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THOM BROWNE.NEW YORK 2016 SS !!!

 

 

 

 はい。今日はTHOM BROWNE.NEW YORK(トム ブラウン ニューヨーク)の2016 SSのリポートをお伝えしますね。

 

 

 私のメンズコレクションのスケジュールは、毎回このコレクションがオーラスでございまして、いつも最後の最後に、もの凄いボディーブローをくらうくらいっビックリさせてくれるトム ブラウン ニューヨークでございます。

 

 

 今回は前回に引き続き、パリから少し北へ向かったParis Event Centerでの開催でございまして、会場に入ると、なんと!!!!!

 

 

 え?日本??????????????????

 

 

 一面に敷かれた白玉砂利の庭には、畳の小道や飛び石が敷かれ、真ん中には障子で囲まれた小さな庵。。。しかも障子の組子の部分はトム・ブラウンが大好きなタータンチェックになっています。

 

 畳の小道の外側、トウモロコシ畑の中に無数の案山子。。。。。それぞれに実に手の込んだ打ち掛けを羽織り笠を被っていますが、よ~く見ると!!!!!ゲ!!!!本物のモデル君達ではありませんか!!!!

 

 つまり一人目のゲストが会場に入る時からこのセッティングという訳でして、トム・ブラウンはこのようなTableau vivant(タブロー・ヴィバン=活人画)が大好きでございまして、2015 SS Women'sのコレクションでも会場をガーデンに仕立て、そこにオブジェのようにショーの最初から最後まで生身のモデルのオブジェを置くという演出を行いましたね。。。

 

 いやぁ=。モデル君達。。。。。。貼付けでございますよぉぉぉぉぉ。。。。。ご苦労様でーすwww

 

 

 ショーが始まるまでの時間、その案山子君達が纏っている作品を見てみると、振り袖の打ち掛けとチェスターコートをミックスしたような、和洋折衷の不思議なコスチュームになっていました。

 

 一点一点実に手が込んでいて既に大興奮!!!!

 

 様々な図案とテクニックが盛り込まれた打ち掛けは、一つ前の画像のようなスパンコール刺繍で表現した富士山や、エンジェルフィッシュのパターンのスキューバジャガード、和風の柄のフロッケやゴブランや歌舞伎の衣装のように大胆な配色のカシミアに龍の模様をインターシャで表現したりと、着物の展覧会にでも来てしまったかのような雰囲気でございましたね。。。

 

 こちらはプリンス・オブ・ウェールズでございますが、ラフィアが使われていて、川岸に立つ破れ傘の浪人風の人物と、舞い散る桜の花が手仕事により丁寧に描かれていましたねぇ。。。

 

 

 こちらは光沢のあるペールトーンの生地を縦方向にストライプで切り替えた上に、舞子の簪なんかに見られる、摘み細工のテクニックで羽根を大きく拡げる鶴の姿が描かれています。

 

 実際、簪に使われる摘み細工は1つのパーツが2~3cmくらいの小さな正方形を摘んで細かく作って行くのですが、やはりこれだけダイナミックなモチーフですので、かなり大きめのパーツを作り、鶴の羽根の流れに沿ってグラデーションになるように手仕事で縫い付けてあります。

 

 この案山子君達が被っているハットは、今やトム ブラウン ニューヨークのコレクションでは無くてはならないハットデザイナー、スティーブン・ジョーンスによるもので、今回は笠をモチーフにしているようでしたね。着物コートと同じディテールが施してありましたね。。。 

 

 

 さてさて、ゲスト達がシートに座ると、待ちに待ったトム ブラウンの壮大なオペラがスタートします。日本庭園にとうもろこし畑と案山子のセット、、、、どんなグランムールを見せてくれるかと思っておりますと。。。。。。。。。

 

 おもむろに真ん中のチェックの組子の庵の障子が開き、中から登場したのはかなりスペーシーな芸者をイメージさせる4人のモデル。花魁風の簪を放射状に刺したヘットドレスに、テイラードの襟の付いた着物、その上にチェスターコートのように羽織ったアウターは裃をイメージさせ、その上から帯まで締めてます。

 

 トレードマークの黒ぶちのメガネにホワイトシャツにブラックタイと、何とも摩訶不思議な出で立ちで静々と庵から登場し、畳のランウェイを歩き庭へ向かい、貼付け状態になっているモデル君達を一人一人解放して行きます。解放されたモデル君達はゆっくりと歩き出し、ようやくショーが始まるという趣向。。。。。

 

 

 ここまで、長っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 Style.com等のルック画像ではここからしかUPされていないのが実に残念ですが、今回のコレクションは、鮮やかな打ち掛けコートとコントラストを描くように、モノトーンのグラデーションのみで綴られます。

 

 モデル達が着用しているアイテムはまるで記号のようにほぼ同じシルエットです。。。クラシックスーツやハイアームスーツ、パッチドポケットのサックスーツをベースに、パンツ丈をかなり短くカフスで上げたトラウザー。その上にバルカラーコートやチェスターフィールドコート、クラシックなオーバーコートを羽織るという3ピースのスタイルで提案されます。

 

 第一ボタンを開けてタイを締めるお馴染みの襟元に、今回全てモデルが着用しているのは足袋に下駄、、、、。下駄のフロントにはこのブランドのコードでもあるトリコールのリボンまであしらわれています。

 

 クラシカルなアイテムをまるでキャバンスのように捉え、そこに施されるのは着物の柄を全て手作業で描いたユニークなデコレーション、、、、模様は実に様々です。花鳥風月や山水画のようなランドスケープ、虎や龍等の聖獣に、侍や漁師、芸者。扇に雲や富士山、さらには皇居まで登場し、実に多種多彩。。。

 

 使用されるのは、メンズウエアのファブリックとしてはオーセンティックなヘリンボーンウールやウールツイル、シアサッカー、モヘア、プリンス.オブ・ウェールズ、ハウドトゥースチェック、ピンストライプやウィーブウール等どれもお馴染みの物で、それぞれの模様は、インターシャやアップリケ、ラフィアやビーズ、スパンコールのエンブロイダリー、シアードミンクの縁取り等このブランドがこれまで見せて来た、Haute coutureのように手の込んだテクニックの目白押しです。

 

 

 ほんと、これだけ作り上げるのに、どれだけの時間と労力をかけた事でしょう。。。。。。

 

 

 最初の案山子から歩き出したモデル君は、こんな草花モチーフのアップリケの3ピースを着用しています。枝を曲げながらも大らかに伸びる古木は木蓮か何かをイメージさせますね。パッチドポケットのコート、ンナーのジャケット、パンツ、ネクタイまで全て柄が繋がっているのがお解りになると思いますが、これは明らかに着物からのインスパイアです。

 

 はい、今回一貫してこんな感じ。。。。。次に登場するモデル君がどんな柄を着ているんだろう。。。とワクワクしながら、実にゆっくりとしたキャットウォークがスタートしました。。。

 

 

 今回いくつかのルックで登場した日本画的なランドスケープのモチーフですが、雅やかな洛中洛外図からインスパイヤされたような、華やかな城下町をインターシャで描いた作品や、田舎の田園風景、浮世絵のように富士山を覗く景色など実にユニークでしたね。

 

 こちらはその中でも山水画のような寂寥感漂う図案を、ライトグレーのウールをベースにシアサッカーのストライプやピンストライプのウールを重ね、コンテンポラリーに表現しています。

 

 左身頃に印象的に取入れられているのは、菅笠を被り刀を持った侍の姿で、ランドスケープの中に芸者や鎧兜の戦国武将、虚無僧の姿まで細かく描かれていて、日本古来の様々な職業や地位による装いの違いにもトム・ブラウンは興味を持ったのかなぁ~と思うくらい、細かく印象的に表現されていましたね。

 

 でも、日本人なら刀を振りかざす浪人の姿を着物に描くなんて野暮な事しませんよねぇ。。。黒沢映画の影響かしら?????一体どんなイメ-ジソースから今回のコレクションをクリエイトしたのかが、知りたいですねぇ。。。wwww

 

 

 折角でございますので今回のコレクションで登場する様々な日本のモチーフについて、少しうんちくを述べて行く事にしましょうね。。。

 

 こちらは少しユーモラスな虎の姿が描かれているのがお解りになりますか?虎は古代中国の頃から崇拝されている聖獣の一つで、北=玄武、南=朱雀、東=青龍、そして西に白虎と方角に合わせて霊獣を祀り四神とした風習があり、日本の古墳の壁画にも描かれています。

 

 また、西アジアをルーツとする文様の中でもかなり古い『狩猟紋』という文様がありまして、馬に乗った騎士が虎や獅子、鹿等を弓で射る姿等が描かれています。これは騎馬民族であった彼らのルーツを示す物で、シリアやインド北部にも残る文様です。

 

 古来、聖獣、しかも百獣の王を射止め、その毛皮を身にまとうという習慣は自分の力を誇示するものとして権力者が好んで取入れ、虎に関してはその骨までもが滋養強壮に効果があると信じられ漢方薬の材料として乱獲されたそうです。

 

 アップリケで表現されたこちらの虎は、力強いよいうより、どちらかと言うと平和でユーモラスでしたね。。。www

 

 

 ネイビーグレーの光沢のあるウールのスリーピースに施されたのは雲の文様でございますが、アップリケと糸の刺繍で全体に鏤められた文様はポップな印象で楽しいですね。左の胸元には羽根を広げる鶴の姿。インナーのジャケットにも同じ場所に鶴のモチーフを描いているのが芸が細かいですね。

 

 着物の柄としてこういうポッカリ浮いた雲の姿で描かれるものを『瑞雲』と呼びます。これは吉兆(瑞祥)がやって来る前触れの雲としてとても縁起の良いもので、出雲大社の天井画等に描かれている五色の雲等が有名です。

 

 鶴はもちろん千年と言いますので長寿を象徴するおめでたい柄で、お正月等の祝いの席を華やかに飾る文様の代表格ですね。しかも、一度つがいになると一生添い遂げるという事から、婚礼衣装の打ち掛け等に好んで取入れられる柄だそうです。

 

 

 こちらは大小様々な菊尽くしでございます。ストライプの織り模様のウール地に満開の菊の文様がアップリケで施されています。

 

 着物には季節が明確にあり、その時期とズレた着物を着ていると『なんて野暮。。。』って事になるのはご存知と思いますが、もちろん柄だけでは無く着物の仕立て方や素材も細かく決まっています。世界の民族衣装を色々と見てみても、気候に会わせるだけではなく、その柄にまで細かい節が織り込まれるのは珍しく、他に類を見ない日本独特の繊細な文化ですね。

 

 こちらの菊は主に秋から冬の図案ではありますが、面白い事に通年でも可能という便利な文様です。菊は元々長寿を表すおめでたい花として中国から伝来しましたが、秋の花の代表格になったのは、重陽の名月の習慣が日本に根付いた平安時代頃からだそうです。

 

 家紋に描かれる菊ですので、文様風にグラフィカルにデザインされているのは通年でも楽しめますが、友禅等の葉や茎、花びらが写実的に描かれている具象的な物は秋限定でお召しになると粋なんじゃないでしょうかぁぁぁ。。。

 

 

 後日東京で行われたステディ スタディの展示会では、こちらの扇のアップリケのコートに袖を通させて頂きました。。。。が胸囲105cmの私が着るとコートをジャケットとして着てもギリギリでございます。。。。

 

 ピンストライプのウール地に扇と藤の模様が施されたこちらでございますが、ふと、『扇と扇子って何が違うの?』と気になってしまい、少し調べてみました。はい、またうんちくが続きますので、興味の無い方はスルーして下さいませ!

 

 諸説いろいろございまして、大きいのが扇、小さいのが扇子(扇の子と書くため)という説や、扇は祭事や儀式で使用する神聖な物で、扇子は庶民が使う日常的な物、また、畳んだ時に骨から紙の部分が出るのが扇、出ないのが扇子なんて話もいろいろございまして、決定打は不明。。。。

 

 只、私のイメージですが、やはり扇と言えば神事や舞踊等に使われる格式の高い雅やかなもので、扇子と言えば落語でお箸や煙草になったり、ミニマムの極みで小さな茶扇子になったり、浴衣に刺したりとわびさびや粋を感じさせますねぇ。。。

 

 雅やかでやんごとなき時は扇、粋にキリッと行きたい時は扇子。。。そんな訳には行かないですかねぇ~。。。。。教えて!!!偉い人!!!!!!wwww

 

 

 かなりアブストラクトに解釈されていますが、こちらは恐らく竹の柄でしょうかぁ。。。やはり染めや日本刺繍で細かく表現する着物の図案と違い、アップッリケやインターシャでやるには限界があるもの。。。。時折、元々のモチーフはかなり抽象的に解釈されているのも、それはそれで楽しかったですね。

 

 こちら、ボディの真ん中、真っすぐに伸びる竹の向こうに恐らく月でしょうか。。。。ぽっかり浮かんでいるのもなんとも風情がありますねぇぇぇ。。。

 

 竹は松や梅と並んで枯れる事無く、冬の寒さを耐える為に歳寒三友の一つとして中国で大切人され、日本にも伝来しました。竹の幹、節、葉等様々に図案化され取入れられ、吉祥紋の一つとしても大変人気がありますね。

 

 潔く真っすぐに伸びる姿や、高貴な佇まいは古くから詠にも詠まれ、グラフィカルな見た目は能や歌舞伎等舞台衣裳にも多く使われていますね。

 

 

 煌びやかな案山子から解放され、和風のデコレーションのウエアををお披露目したモデル君達は、それそれ真ん中のチェックの組子の庵の中に整列して行きます。

 

 やがて、全ての案山子を解放する儀式を行った芸者達も畳のランウェイの上を歩き、最終的にはこんな感じで内側からピシャッと障子を閉めてショーは終了。。。。

 

 

 辺りには静寂が訪れ、着物だけの案山子が取り残されます。。。。。

 

 

 

 

 

 いやぁ=、今回も何とも筆舌し難い、面白いコレクションでございましたねぇ。。。。。

 

 やはり日本人の目線で今回のコレクションを捉えると何だかおかしな部分も沢山ございますが、そこはトム・ブラウン ワールド。。。。この独自の解釈がそんな事は関係ないと思わせてくれる程振り切ってて、楽しい作品が並びましたね。

 

 

 案山子ととうもろこし畑という、今ではもう忘れ去られた古き良き日本の田園の原風景。。。そこに、簡素な障子の茶室。艶やかな打ち掛けを脱ぎ捨てニュートラルな3ピースでゆっくりとウォーキングする姿は何処と無く日本の『わびさび』に通じる所。。。。

 

 

 欧米人が好む朱や金に彩られた絢爛豪華な宮中絵巻や、キャッチーな歌舞伎の文化ではなく、あえて外国人が理解するのに最も難しいこの世界を理解しようとしている姿勢が感じられ、そしてそこに興味を持ちコレクションをクリエイトしたトム・ブラウンのイマジネーションにも見ている側としては興味深かったですね。。。

 

 

 

 

 パリコレがスタートして最終日の5日目、白いご飯とお味噌汁が恋しくなったジャーナリストの皆様には、溜まらないコレクションだったと思われます。。。。www

 

 

 

 

 

 

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PIERRE HARDY 16 SS !!!

 

 

 

 今日はフランスが誇るアーティスティックで素敵なシューズをクリエイトするPIERRE HARDY(ピエール アルディ)の2016 SS COLLECITONのリポートをお伝えしましょうね。

 

 私も大好物で日々愛用させているこちらのブランドですが、これまでファッション ウィークに、プレス向けにプレゼンテーションを行う事は無かったのですが、今回はちょっとしたスペシャルなコラボレーションがありまして、嬉しい開催でございます。

 

 

 会場となったのはマレ地区の北側にある、最近リニューアルオープンしたホテル、Les Bains PARIS(レ・バン・パリ)。こちらの最上階のエグゼクティブ・ダブル・スイートを使って行われました。

 

 

 喜び勇んでエレベーターで最上階まで登ると、なっなんと!!!!Monsieur Pierre Hardy(ムッシュ ピエール・アルディ)ではありませんか!!!!いやぁー、また憧れの人に会ってしまいました!!!!

 

 この日のPARISは夏の日差しが燦々と降り注ぐ素晴らしいお天気でございまして、テラスでおしゃべりしたり、新作の解説をご自身がして下さる程のフレンドリーで素敵な方。。。。。

 

 

 また、一つ夢が叶った瞬間でございましたね。。。

 

 

 

 今回の会場となったこちらのホテル、レ・バン・パリの『Les Bains』とはフランス語の事で浴室を意味します。1885年に高級浴場として営業をスタートし、1978年ナイトクラブに改装され、80's~90'sのPARISのナイトシーンを代表する場所となります。

 

 高級浴場時代は作家のマルセル・プルースト、クラブ時代はアンディー・ウォーホルやデイヴィッド・ボウイ等、著名人に愛され続け、最先端のマレ地区という事もあって、リニューアル後はGIVENCHYやDior等もパーティーも行われましたよ。

 

 4年という長い時間をかけてリニューアルされましたが、古き良き世紀末の文化と現代を融合したユニークな作りになっていて、レストランはエルメスのブティックを手掛ける建築家のデニス・モンテルが手がけています。

 

 

 話題の場所を会場に、こんな可愛い子ちゃんまで登場し、否が応でも盛上がりますねぇ===。。。

 

 ベッドで微睡んでいる彼が着用しているのは、メゾンのシグネチャーでもあるキューブ モチーフをカムフラージュと融合させた『CAMOCUBE』のパターンのサンダルでございます。

 

 ここ最近Women'sでも大流行中の、一見すると健康サンダルのように見えるこの種のサンダルも、ムッシュ ピエール アルディの手にかかるとこんなにグラフィカルになっちぃますね。

 

 残念ながら日本未展開なので、世界の何処かで見付けて下さいませ。

 

 

 ベッドサイドのテーブルにWomen'sのシューズやバッグの新作を並べている所も。。。。。うーん、意味深でセクシーでしたね。。。。 

 

 

 さて今季のピエール アルディでございますが、メンズコレクションの原点に立ち返り、自身のこれまで作り上げて来たスタイルと2016年という今をリンクさせています。

 

 一見するとクラシカルなアティチュード。精巧なテクニックを駆使したタイトでスタイリッシュな作品を中心にコレクションは構築されています。言ってみれば実に男らしいコレクションです。

 

  クラシカルに立ち返るという事でメンズシューズに使われる伝統的なテクニックが多用されているのがユニークな所で、クラシカルなブーツに使用されていた技術等を見付ける事が出来ます。グッドイヤー(グッドイヤーウェルト製法)は19世紀初頭から続くテクニックで、それまで手縫いで仕立てていた靴作りを、アメリカのチャールズ・グッドイヤー2世が機械化し確立されたテクニックです。

 

 アッパー部分とインソール、そしてウェルト(細革)をすくい縫いで固定し、後からアッパーソールを固定する手法で、直接外側のソールとアッパーが固定されていないので底の張り替えが出来たり、どんなに重く固い革でもシューズにする事が可能で丈夫な靴を作る事が出来ます。

 

 英国的アングロサクソン スピリットを反映させたフォルムやディテールを鏤めながらも、そこにはムッシュ アルディーの生み出す絶対的なグラフィカルなムードが漂いますね。

 

 こちら、プレーンなブラックのシューズをデコレーションしたブースでございましたが、日本ではスニーカー人気がもの凄いので、こんなビジネスシューズのイメージなんて新鮮かもしれませんねぇ。。。

 

 ローファーやオックスフォードなどベーシックなアイテムも、実際見るとそのフォルムやシームの位置等実に個性的。。。。人とは少し違うビジネシーンを楽しみたい方にはピッタリでございます。。。

 

 

 アイテムに特化したブランドの良さは、様々なバリエーションのアイテムが豊富に揃う所でございまして、こちらのメゾンも毎シーズン、良くここまでアイディアが浮かぶなぁ~と思うくらい楽しいアイテムが登場し、絶対に恋に落ちるアイテムを見付ける事が出来ます。

 

 上の二点はキャッチーなデニムを使用したアイテムです。右側はサイドにジップを施したSNEKER112の『SPORT』で、ロウ、ウォッシュド、ホワイトと3種類のカラーの違うデニムで構成したアイコニックなアイテムです。

 

 左はクラシカルなバスケットシューズタイプの『FRISCO』。フラットに一枚でウォッシュドデニムを使用し、ソールやトウ、踵の部分にホワイトのアクセントを施し、オールドスクールなムードが素敵ですねぇ~。。。

 

 

 こちらはナチュラルカラーを使用した、オーガニックなチャプターです。

 

 自然で温かみのあるフレンドリーなマテリアルと、ピエール アルディの確固たるフォルミングの強い個性が融合されたバランスの良いコレクションでしたね。

 

 まずは右手前のクラッチバッグとスニーカー。。。このパンチのあるフリンジが溜まらないでしょぉ????Women's ともリンクしているテーマで、今季70'sの自由で開放的なフォークスピリットも要素の一つとして落とし込まれています。

 

 まさにそんなムードのアイテムで、フリンジク ラッチ『ALPHA POUCH』はもとより、スニーカーの『RODEORAMA』はトップに施されたフリンジが床ギリギリまで揺れるというユニークなアイテムです。

 

 

 結構、いえ、凄い欲しいです。。。。www

 

 

 ドアノブに吊るしてあるバッグは『REPORTER』というアイテムで、フロントから見るとキュービックでコンパクトに見えますが、実はしっかりと幅広のマチが付いてあって収納力もバツグン。ショルダー、ウエストポーチ、サッチェルと3wayで楽しめるのも嬉しく、ブラックのナッパ レザーの男らしいバージョンや、大きさの違うドットプリントをラム カーフにプリントしたジオメトリックなバージョン等も登場していましたねぇ。。。

 

 そして真ん中の椅子の上に鎮座しているボストンバッグの『BANDIT』で、Women'sではミニサイズも今季登場していて、実にキュートなアイテムでございましたね。一見するとミニマムなアプローチですが、レザーを複雑に切り替える事でキュービックなムードを表現しています。

 

 ジップや錠等のメタルパーツ、キューブ モチーフのキーケース等に取入れられた遊び心が楽しくて、全体的を通して感じられる馬具のようなサドラータッチが魅力的なアイテムでしたねぇ。。。

 

 

 もう一つのベッドルームでは、また別のイケメン君が長椅子でくつろいでるなんてプレセンテーションが用意されておりましたね。どれだけイケメン君かは私のインスタグラムのほうでご確認下さいまし!!!!

 

 イケメン君が着用しているのはスリッポンタイプのスニーカー『SLIDER』です。本来レースアップが施される部分に幅広のエラスティックのバンドが使用され、極限までシンプルに仕上げていますが、ぷっくりとした仕上げによる全体のフォルムが実に美しいですね。

 

 90'Sのミニマムなムードを感じさせてくれて、これ、もの凄く足入れが良いです。。。私達みたいに現場で何度も靴を脱がなきゃいけない仕事の人間にはピッタリですねぇ~。。。

 

 そしてイケメン(←しつこい?)君の足の下から覗いているこのキャッチーな子!!!!お待たせしました今回第17弾となる、世界限定500足の人気のリミテッドスニーカーでございます!!!!今季は先に登場したナチュラルカラーのフリンジスニーカー『RODEORAMA』のマルチカラーバージョンです。

 

 なんとも言えないミドルトーンのカラーをセレクトし、スエードを使用しているのでここまでインパントのあるカラーとデザインなのに、実にフレンドリーな印象に仕上がっていましたねぇぇ。。。

 

 いやぁー!!!!素晴らしい!!!!!こちらは、もっと、もっと欲しいです!!!!

 

 

 さてさて、今回、ル・バン・パリで行われたプレゼンテーションでございますが、その理由はピエール アルディとル・バン・パリがコラボをした事からなんですねぇ~。。。

 

 こちらはその中のアイテムのポーチでございます。ピエール アルディの代名詞とも言えるキュービックモチーフはモノトーンでシックな印象でございまして、そこにル・バン・パリのエンブレムであるバッカスの顔の紋章が描かれています。

 

 

 はい。バッカスに関していろいろグーグルしておりましたら、興味深い話が登場したので、記しておきましょうね。覚悟して下さい。。。。少し、長くなるので興味のない方はスルーして下さいね。www

 

 ローマ神話に登場するワインの神Bacchus(バッカス)のルーツはギリシア神話のワインと豊穣の神Dionysus(ディニューソス)でございまして、カラバッジォの名画の中では頭に葡萄の冠を被った美しい姿で描かれたり、ウォルト・ディズニーの映画『ファンタジア』の中のベートーベン作曲『田園』のシーンに登場する、酔っぱらってコミカルな姿が有名ですが実は以外とハードボイルドなお方でございました。。。

 

 

 ゼウスの子供でございますが母親はテーバイの女王セメレーで、人間でございます。セウスの正妻のヘラーはセレメーの事を大変憎んでおりまして、セメレーの中に『貴女の愛する人は、本当にゼウスその人かしら?』という懐疑の念を植え付けます。セメレーは自身の内側から沸き出す不安に押しつぶされそうになり、ゼウスに必ず願いを叶えると約束させた後で、『ヘラー様とお会いになる時の姿でいらして』と懇願します。

 

 仕方なくゼウスはヘラーに会う時の、本来の神の姿であるである雷霆を持つ姿で現れ、人間のセレメーはその光輝に焼かれ死んでしまいます。不憫に思ったゼウスは、ヘルメスにセメレーの焼死体の中から身ごもっていたディオニュソスを取り出させ、自身の腿の中で臨月まで待ちます。

 

 

 ね?既に壮絶。。。。生まれた後、ディオニューソスはセメレーの姉妹であるイーノーに育てられますが、親族一同、ヘラーに呪いをかけられまたまた全員死亡という大惨事となります。デュオニューソスはその後ワインの栽培を身につけ、ギリシアからエジプト、シリアやインドまで自分の力を示す為、信者を集める旅に出ます。彼の廻りには楽器を奏でるサテュロス(牧神、パーン)や踊る人々の姿が描かれますが、ディオニューソスはまるで踊り念仏のように魔術、呪術的にそれらを洗脳していたらしく、自分の意に従わないものは動物に変えたり、狂わせたりしたそうな。。。。

 

 

 ワインの発祥についてはこんなエピソードがあります。各地を旅したディオニューソスはアテーナイの側の街イーカリアーに辿り着き、そこに住むイーカリオスのもてなしを受け大変喜び、葡萄の栽培方法とワインの作り方を教えます。言われた通りにワインを作り、羊革袋に入れて村人に振る舞った所、彼らは初めて飲む酒に大興奮するあまり、毒を盛られたと勘違いしイーカリオスを殺害してしまいます。その死体を見た娘のエーリゴネーは悲観のあまり首つり自殺。。。。もう、ドロドロ。。。。

 

 やがてその話を聞いたデュオニーソスは、怒りのあまりイーカリアーの村の娘全員を狂気に陥らせ、集団縊死させるという逆襲。。。。村人のは自らの誤解に気付き、イーカリオスとエーリゴネーを供養し、ディオニューソスの怒りも治まりこの地はワインの発祥の地になります。。。。

 

 

 ねぇ。。。。楽しいから、美味しいからって飲み過ぎると大変な事になるでしょぉぉ????ギリシア時代からワインの教訓は神話の中に書かれているんですねぇ。。。ほんと、気を付けましょう。。。。。。wwww

 

 

 

 はい、いまさら本題に戻りますが、今回のコラボ、他にフラットなポーチとホワイトのクラシックタイプのハイカットスニーカーにレ・バン・パリのヘンブレムが施されたアイテムの3つのエッセンシャルで登場します。

 

 こちらのアイテムの発売は今年の6/18からレ・バン・パリのブティックのみでの販売となります。ちなみにスイートは一泊、ラグジュアリーブランドのジャケットが軽く買えちゃうプライスでござい。。。。汗、

 

 まぁ、ブティックだけでもねぇ~。。。www

 

 

 こちらは人気のキューブモチーフとカムフラージュをミックスさせた『CAMOCUBE』のコーナーです。こちらにディスプレイされていたのはモノトーンやブラウン等男らしいシックなカラーでございますが、ビビッドカラーやマルチなんてのもございますので、気になる方はご自身の目でチェックしてみて下さい。

 

 ってか、これだけ揃うと圧巻ですよねぇ。。。おいくら万円になるのかしら。。。。

 

 日記のフラットクラッチやウォレット、トート等いろんなデザインで登場していますが、一番下にあるバックパックが今季の新作になります。オランダの画家、ピート・モンドリアンの構成絵画をイメージさせるこちらは、二つの長方形のポーチを組み合わせているうちにひらめいた楽しいデザインが特徴です。

 

 二つのポケットの上部にはジップが施され、レザーで補強されたナイロンストラップはしっかりとしていて、今季の特徴でもあるマンリーなムードです。マテリアルもいくつかのパターンで登場しますので、是非、キューブをそのまま背負ったようなアブストラクトなムードを楽しんで頂きたいですね。。。

 

 

 同じキューブモチーフのアイテムでも、こちらはグレーとホワイトのエレガントなコレクションでございます。

 

 鮮やかなスカーレットのスエードをアクセントに取り入れ実にスタイリッシュなコレクションで、軽やかなアプローチはSSシーズンにはピッタリでございます。

 

 左上のスニーカーは『TRACK』。グレーの分量が多めのキューブパターンをカーフレザーにプリントし、アッパーを縦に走るスカーレットのラインが足を細く長く見せてくれますね。

 

 右手前のスニーカーは『COMET』。この画像では解りにくいのですが横から見るとソールの部分に3つのキューブモチーフが並んだレリーフが飾られていて、早足で歩く姿はさながらテールを引く流れ星のようですね。

 

 こちらはバックのディテールにのみスカーレットを使用しているので、フロントとバックのギャップを楽しめるアイテムでしたよ。

 

 

 キューブのモチーフはプリントやソールのレリーフだけではなく、こちらのように何とスタッズにもなっちゃいました!!!!

 

 シンプルなデザインの中にシルバー、ブロンズ、ブラックのスタッズを構成絵画を描くように配置しています。右は便利なアウトポケット付きのアイテムで、スタッズ特有のロックなムードがコンテンポラリーに解釈されたアイテムでしたね。。。

 

 

 はいはい。やっぱりこういうキャッチーなアイテムには目が釘付けでございますねぇ。。。ムッシュ・アルディがこういうポップなアイテムを手がけると、抽象絵画のようなハイエンドなムードになり、決してチープにならない所が素晴らしいですね。

 

 

 このマルチカラーのユニークなモチーフ、、、、。こちらはSCOUBIEDOU(スクービードゥ)という数年前イギリスやEU圏を中心に女児達に爆発的な人気を誇った遊びにインスパイアされています。

 

 ミサンガのように紐を編んでキーホルダーやチャームを作るクリエイト系の遊びなんですが、使用するのはビニールのカラフルなコードです。結果出来上がる物はポップでフューチャリスティックなアイテムになります。名前の由来はフランスの歌手サッシャ・ディスティルのヒット曲だそうです。

 

 

 いくつものカラフルなコードを結んでタッセルにしたようなモチーフは、レザーにプリントされていて、ポップアートの旗手、ロイ・リキテンシュタインのアメコミチックなタッチをもイメージさせてとてもキャッチーですね。。。モノトーンバージョンもございますよぉぉぉ~!!!

 

 右手前のシューズは『NAUTICS LOAFER』。デッキシューズのようなデザインのフロントにこのチャームを飾り、クラシカルなアイテムを実に楽しくアップロードしていますね。

 

 

 

 

 

 

 レ・バン・パリスのルーフスイートの開放的な空間で発表された今回のピエール アルディーのコレクション、日本ではここまでトータルにこのブランドの世界観を感じる事は中々出来ないので実に良い体験となりましたね。

 

 

 憧れの君、ムッシュ ピエール・アルディにお目にかかる事が出来て、しかも凄い素敵な方。。。。ご本人がこんな方だからでしょうが、プレスのマリオンも皆気持の良い人ばっか。。。私の持論、オーラの良い人にはオーラの良い人が集まる。。。。。また一つ証明させて頂きましたねぇ。。。。

 

 

 

 さて、実はそんなピエール アルディから嬉しいニュースが飛び込んで来ました。ハイブリットで唯一無二のシューズをクリエイトするこのメゾンの初のフラッグシップショップが3月末に東京にOPENする事になりました!!!!パチパチパチ!!!!

 

 

 場所は青山のど真ん中、コムデギャルソンの裏手の島田洋書やドリスヴァンノッテンのブティック等が並ぶ閑静なエリアです。レセプションパーティーも行われる予定で、もちろん私もお邪魔しますよぉぉぉー。

 

 その模様はおいおいインスタグラムにUPさせて頂きますね。

 

 

 

 

 青山を訪れた際には、是非お発ちより下さいませ!!!!

 

 

 

 

 ピエール アルディ 東京

 東京都港区南青山 5-5-25 南青山郵船ビルA棟 103号

 

 

 

 

 

 

 

 

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AMI ALEXANDRE MATTIUSSI 2016 SS !!!

 

 

 つい先日は急に暖かくなったのに、また寒さがブリ返しましたね~、、、まさに三寒四温とはこの事でございましょうが、歳を重ねる毎にこの2,3月の残寒とも言いましょうが、付いて行けなくなって来ております。。。

 

 

 受注会で頼んでおいた春物が少しずつ届き、早く春の軽やかな装いを楽しみたくて仕方ないですねぇ。。。

 

 

 

 でも、考えてみたら去年も桜が咲いた後に雪が降ったりと、おかしな天気になりましたもんねぇ。。。目には春の訪れを感じさせる花ですが実際は肌寒く、その寒さを酔いで紛らわすような夜桜見物が、私は好きですねぇ。。。

 

 

 

 

 はい。ほんともろもろの諸事情で遅延が続いておりますが、めげないで頑張りたいと思います!!!今日お伝えするのはPARISのブランドAMI ALEXANDRE MATTIUSSI(アミ アレクサンドル マテュッシ)です。ワードローブ発想による徹底したリアルクローズが人気のこのブランド、ショーのモデルがそのまま街へ飛び出しても何の違和感もないくらいのフレンドリーなスタイルが、かつて過剰なまでにTOO MUCH FASHIONを経験したファショニスタ達を中心に、幅広いジェネレーションで支持されています。

 

 

 今回コレクションの会場になったのはチュールリー公園の特設テント。prêt-à-porter(プレタポルテ)のシーズンにはここを会場にVALENTINOなんかが新作を発表していますが、MEN'S COLLCTIONでは珍しい会場。

 

 開放的なインテリアの中に足を伸ばすと。。。。仮設のテントや電球に飾られた何やら楽しい学園祭のようなムードです。

 

 

 4日目の最後のコレクション。。。疲れも限界で、もう、笑いが出てしまうような状況にこんなハッピーなインテリア。。。。。今、思い出してもなんだかもの凄い楽しかった思い出しかありませんねぇ。。。

 

 

 シートに座って翌々廻りを見渡してみると。。。。どうやらこのセッティングはmarché(マルシェ)のようですよぉぉぉ。。。

 

 フランス語で市場を意味するマルシェは、まさにフランス人にとっては欠かせない存在です。街の広場等に仮設でオープンし、曜日や時間が決まっていて、食品や生活必需品、洋服やアンティークを売っているお店等様々なお店が軒を連ねます。

 

 

 パリ滞在期間中に時間がある時は私も足を運びます。サン・ルイ島から歩いて行けるバスティーユには、木曜、土曜、日曜の朝にマルシェが出ます。お世話になっているサン・ルイ島在住の大和撫子のフランス人の旦那さまが、マルシェのオーソリティーでございまして、彼のガイドで行くといろいろとお得な思いをします。。。。

 

 ここではお気に入りのハチミツ屋があって、日本では珍しいコクのある栗の花のハチミツがあったり、独自のハーブでブレンドしたゲラントの塩を売ってるお店なんかも出てお土産にも良いですね。大体週末の朝マルシェで材料を買って、その日は一日夕方までダラダラ料理を作って、ワインを飲んだりするのが至福の時間です。

 

 16区のパレ・ド・トーキョー付近には星付きレストランのシェフ達が愛する、有名な野菜の作り手、Joël Thiébault(ジョエル・ティエボー)氏が店を出す、プレジデントウィルソンのマルシェや、お隣のシテ島には常設でオープンしている花や小鳥を扱うマルシェ等、実に個性的ですね。

 

 

 パリジャンに必要不可欠な、生活のベースとも言えるマルシェをアレクサンドル・マテュッシがクリエイトすると一体どうなるのか。。。。

 

 

 必要不可欠や生活という要素からインスパイヤされた今回、いつも以上にベーシックなスタイルのみが発表されます。マルシェで野菜や精肉を売るお店のスタッフ達の、アウトフィットなんか気にしないラフなスタイルや、出勤前にサクッと寄ったビジネスマン、寝ぼけ眼でジャージにコートだけ引っ掛けて来たロコのムード等、映画の1シーンでも見るようなさりげないスタイルが大半を占めます。

 

 

 デニムやチェックのツイード、オールドスクールのイメージさせるジャージなど、お馴染みのコードを用いながら表現されるスタイルは、フレンドリーな中にも何処かピリッとした筋の通ったムードがあり、それこそがアレクサンドルの『饒舌に語らないからこそ、雄弁に語る』というクリエイションです。

 

 

 まず最初にマルシェ・アミにやって来たのは、こんなエフォートレスなスタイルのブラックの坊やです。自慢の肌の色を最大のアクセントにしたようなコーディネイトは、一見ベーシックなコチェスターコートをオーバーシルエットに仕立て、ラペルやボタン、ポケットのディテール等余りにも当たり前過ぎるデザインです。

 

 インナーにはグレーのニットにスカーフを巻き、胸元から白いタンクトップが覗くと技を効かせ、ウールのグレーのパンツはハイウエストでホワイトのスニーカー。。。。

 

 

 全然普通。。。。でも、なんだかオシャレ。。。。。ある意味、究極のベーシックにトライした感のある今回のコレクション、、、、、。何処が素敵なのか紐解いて行きましょうね。

 

 

 コレクションでは日々の生活の為の買い物に来た、ロコ達の気負わないリアルクローズが続きます。

 

 ブラックのテイラードジャケットに薄手のシャツ。古着のようなグレーのパンツのこのスタイルも実にシンプルですね。ブラックのジャケットは昨今トレンドのミニマムなデザインですが、襟とラペスが少し広がるように仕立ててあるのでエレガントな印象を受け、丈も少し長めです。インナーのテカテカのシャツはあえてのボーダー。。。。

 

 このスタイリングでキーになっているのが、シャツのインナーに覗く白いタンクトップです。90'S、DOLCE&GABBANAが世界的に大ヒットさせたこの種のアイテムは、肉体労働者等が必死に作業している中、チラリと下着が覗くという少しフェティッシュなエッセンスに由来しています。アンダーウエアのようなアイテムを中に入れる事で、マルシェで働く男たちのワイルドさが表現されていて、実に効果的でしたね。

 

 ただ、このスタイリング、カジュアルな場合にしか使えません。つまりパンツが見えててOKという状況ですから、ビジネスが絡むカジュアルランチ等でも完璧にNG。。。

 

 

 2001年に初めて首相としてアメリカを訪問した元小泉純一郎総理は、ホワイトハウス訪問の際にブルーのシャツの下から白いTシャツの襟元を覗かせていました。元ブッシュ大統領とキャッチボールまでして日本をアピールしたつもりでしょうが、これは下着が見えているという最悪の格好悪い事態。。。。若々しく見え、レフ板効果で顔が明るく見えると思ったのかもしれませんが、その時同行していた他の全ての要人達は誰もそんなスタイリングをしていませんでした。

 

 お姉さんや奥様がスタイリングしているという話を聞いた事がありますが、日本の首相はファッションはもとより、礼儀を解っていないと世界に恥を晒しましたね。。。

 

 

 いやぁ。。。こちらは一歩間違うと大惨事になってしまいそうなケミカル デニムのセットアップ。。。。80'sに幼少期に過ごし、気付かない間に親に着せられていた過去を振り変えると、笑っちゃうくらい恥ずかしいアイテムの代名詞ですよね?www それをセットアップで。。。。死ぬ程抵抗があります。。。

 

 ですが、アレクサンドルは実にカッチリとした美しいボックスシルエットで仕立てちゃっていますね。インナーにはシャツを合わせ、ペンシル型のパンツは短めのヘムでやはり白いスニーカーがアクセントです。

 

 ここまで、堂々と着られちゃうと段々アリに見えて来るのが不思議な所。。。。もちろん、80’Sの苦い思い出のが全く無い、90'S以降に生まれた若いモデル君を使っているから、こんな軽やかなムードになるのでしょうけどねぇ。。。www

 

 

 こちらは先ほどアンダーウエアが覗いていた坊やが来ていた光沢のあるボーダーのサテンと同じ生地で仕立てたプルオーバーのパーカです。歩いている時の緩やかな動きから想像すると、レーヨンが混紡されたヴィンテージのアロハシャツのような質感でしたね。

 

 細かくてシンプルなボーダーを縦横に組み合わせて切り替えたフロントに、ジップやフードに付いたドローストリングがアウトドアのムードで、少しドレッシーなファブリックとユーティイティーのデザインのミスマッチが面白かったですね。

 

 ボーダーのアイテムは他にネイビーXホワイトの鉄板のカラーでも登場していて、あえてタンクトップ一丁をウールのパンツとコーディネイトしたり、ネイビーのブレザーに赤いニットを腰に巻いてトリコロールで合わせたりと、オーセンティックに楽しむのが今年風のようでしたね。。。

 

 

 ニットは今回、レッドやホワイト、ネイビー等単色のアイテムが中心で、やはりシンプルに楽しむスタイルが中心でしたね。

 

 こちらはその中でもキャッチーなアイテムで、ジオメトリックにアレンジしたアーガイルのモチーフです。はい!どうぞシンプルに着て下さいまし!!!

 

 このニットは他にネイビーXイエローXグレーのバージョンもあって、コレクションには登場しませんでしたが、アクセントとなるイエローがキャッチーでしたね。

 

 

 アミのコレクションではテーマにもよりますが、毎シーズン様々な男性像が登場します。モデルの多くはアレクサンドルの友人という事もあり、プレタポルテなのに、良く知っている友人に似合うようにスタイリングしているのが魅力的です。

 

 友人の好きなスタイルや好みの音楽まで知っているからここまでしっくりとハマり、必ずと言って良い程、白人、黒人、黄色人種とバランス良く登場させるのも、あらゆる国籍の人々がイメージしやすいようにという、アレクサンドルのホスピタリティーです。

 

 こちらのようにガリッとスーツを来たアラン・ドロンのようなイナセな兄貴が登場するのも素敵で、シンプルなスタイルの中にフランス伝統のキザというスタイルを見せてくれて、日本人では絶対こうならない感じが溜まらなく大好物です。

 

 今季のスーツはこちらのようなトラディショナルなガンクラブチェックを使用したものや、シックなタバコカラー、目にも鮮やかなウルトラマリンのアイテムなんかがコレクションには登場しました。

 

 こちらはウールですが、コットンベースのファブリックを使用したアイテムですと、そこまでやり過ぎた感がないので、さりげなく楽しめる事と思います。。。

 

 

 オーセンティックな提案の一つとして今回新鮮だったのが、こちらのようなオールドスクールなスポーツウエアのアイテムです。

 

 極々シンプルで、一歩間違うの学校の名前入りのジャージのようにも見える。。。。オーバーシルエットでも何でもないミニマムなデザインが逆にフレッシュでしたね。トップスだと胸元に、パンツだとウエストの部分に刺繍されたAMIの文字が、一見すると『近藤』とか『田中』のネームに見えて、さらにギリギリ感を盛り上げてくれます。。。www

 

 スタイリングの提案もギリギリです。ポリエステルXコットンのジャージにコーディネイトするのはしっかりしたテーラリングのコットンの2つボタンのチェスターコート。。。。これ、家でジャージでゴロゴロしてて、コートだけ引っ掛けてマルシェに買い物に来ましたって事でしょうか。。。。www

 

 他にジャージのルックはツイードのジャケットとコーディネイトしたり、ピンストライプのウールのトラウザーとコーディネイトしたりと、クラシカルなアイテムと合わせていて実にユニークでした。

 

 

 こちらは後日東京のヒラオ インクの展示会にお邪魔した際に、袖を通させて頂いたコートです。

 

 ベージュのパリッとした張りのあるダブルフェイスのコットンを使用し、4つボタンというベーシックなアイテムですが、内側の処理にアウトドアウエア等に使われる熱圧着のテープを使用した処理になっています。デザイン的にもアクセントになっていますが、梅雨の時期にはレンコートとして使っても素敵ですね。。。

 

 私が着たら、、、、、、。なんだか、ガサ入れ感ハンパないっす!!!!wwww

 

 

 コレクションには登場しませんでしたが、アレクサンドルのチャーミングな人柄を表すような、楽しいモチーフのアイテムもいくつか登場していましたね。

 

 右側のスウェットにはその名も『AMI MARKET』と書かれ、野菜が所狭しと並ぶマルシェの様子がキュートに描かれています。

 

 左側のアイテムは全体に鏤められたレモン!やはりほっこりしたタッチでございますが、刺繍で描かれているので、実際に近くで見ると高級感がございますよ。

 

 他にシャツの胸元に1ポイントにさくらんぼとバナナなどの刺繍をしたりと遊び心満載ですし、アクセントカラーとして登場しているレモンやバナナのイエローのアイテムも豊富でしたねぇ。。

 

 

 今回のコレクションに登場したシューズはほぼスニーカーでございまして、ベルクロのアクセントが効いたアイテム等が素敵でしたね。

 

 こちらはレースアップのタイプですが、イタリアン グレイン レザーとナッパ スエードをコンビで使用していて、レトロテイストのいかにも『ザ・スニーカー』って感じがチャーミングでしたね。コーディネイトし易そうなのも素敵でした。

 

 しかもこの画像では解りませんが、丁度踵の部分に、丈の長めのパンツを履くとかくれてしまう所に『AMI』の文字が刺繍されているのも楽しかったですね。

 

 コレクションにはダークカラーのコディネイトにも、ホワイトのスニーカーを合わせていたのが印象的で、パリジャンには白いスニーカーをヒップポップテイストではなく、エレガントに履きこなしている人が多いですね。

 

 もちろん、皆様汚れ一つ無い、真っ白なスニーカーでございますよぉぉぉ。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 マルシェというパリジャンにとっては必要不可欠の存在をテーマに、揺るぎのないベーシックや快適なのリアルクローズを追求したアミ アレクサンドル マテュッシのコレクション。アレクサンドルのご両親を始め、これまでブランドを支えて来た彼のアミ=友人達が会場を埋め尽くし、皆、次シーズンは何を着るか!とマジな目線になりながらも、最後には暖かい拍手に溢れたハートフルな時間でしたね。。。。この独特なアットホームなムードは、アミならではなんです。。。

 

 

 ベーシックなアイテムで構成されたコレクションでは、おそらく彼のマイブーム的に、スタイリングでタブーとされる『ダサい』という部分にもコンシャスしていましたね。人に突っ込まれる事間違いなし、そんな格好で学校や職場に行くと、一日嫌な気分で過さなければいけないようなスタイルをいかにスタイリッシュに見せるか。。。。小さな拘りは、やはりそれを纏う人のキャラに大きく影響されているようです。

 

 

 究極的なファショニスタは自身が何を着ているかどうでも良くて、アウトフィットに左右されない確固たる個性を持った人です。アーティストやミュージシャンがラグジュアリーなウエアをサラリと纏い、バチッ!とハマってしまうのは、何を着てようと揺るぐ事のない、自分のアイデンティティーがしっかりとあるからではないでしょうか。。。

 

 

 今回のアミのコレクションでは強くそんな感情を抱きましたね。。。本当のスタイリッシュは、スタイリッシュと意識しない事。。。。アウトフィットに一喜一憂しながら振り回されている私からしたら、まだまだ遥か天文学的に遠いメソッドでございましたねぇ。。。。www

 

 

 



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BALMAIN HOMME 2016 SS !!!

 
 
 はい!三月、弥生でございます。ひな祭りもとっくに過ぎて、間もなく到来する春が待ち遠しくて仕方ない今日この頃、、、、、皆様如何凄しですか????
 
 
 
 街では袴姿のギャルや真新しいスーツを着た男子達が卒業証書を抱える見かける事が多くなりました。卒業ですかぁぁぁ。。。。春は別れの季節ですものね。。。。。若い皆さん、是非、沢山別れを経験して下さい。寂寥の想いは人生を豊かにし、その人を強くしてくれます。別れが悲し過ぎる程、新たな出会いはより喜びに満ち溢れたものとなりますから。。。。
 
 
 そしてもう少し季節が暖かくなると、きっとまた沢山の出会いが貴方を待っていますよ。。。。。
 
 
 
 
 さて、今日はBALMAIN HOMME(バルマン オム)の2016 SS PARIS MEN'S COLLECTIONのリポートをお送りしましょうね。
 
 ちょっとパリコレに詳しい方でしたら、『あれ?バルマン オムがショー?』なんてお思いの方もいらっしゃるかもしれません。そうなんです!これまでプレゼンテーション形式で発表していたPARIS MEN'S COLLECTIONで、満を持してショを行う事となりました。
 
 
 バルマンというメゾンの、新しい挑戦に立ち会えた事はとても光栄で喜ばしい時間でしたね。。。
 
 
 記念すべきファーストコレクションは、アトリエ・ヴェルサーチ等でもお馴染みの8区にあるイタリア商工会議所ことHôtel Potockiのゴージャスなサロンを会場に行われました。
 
 
 今回のコレクションによせて、クリエイティブ・ディレクターのOlivier Rousteing(オリヴィエ・ルスタン)はプレスリリースの中でこんな風に語っています。
 
 『デザインをすることは、ある種のセラピーのような効果があり、とても魅力的な仕事です。洋服は単なる服という枠をこえて、 自浄作用があるほどの大きな意味を持っており、その力こそがこのファッション業界の真意だと思います。』
 
 若くして、このフランスの老舗メゾン、バルマンの舵取りを任されたオリヴィエ。クリエイションを続ける事で人としてデザイナーとして成長を重ね、新しいチャレンジを前に実に淡々と、冷静にファッションというものを捉え、デザイナーという仕事に敬意を払い、緊張と興奮を楽しむかのような静かな気合いが感じられます。。。。
 
 
 
 今回、テーマになったのは歴史上に登場する様々な開拓者達です。いつの時代も国家や政治は、最もプリミティブで純粋な精神から誕生しますが、月日と供に腐敗して行きます。そこに登場するのが強い行動力とアイデンティティーを持ったヒーロー達、、、新たな価値観を唱え、歴史をひっくり返し、次の時代へと導かれる事で歴史は刻まれて来ました。
 
 強靭な精神と逞しい肉体、若く自信に満ちあふれた彼らに用意された今季のコレクションは、劣悪な砂漠の環境の中で自らの信念を貫き、未知の発見に心を躍らせるような、アクティブで男らしいアウトフィットです。
 
 シルエットはこれまでもバルマン オムが追求して来たシャープでエッジィなラインが中心です。タイトでコンパクトなタキシードテイストのテイラードに始まり、レザーのライダースやジップブルゾン、またリラックスしたオーバーシルエットのプロポーションも注目で、ワイルドなミリタリーのムードやユーティリティーの要素をふんだんに取り込んだ、ブルゾンやコートも素敵でしたね。
 
 ボトムはさらにバリエーションに富んでいます。ジップやキルティングを駆使したロングトラウザーはスリムからワイド、テイパードまで幅広く、中でもワイドなクロップドやバミューダ等軽やかなアイテムが注目です。折ってプリーツを施したウエストのディテールや、ベルトのデコレーション等もアクセントになっていましたよ。
 
 カラーパレットは様々なDune(砂漠)のグラデーションです。薄いサンドベージュからアンバー、タバコにブラウン、チョコレートまでの濃淡の中に、朝焼け前の白濁した空のようなホワイトと漆黒のブラックがプラスされます。モチーフの一つとして登場したユニオンジャックのレッドやネイビーもコレクションにストリートテイストをプラスしていましたね。
 
 
 では、早速そんな艶やかでワイルド男たちのワードローブをご紹介して行きましょう。
 
 まず、最初に登場するのは一瞬、アラビックな織物やカーペット等をイメージさせる印象的なライダースのルックです。
 
 ジオメトリックなレリーフが施されておりますが、、、、よ~くご覧下さい、こちらオーガニックなテイストのファブリックをベースに、ループ状にしたコードを使って、マクラメのようにノットを作ったり、重ねたりする事でこのパータンを描き出した、驚くべきテクニックが使われています。
 
 今季のワイルドでタフなイメージに合わせて登場したこのプリミティブなデコレーションは、Haute couture由来のバルマンというメゾンの卓越した手仕事の儀技術をコンテポラリーに表現していましたね。
 
 パンツは膝上丈のショーツですが、スリムフィットの上にボリュームのあるシルエットの物をレイヤーしたようなドッキングのアイテムで、ユーティリティー由来のポケットやベルトのディテールが装飾として飾られているのもバルマン オムらしいですね。
 
 かなりゴツメのガッチリしたリュックサックにヌーディーなグラディエーター ブーツサンダル、ベースボールキャップまでサンドカラーに染め上げ、魅惑的な新しい時代のヒーロー像からコレクションはスタートしました。
 
 
 今季、バルマンの卓越した手仕事のテクニックは、プルオーバー等カジュアルなアイテムに登場していたのもユニークでしたね。
 
 こちらは、ゴールドのチェーンとジェットブラックに輝くストーンを用いて作られた鎖帷子のようなプルオーバーで、もちろん生地のように伸びたり縮んだりしないので、最初から出来上がりのサイズに合わせてパーツの一個一個を数学的に計算して組み立てた気の遠くなるような作業のアイテムです。
 
 インナーにブラックのロングスリーブを着ていますが、まるで刺繍だけを纏うようなユニークなピースで、インナーのカラーを鮮やかなレッド等にするとまた違った印象になりそうですね。
 
 個人的には、素肌に一枚で着たいです!!!!!体脂肪率もう少し落とさなければなりませんが。。。。。www
 
 
 様々な個性的なニットも今回実にユニークで、リラックスしたムードが印象的でしたね。
 
 今季注目なのがこちらのようなギリシアやローマの装朿をイメージさせるドレープ使いのアイテムです。これもやはりHaute coutureを彷彿させるエレガントなディテールで、繊細なテクニックを男らしく昇華させていましたね。
 
 こちらはフロントをダブルにして着物のようなフロントにドレープを入れたアイテムですが、まるで鱗のように幾つものドレープで細かくテクスチャーwp作り出したアイテム等も登場し、そのどれもがニットといえども最高級のファブリックで柔らかく仕立てられていました。。。
 
 
 はい!大好物!!!!
 
 冒頭に登場したマクラメのテクニックは、マクラメだけを使用してこんなプルオーバーにもなっていましたね。
 
 レザーのコードを実に複雑に、何種類もの編みかたやイントレチャートで表現しながら。部分的にアクセントとしてゴールドのメタルパーツを織り交ぜて重厚感を感じさせます。カフスにリブを付けてスウェットシャツのデザインに仕上げているのもユニークですねぇ。。。
 
 ますます、夏までにしっかりエクセサイズをしなければいけない!とモチベーションをアゲてくれるようなアイテムです!!!
 
 
 2014-15 AW COLLECTIONではアメリカのカメラマンであり冒険家のPeter Beard(ピーター・ビアード)をテーマにし、貴族出身の彼のルーツをエレガントに表現したアーバン サファリスタイルが実に素晴らしかったですね。今季はその人気のサファリテイストをバイカラーや異素材を組み合わせたコントラストのあるデザインで登場させていましたよ。
 
 こちらは柔らかなタバコカラーのニットと光沢の美しいダークブラウンのアンティーク調のレザーを組み合わせたプルオーバーです。ポケットのフラップやショルダーパッチの部分にレザーを使用し、実際に肌に触れる大部分はニットで心地よいという実にコンフォートなアイテムです。
 
 あえて上からベルトでウエストマークし、サファリジャケットのようにスタイリングしているのもユニークで、ベルトをしないで少しヒップホップテイストで楽しむのも素敵なんじゃないでしょうか???
 
 
 砂嵐のようなカラートンが全体を支配した今回のコレクションの中で、イギリスの国旗でもあるユニオンジャックのパターンは、オリヴィエらしいストリートのムードをコレクションにプラスしていましたね。
 
 ユニークだったのはニットのイージーパンツ。サリエル風に股上を深くし、交差するストライプの中心をあえて右側にズラしてアレンジを加えているのは、楽しかったですねぇ。。。
 
 コレクションではトップスのパーカ、キャップやブーツ、バッグまでサンドベージュのスエードに統一し、パンツだけこのインパクトのあるユニオンジャックを取入れるというインパクト大なスタイリングで登場していましたよ。
 
 またパターンだけを使用し、サンドXブラックXホワイトといった今季のワードローブにピッタリはまりそうなカラーリングのバージョンもありましたねぇ。
 
 
 バルマン オムで大人気の、コード刺繍によるエンブレムのモチーフですが、今季はまるで映画『アラビアのロレンス』の中のピーター・ウォトールのようにサンドベージュのカラーの上にゴールドやアイボリーというパレットで登場し、センシュアルなムードでございました。
 
 ジャケッとはメゾンが得意とするタキシードをベースにしたコンパクトなシルエットで、スクエアなショールカラーとかなり低い位置でダブルの合わせになるフロントです。
 
 フロントの胸の部分や袖に施された、ライオンやイーグル、ユニオンジャクのモチーフのエンブレムはグラフィカルにビッグサイズに拡大され、インナーのフロントに大胆にエンブレムをあしらったタンクトップをコーディネイトして、アンサンブルのようなスタイリングも楽しかったですね。
 
 キャップにスエードのショルダーバッグ、サンダルまでサンドカラーのスエードで統一して1トーンで楽しむのが今年風です。
 
 
 後日東京で行われた展示会では、コレクションにも登場したこちらのタイガーモチーフのブルゾンを試着させて頂きました。
 
 ポニースキンにアニマルプリントを施すマテリアルはオリヴィエのお気に入りで、ゼブラやレオパード等、毎シーズン何かしら登場していますが、もの凄い上質なレザーにハイブリッドなプリントを施すので、他社のにてるけれどもお求め易いのアイテムのようなバリバリとした固い質感はなく、実に滑らかに肌に馴染みますね。
 
 襟ぐりや前立て、袖にはキルティングを施したブラックレザーを使用して、バイカラーのムードを楽しみ、右袖にはメゾンの手仕事による獅子のモチーフのエンブレム!!!
 
 バルマン オムの美味しい所を全部詰め込んだようなアイテムです。
 
 
 刺繍や手仕事等濃厚なアイテムばかりではなく、こちらのような比較的プレーンなアイテムもちゃんとございますよぉぉぉ~。ウエアラブルに見えるコートやアウターにもバルマンらしい直線的なカッティングが施され、ディテールの細かい部分まで実にシャープに仕立てられています。
 
 実用的な要素を鏤めたこちらは、クラシカルなミリタリーウエアのディテールをシャープに再解釈していて、ポケットや持ち出しのベルトループ等にアウトドアテイストのテープを使用し、Dカンのアクセントも効いていますね。
 
 使われているボタンにはクラシカルなエンブレムを施していますが、バルマンで使用されるボタンはオリジナルで作られた物が多く、しかも伝統的なフランスのミリタリーウエアのボタンを手がける職人によって作られているそうです。。。
 
 ちょっとしたジュエリーくらい価値のある物らしいですので、くれぐれも無くさないように!!!!
 
 
 サンドカラーのグラデーションから、ホワイトやタバコと移り変わって行くコレクションは、クライマックスでオリヴェが得意とする艶やかなブラックのシーンで締めくくられます。やはりこちらでも1トーンのコーディネイトが中心で、メタルパーツやエンブロイダリーの中のシルバーやゴールドがさり気なく輝きをプラスしていましたね。
 
 こちら、ラストルックに相応しいオールブラックの実に美しいルックです。
 
 ジャケットのフロントとカフスにはゴールドのメタルパーツやチェーン、レザーのテープを複雑に組み合わせたデコレーションゴージャスに施し、フロントを開けて上からベルトでウエストマークするスタイルです。ボトムスは今季の特徴でもあるウエストにタイパンツのような折って重ねるディテールを取入れた、ポケットのディテールが素敵なテイパードパンツがアクティブにコーディネイトされます。
 
 キャップや大きめのショルダーバッグ、フロントの部分をヌーディーなレースアップにしたグラディエーターブーツサンダルと、もう、、、、パーフェクトでございましたねぇ。。。。
 

 

 

 

オリヴィエ・ルスタンはプレスリリースの中でこう続けています。


 『その時代の男性のマインドセット、ユニークなスタイル、そしてスリルを乗り越え勝ち得た偉業は魅力的に映りました。そこで 活躍した新鋭な若者たちは、彼らの前の世代である皇帝支持者時代の人々とは全く異なりました。栄光や征服、領地拡大ではなく、新しい価値観の模索や経験を求めました。それゆえ、立ちはだかる未体験の境地に立ち向かいました。』

 

 

 新たなチャレンジに向けて、これまでバルマンが生み出して来たライダーパンツやタキシードジャケット、刺繍のエンブレム等人気のコードを使いながらも、カラートーンをサンドカラーに押させ、より軽やかでリラックスしたムードは、ニュートラルに新しい扉を開けようとするバルマン オムのフラットな姿勢が今の気分とマッチし、とても心地良かったですね。

 

 

 多くのブランドがより売り上げを伸ばす為に、デザインをシンプルにしたり、マテリアルをレベルダウンする昨今、ついつい『そんなにチェスターコートが欲しいんですか?』と聞きたくなる程、同じようなリアルクローズがランウェイに溢れているのが現状です。

 

 ですが、このブランドにはファッションには必要不可欠な夢が溢れ、グラマラスな男性像を一貫して貫き続けています。その強いアティチュードは実際にはバルマン オムのアイテムには手を出せないティーンエイジャー達からも熱狂的に支持され、発売直後に世界中で完売したのH&Mとのコラボでも、注目している人々の数の多さを物語っています。

 

 

 

 


 さて2016-17 AW バルマン オムのコレクションは既に1月に発表され、私も見て参りました。フランスの歴史の上では最も重要な人物の一人のナポレオンにスポットライトを当て、エンパイヤスタイルを現代的でアグレッシブに表現していますよぉぉぉ。

 

 


 はい、現在宿題が山積みででございますので、次のリポートまでもう少しお時間を頂くとは思いますが、首を長~~~くしてお待ち下さいませ!!!!!!

 

 
 
 
 
 
 
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DIOR HOMME 2016 SS !!!

 

 

 

 はい。間もなく2016-17 AW MILAN COLLECTIONが終了し、ステージはPARISへと移って行きますが、皆様は速報等チェックされていますか?

 

 

 

 直線やウェーブ等を用いたジオメトリックなドレスや、ハッピーな花々を飾ったファーアイテムを見せてくれたFENDI(フェンディ)、ハンサムでミニマムなトレンチコートやエレガントなジャケットを沢山見せてくれたBOTTEGA VENETA(ボッティガ ヴェネタ)、ボロボロの焼け焦げたディテールの中に、確かなカッティングのカラフルなドレスを見せてくれたジェレミー・スコットによるMOSCHINO(モスキーノ)等、既に今年の秋冬を彩るワードローブを各ブランドが連日発表しておりますが、皆様は既にお気に入りのアイテムなんか見付けましたか????

 

 

 

 

 

 

 さて、さて、私のブログでは宿題が山積みです。。。。。汗。

 

 

 

 現在ショップに並んでいる2016 SSのリポートを淡々と続けて参りますね。今日はDIOR HOMME(ディオール オム)でござますよぉぉぉ。。。。

 

 

 

 恒例のパリ郊外のテニスコートは、この日一面真っ白のバラの花畑に姿を変えました。屋内に作られたディオール オムの『jardin a la francaise(フランス風の庭園)』は寄木細工の小道と、グラフィカルに配置したバラの花壇をミラーに映し出し、コンテンポラリーな印象。。。。。。。この上なくエレガントなインテリアに、コレクションスタート前から胸が高まりましたね。。。。

 

 

 

 

 思えば先シーズン、縦に真っすぐに配置されたオーケストラのランウェイの中で、厳かに発表されたコレクションは、イヴニングやタキシードといった夜の情景やシャンパンが似合う、リッチで美しいフラワーマンを探求する物語でした。

 

 

 今回のコレクションではそのフラワーマンは太陽の光が燦々とあたる美しい庭園にやって来ました。ネイビーやカーキ、サックス等メンズライクなカラーの中に、ビビッドなスカーレットやバナナイエロー、エマージェンシーオレンジの夏のカラーを取入れた彼らは、ラグジュアリーで自信を持ち、新しい季節の到来を謳歌するように、バラに包まれた小道を闊歩しています。

 

 

 

 

 クリエイティブ ディレクターのクリス・ヴァン・アッシュは、今回プレスリリースでこんな風に語っています。

 

 

 『このコレクションにおいて、ムッシュ・ディオールとの対話はより抽象的な方法で続いています。ディオールのもつフランスらしさやシンボリックなものを主張すると同時に、スポーツウェアのルーツやそれが持つコンテンポラリーな要素への探求でもありました』

 

 

 

 今回のディオール オムは様々な要素を盛り込んだチョコレートボックスのような楽しさです。このブランドが揺るぎなく守り続けるエレガントなテーラリングをベースに、アーガイルやハンティング チェック等で表現されるクラシカルなスポーツウエアのテイスト、ミリタリーをルーツとするカムフラージュやエマージェンシー オレンジのディテールが、コンフォートで実用性に富んだ要素がプラスされます。

 

 

 アーガイルのニットは複雑なテクニックでカムフラージュとミックスされたり、カムフラージュのように欠け剥ぎのようなステッチはバラのモチーフだったり、ミリタリーの代表選手MA-1にはパイロット達のワッペンの変わりに、ロマンティックなエンブレムがプラスされたりと、幾重にも捻りを加えたアイディアは実にユーモアに溢れ、奥行きのあるスタイルを作り出しています。

 

 

 

 真っ白なバラのカーペットに現れた最初のフラワーマンは、こちらのように一見すると実にクラシカルなスーツスタイルのエレガントな男性です。

 

 生前、ムッシュ・ディオールが好んで着用していたジャケット、ベスト、パンツのオーセンティックのスーツスタイルには、画像からもお解りのように上質な光沢が美しい、肌触りの良いネイビーグレーのウールが使用されています。

 

 こちらの実に礼儀正しくオフィスにも着て行けそうなスタイルでございますが、素晴らしいテクニックが隠されております。。。。まずジャケットは静止していると解らないのですが、ラペルの折り返しから見返しの部分にカムフラージュのライナーが施されています。これは動いた時にさりげなく覗くというデザインで、こういう仕立てはこれまでメンズウエアでは見た事がありませんでしたね。。。

 

 インナーのジレにはネックの部分に極細のカムフラージュのパイピングを忍ばせ、フロントはかなり中心によった個性的なダーツと比翼仕立て、サックスのボタンダウンのシャツに合わせたネイビーのタイも、ノットの部分にだけカムフラージュが覗くというアイテムです。

 

 ダブルジップのしっかりしたソールのモンクチップのシューズを合わせ、フラワーマンは優雅に、そして力強く歩き出しました。。。。

 

 photo/©Patrice StableDior Homme

 

 

 

 今季、クリス・ヴァン・アッシュが注目したスポーツは、そのどれもが現在では一般的なスタイルとして取入れられる事の多い、英国由来のクラシカルなスポーツの要素がセレクトされています。乗馬やハンティングがルーツのチェックや、こちらのニットに使用されているアーガイルも、ゴルフやクリケット等様式美を大切にするスポーツには頻繁に登場します。

 

 アーガイルの由来は諸説色々ございますが、その中の一つが18世紀、イギリス・スコットランドのアーガイル地方が由来だと言われています。この地の王女が愛する人の為に個性的な織物を贈りたいという想いから生まれ、伝統的なタータンチェックをベースに、連続する菱形のモチーフと交差するラインから構成されるパターンを生み出したそうです。

 

 今季、そのアーガイルはミリタリーテイストのカムフラージュとミックスされ、アーガイルのパターンの特徴でもあるジオメトリックな要素がさらに強調されます。パッチワークのように見えるこちらのアイテム、実は全てインターシャにより緻密な計算による作業で仕立てられていて、パターンのつなぎ目の部分も剥ぎがないので、ストレスフリーで快適に着る事が出来ますよ。

 

 

 会場を埋め尽くした真っ白なバラ、ムッシュ ディオールもこよなく愛したメゾンの象徴でもあるこの花は、今回新しいテクニックが駆使されフワラーマンをエレガントに飾っています。

 

 ストライプの織りのグレーのウールのスーツは、二つボタンのシャープなジャケットに、ミリタリーのユーティリティーを感じさせるポケットをあしらったスリムフィットのアイテムです。インナーにはカムフラージュのシャツを着ていますが、全てのアイテムにまるで着用した後から大胆に描いたようなスカイブルーのデコレーション。。。。。

 

 これは花開くバラのアウトラインを刺繍したもので、フェミニンなイメージの強いこの花を、まるで欠け剥ぎのようなラフなステッチで施す事で、男らしい印象に仕上げているのも素晴らしいですね。

 

 ルック全体で見ると、バラの刺繍はカムフージュのようにも見えて来て、実にユニークでございましたねぇ。。。。

 

 

 ヨーロッパのリゾートシーンでは定番と言っても良い、トリコロールのルックの中にもユニークなアイディアが鏤められていましたよ。

 

 コートは実にコンフォートなパーカスタイルのアイテムで、光沢のあるネイビーのコットンの表地に、リバーシブルのように完璧な仕立てでカムフラージュのライナーが施してあります。まさにガサッと羽織れるユーズフルなアイテムで、ヨットに乗る時の風避けにも、もちろんタウンユースでビジネススーツの上に着ても失礼にならない上品な仕上がりです。

 

 ホワイトのデニム、ホワイトのシャツにネイビーのタイ、その上にあえて襟付きのポロニットを合わせ、アーガイルのパターンや鮮やかなレッドがコディーネイトのアクセントになっていま。。。そして足元はスニーカー。。。。

 

 ビジネスやスポーツ、ストリートやリゾートなど様々な要素を複雑にミックスさせる事で、本来のストーリーとは違う新しいコードを追求するという今回のコンセプトを象徴したような実に多義的なルックでしたねぇ。。。

 

photo/©Patrice StableDior Homme

 

 

 SSシーズンに合わせた軽やかなコートはジャケットの上に羽織ってポライトな感じにも、ニットやカットソーに合わせてカジュアルなムードでも楽しめそうウエラブルでしたね。チェスターやステンカラー、パーカ等のデザイン、カラーやマテリアルも豊富でしたね。

 

 カムフラージュや上質なコットンを使用したユーズフルなのはもちろんですが、やはりこのメゾンともなれば、他では見る事が出来ないハイエンドでラグジュアリーなピースが気になります。

 

 こちらはなんとオースオリッチ。。。。上質なレザーに柔らかなトリートメントを施し、コートに仕立てたアイテムで、出来る限り剥ぎを少なくしている部分からもいかにラグジュアリーかはお解りになると思います。

 

 他にナパ レザーやスエード等を使ったミリタリーパーカなんかも登場していましたので、清水の舞台を飛び降りる覚悟がございましたら、今シーズンはレザーのアウターにトライしても宜しいかと思われますよ。。。。www

 

 

 ブリティッシュ・ビートやジャズを好んだ60'Sのモッズ感じさせるこちらのスーツも、個人的にかなり気になりましたねぇ~。。。

 

 グレーとブラックのマイクロストライプのファブリックを使用し、きっちりと仕立てられたスリムなシルエットのスーツですが、ディオールのアトリエが誇る完璧なテーラリングは当然の事で、そこにあしらわれたのはパンクのムードを感じさせる乱暴なムードのいくつものジップのディテールです。

 

 アシンメトリーに、しかもボディーのシルエットをキープする上では要となるボディーの中心部分に、これだけ開口を作るのは至難の業。。。。こういうテクニックの面からも守ってないなぁーと感じさせてくれるのは、毎回re-seeにお邪魔して感動させてくれる素晴らしい所です。

 

 ハードなメタルパーツを施したレースアップ ブーツがドクターマーチンをイメージさせ、個人的にも嬉しくなるルックでしたねぇ。。。www

 

photo/©Patrice StableDior Homme

 

 

 ミリタリーの要素をエレガントに落とし込んだ今シーズン、アーミー(陸軍)のカムフラージュは沢山のアイテムのアクセントやバラの刺繍とミックスしたり、エアーフォース(空軍)のMA-1のライナーのオレンジはキーカラーの一つとして登場しています。

 

 ネイビー(海軍)からはネイビーのカラーがピックアップされていましたね。クラシカルなスーツに登場したり、カムフラージュをミックスしたり、ホワイトやレッドとトリコールで楽しんだりと、このカラーが持つ可能性を最大限に表現しているようでしたね。

 

 こちらはそんなネイビーをストリートテイストで楽しんだルックです。ケーブル編みのニットにサックスのショートスリーブのシャツ、タイまで締めていますがそのインナーにはオレンジのニットを合わせ、アクセントとして楽しんでいます。

 

 パンツは細身が多かった今回の中では目立っていたワイドなワークパンツで、ポケット等にミリタリーのディテールが伺えますね。そして、シューズはサンダルでヌーディー。。。。

 

 かなりレベルの高いコーディネイトですが、あらゆる要素を複雑にブレンドさせてアブストラクトに仕上げる今季のムードを、カジュアルに楽しんだ素敵なルックでしたね。。。

 

 

 今回、鮮やかな夏のパレットとして登場していたオレンジでございますが、どうやらミリタリー由来のエマージェンジー オレンジからインスパイヤされいるようです。

 

 エマージェンシーカラーはその状況において一番目立つ色=補色という事でセレクトされています。一般的にオレンジが多いのは海難事故の場合海の青の補色という事でこの色がセレクトされ、山等の場合では緑の補色は赤ですが、海程直射日光が強くない場合、オレンジは赤に見えるので一般的に使用されています。また消防車等の場合夜間に活動する事が多いので、夜の闇の補色で一番光を取り込むカラーとして黄色が用いられるそうです。

 

 ジャケットのライナーやショートスリーブのインナーに重ねたニット等、チラ見せのアクセントとしても取入れていましたが、私がショーを見た時から夢中だったのが、こちらでございます!!!!!

 

 

 はい!クロコダイル。。。。。。しかも、お解りになりますか?この美しく大きな斑。。。。。マットなテクスチャーでエマージェンシーオレンジに染め上げられたレザーは、実にプレーンなMA-1のデザインに落とし込まれます。襟やカフスのリブも同じ色の染めて、ジップの引き手の部分にもクロコダイルのチャームがあしらってあります。。。。

 

 いや。。。。。。素晴らしい!!!!!もの凄くリッチなムード、、、、。着心地も、、、、。思わず昇天しそうでした!!!!!

 

 エマージェンシーカラーの周囲をドキッとさせる要素を上品に取り入れ、実にディオール オムらしい最高にラグジュアリーなピースでしたねぇ。。。

 

 

 最初のジャケットでも取入れられていたテクニックでございますが、今回のジャケットは裏側の部分がチラリと見えたときの楽しさを演出する、個性的なテクニックが使用されていましたよ。

 

 こちらがそうですが、メンズのテーラリングに詳しい方ならお解りになると思いますが、凄い事しているでしょ???

 

 ジャケットをフロントの裏側に付く見返しは、本来動いたり脱ぎ着した時に見えても良いように表地と同じ生地を使用します。が、今回、この部分にこちらのようなオレンジやカムフラージュのファブリックをはめ込み、あえて見えるように計算されているのです。襟の折り返しの部分に切り替えを持って来ると表にあたるので、本来はあまり使われませんし、前立てに関してはmm単位でギリギリに合わせていて見事です。

 

 しかもこちらのネイビーのウール、かなり軽やかで薄手。。。。。纏め上げるのに相当のテクニックが必要とされます。しかも、こういう華やかなアイディアはWomen's のドレス等に用いられるHaute coutureのテクニック。。。。

 

 Wmen's wearのアイディアを男子にも応用したテクニックに、不快なフェミニンな要素は皆無で実にエレガント。。。。。。いやぁ。。。。感動してしまいましたねぇ。。。。

 

 

 コレクション後半には会場に敷き詰められた一面のホワイトローズのガーデンをイメージさせる、白いバラのエンブロイダリーがマンリーなルックにロマンティックな要素をプラスします。

 

 こちらはミリタリー由来の、MA-1のスリーブにバラのエンブロイダリーのエンンブレムを飾ったアイテムで、まるで『ベルサイユの薔薇』の中に登場するような乙女チックなバラが、カムフラージュの上に刺繍された実にユニークなモチーフが注目です。

 

 ライナーはもちろんオレンジを使用し、よりチラ見せするように前立てのギリギリ、襟元のリブの裏側、ジップの引き手までオレンジで仕上げ、ワイルドなムードに仕上げていますね。

 

 このアイテムはベースがホワイトのさらにロマンティックなアイテムや、胸元にまるでバラのコサージュを飾ったように刺繍されたジャケットやシャツ等も登場していましたよ。

 

 

 はい。ファーストルックのモデル君も腕に巻き付けていたこちらでございますが、新たなコードを追求するクリス・ヴァン・アッシュが、今季ラッキーチャームとしてセレクトしたのは、アメリカの陶芸家、Kirstin Mckirdyとのコラボによって誕生したアクセサリーです。

 

 トロント生まれで現在パリに拠点を置くKirstin Mckirdyの作品は、硬質的でオーガニックなテクスチャーをアブストラクトなフォルムに配し、ナチュラルなカラーの中に1ポイントだけビビットカラーを施す作品が特徴です。ミニマムでスタイリッシュ作品は世界中の熱心なファン達に支持されていて、フラワーベース等実生活でも使用出来る作品が多いのも人気の秘密です。

 

 

 まるでビーチに辿り着いた漂流物のような、世界の何処がの少数民族が祭事の時に使用する楽器のような不思議なフォルムのアクセサリーは今シーズンのラッキーアイコン的存在で、星や鍵、数字の8等をラッキーモチーフとして取入れたムッシュ ディオールのクリエイティビリティーを感じさせるアイテムでしたね。。。

 

 

 

 

 
 
 
 様々な要素をから抽出したエキスにまた別のフレーバーを付け、その物本来の持つ意味やバッググラウンドを消去させた後で、さらに抽象的に構成する。。。。アブストラクトな試みから、唯一無二の個性や新たなコードを見つけ出そうとする追求心が強く感じられた今回のディオール オムのコレクション、皆様以下がでしたか???
 
 
 
 またクリス・ヴァン・アッシュはこんな風にも語っています。

 

 

 『私にとって、コードを探すことは日常であり、メンズウェアはそのコードで満ちています。今回のコレクションにおいて、多くのコードがトラディショナルなものでした。しかし、これら伝統の蓄積が、ものごとの極端な部分と本質的な部分どちらもを掛けあわせた新しいコンテンポラリーエレガンスをつくりだすのです』

 

 

 

 

 

 既成概念を抹消して新たなアイコンを生み出して行く作業は、今、実際に目に見える物だけが真実ではなく、さらにその奥にもっと意味のある者を発見し、新たなストーリーを吹き込んで行く事。。。。。そこにはさらに未来へ向かうディオールというメゾンの、そしてフラワーマンのあるべき姿が描かれています。

 

 

 

 さしずめKristin Mckirdyの身につけるアートは、物語のキーワードとなる秘密のアイテムのように、このメゾンのウエアを纏う人へ勇気と希望を与え、道しるべになるように感じたのは、私だけでは無かったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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Acne Studios 2016 SS !!!

 

 

 さて、今日はAcne Studios(アクネ ストゥディオズ)の2016 SS PARIS MEN'S COLLECTIONの模様をリポートして行きましょうね。

 

 

 

 こちらはパリコレ期間中にお邪魔したre-seeでの一枚です。なんだか鈴木雅之だか誰だかなって感じですね。。。。歌はあんまり上手くないです。カラオケは得意ではありません。黒人の血も残念ながら入っていません。。。。

 

 

 袖を通させて頂いたのは、SSシーズンにはピッタリの薄く鞣したレザーを使用したジップブルゾンです。大きめの襟と少しだけ重なるフロントのディテールがコンテンポラリーなムードで、短めの丈もキャッチーです。

 

 

 独特の北欧スタイルをベースとしたアーティスティックなアティチュードが人気のアクネ ストゥディオズですが、クリエイティブ・ディレクターのJonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)は実はヴィンテージやクラシカルなスタイルも大好きだそうで、こういう一見ベーシックなアイテムにも、独自のバランス感覚やセンスを取入れて素敵なアイテムに仕上げてくれます。

 

 

 

 しかも、こういうクラシカルなアイテムが、いつショップに行ってもちゃんと用意してあるって所も素晴らしい!!!!

 

 

 着用しているアイウエアは『Library』というアイテムで、クラシカルな分厚いセルフレームのフォルムをさらに縦に少し伸ばしたようなユニークなフォルムのアイテムです。

 

 

 

 毎回、PARIS MEN'S COLLECTIONでは中心部にある話題のギャラリーを舞台にプレゼンテーション形式でコレクションを発表しているアクネ ストゥディオズですが、今回会場になったのは3区にあるVNH Galleryで、入ると巨大な木製のオブジェが会場一杯にギリギリまで飾られ、その廻りの、手に取れる程の距離でモデルが歩くという演出でございました。

 

 

 音楽を愛し、コレクションのサウンドトラック選びにも拘りを見せるクリエイティブ・ディレクターのJonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)が今回テーマに選んだのは、70'SのNew Yorkで活躍したロックバンド、NEW YORK DOLLS(ニューヨーク ドールズ)です。彼の友人がかつてこのグループのギターで主要メンバーのJohnny Thunders(ジョニー・サンダース)とバンドを組んでいて、ジョニー・ヨハンソン自身も以前からずっとファンだったそうです。

 

 

 NEW YORK DOLLS(ニューヨーク ドールズ)は1971年(私が生まれた年です。)にヴォーカルのDavid Johansen(ディヴィッド・ヨハンセン)とギターのJohnny Thunders(ジョニー・サンダース)が中心になってNew Yorkで結成されます。当時の人気グループFaces(フェイシス)のUKツアーのオープニングアクトに選ばれ、デイヴィッド・ボウイやアンディー・ウォーホル等から、その過激なステージングや中性的なファッションが注目されます。

 

 ケバケバしいファッションやステージでの暴力行為、センセーショナルな言動やメンバーのアルコール、ドラッグによるスキャンダル、、、、ロックスターを絵に書いたような彼らは、わずか二枚のアルバムを残し解散してしまいますが、その後ソロ活動をしたジョニー・サンダースがパンク勃興期のロンドンで人気を得た事から、セックス・ピストルズやラモーンズ等アメリカやイギリスのパンクミュージシャンに影響を与え、パンク・ロック、グラム・ロックの開拓者的存在として評価されています。

 

 ちなみに、後期ニューヨーク・ドールズのマネージャーは、セックス・ピストルズをデビューさせ、ヴィヴィアン・ウエストウッドとも親交の深かったMalcolm McLaren(マルコム・マクラーレン)で、この経験とニューヨーク・パンクの世界に触れた事は、後のマルコムの人生に強く影響を及ぼしています。

 

 

 

 

 ニューヨーク・ドールズは元祖ビジュアル系バンド、、、膨らましたロングヘアーにバッチリメイク、ピタピタのメタリックのタイツにプラットホームのブーツというフェミニンなスタイルが有名ですが、今季の、ジョニー・ヨハンソンは『ユニセックス』をキーワードに、コンテンポラリー&ミニマムなスタイルでコレクションに落とし込みます。

 

 透け感のあるヌーディーなファブリックや、ボディーにピッタリと貼り付く繊細なドレスのようなニット。ミニスカートのようにボリューミーなショートパンツや、ショーツからロングパンツまで展開されるワンピースのようなコンビネゾン、そのどれもにぴっくりするくらい高いプラットホームのブーツをコーディネイトし、独特のプロポーションを作り出します。

 

 

 

 

 個性的なロックバンドを個性的なブランドのアクネ ストゥディオがテーマにすると一体どんな感じになるのか。。。。。。まずは、こちらのファーストルックからリポートして行きましょうね。

 

 デフォルメしたかのように縦長なシルエットが特徴のトレンチコートは、ダブルフェイスのコットンが使用され、紙のようにパリッとした質感が特徴です。少し大きめの襟とラペルに、深めのサイドスリット、右身頃のレインパッチのみと実にミニマムなデザインが特徴です。

 

 

 インナーにはノースリーブのシャツと、ギャザーのミニスカートのようなショーツを合わせ、まるでコートの下は下着。。。。という感じのエキセントリックなムードをサラリとデイリーウエアに落とし込んでいますねぇぇぇ。

 

 

 

 このキワキワのテーマをいかにもすっとぼけた感じで、しれっとアイテムに落とし込んじゃう感じ。。。。wwww アクネ ストゥディオズしか出来ない、ハイレベルなルックからコレクションはスタートします。。。。

 

 

 コレクションは全体を通してクリアーではっきりとしています。ミニマムで直線的なアイテムは軽やかなテーラリングで仕立てられ、実際に袖を通すとスポーツウエアのようなコンフォートさです。加工されたコットンやリネン、ウーブンジャージー、クレープ、シルクポプリン等使用されるファブリックの大半がライトウェイトで、ストレスフリーなムードでしたね。

 

 カラーパレットはこのブランドならではの何とも言えない絶妙なミドルトーンが美しく、シティーグレーやブラウン、ベージュ等に少しトーンを落としたオレンジやグリーンのビビットカラーがアクセントになっています。

 

 re-seeで見付けたこちらのジャケットもユニークでしたね。プレゼンテーションではインナーにホワイトのプルオーバータイプのシャツをプラスして、スーツスタイルとして登場していまいたが、70年代のエアラインの客室乗務員の制服のようなレトロムードが溜まりません。

 

 直線的な襟とラペル、パッチドのポケットは角をカットしてシャープさを強調し、ステッチをポケットにしか使用していないのにも、ただならぬ拘りを感じましたね。。。。

 

 

 ノンシャランとしたニットとショートパンツのコーディネイトにも、プラットホームのシューズを合わせ、個性的なシルエットを作り出している今回でしたが、元々このブランドのモデル君達は北欧ならではの背の高い子達が多いのですが、さらに今回は細く長く感じられ、間近で見ていてもアニメーションのようなシルエットが印象に残りましたね。

 

 こちらのニットはウールXカシミアの柔かな素材のアイテムで、うっすらとプリントされている渦を巻くようなジオメトリックなプリントが特徴です。ニットの表面には手作業で作り出した毛玉のディテールが施され、今季はこのテクスチャーのニットは無地のバージョンでも登場していましたね。。。。もう、出掛ける前に慌てて毛玉取りする必要はありません!!!!

 

 ショートパンツはウエストゴムを使ったまるでトランクスのようなアイテムで、他にさらに短いマイクロショーツも登場していて、今季はフェミニンでヌーディーなボトムが注目でしたね。。。

 

 

 はいこちら、今回のコレクションの中で一押しでございます。。。あまり好き過ぎてre-seeの際も試着しちゃいました。。。なんとも絶妙なのアプリコットカラーのスーツでございますが素材はスポーツウエア、特にサッカーのジャージ等に使用される事が多いウーブンジャージを使っています。

 

 ジャケットはノーカラーにカフス付きのハーフスリーブ。。。。ジャクリーヌ・ケネディばりのファーストレディーのムード、ムンムンのジャケットに袖を通した時はドキドキしてしまいましたねぇ。

 

 フエルトの襟裏風のアクセントに一つボタン、ステッチを生かしたジオメトリックなパッチポケット等ユニークなディテールも満載で、絶妙なシルエットの同素材パンツをコーディネイトする事で、カルダンの宇宙ルックのようなレトロフューチャーなテイストもサイコーでしたね。

 

 インナーには光沢のあるベロアにホールを開ける事でメッシュのように仕上げたファブリックのタンクトップと、ペトロールカラーのシューレースのように結んだベルトを飾り、2016年にスタイリッシュに蘇ったニューヨーク ドールズでございましたよぉぉぉ~。。。

 

 

 こちらもかなりキレッキレなルックでございましょう???www

 

 トップスのニットはウィメンズのアメリカンノースリーブのように、アームホールのサイドをかなり下げて肌の見える部分を多くする事でユニセックスなムードを漂わせます。素材はアルパカで肌触りも良く、他にビビッドなグリーンも登場していましたね。

 

 

 モノトーンのパンツは今季注目のハンドドローイングで描いたようなジオメトリックなパターンがなんともインパクト大でございます。ニューヨーク ドールズのユニセックスなムードと合わせて、今季ジョニー・ヨハンソンはカリスマ的なサーフボードをクリエイトするブランドGato Heiro(ガトヘロイ)主催のRobin Kegel(ロビー・キーガル)と一緒にサーフィンをした思い出もコレクションに取入れています。

 

 ロビー・キーガルは元々南カリフォルニアで伝説のサーフボードブランド『クリーム』を立ち上げ、後に商標登録の関係でブランド名をGato Heiro(ガト ヘロイ)に変更します。ポルトガル語でGatoは猫、ヘロイはヒーローの事を意味し、つまりキャットヒーローという意味だそうで、先入観を持たないように誰もが『?』と思う名前にしたかったとか。。。

 

 長年拠点とした南カリフォルニアを『本拠地ではない。』とあっさり見切りを付け、現在はフランス、バスク地方のビダールに拠点を移し、大半の時間を『シングルボードフィンの進化と最高の波で最高のサーフィンをする事』に費やしている、自由で孤高なサーファー、シェイパーです。

 

 

 社会の常識や型にはまらず世界中を自由に放浪しながらサーフボードを作り上げて行くロビー・キーガルのフリ&イージーなスピリットは、今シーズンのアクネではこのサーフボードに施すアートグラフィックのような大らかで楽しいプリントを登場させます。特に、こちらのような縦長のパンツや、ジャンプスーツ等はアイテムをサーフボードに見立てたような実にユニークなアイテムになっていましたね。

 

 ちなみにこちらのモノトーンのパターンはプリントのニットでも登場していましたねぇぇぇぇ~。。。。

 

 

 ニューヨーク・ドールズのフェミニンでアーティスティックなムードと、サーフカルチャーを融合し、究極的にミニマムな形で表現した、冴えたるスタイルがこちらのルックかもしれません。

 

 まるでドレス???と思う程のロングのニットは薄手のリブカシミアを使用し、繊細な透け感とボディーにピッタリ貼り付く感じが実に新鮮ですね。。。脇のポケットの部分にはスリットが施してあり、パンツのポケットに手を入れる事が出来るというディテールもユニークです。

 

 フェミニンなトップスにコントラストを描くようにパンツはきめ細やかなウールを用い、カッチリとしたテーラードスタイルで仕立ててあります。もちろんシューズはプラットホーム。。。。

 

 これだけのアイテムでこの絶対的な個性。。。。。ジョニー・ヨハンソンのセンスの高さを感じましたね。。。。

 

 

 こちらはキャンバスを使用したオールインワンです。これだけ細く長いアイテムに、大らかなジオメトリックなパターンが描かれると『あっサーフボードだ。。。』ってお解り頂けると思います。

 

 サーフボードの丸みのある縦長のシルエットを表現するように、ウエスト部分には少しゆとりを多く取り、ルーズなストレートシルエットを作り出します。シャツカラーの襟元にドットボタンのフロントで、ワンピース感覚で一枚でサラリと着ちゃう感じでしたね。

 

 コレクションではこちらのように、アイテム全体で一枚の絵のように楽しむグラフィカルなプリントのオールインワンがいくつかのバリエーションで登場していて、かなり気になりましたね~。。。

 

 

 今季登場したバッグはミニマムでグラフィカルな印象のアイテムが気になりましたね。こちらのバッグ、口の部分に注目して頂ければ解るんですが、ナイロンの巾着が施されていて、ナップサックみたいなディテールがお解りになりますか?

 

 今季はこのサッチェル型やリュックサック型にもこのディテールがあしらわれ、都会的なムードとスポーツの実用性が上品にミックスされていましたね。

 

 他に、『男子が持つの?』ってくらい小さめのトライアングルのシェイプのクラッチバッグ等も、スタイリングにさりげなくユニセックスなムードを取入れるのにも効果的でしたね。

 

 

 re-seeで見付けたこちらのジップブルゾンもアクネ ストゥディオらしい絶妙なペールグリーンが素敵でしたね。

 

 全体に使用しているのは柔らかいラムレザーですが、ナプラックと言われる独特の加工が施されています。これは従来のエナメルに比べてエナメル層が薄く、革をしならせる事が出来て、柔らかい上質なレザーにしか用いる事が出来ないテクニックなんだそうですよ。

 

 カフスにはリネンのリブを使用し、プレーンなアイテムの中にもさりげなく個性を発揮しているアイテムでしたね。

 

 

 はい、、、、、。お前は何処のギャルか!と突っ込みたくなるような、全身ヌード1トーンのルック。。。。男子が着るとこんなにもドキドキしちゃう感じになるんですねぇ。。。wwww

 

 ジャケットは光沢のあるファブリックを使用し、身頃の部分のみもう一枚レイヤーしたようなドッキングのディテールが施してあります。小さめのショルダーと短めの丈のスクエアなシルエットで、このコンパクトなトップスは今季の特徴でもあります。

 

 インナーにコーディネイトしたのは、ショーツ丈のオールインワン。。。。先ほど御紹介したロングタイプのオールインワンと同じく、ウエストやヒップ廻りをオーバーシルエットに仕上げたアイテムで、ショート丈だとさらにフェミニンなムードが強調されます。

 

 いやぁーこれは、実際街中で見るとごんな感じになるんでしょうかぁ???是非、個人的な性的志向等を盛り込んだりしないで、パンク魂を胸に秘めたアーティスティックなムードで着て頂きたいものですねぇぇ。。。

 

 

 re-seeの会場にございました、こちらスイムスーツでございます。

 

 このブランドではほぼ毎シーズン、スイムスーツを展開しておりまして、冬の時期は少しでも休暇が取れると暖かいリゾートに旅行をする、北欧の人達のライフスタイルを感じさせますね。

 

 しかもこれだけキャッチーなプリントでございますので、リゾートに行く方なんかは普段履きのショーツとしても使えるのも優れもの。水着はデザインや素材によってタウンユースに使うと、洗濯してもすぐ乾くし汗をかいても気にならないと、実に使い勝手が良いです。

 

 私もどんな冬の時期でも、どんな北の街へ行くときでもスーツケースには絶対入れるようにしています。ホテルに素敵なプールがあったり、ジャグジーがあったりする事もありますので。。。

 

 

 しかもこちら、水着をくるくるっと丸めて収納出来るポーチ付きでございますよぉぉぉ。

 

 

 

 

 

 

 

 パンク・ロックの先駆者、元祖ヴィジュアル系バンド、ニューヨーク ドールズの、けばけばしくアンダーグラウンドなムードと、カリスマ的サーファー、シェーパーのロビー・キーガルの自由でオーガニックなスタイルをミックスさせた今回のアクネ ストゥディオズのコレクション、皆様いかがでしたか?

 

 

 

 二つを並べて見ると、そのどちらにも漂うのがある種の反骨精神であり、アナーキーであるという事のようです。。。。。過剰なまでにスピード化し、巨大産業と化してしまったファッションの世界、、、、。過剰なまでのSNS等の効果で誰しもが何が真実で何が虚像かという事を見失っているようにも感じてしまいます。。。。

 

 前髪パッツンのアバンギャルドなウィグに、いつも以上にスレンダーなモデル達、細く長いフェミニンなシルエットを取入れた今回のエキセントリックなスタイルは、スタイリッシュなオブラートに包みながらも、クリエイティブ・ディレクタージョニー・ヨハンソンのよる過激でアナーキーな挑戦状のように思えたのは私だけではなかった筈。。。。。

 

 

 

 

 フレンドリーなトレーナーやデニム等カジュアルなアイテムが充実しているこのブランドでございますので、ファンの皆様は『ほっこりしてて好き~!』なんて方々も多いかも知れませんが、このブランドの醍醐味はこの極めてエキセントリックな部分です。

 

 

 時にはもの凄くアバンギャルドであったりフェティッシュな世界観を、北欧独特のカラーパレットや、コンテンポラリーなシルエットに落とし込んでモザイクをかけていますが、このキレッキレの部分を楽しんでこそ、このブランドを良く理解出来るのではないでしょうかぁ????

 

 

 

 さてと、、、、、受けて立つかは貴男次第です。。。

 

 

 

 是非、今季は日本人男子達にもこんな際どいアイテムにトライして頂きたいですねぇ。。。人と同じ服を着て毎日を送る事は、人と同じような退屈な生活をする事。個性的な人生を送りたいなら、まず個性的な洋服を選ぶ事です。

 

 

 

 その答えが今季のアクネ ストゥディオズにはあるかもしれませんよ。。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

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掲載誌情報 !!!

 

 

 

 お伝えするのを忘れておりましたが、こちらのアメーバのブログのシステムが少し変更になりまして、昨日のリポートから画像が大きくなりました。段々年を取って来ると、細かい物が見え辛くなるでしょぉ???

 

 

 アメーバさん嬉しいサービス!!!!www

 

 

 

 

 さて、現在発売中の『美ST』4月号ののスタイリングをさせて頂きましたので御報告させ下さいね。

 

 

 昨年に続き、人気の美魔女特集!国民的このビッグイベントに今年も参加出来て有り難き幸せでございます。今回で6回目なんですねぇ~。。。

 

 

 今回は妖艶なムードではなく、健やかに元気でハッピーなムードにしたいというコンセプトの元、時期的にヴァレンタインという事もあり、5人まとめてプレゼントにしてみました!!!荒手のアイドルグループっていう噂もなきにしもあらず。。。。。

 

 

 5人入るくらいの巨大なラッピングにはエナメルやチュール、デシン等のファブリックでドレープを寄せ、ホワイトのサテンのリボンを真ん中にキュッと締めたデザインにしてみました。。。。。これまで長年衣装制作の仕事に携わって来ましたが、5人一度に着れる服は初めて作りました。。。。。

 

 

 中ページではBCBGMAZAZRIAやELISABETTA FRANCHIのドレスで、それぞれの個人ショット等もスタイリングしておりますよぉぉぉぉ。。。。

 

 

 

 多分、私もチラッと出ていた気がしまーす!!!!!

 

 

 

 是非書店でチェックしてみて下さいね!!!

 

 

 

 

 Photograph 下村一善(AVGVST)

 Hair hirotsukui(Perle management)

 Make-Up norikata noda

 Styling Die-co★

 Nail 三浦愛夏(AFLOAT CANNAIL)

 

 

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Berluti 2016 SS !!!


 
 
 はい。なんだかぼんやりしていましたら2月もそろそろ終盤へと向かっておりますね。。。。この前、年が明けたばっかりなのに。。。。
 
 
 
 帰国してからは、時差ボケでそのままダメ人間にならないように、せっせと動くようにしておりますが、もういい加減この寒さなんとかなりませんかねぇ。。。
 
 
 もう、、、、、飽きました。寒いの。。。。
 
 
 
 なので、今日は夏真っ盛りの中で行われたBerluti(ベルルッティ)の2016 SS COLLECTIONのリポートをして行きたいと思います。
 
 
 この時の会場はマレ地区にあるピカソ美術館。長い間、リノベーションの為クローズしていたこの美術館ですが、世界中から観光客が押し寄せるこのアートの聖地を会場に、一夜限りのスペシャルな夏の夜の夢が繰り広げられました。。。
 
 
 
 まず、大きな門をくぐって中にはいるとそこには!!!!!
 
 
 なんと、この炎天下のパリの夕方、日光浴を楽しむ坊や達。。。。。。全員、黒ぶち眼鏡にスイムスーツ、ソックスにカラフルなベルルッティのパティーヌが施された『ALESSANDORO』というあられもない姿。。。。。よく見ると、大騒ぎするゲスト達を裏腹に、彼らはベルルッティのニュースペーパーを熱心に読んでいます。。。。。ですが、このプレゼンテーション、時折ベルの音が鳴ると全員一斉にページを繰るという、ちょっとした演出まで!!!!
 
 
 ポツポツと席が空いているのは、もちろんInstagram用でございます。なので、こんな名作が撮れてしまいました!!!!
 
 
 因みにベルルッティのInstagramにも図々しく写り込んでいますので、ご確認&フォロー頂ければ幸いです。
 
 
 
 この日はショーの前に少し時間がありましたので、一度部屋に戻ってお色直しして参上しました。今回のテーマでもある大嫌いなピンクを着る!というコンセプトの元、こんなポップな感じでお邪魔して来ました。。。。結果、会場とピッタリでございましたねぇ~。
 
 
 ジャケット、インナーのスパンコールのトップス、クラッチ/我が社のHaute couture、パンツ/sacai、シューズ/MARC JACOBS、サングラス/BOTTEGA VENETA

 
 美術館となっている館を抜けて奥のガーデンへと向かうと、そこにはスペシャルなランウェイが用意されています。今回のコレクションはピカソ美術館の歴史的建造物とコンテンポラリーに輝くミラーのインテリア、そして夏のパリの夕方の空がコラボした、素晴らしいバックグラウンドの中発表されました。
 
 
 アーティスティック・ディレクターのAlessandro Sartori(アレッサンドロ・サルトリ)が今回テーマに選んだのは、インド北部の都市、Chandigarh(チャンディーガル)に存在する数多くの現代建築達。。。。その大半はスイス生まれで、フランスで活躍した世界的建築家Le Corbusier(ル・コルビュジェ)が手がけたものです。
 
 
 何故にインド北部にこんなにも緻密に都市計画され、現代建築が並ぶ未来都市が存在するかというと、1947年のインド・パキスタン分離独立という政治的背景によるものです。かつてこの地方のインドの州都、ラーホールがパキスタン側になってしまった為、インドとしては新たに州都を作る必要性が生まれました。
 
 別の場所を州都にするにも適した場所がなく、当時、分離したばかりのパキスタンとの国境付近の防衛的にも重要な場所、そして当時の独立初代大統領ジャワハルラール・ネルーの個人的な興味も加わり、独立後初の大規模な事業として、過去の因習に縛られる事なく新しい国際的な都市設計の理念の元、驚くべきスピードで街は完成します。
 
 当初、この街の建設に携わっていたのはアメリカ人建築家のアルバート・マイヤーとポーランド出身の共同設計者のマシュー・ノヴィッキでしたが、ノヴィッキが不運な事故で死亡してしまったため、1950年にコルビュジェに引き継がれます。
 
 合計20以上以上ものインドへ渡り都市計画を進めたコルビュジェは、基本的な都市計画はマイヤー、ノヴィッキのアイディアを受け継ぎながらも、『素材を誠実に使う』という理念の元、コンクリート打ちっぱなしのモダニズム主義のジオメトリックな高等裁判所や行政庁舎が並ぶ、世界に類を見ない独創的な都市が誕生します。
 
 
 
 
 今回、アレッサンドロ・サルトリはコルビュジェが生み出した建築のジオメトリックで、実用性に溢れるスタイルをベースに、コルビュジェが愛した印象的なカラーや、インドの自然が生み出す明るく力強いカラー、そしてベルルッティというメゾンがこれまで発表して来た様々なミネラルカラーを氾濫させ、実に独創的なカラーストームを生み出しています。
 
 アイオライト・ヴァイオレット、ターコイズ、ジルコン・イエロー、エメラルドグリーン、ロードナイト・レッド、ネプチュナイト・ネイビーブルーと様々な鉱石にインスパイヤされた透明感のあるカラーはコレクションを魅力的に見せ、オニキスブラック、隕石、アルミニウム、カルシウムという繊細なニュートラルカラーと供に、マットなテクスチャーに表現されています。
 
 
 
 
 
 既にアゲアゲの真夏のガーデンで発表されたコレクション、ファーストルックはこんなカラフルな作品からスタートします。
 
 
 ジャケットは薄手のコットンXリネン ツイルで仕立てられたアイテムで、着心地はまるでシャツを着ているかのようなコンフォートさです。日本の紬のように独特のメランジェのテクスチャーを作り出し、ゆったりとしたVゾーンからの一つボタンや襟やラペル、カフスの40℃の額縁仕上げ等、アトリエのクラフツマンシップを感じさせるディテールに溢れています。
 
 インナーのシャツはリネン100%でフロントにはピージャケットのディテールが施されています。大胆にボタンを外し、コルビュジェが好んで用いたセメントグレーとグリーンの配色の、建築のスケッチのようなジオメトリックなパターンが施されたリネンのスカーフを、さりげなくプラスしています。
 
 パンツもコットンXリネンのナチュラルな肌触りで、ヘムを少しシェイプしたタック入りのアイテムでフレッシュなボトムスを作り出していましたね。
 
 
 さて、気になるのがやはりシューズです。こちらは今季の新作の『VICTOR』。。。。。一見するとレースアップのオックスフォードのように見えますが、実はスリッポンでレースアップ風のデコレーションがアッパーに施されていて、トロンプルユのようになっています。メゾンを象徴する最高級のヴェネチアカーフレザーで透明感のあるネプチュナイト・ネイビーブルーのパティーヌ加工が実に美しいですねぇ。。。。



 後日東京で行われた展示会では、今季のこんなジャケットに袖を通させて頂きましたよ。
 
 アメリカの大学のベースボールチームのメンバーが着ているような、クラシカルなスタジアムジャンパーにインスパイヤされたこちらは、最高のテクニックでカーフレザーを極限まで薄く鞣し、ライナーなしの一枚で着るという実にラグジュアリーなアイテムです。
 
 パティーヌ風に仕上げる為に、フロントのジップや全てのシームには手作業でニュアンスのカラーが染色され、豊かな陰影を生み出しています。ダブルで開閉可能なフロントのメタルのジップの先端にはホーンがあしらわれていたりと、ギミックな男子達が喜びそうなディテールも満載でしたね。
 
 そして、私が抱えているのは今季の新作のバッグ『Un Jour Mini』です。人気のブリーフケース型の『Un Jour』のさらに一回り小さいサイズで、こんな感じでクラッチのように抱えて持つ事も出来ます。今季はこちらのようなビビッドなカラーを、マットカーフレザーに施しているのが注目で、ミネラルカラーのウエアとの相性もバッチリでしたねぇ~。。。



 スポーティーで軽やかなアウトフィットを生み出す為に、今季のアイテムはライナーなしや、余計なパット等を取り除いた物が多かったですね。もちろん、皆様ご承知とは思いますが、付属を使わないという事はより高い技術が必要とされます。本来裏地で隠せば済む作業も、敢えて見せるという部分にも、アトリエのプライドがひしひしと感じられますね。
 
 こちらのターコイズブルーが美しいスーツは袖にのみコントラストカラーのアイオライトのライニングを施した仕立てになっていて、コットンxリネンのナチュラルなファブリックが使われています。着心地の良い自然由来の素材をこれだけクリアーなカラーに染め上げ、しかもこういうキチンとした構築的なシルエットで仕上げているのは、、、ほんとうっとりでございます!!!!
 
 リラックスしたムードをプラスするのは、コルビジェのスケッチを彷彿させる大らかなマルチカラーのボーダーニットで、ウールXシルクのリッチな肌触り!しかも、ホワイトのスリッポンをコーディネイトしちゃう所もパリジャンっぽくて素敵でしたね。。。

 
 今回象徴的に登場するいくつかのターコイズのアイテムの中で、こちらのコートも素敵でしたね。。。濡れたような輝きのまるでレインコートのように軽やかなこちら。。。。。はい、皆様のご想像通り、、、、、レザーでございます。。。。上質なカーフレザーに最高のトリートメントを施しておりますよぉぉぉ。。。
 
 ミリタリー由来のデザインに、オーバーシルエットでガザッと羽織れる感じもユーズフルで、今回マットなテクスチャーのアイテムが多かった中で、このパテントのキラキラした質感は新鮮でしたね。
 
 実際、多少の雨なら対応出来る仕上げになっていますので、軽めのレインコートとしてお使いになるもの。。。。。。。まぁ、なんてラグジュアリーなんざんしょぉぉぉ!!!



 はい。やはり今季の最大の注目は、これまでのベルルッティでは中々お目にかかれなかった、大胆なカラーパレットでございますねぇ。
 
 どちらかと言えば大人の、シックなアウトフィットを好む男性をイメージしているこのブランドですが、普段オフィシャルでは沢山のルールに縛られ自由な着こなしを楽しめない男性でも、例えば週末とか、TPOが許す限り自由にカラーを取入れてハッピーなライフスタイルを送って欲しいという想いが込められているように感じましたね。
 
 グリーンのパテントレザーのコートに、スカーレットのトップス、ネイビーのデニムにイエローのスニーカー。。。。かなり大胆なスタイリングですが、一つ一つのアイテムが実に上質にクリエイトされているので成立してしまうんですねぇぇ。
 
 ご自身の装いの参考するには大いに結構!ですが、注意して頂きたいのがチープなアイテムでスタイリングすると、どうしても安価の素材や化学染料で染められた奥行きのないカラー等で同じムードは絶対に表現出来ません。。。。。その辺ご理解の上トライしてみて下さいね。。。。www

 
 インド北部の都市チャンディーガルがテーマの今回ですが、まさに色の洪水と呼べる程楽しいカラーが溢れていたコレクションの中で、一際注目だったのがこちらのブラックのスーツです。しかも、それを世界を代表する日本人メンズモデル、黒髪のダイスケ先輩が着用してるなんて確信犯的ですし、嬉しくなります!!!!
 
 リネンXウールのこちらはシャツジャケットとして軽く仕立てられ、身頃にはライナーを付けずに、スリーブの部分にのみアクセントとなるターコイズのライナーが着いています。インナーにはフロントに変わり織りの特徴のあるロードナイトカラーのシルクコットンのカーディカン、パンツはスーツと同じ素材の今季の新作の、たっぷりしたオーバーサイズチノをコーディネイトしていますね。
 
 バッグの『Deux Jours』やスニーカーの『PLAY TIME』もブラックベースにロードナイトのアクセントが効いていて、緻密にきっちりコーディネイトしていて、スタリスト的にもテンションアガりますねぇ~www

 
 こちらも楽しいニットのルックです。
 
 コルビジェの建築のシャープなムードやインドの大らかな色彩を感じさせるこちらのニットは、個性的なジオメトリックなケーブル編みをベースに、ロードナイトとホワイトの刺繍のディテールがなんともインパクト大ですね。。。。こちらの刺繍、細めのシューレースを使用しているのが面白くて、ヘリボンーンをアレンジしたパターンも素敵でしたよ。
 
 ターコーズとロードナイトというインパクトの強いパレットを楽しむように、パンツは鮮やかなロードナイトのシルクXコットンのオーバーサイズチノ、個性的なカラーやディテールのアイテムをシンプルにコーディネイトする事で、軽やかなアティチュードにしているのも素敵でしたねぇぇぇ。
 
 
 ラストルックは、こちらのロードナイト カラーが美しい鮮やかなスーツです。シルクXリネンの柔らかな肌触りはシルエットにも優しさをプラスし、エフォートレスなスタイルが素敵ですね。この独特のレッドを表現する為に一度ファブリックをグレーに染め上げ、その上からレッドをかけるという手のかかる作業が施されているそうで、独特の深みあるカラーが美しかったですねぇ。
 
 ジャケットは2つボタンにシャープなラペル、襟はベルルッティの得意のシグネチャーでもある独立させて仕上げ、後で手仕事でまつるという美しいオリガミのテクニックが使われています。パンツはオーバーシルエットのチノですが、カジュアルなアイテムにセンタープリーツをしっかり付ける事でノーブルなムードに仕上げているのも素敵でした。
 
 インナーにはフロントにVガゼットがあしらわれたプレーンなスウェットシャツを合わせていますが、こちらもシルクXコットンというラグジュアリーなアイテムで、足元をホワイトのスニーカーにする事ですっきりしたスポーティーな印象でございましたねぇぇぇ。。。




 はい、はい、はい、勿論皆様お待ちかねのシューズも御紹介しましょうね。

 

 今季私が注目なのは、こちらのスリッポンタイプの『PLAY TIME』です。昨今のスニーカーブームを反映してベルルッティでも様々なスニーカーが登場して既に話題ですが、創業以来、マルセル・プルーストやアンディー・ウォーホル等一癖も二癖もある美意識の高い文化人達を納得させて来たブランドですので、歴然としたエレガントさ香る所は実に素晴らしく、スニーカーと言えども上品な佇まいが特徴ですね。

 

 こちらは全体にベルルッティではお馴染みの、カリグラファーへオマージュを捧げた『Scrrito』モチーフの刻印をあしらったヴェネチアンレザーを使用し、美しいパティーヌ加工によるブルーのグラデーションカラー、サイドにはアクセントカラーのゴムをあしらい足入れも快適です。アッパーのブルーと対照的なソールのホワイトも爽やかでしたね。

 

 また、他に人気の『ALESSIO』等はソールにレザーとラバーのミックスソール等をあしらい、サイドからの景色をスポーティーにしたり、ラバーのディテールを施したりと軽やかでスポーティーなデザインが注目でしたね。

 

 先ほど私が抱えていた『Un Jour Mini』もそうですが、ベルルッティではヴェネチア レザーにパティーヌを施したキラキラのアイテムが人気なだけに、この対極的も言えるコンテンポラリーなマットレザーにポップなカラーのアイテムは、やはり今季目を引きますね。

 

 手前のブルーの『Deux Jours』は二つあるポケットの一つがこちらのマットなブルーのVitello Opacoレザー、もう一つがブラックのヴェネチア レザーとバイカラーのアイテムで、ハンドルまでそれぞれの素材で作り上げています。真横から見るとまっ二つの楽しさですよ。

 

 こちらのブルーのマットレザーは『Un Jour』でも登場していますし、他にボディにクラシカルなヴェネチアカーフレザーを使い、ハンドルの一部分だけにエアブラシで鮮やかなロードナイト・レッドをペイントしたアイテム等も素敵でしたねぇ。。。

 

 別にリポートを忘れてトレニングに励んでいる訳ではありません。。。。昨年9月よりベルルッティでは『Toys For Boys』と題した、ファッションに以外の楽しいおもちゃを発売しました。こちらのダンベルはその中のアイテムで、ベルルッティのダンベルなんて。。。。どこまでゴージャスなんだか。。。。

 

 ドイツの高級フィットネスメーカー、フォック社の協力により完成したアイテムで、ウエイトは防錆処理を施した極めて強度の高いアルミニウム、持ち手の部分はアメリカ産のウォールナット材、サイドにヴェネチア レザーのメダルを飾り、他に無い逸品でございます!!!

 

 因みにこのコレクションには、ゴージャスな縄跳びもございますよぉぉぉ。。。www

 

 コレクションの後はそのままランウェイがパーティー会場となり、長い夏の夜、ピカソ美術館の中庭でピクニックという、素敵なカクテルが催されました。

 

 太陽の日差しが、夏が大好きなパリジャン達はこの時期、市内の至る所でピクニックや日光浴を楽しみます。私がパリでステイしているサン・ルイ島の付近もセーヌ沿いという事もあって、この季節は沢山のロコ達がワインやフードを持ち寄って暗くなるまでの時間を楽しみます。

 

 今、思い出してもこの日はホントに素敵な夜でしたねぇ。。。いろんなゲストの皆さんとお話し出来ましたし、芝生に寝っ転がってワインやフルーツを楽しんだりと、忙しいコレクションスケジュールの合間に、夏のパリをしっかり楽しませてもらいました!!!!

 

 

 

 

 

 さて、ここでベルルッティの素敵なニュースをお伝えしましょう。先頃このブランドから初となる書籍『AT THEIR FEET』という素敵な写真集が発売され、東京の銀座のベルルッティのブティックで素敵な出版記念パーティーが行われましたのでお邪魔して来ましたよ。

 

 この写真集にはこれまでベルルッティにオーダーした文化人や著名人のアーカイブスのシューズの写真、合わせて現在フランスで最も人気の高いデザインチームM/M(PARIS)の二人がディレクションとイラストを添えた実に楽しい本になっています。

 

 この夜はM/M(PARIS)が来日してのサインサービスや、貴重なアーカイブスのマルセル・プルーストやロマン・ポランスキーのシューズも展示されて素敵な一夜となりましたよぉぉぉ。。。。

 

 

 先月のパリコレ以来のWWDの村上要氏と久しぶりに遭遇しましたので、2ショットさせて頂きました!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 つい先日パリ装飾美術館に真っ黒な砂を敷き詰めたランウェイの上で、アメリカ西部をイメージさせるタフで男らしいコレクションを見せてくれたベルルッティですが、この最新のCOLLECTIONを最後に、5年間アーティスティック・ディレクターを務めたAlessandro Sartori(アレッサンドロ・サルトリ)の退任が発表されました。

 

 

 ビスポークシューズとしてブランドとしてのイメージが強かったこのブランドに、レディトゥウエアを初めて取入れ、トータルファッションでベルルッティの世界をクリエイトし、世界中の男子達の憧れとして確固たるイメージを作り上げたサルトリの功績は実に素晴らしものでございます。。。。。。。。今後、ベルルッティの舵取りが誰になるのか、どんな進化を遂げて行くのか今から楽しみでもありますねぇ。。。

 

 

 


 Berluti 2015-16 AW PARIS MEN'S COLLECTIONのリポートはこちらからどうぞ。



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KENZO 2016 SS !!!





 では今日は、KENZO(ケンゾー)の2016 SS COLLECTIONをリポートして行きましょうね。




 今回ケンゾーは最近多くのブランドがコレクションを行う、中心部から北へ向かったPARIS EVENT CENTERが会場となりました。消防法の制限が多く、広い会場も中々ないという事で、自由な演出がしにくいPARIS中心の会場を離れ、こちらのようにコレクションのイメージに合うランウェイを作る事が出来て、しかも入場者数の制限なしなんて会場を、いくつかのブランドが選ぶようになって来ていますねぇ。。。。



 にしても、少し遠いです。。。。私はステイしているサン・ルイ島からは7番線で1本なんですが、そこまで大きくないPARISの街で30分以上電車に乗っていると、とてつもなく遠くに連れて行かれているようで不安になってしまいます。。。。





 さて、4日目、一番ハードスケジュールの日の朝一に行われるケンゾーのショーですが、会場に入るとここまで来た甲斐があった!!!と思わせる楽しいインテリアがゲスト達を迎えます。


 
 会場の床には一面砂が敷かれ、所々に巨大なモミュメントのような岩がゴロゴロ。。。。。役目を終えて不時着した人工衛星のような物も飾られ、うっすらと照らされたスポットライトの中で、その表面をキラキラと輝かせています。。。。



 何やら、別の惑星なのでしょうか。。。。。。今回は。。。。。。。。。






 4日目に私がセレクトしたのは今回の為に制作したこちらのジャケットです。ホワイトベースにブラックとレッドの大胆なストライプのファブリックで、パターンの中には少し和風の海老がプリントされたコットンを見付けたので、ジャケットに仕立ててみました。

 元々、浴衣を作ろうと思って買った生地でしたが、思い切ってジャケットに!!!!クラッチバッグも以前、時間があった時に葛飾北斎の北斎漫画の中に描かれていた海老の図案を手描きし、そこにスパンコールを刺繍したアップリケのもので、丁度海老尽くしのおめでたい感じにしてみました!!!!

 インナーはレースのタンクトップを作り、PARISならアリの少しセンシュアルなスタイルで参上して来ましたよ!!!!

 ジャケット、パンツ、タンクトップ、クラッチ/我が社のHaute couture、サングラス/MYKITAx
Bernhard Willhelmのコラボアイテム。シューズ/JIMMY CHOO




 砂を敷き詰めたランウェイに隕石と宇宙の静寂を用意した、クリエイティブ・ディレクター、Carol Lim(キャロル・リム)とHumberto Leon(ウンベルト・レオン)が手がける2016 SS ケンゾー MEN'S COLLECTIONは、まさにそのインテリアが示すように、人類のまだ見た事のない未開の土地をテーマにクリエイトされています。

 例えば何処か遠い宇宙の星に、人類とコミュニケーションが取れる異星人が存在しているかもしれないとか、遥か地底や深い深海の世界に巨大な帝国が存在しているかもしれないという想像は古くから人類を魅了し、新たな発見やテクノロジーの発展にも繋がって来ました。


 今回のケンゾーマンはそんな『地図に乗っていない土地』を巡る、パイオニア的なアイデンティティーを胸に秘めた放浪の旅を続ける一人の男性です。強い意志と経験豊かなマッチョさ、実用主義に富んだシルエットを身に纏い、次から次へと好奇心の赴くままに新発見を繰り広げるような、新しい時代のヒーローです。


 コレクションのディテールには全く新しい環境の中で何が起こるか解らないという前提の元、様々なプロテクション機能が反映されています。ジャケットやコートには発見した物質を保管出来るような多くのポケットがあしらわれ、ボティーと衣服はバックル付きのベルトで固定されます。エマージェンシーをイメージさせるPULL=(引く)のロゴや、持ち手のようなテープ使い、ドローストリング等もウエアにユーティリティーの要素をプラスしています。


 任務を遂行する為に用意されたシルエットは極めてユーズフルなボックス型です。ルーズで程よくフィットするスタイルの中に、完成度の高いジャケットやコート、ポケットが沢山あしらわれたワイドパンツはウエストをドローストリングにしてコンフォートな着こなしです。肘にスラッシュを開けたり、メッシュや透けるようなニットを多用したりと通気性も考えられていましたね。




 さぁ、そんな新しい試みに溢れたケンゾーによる2016:A Space Odysseyはこんなスタルからスタートしましたよ。。。。

 
 ファーストルックに登場するのは、ニュートラルなグレーのコットンを使用したスーツスタイルです。

 ボックス型のシルエットのトップスは縦長のジャケットで、ウエストにシェイプを入れずにコンフォートに仕立てています。シャープなラペルやミニマムなポケットを配し、何よりもポイントになっているのは、ショルダーから袖へと繋がるドローストリングと、そこから垂れるテープのディテール。。。。テープを勢い良く引くとエアバックが飛び出して来そうな好奇心を掻き立てるアイテムが素敵ですね。。。

 パンツはユーティリティーの要素満載のワイドなフォルムです。サイドにポケットを沢山施し、アクセントになったステッチや、ヘムの部分をベルトで固定する感じ等、実用性とファッション性を兼ね備えたアイテムになっていましたよ。

 ソックスにサンダルという足元も軽やかで、今っぽいですねぇぇぇ。。。



 毎回楽しいプリントが大注目のケンゾーでございますが、今季はこちらのようなカムフラージュにも見えるジオメトリックなモチーフが気になりましたね。

 こちら、宇宙空間に浮かぶ無数の隕石や惑星をモチーフにしたプリントで、よくよく見て行くうちになんだかエイリアンのようにも見えるユニークなプリントです。コレクション全体にも通じる、ブラックやグレー、ベージュやブルー等比較的シックなカラーがシックで、大人男子でもトライ出来そうなアイテムでございましたよぉぉぉぉ。。。



 今季、数多く取入れられていたのが軽く繊細なファブリックです。パラシュートクロスやライナーのようなナイロン等ストレスフリーに使用されていて、蒸し暑い日本の夏にも最適な感じでしたね。また多くのコットンやリネン等の自然素材も多用されていて、超軽量や皺加工したアイテム等、フューチャリスティックに使われていたのが興味深かったですねぇ。。。

 こちらのジャケットにはリネンが使われています。ボーダー状に切り替えたボディーにはベージュやグレー、ホワイトをベースにアクセントのイエローを取入れていて、一見衝動的にデザインしたようなパターンのアシンメトリーな配置や、左右にデザインの違うポケットを施したりと遊び心に溢れています。

 スリーブの切り替えの部分には細いテープのドローストリングが配されているのも芸が細かいです。

 今回、沢山登場しているドローストリングですが、デザインだけではなく、紐を引く事によって微妙なサイズ調整を行う事も可能なので、お直しの時間を待たずに楽しめますし、実際、紐を引くとまた新たなデザインが生まれるという部分も楽しかったですねぇ。。。


 
 今回のコレクションのカラーパレットは、会場の砂のカラーとも通じるベージュやサンドにブラウン、様々なトーンのグレーからホワイト、日焼けしたようなイエロー、アクセントとしてサボテンの鮮やかなグリーンやその花のフューシャピンク等が使われていて、全体的には落ち着いた印象でしたね。

 また注目なのが、セットアップやオールインワン等、ユニフォームのように楽しむトータルのコーディネイトです。トップスとボトムスのファブリックやカラーを合わせたり、ジャケットやブルゾンすらもハイウストのパンツにインする事でボディスーツのようにフューチャリスティックにスタイリングしていましたね。。。

 もちろん、オールインワンも沢山登場していましたよ。ポケットやバックル付きのベルトのディティール等を駆使し、一枚でもスタイリッシュに着こなせるアイテムが素敵です。一枚でも大丈夫ですが、こちらのようにあえてインナーにシャツをもう一枚重ね、シャツonシャツの襟元を作るのもワザありでしたねぇ。。。



 会場の砂漠の景色に溶け込むようなこちらのコート、シャツ、バックパックに使用されているプリントも今季の未開の土地のムードを表現していて素敵でしたね。

 ホワイト、グレー、イエローの点描で描かれたジオメトリックなモチーフは部分的にグラデーションをかけてプリントされ、サンドストーム(砂嵐)のようなムードです。。。。近くで見ると色盲検査のようにも見えます。。。。www

 ベージュ1トーンのルックですが、ジャケットをマスタードにしてニュアンスを加え、ヘムをパンツにインする事によって個性的なスタイリングを楽しんでいましたね。。。。



 ショーの時からかなり気になっておりましたこちらのニット。。。。かなりエキセントリックでございまして目が釘付けでございました!!!!

 編み時自体にハイブリッドな技術を取入れ、立体的に突起したディテールを施しています。ハードなアティチュードでございますが、ニットですので着心地も良かったですね。。。。この突起はサボテンをイメージしているそうですよぉぉぉ。。。。

 こちら、ショーでは同じ突起のジョギングパンツとのセットアップという、何ともインパクト大なスタイリングで登場しておりましたねぇ。。。

 まさにサボテンになれる!何処と無くステゴザウルスなんかの恐竜にも見えて楽しいルックでございましたねぇ。。。。www



 先ほど御紹介したボーダー状に切り替えたジャケットのアイディアからバリエーションで、こんなルールに縛られない大らかなムードのボーダーのニットも、パイオニアとしての自由なスピリットを表現しているようでしたね。

 今回のコレクションに登場するサンドやブラウン、グリーンやブルー等全てのカラーをミックスさせたようなアイテムは、編み時自体を複雑に変化させ、衝動的なムードに仕上げてあります。

 パンツはグレーやネイビー、ホワイトやマスタードのファブリックを同じくボーダー状に切り替え、ポケット等のディテールにアクセントを付けたものです。このパッチワークのアイテムは今季注目で、SSシーズンにTシャツとパンツだけの軽装になっても、スタイリッシュな装いが楽しめそうなアイテムでしたね。。。



 また、ボーダーのアイディアはデニムでも登場していましたね。

 こちらは岡山県産のデニムを使用していて、何色かの色に別けてボーダー状に染め上げられています。80’Sのデザインを取り入れながらも、バックルやポケットのディテールは今季のユーティリティー感を感じさせ、ダメージの具合も一度製品にして加工を施した物を、さらに縫い直したような手の込んだ仕事が伺えます。

 こちら、パンツでも登場していましたが、そちらはちゃんと染め分けた全部のカラーがお解りになると思いますよぉぉぉぉ。。。。



 はい。飛行機の座席の下のエマージェンシーボックス等で良く目にする『PULL=引く』の文字は、今季、孤高のパイロットのアウトフィットを飾る為のデコレーションとして必要不可欠です。

 キャロルとウンベルトはKENZOのロゴモチーフを復活させ、我々80'Sを経験した世代からはかなり抵抗のあるロゴ入りアイテムを、再び大流行させましたが、今季はこのPULL以外ロゴのモチーフはありませんでしたね。

 ロゴのモチーフと合わせてドローストリングやテープのディテールを施し、やはり紐を引くとまた新しいデザインが登場しますよ。。。。こちらはサボテングリーンのアイテムですが、グレーのアイテム等もありまして、そちらはショーでは全身グレー1トーンでコーディネイトしていて、シックな装いでしたねぇ。。。



 プレゼンテーションの会場で、このブランドを取り扱うヒラオ インクの名カメラマンemma子嬢に撮影して頂いた一枚でございます。新作を着たボディー達を前に西部警察、または必殺仕事人みたいになっていませんか????

 私が袖を通しているコートは、コレクションの後半に登場したホワイトのシーンのアイテムでございまして、ホワイト1トーンのルックが砂漠の中に登場すると、実にフレッシュな印象でしたね。。。

 画像が小さくて申し訳ありませんが、こちらはホワイトのスエードをメッシュ状に加工し、通気性をプラスしています。一見、レザーとは解らないくらいハイブリッドに仕上げられ、実用性に由来するパインピングや、ライナーのように取り付けたナイロンのフード等、ディテールまで拘っています。

 アティチュードはテクニカルファブリックで仕上げたような軽やかさなのに、着る人本人だけが満喫出来る本物の最高の着心地を体感出来るアイテムでしたね。。。



 アクサリーも実に充実していた今回、やはりそこには地図にない場所を放浪するアドベンチャーのムードが漂います。

 こちら、ライストルックのバックパックですが、ここまでのインパクト。。。。。可愛いですねぇ。。。。

 まさにアポロ11号の乗組員が身につけていたような、かなりビッグなバックパックは、多くのポケットと形の変わるドローストリングが特徴です。が、、、、実際、この中にパンパンに物を詰めると、、、、傘地蔵状態で、かなりヘビーになってしまうかと思われますが。。。。。www

 アクセサリーは他にパテントレザーのデザートブーツやクロスストラップのサンダル等も注目で、サンダルにさえも厚手のソックスをコーディネイトしているところがプロテクションのイメージを感じさせ素敵でしたね。。。地球のように丸いフレームのサングラスなんかもキャッチーでしたね。。。





 アメリカ出身のキャロルとウンベルトにとってコレクションのテーマに選ぶ土地や世界観は、ヨーロッパのデザイナー達がクローズアップする部分とは一味違い、毎回新しい発見をゲスト達に与えてくれます。


 これまでも彼らが愛し、育って来た環境の中のカリフォルニアの海や、体内を流れる血のルーツとしての中国、名匠ディヴィッド・リンチとのコラボによりアメリカ東北部の独自のカルチャーにスポットを当てたりと実に個性的で、作品と同時に彼らが日頃考えているエコロジーのスピリットや人間としていかにハッピーに生きて行くかというメッセッージのようなものが込められ、毎回興味深いですねぇ。。。。


 今季彼らが注目したのは、地球を飛び出して新たな未開の地。。。。。。既に様々な意味で飽和状態の地球、同様に飽和状態のファッションの世界をも客観的に捉え、そこに何らかのメッセージが込められているのではないかと深読みしてしまうのは私だけではないのではないでしょうか???





 個人的に嬉しかったのが、宇宙という予測の出来ない世界を表現しながらも、70'Sや80'Sのハッピーな時代の香りが漂っていた事や、スタンリー・キューブリックが制作したスペース・オデッセイシリーズの、まだ誰しもが宇宙に憧れていた時代の、生き生きとした表現が巧みに取入れられていた事ですね。。。




 実際、いつ死んでしまうか解らない状況の中で、最小限の物だけを持って任務を遂行する場合、装備は極力ミニマムな物に成る筈。。。。その中にも、楽しさやユーモアが沢山鏤められた今回、、、、、、。もしかしたら、人間にとって極限状態で一番の必要なのは、そんなポジティブなアイディアなのかもしれないのかも。。。。と感じた、2016 SS KENZO MEN'S COLLECTONでございました!!!!!







 
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DRIES VAN NOTTEN 2016 SS !!!






 はい。無事に帰国しておりますよ。。。。



 2016-17 AW PARIS MEN'S、2016 SS PARIS HAUTE COUTUREと参加させて頂き、その後モロッコのすぐ横のカナリア諸島で少しオフを頂き、無事に東京に戻りました。



 いろんな所に行って来ましたが、帰国直後の寒さ、先週末の初夏のような暖かさ、そして今日の冷え込みと極度の温度差を体験して。。。。鼻風邪を引いてしまいました。。。。。でも、もう大丈夫。。。。。wwww







 では、最新のコレクション速報等で中断しておりました、2016 SS PARIS MEN'Sのリポートを再会して行きたいと思います。アイテムによってはそろそろショップに並ぶかと思われる今年の春夏のコレクションでございますが、今日はいつも素晴らしいコレクションを見せてくれるベルギーのデザイナー、DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)のコレクションをリポートしましょうね。




 既に発表されている2016-17 AW COLLECTIONでは、パリ・オペラ座の由緒正しき舞台の上で、初めてファッションショーを行うという素晴らしい企画を大成功させ、愛と平和を唱う素晴らしいコレクションを見せてくれた事は、皆様の記憶に新しいのではないでしょうかぁあ????






 こちらは2016 SS COLLECTIONの後のフォトサービスのシーンでございます。パリコレで一番人気の演出家、エティエンヌ・ルッソの演出による素晴らしいショーの後のこのフォトサービス。。。。やはりSNS時代を意識しての事ですかねぇ。。。。




 私が着ているのは2015 SS シーズンのアイテムです。ドリス ヴァン ノッテンはロシア出身のRudolf Khametovich Nureyev(ルドルフ・ヌレエフ)と、ベルギーのダンスカンパニーRosas(ローザス)の、バレエをルーツとする二つの『R』をキーワードに、バレリーナーの舞台の上と舞台裏をテーマにセンシュアルで美しいコレクションを発表しました。



 はい、、、、もう、このシーズンは好き過ぎて死ぬかと思いました。。。。なので、ついつい。。。。。買っちゃいましたねぇ。。。。。折角なのでその時のヌディーなコレクションのアイテムを中心にスタイリングしてお邪魔して来ましたよ。



 暑くてジャケットを脱いでいると、数多くの知人達に『裸?!』と言われてしまいましたが。。。。。



 インナーのタンクトップ、サテンのショートパンツ、バレエシューズ/DRES VAN NOTEN、ジャケット、クラッチ/今回の為に制作、サングラス/3.1 Phillip Lim。






 MEN'S COLLECTION二日の夜7時頃のタイムテーブルが、ドリス ヴァン ノッテンの定位置でございますが、ショーが行われたのは去年の6月の夏至直後。。。。夜の10:30くらいまで明るいPARISの夏、中心地から少し離れた場所にある倉庫跡のようなスペースが舞台になりました。会場が開くまでゲスト達はウェルカムドリンクで夏の長い夜を楽しみます。


 ワイルドベリーやチェリー。。。。ウェルカムドリンクは全て赤くてスィート。。。。今、思えばドリス ヴァン ノッテンの新しいコレクションの物語はこの時既にスタートしていました。。。。。




 そのくらいキャッチーでスイート、ロマンティックなコレクションでございます。。。。




 2016 SS MEN'S COLLECTIONにおいてドリス・ヴァン・ノッテンはこれまでに無いユニークな試みに挑戦しました。。。。ダダイズムとダンディを繋げた『ダダ・ダンディ』という言葉をテーマに、『ノンシャラン』というこのブランドを語る上で必要不可欠な『無頓着』、『気取らない』、『さりげない』という意味の言葉とは対極にあるアイディア、『シュールリアリズム』にトライしています。



 シュールリアリズムとは日本語で言うと『超現実主義』です。1924年、フランスの詩人André Breton(アンドレ・ブルトン)によってシュール リアリズム宣言が提唱され、その後発展して行った20世紀を代表する芸術のジャンルです。


 思想的にはオーストリアの精神分析学の父、Sigmund Freud(ジークムント・フロイト)、視覚的にはイタリアの形而上絵画で有名なGiorgio de Chirico(ジョルジュ・デ・キリコ)のスタイルを取入れたこのジャンルは、名前の通り究極の具象によるリアリズム芸術です。



 例えて言うならそれは夢や幻想の世界です。。。。。夢の中では、現実に存在する場所にお互い繋がる筈もない自分の知人同士が食事をしていたりなんて事、良くありますよね???主観にコンシャスし、夢や偶然をクローズアップして描かれたこのジャンルには、先頃回顧展が行われ大ブームになったRené Magritte(ルネ・マグリット)や、ベルギー生出身でシュールな世界と美しい女性を描いた作品のPaul Delvaux(ポール・デルボー)、Max Ernst(マックス・エルンスト)や、Yves Tanguy(イヴ・タンギー)等蒼々たる顔ぶれです。



 本来存在する筈の無い場所に、関係性の無い物が偶発的に存在する違和感にクローズアップしたこの絵画の特徴は、今までに無ったアイコニックでキャッチーなモチーフを取入れる事で、個性的にその世界観を物語って行きます。


 Marilyn Monroe(マリリン・モンロー)やElvis Presley(エルヴィス・プレスリー)等解り易いアメリカンシンボル、セックス・ピストルズのボーカルJohn Lydon(ジョン・ライドン)やシュール・リアリズムの時代に旋風を巻き起こしたデザイナーElsa Schiaparelli(エルザ・スキャパレリ)、シュールリアリズム絵画において世界中で最も有名と言っても過言ではないSalvador Dalí(サルバドゥール・ダリ)等もちろん登場し、実に解り易いモチーフがピックアップさせれます。。。。

 

 アイコニックなモチーフだけではなく、ファブリックも実にシュールリアリスティックです。クラシカル過ぎる程クラシカルなグレンチェック等のチェック、制服に使われるようなネイビーのウール等に始まり、ショッキングなレオパードやコロニアルなパームツリーのプリント等、それぞれにストーリーを持ったファブリックは新たな解釈でコーディネイトされ、また別の物語を綴るという実に凝った挑戦が伺えます。





 まず、ファーストルックに登場するのはこちらのような、キャッチーさが漂いながらもノンシャランとしたスタイルです。こういう強烈なモチーフを取入れながらも、ドリス・ヴァン・ノッテンらしいさりげないスタイルが素敵ですよねぇぇぇぇ???



 コートはグレーのグレンチェックのチェスターに、ショッキングピンクのレオパードモチーフのライナーに施し、それをインサイドアウトにしたようなデザインが特徴です。ボトムはホワイトのコットンのワイドパンツに布製のベルト、トップの部分にホールを施したスリッポンをコーディネイトして、夏らしい涼しげでリラックスしたスタイルですねぇ。。。


 そして、インナーには官能的なまでの100ドルのビューティーフェイス、マリリン・モンローのモチーフが大胆に施されたTシャツ。。。え?これ、ドリス ヴァン ノッテン?????って何度も聞きたくなるルックから、今回のコレクションはスタートします。。。。。





 こちは、ファーストルックに登場したようなメンズライクなクラシカルなファブリック、レオパード、アイコニックなマリリンモンローの素材のコーディネイトを、また違ったスタイルで表現しています。


 ジャケットはメンズウエアでは定番中の定番、ネイビーのピンストライプの梳毛のウールです。大きめのピークドラペルやエレガントなビッグシルエット、襟裏にホワイトのフエルトを施し、敢えて襟を立てて見せるコーディネイトもセンスが良いですね。


 インナーニは薄手のコットンにプリントされた、ショッキングピンクのレオパードプリントのシャツ、まるでボクシングショーツのようなテロテロのショートパンツには、モノトーンの写真プリントでマリリンの姿が表現されています。


 アイディアは同じでも、落とし込むアイテムやコーディネイトによってまた別の表情を見せていますねぇぇぇ~。


 こちらのテロテロショーツ、、、、一目惚れして早速付けちゃいました!!!!



 フランスのクチュリエElsa Schiaparelli(エルザ・スキャパレリ)は、当時彼女自身が傾倒していた、シュールレアリズムやロシアン・アヴァンギャルド、キュビズム等、アートの世界をファッションに取入れた第一人者です。


 
後にイヴサンローランのモンドリアンルック等、フランスファッションの中にアートを取入れるというスタイルを確立させ、当時あまりにもアヴァンギャルド過ぎるそのスタイルは、型にはまらない価値観を求めていたアメリカの女性等に大変支持され、


 彼女の有名な作品に画家サルバドール・ダリとコラボしたコレクションがあります。被るのではなく履く帽子=靴帽子や、引き裂かれたプリントのドレス等、ダリが自身の絵画の中で描くようなシュールリアリズムの世界を表現したこのコレクションは、いまだに伝説的に語り継がれ、スキャパレリというメゾンにおいても重要なヒストリーでもあります。


 そんなスキャッパレリとダリの生み出した新しい時代の芸術的ファッションの香りを、このブランドではこんなにもスタイリッシュに解釈しています。クリムソンのスパンコールやビジューを用い立体的に施されたロブスターのモチーフが、今回のコレクションに華を添えていますよ。。。


 このロブスター君、一つ一つ手仕事により表現されているので、温かみがあって実に可愛らしいですねぇ。。。こちらのようなニットのワンポイントやスタジアムジャンパーのアクセントとして取入れられていて、アイコニックなアイテムが注目でしたねぇ。。。




 今回、マリリンモンローの嫋やかなプリントを生かすように、シルクやビスコース、半透明のコットンやメッシュ、優しいカシミア等、メンズウエアとしては繊細過ぎるようなファブリックがセンシュアルに使われています。

 
 この上なく軽いサマーウール等、あえて華奢な素材で仕立てるのは、キッチリとしたテーラリングのジャケットやコート等エターナルなメンズスタイルのアイテムで、その対比が作品にユニークな陰影を与えていましたね。。。シーズンレスで楽しめそうなのも魅力的でしたね。


 こちらのルレックスのパンツもインパクト大でございましたよぉぉぉ。。。。アメリカ的なキャッチーなムードを、ドリス・ヴァン・ノッテンが解釈するとこういうスタイルになるのですかね?サラリと取入れているのも流石でしたねぇ。。。。



 はい!ニットももちろん大注目です!!!!


 シルクスクリーンを使用して、写真そのままをプリントしている柔らかな布帛に対して、ニットではデジタルで数学的な製造行程にコンシャスした、グラフィカルでジオメトリックなアイテムがユニークでしたね。


 こちらのニットはどちらもマリリンのビューティフェイスでございますが、左は何処と無くアメリカのポップアートの旗手、Andy Warhol(アンディーウォーホル)が描いたマリリンのポートレートのように反復させていますねぇぇぇ。ちなみにウォーホルが使用したのはマリリンのこのポートレートではありませんが。。。。


 右側のニットにはフォトクラファーのErwin Blumenfeld(アーウィン・ブルーフィ-ルド)が撮り下ろした1950年1月号のVOGUEのカバーをイメージさせる、デフォルメされたマリリンの目と口が実に印象的で素敵なアイテムですねぇ。。。


 こちら、柔らかいカシミアを使用したニットでございます。。。。。はい、これも、付けちゃいました!!!!!



 

 今回SSシーズンにはピッタリのパームツリーのプリントやコロニアルテイストのアイテムも登場していて、エルヴィス・プレスリーが映画の中で演じた、ハワイや西海岸のムードを感じさせてくれましたね。


 エスニックと言えばドリス ヴァン ノッテンの代名詞と言っても過言ではないくらい、ほぼ毎シーズン登場しますが、今回もまた新しく個性的なスタイルで発表されていましたね。


 今季はテーマでもあるシュールリアリスティックな表現として、コントラストを楽しむようなグラフィカルなカッティングが注目でしたね。こちらは大きさの違うレオパードやペーズリーを巧みに組み合わせたシャツに、まるでライナーのように軽やかなストライプのショーツ、ペーズリーのバッグとかなりインパクトのあるコーディネイトですが、絶妙にカラートーンを抑え、スタイリッシュにまとめている所は流石です!!!!




 こちらもリゾート気分満載のセットアップです。


 ブルーとイエローのインパクトの強い対照色のカラーリングですが、ブルーはシックなネイビー、イエローはマスタードに転がす事でクールにまとめています。


 一見すると、先ほど御紹介したルックと同じくエスニックなムードでございますが、プリントをよ~くご覧下さい、、、、、。ガウンにはマリリンの、またはサルバドゥール・ダリをイメージさせるリップのモチーフ、シャツにはトリミングするようにマリリンの姿や、ボディーにはスキャパレリのシグネチャーでもあるロブスターまでプリントされています。。。。しかもガウンのライナーはマリリンの転写プリントでございます。。。


 リラックスしたリゾートスタイルの中に、今季のアイコンをたっぷりと鏤めたお得なルックでございますよぉぉぉぉ~www




 フリンジやスパンコールで飾られた、華やかなエルヴィス・プレスリーのステージ衣装をイメージさせるようなクリスタルのスタッズのディテールは、こちらのようなシックなチェスターコート等に落とし込まれ、リアルに楽しめるスタイリッシュなアイテムとして注目でしたね。


 ダークグレーのグレンチェックの軽やかなサマーウールを使用したコートは、絶妙にフレアーを入れたエレガントなシルエットに狭いゲージのダブルのフロント等ダンディーなテイストで仕立てられています。


 そしてそして、星屑を鏤めたようなクリスタルのスタッズ!!!!ベースが実にクラシカルなので以外と普通に着れちゃうのも素晴らしくて、是非、ロックスターのようにパワフルに着こなして頂きたいですねぇ~。。。www



 
 今季の手仕事によるエンブロイダリーはやはりアイコニックで、インパクト大に用いられていたのが印象的でした。ダリやスキャッパレリを彷彿させるロブスターやリップのモチーフ、クラシカルなのアメリカン タトゥーのパターンをイメージさせるような鳥やリボンのモチーフ等、遊び心も感じさせるディテールが注目でしたね。


 左は、今回誰もが大絶賛のスカジャン風のジップブルゾンです。こちらはベースにブラックのベルベットを使用したアイテムですが、コレクションではネイビーのギャバジンに赤のロブスターが飾られたアイテムや、ホワイトベースのアイテム等バリエーションも豊富でしたね。

 
 右はクラシカルなネイビーのピークドラペルのジャケットに、エンブレムを飾るようにミツバチのエンブロイダリーが1ポントで施されています。このくらいだったら普通に取り入れ易いのではないでしょうか???


 このさりげない感じのエンブロイダリーのディテールは、サックスのストライプのコットンのシャツの胸元に、1ポイントでリップのエンブロイダリーが施されたアイテム等も登場していましたね。



 マリリンの写真をベースにモノトーンで綴られて来たプリントの世界は、後半になるとゴールドをベースによりドラマティックに表現されます。


 こちらはテッカテカのサテンをベースにグランムールなマリリンの微笑が大胆に施されたジップブルゾンです。先ほどエンブロイダリーのアイテムでも御紹介しましたが、今季はこの種のジップブルゾンが特に注目で、ノスタルジックなアメリカンカルチャーのムードを感じさせ素敵でしたね。


 個人的にはノンウォッシュのブルーデニムにゴールドのコンバースなんかでコーディネイトして、アメリカン・グラフィティー的に楽しんでも素敵かと思われます。。。


 もちろん、ヘアはエルヴィスのようなリーゼントでお願いします!!!!!



 今回、印象的なプリントに使用されているのは様々なマリリンモンローの写真なんですが、皆様お馴染みのアイコニックな物から、『え?こんな写真初めて見た!』なんてスナップまでセレクトしていて実に楽しかったですね。


 しかも、面白いのが偶然写り込んでいたパパラッチの姿なんかもそのままプリントに取入れたりと、ドリス ヴァン ノッテンならではの一筋縄では行かないあしらい方が、世界中の天文学的に存在するマリリンモンローをテーマにしたアイテムの中でも、唯一無二のスペシャル感を放っていましたね。



 こちら、セピアトーンにマリリンの写真をプリントしたスーツになりますが、パターンに合わせてモチーフを拡大したりリポートさせたりと、プリントの時点で細かい作業を施し、さらにカッティングで複雑に組み合わせる事によってユニークなデザインに仕上げています。



 常識的に考えてかなり強烈なスーツでございますが、ノンシャランと上品に落とし込んでしまうのは、さすがのセンスの良さでしたねぇぇぇ~。。。。。






 今回のコレクションですが、サンウンドトラックに使用されていたのは世界的なスクラッチDJ,ミュージシャンのKid Koalaによるもので、実際のアイテムと同じように、マリリン・モンロー、ジョン・ライドン、エルヴィス・プレスリー、サルバドール・ダリ、the B-52’s の声をコラージュのようにスクラッチした実にユニークな物となっていましたよ。。。。




 シュールリアリズムとは、一見無関係な物同士が一度に存在する違和感や幻想性を追求する絵画なので、そこに描かれている石は、石以上に石に見えなければなりませんし、花は花以上に花でなければなりません。



 つまり画力のある画家で無ければ素晴らしい作品を生み出す事は出来ず、サルバドール・ダリやルネ・マグリットを始めとするこのスタイルの画家達は、総じて圧倒的なテクニックの上にこそこの主観的で不思議な世界を表現しているのです。



 今回、ファッションの世界にシュールレアリズムを取入れたドリス・ヴァン・ノッテンにおいても同じ事が言えるかも知れません。1991年PARIS MEN'S COLLECTIONでデビューして依頼、25年の歴史の中で自身の審美眼を追求し、これまで生み出して来た作品の時代や年齢、性別すらをも超越する独自のスタイルは、まさにファッションにおけるプロフェッショナルである彼だからこそ、ここまでハイレベルに昇華出来たのではないかと感じましたね。。。。




 一歩間違うともの凄く下品極まりないモチーフを、実にエレガントに料理しているのです。。。。





 そして、今回強く確信したのが、やはりドリス・ヴァン・ノッテンの目には世界は理路整然と、実に美しく成立して見えるんだなという感想です。。。。マリリン・モンローのポートレイトもダリの唇も、レオパードもピンストライプも、全て彼の倫理に基づいたフラットな姿で存在している事でしょう。。。





 ますます、彼の脳内を覗いてみたいと思わせてくれる程素晴らしかった、DRIES VAN NOTEN 2016 SS MEN'S COLLECITONでした。。。。。






 DRIES VAN NOTTEN 2015-16 AW Men's collectionの東京でのリポートはこちらからどうぞ。

 DRIES VAN NOTTEN 2015-16 AW Women's collectionの東京でのリポートはこちらからどうぞ。

 



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