妊娠初期症状のひとつとして

「頻尿」が挙げられます。

頻尿の程度には個人差があるのですが、

症状がひどい方だと

30分と経たずに尿意を感じたりします。

頻尿は寝ている間にも感じるので、

ときに睡眠の妨げになることもあり

寝不足を引き起こします。


今回はこの頻尿について

原因と対策を考えてみたいと思います。



1)頻尿って?

頻尿とはその名の通り、

「尿が近い」「尿の回数が多い」という症状を

頻尿といいます。 

一般的に、朝起きてから就寝までの排尿回数が

8回以上の場合を頻尿といいます。 

ただし1日の排尿回数はによって様々なので、

一概に1日に何回以上の排尿回数が

異常とはいいきれず、8回以下の排尿回数でも、

自分で「排尿回数が多い」と感じる場合には

頻尿といえます。




2)妊娠初期に起こる頻尿の要因

主に以下の3つの要因が考えられます。


要因1:子宮の増大に伴う膀胱の圧迫

子宮に密着するように

膀胱が位置していますので、

子宮が大きくなるにつれ膀胱を

圧迫してしまいます。

※画像はお借りしました


妊娠5週間目あたりは、

子宮の大きさはすでに妊娠前より

一回り大きくなると言われていますので、

妊娠前に比べると膀胱への圧は

大きくかかっていることになります。

そのため、膀胱の尿が貯まっていなくても

尿意を感じてしまいます。



要因2:黄体ホルモンによる筋肉の弛緩

妊娠すると様々なホルモンが

分泌されるようになりますが

そのなかでも特に、「黄体ホルモン」は

子宮や膀胱の筋肉を緩める作用を持つと

言われています。

それに伴い頻尿が起きやすくなるばかりか

尿もれの原因にもなります。



要因3:腎機能が活発になるため

妊娠することで血流がアップし、

腎臓の機能が活発になります。

腎機能が活発になると尿量が増えて

体外に排出させようとするので、

頻尿の原因のひとつになると言われています。




2)妊娠初期の頻尿はいつからいつまで?

個人差も大きいのですが、

一般的な傾向としては、

妊娠発覚と同時期に始まり、

妊娠中期(妊娠5ヶ月目)になると

症状がいったんおさまり、

子宮が増大してくる妊娠後期に

再び頻尿になるというパターンが多いようです。


しかし妊婦さんによっては、

妊娠初期に始まった頻尿が

妊娠後期までずっと続くからもありますし、

妊娠中とくに頻尿は感じなかったという

ラッキーな方もいらっしゃいます。




3)頻尿と膀胱炎の違いについて

頻尿に似ている症状として

「膀胱炎」が挙げられます。

頻尿は、ただおトイレが近いだけで

排尿時の痛みなどは伴いませんが

膀胱炎の場合は、排尿時に痛みを伴います。

また発熱を呈することもありますので

膀胱炎が疑われるそ場合は、

我慢せず病院に相談しましょう。




長くなりそうなので

記事を分けますね。


頻尿の対策は次の記事にまとめます。