言うまでもないが、ダイヤモンドバックテラピン(DBT)をショップから購入するのとブリーダーから直接購入するのとでは、メリットが異なる。後者のメリットとして大きいのは、販売個体の両親の情報が得られることであろう。さらに、熟練したブリーダーだと販売したベビーサイズの個体が、成長したらどんな感じの個体になるのか、予測がつくものである。私の場合も、オルナータDBT ZJ血統、PW血統、カロリナコンセントリックVL血統、そしてKZカロリナスーパーコンセントリック血統については、成長した姿を予測することができる。しかし、2021年に誕生した黒龍血統については、まだ自身の飼育数が2匹のみと少なく予測不能どころか、つい最近まで間違った認識さえ持っていた。自分で創造した血統は、自分で飼育してみないとブリーダー失格である。
黒龍血統2021年CB “ねずこ”
昨年までは、カロリナコンセントリックブルーフェイズ血統の「黒龍」は、2021年CB“ねずこ”のように、大抵の個体は背甲の地色が薄いので、成長に伴ってコンセントリック模様が浮き出してくるものと決めつけていました
ところが、昨年本血統から26匹誕生し、数ヶ月飼育していて気付いたのですが、黒龍血統からは、ねずこのように、どちらかというとオス親の“KT”似の成長に伴って背甲コンセントリック模様が浮き出してくるタイプと、下記の画像の個体のように、メス親“くろ”似の成長に伴って顔のラインが太く濃くなってくるタイプの2パターンに大別されることが分かりました。
黒龍血統2023年CB
どちらのタイプも人気が高く、海外からの問い合わせも来るようになりました
さて、長い間放置しておりましたが、8ヶ月ぶりに黒龍血統2021年CB“ねずこ”の成長記録です
ねずこ、現在、生後2年5ヶ月、甲長14.72 cmです。
少し成長スピード早いですが、問題なく順調に育っています。
頭部も大きく、甲羅にも厚みがあり、迫力が出てきましたね
流石、カロリナのメスです。
昨年末から無加温でメス親水槽で一緒に越冬中です。
スーパーテキサンのメス親“ドリー”と並ぶとまだ2回り小さいですね。
あと2年半、じっくり成長を楽しみたいと思います。
スーパーテキサン“ドリー”(左)、ねずこ(右)