアイテムを楽しむ上での最大の醍醐味なのかも知れませんねぇ。。。
気になるアクセサリーもリポートして参りましょうね。いつもながらに私のセレクトですのでテンション高めで行きたいと思います!!!
数ある人気のバッグのコレクションの中でもニューフェイスなのがこちらの『Wave』です。大海原を大きな鰭を拡げ、海面へと飛び上がるマンタの雄大な姿をイメージさせるダイナミックなデザインは、横方向に走るフロントのダブルジップを覆い隠すようなダブルフラップのディテールが印象的です。
こちらはその中でも、今季のジオメトリックなパターンをブルー、ブラック&ホワイトのミンクファーのインターシャによって表現しています。フラップの部分はカーフを使用し、レザーとファーのコンビネーションがラグジュアリーなピースでございましたね。。。
他にはスムースカーフスキンを使用し、両サイドの底に『ゴンミーニ』のペプルドットソールから着想を得たラバーのスタッズが施されたバージョンもございましたよ。さらにウエラブルに楽しめてカラーバリエーションやサイズも豊富で、デコレーションでもあるスタッズは滑り止めにもなるという効果もありしたねぇ~。。。
こちらは既に大人気のバッグ『Cape(ケープ)』でございます。
2015 SSに登場したこのバッグは名前の通り、女性が軽やかにケープを纏ったようにバックから張り出したフラップがフロントにかかるデザインが印象的で、自然体で自由に生きる女性の姿をイメージさせます。
今季はサドラリーをイメージさせるディテールが注目です。サドルそのものをレザーのリボンで巻き込んだかのようなディテールが、トッズのアトリエが誇る最高のテクニックによって、ヒートカットと編み上げにより表現されています。
こちらはパテント加工のカーフを使用したアイテムで、華やかなカラーと輝きがこれからのパーティーシーズンにはピッタリなアイテムに仕上がっていましたね。。。
またトッズのサイトではこちらのケープをフィーチャーした、ロンドン生まれの写真芸術の先駆者でもあるフォトグラファー、DAVID BAILEY(デイビッド.ベイリー)が撮り下ろしの写真やムービーも楽しめますのでご覧になってみて下さいね。
サドラリーにインスパイヤされた美しい編み上げのテクニックは、今季シューズにも登場します。ファーストルックで御紹介したメタルヴァンプにも取入れられていましたが、こちらはなんとブーツでございます。。。
ゴンミーニをさらに進化させ、トレンドでもあるショートブーツスタイルに落とし込んだこちらは、ビートル・ブーツをからヒントを得たアイテムで素材はなんともラグジュアリーなパイソン。。。。。
ピッタリと足に寄添うデザインに施されたレザーの編み上げは、まるでタトゥーのように足元を飾り、実にスタイリッシュなアイテムでございましたねぇ。。。
はい。続いてはMEN'S COLLCTIONをリポートして行きましょうね。
ナチュラルなアティチュードの中にハイブリッドなテクニックと最高級のマテリアルを織り込んだこちらのコレクションでは、実に丁寧にメンズウエアにおけるワードローブを新しい解釈で再構築します。
今季、テイストとして登場するのが『アビエイター(飛行家)』。クラシカルなテイストに落とし込まれたアクティブなスタイルは、往年のパイロット達をイメージさせるエレガントなスタイルが素敵でしたね。。。
一見コーデュロイに見えるこちらのジャケット、、、、実は驚くようなテクニックが使用されているんです!!!!シープスキンのスエードにレーザーカットでストライプのパターンを施し、油絵の技法で視覚的な陰影をマテリアルに取り入れ、トロンプルユの効果を生み出す『グリザイユ』というテクニックが取入れられています。
ファブリックに見えますが。。。。。。。。。レザーでございます。。。。。。。
襟にはファーを取り入れポケットやドットボタンでシャープさを演出しながらも、アティードは実にエレガントで穏やかという所も大人なムードでございます。
カーフレザーをキルティングしたビッグサイズのトートバッグは、フロントとバックのフラップが上にはり出し、そのまま蓋の役割をしてくれる優れもので、スリムなパンツもコットンにポリウレタンが配合されているので着心地も良く、要所にユーティリティーの要素が漂う快適なルックでしたね。。。
展示会の会場で見付けたこちらのスニーカー。。。。。いやぁ、、、、私、大好物でございます!!!!
フォーマルな英国的なツイードとスエードを用い、様々なオケージョンで楽しめそうなアイテムが登場しましたよ。こちら、ツイードに見えますが実はポリエステルやナイロンをミックスしたテクニカルファブリックに、ツイード調のプリントを施した物を使用していので、ウールのツイードのように濡れて重くなる心配もありません。
シックなカラーリングやエレガントナフォルム等実に良く出来ていて、今季のトレンドでもあるサビルロウ仕立てのチェスターコート等との相性もバツグンですね。。。
こちらのスニーカー、アッパーの部分にさらにクラシカルなダブルモンクチップを施したバージョンもございまして、カジュアルなパーティー等でもOKな感じの、エレガントな仕上がりになっていましたよ。。。。
今季のバッグにはオーバサイズで柔らかい素材を用いた『クラウド』スタイルのアイテムが実に新鮮でしたね。フワフワとした雲のようなイメージでバツグンの収納力と、中身が少ない時もボディーに寄添う滑らかさが特徴のストレスフリーなスタイルです。
トレンドのムートン使いのこちらは『ダブルストライプ』シリーズのコレクションで、シープスキンのムートンとカーフを組み合わせたアイテムです。
今季大きなトレンドとなっているムートン使いはウエアだけに留まらず、バッグやシューズ等のアクセサリーでも沢山登場しています。それぞれにアイディアを盛り込んだ個性的なアイテムが登場していますが、トッスではこのさりげない上品なムードのは素晴らしかったですねぇ。。。。
大人のムートンとして取入れてみてはいかがですか????
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続いてはフランスが誇る世界最高のシューズブランド、Roger Vivier(ロジェ ヴィヴィエ)のリポートをお伝えしましょうね。
クリエイティブ・ディレクターのブルーノ・フリゾーニは今季に『The fire beneath the ice(氷の仮面の炎 ~冷徹さに潜む激情~)』というまるで詩のようなテーマを用意しました。
インスパイヤの源はLuis Buñuel(ルイス・ブニュエル)監督、Catherine Deneuve(カトリーヌ・ドヌーブ)の出演よる1967年の映画『Belle de jour(昼顔)』。。。。かつてロジェ・ヴィヴィエはドヌーブの為にバックルのあしらわれた美しいシューズを制作し、そのエレガントなシューズは世界中の女性達を熱狂させました。そしてこのエピソードは今でもメゾンを代表する伝説の一つとなっています。
夜は医師の夫の貞淑な妻の顔を、昼は上流階級の夫人達が客を取る売春宿で娼婦に姿を変える、セヴィリーヌの二面性を持つセンシュアルなムードが、様々なアイテムにミステリアスな影を落とす今回、官能的とストイック、マスキュリンとフェミニン、光沢とマット等相反する要素を一つのアイテムに融合させ、一見するとニュートラルなアティチュードの裏に燃え上がるような激しい感情を忍ばせたアイテムが登場しました。
まず、こちらの『ヴェル ヴィヴィエ トランペット』。。。。『昼顔で』カトリーヌ・ドヌーブが履いたフラットに近いバックルシューズを、よりスタイリッシュなハイヒールでアップロードしたアイテムです。ポイントのアッパーのバックルのモチーフはより当時のデザインに近づけながらも、全体のシルエットはグラフィカルなまでにエッジィに解釈されています。
印象的なのは『トランペット ヒール』です。70'Sの女性の履くベルボトムに着想したヒールは、踵の後ろの部分から緩やかな広がりを見せるスタイリッシュなフォルムで、7cmと10cmの高さのバージョンで登場しています。
またアッパーにバックルをあしらったシューズは、ストレッチのサイハイブーツでも登場します。メゾンのアーカイブスからのリバイバルとは思えな程コンテンンポラリーなムードで、ブラックのストッキングにメタリックなバックルだけを飾ったような、フェティッシュなデザインが素晴らしかったですねぇ。。。
メゾンのシグネチャーのバッグとして皆様お馴染みの『ミス ヴィヴ』は毎シーズン様々なバリエーションで登場し、メゾンのHaute coutureである『COLLECTION RENDEZ-VOUS(ランデブー コレクション)』や、アンバサーでもあるInès de la Fressange(イネス・ド・ラ・フレサンジュ)をイメージした、カプセルコレクションの『Miss Viv’ Ines’ personal choice』等コレクションの枠を越えてメゾンを象徴するアイテムです。
今季、この人気のバッグはレタングル(横長)にフォルムを変えてさらに進化しました。アッパーに施されたパーツとクロージャーのバックル、ダブルフラップのデザインはそのままに、よりスポーティーで収納力が増えて便利になり、こちらは大胆なチェックのウールと牛革のコンビタイプになります。
ここからは私の大好きなブリンブリンのアイテムを御紹介しますね。
やはりロジェ ヴィヴィエで人気のシリーズ、幾何学的なカットワークがカレードスコープをイメージさせる『Prismick(プリズミック)』からは、こんな艶やかなアイテムが登場しました。
右のパンプスはかつて大女優のマレーネ・ディートリッヒの為に制作された、リングを飾ったヒールから着想された『スティレット スフィア』です。アッパーにはプリズミックの特徴でもあるジオメトリックなカットワークを施し、ヒールの先に施されていた球体は根元の部分へと移動し、ミラーボールのようにより高い位置から輝きを放ちます。
左側のバッグは『エンヴェロップ イネス スタッズ』です。ロジェ ヴィヴィエ初となる巾着型のポシェットです。プリズミックのジオメトリックなモチーフを取り入れ、ブラックレザーにゴールドのマイクロスタッズによりロックに表現されているアイテムでしたね。
今シーズンのテーマでもあるハンサム&エレガンスの世界観を、ロックテイストに格好良く表現したこちらのブーティーは、『SKY SCRAPER BOOTIE(スカイスクレイパー ブティー)』という新作になります。
安定感のあるチャンキーヒールにさりげなくポインティッドなトウのデザインは、一見するとマスキュリンなアイテムですが、履くとピッタリと足に寄添いフェミニンにも楽しめるブーツです。
今シーズン登場している、裾をブルゾンさせるようなたっぷりとしたワイドパンツからチラリと覗かせたり、また思い切ってガウチョやミニスカート等でブーツをアピールするようなコーディネイトも楽しいですね。
上のゴールドのアイテムは、カーフスエードにプリズミックのパターンをマイクロスパンコールで表現したアイテムで、下のメタリックシルバーはラグジュアリーなスネークを使ったアイテムになっています。
キャッチーなデザインが大人気のこちらの『T-shirt』COLLECTIONは、クリエイティブ・ディレクターのブルーノ・フリゾーニが考える『Tシャツ=若さ』をコンセプトに、より若い年齢の女性にも楽しんで貰おうとクリエイトされているカプセルコレクションです。
毎シーズン、キャッチーな世界共通のモチーフが取入れられ、第一回目となる2015 SSではLOVE(ハート)、既に発表されている2016SSはLIPがテーマになっています。そして今回はこのディコティックなスターでございます。
ブラックベースにマルチカラーのスターをプリントしたバージョンと、ホワイトベースにブラックのスターを施した2バージョンで登場し、パテントの軽やかな光沢やシューズの『ゴメット』、バッグの『ミス ヴィヴ』と供に、バックルの上にまでプリントが施されているのが実にアクティブな印象でしたね。。。
サドラリーから着想したスポーティーさとフェミンさをミックスさせたTOD'S WOMEN'S COLLECTION、アビエターをテーマにデイリーのワードローブの中に新しい魅力をプラスしたTOD'S MEN'S COLLECTION、メゾンのアイコンでもあるカトリーヌ・ドヌーブの『昼顔』をテーマに、ハンサム&エレガンスの官能的な世界を見せてくれたRoger Vivier、、、、。それぞれに個性的なコレションでしたが、皆様いかがでしたか?
今回のプレゼンテーションを見て、最近のファッションにおいて最も重要である要素の一つ『アイデンティティーの素晴らしさ』を強く感じましたね。。。
日本には『餅は餅屋』という諺がございますが、ブランドの歴史やそのブランド独自のアイコンやテクニックは最大の財産です。最近のコレクションでは毎シーズン恒例となってしまったデザイナー交代劇においても、新しいデザイナーがいかにそのブランドのアイデンティテーを理解し、それを十分に咀嚼出来ているかが重要なポイントになっているようです。
これだけ沢山のブランドが乱立している中で、消費者達はプライスやヴァリューに対して実にシビアです。これまでのようにブランドの名前の上にあぐらをかいていると、めまぐるしく変化して行くファッション界において、置いてけぼりになるのは実に簡単です。
今日御紹介した2つのブランドは、どちらもブランドの歴史を大切にしながらも、熟練したアトリエのクラフツマンシップをベースに常に進化を続けるブランドです。そしてなによりも触れた時の感触、袖を通した時、足を入れた時のワクワクさせてくれる気分は実に素晴らしく、恋に堕ちてしまったかのような魅惑的な感覚に襲われる筈です。。。。
是非、TOD'S、Roger Vivierのショップに足を運んで、2015-16 AWのコレクションに触れて、袖を通して体感してみて下さい。肌に触れる事で、一緒にライフスタイルを過ごす事でこそ理解出来るラグジュアリーな世界を感じて頂ければ幸いです。。。。
Reger Vivier 2015 SS RENDEZ-VOUS COLLECTIONのリポートはこちらからどうぞ。
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Roger Vivier 日本版のfacebookページへはこちららからどうぞ。
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