ダイヤモンドガメに魅せられて Fascinating Diamondback Terrapins

ダイヤモンドガメに魅せられて Fascinating Diamondback Terrapins

アメリカ合衆国の汽水域に生息しているダイヤモンドバックテラピンの魅力を紹介します。

私も含め多くのダイヤモンドバックテラピン(DBT)のブリーダー達が、自身の創出した個体に、“スーパー”と冠して呼びたがる。

例えば、過去、何人ものDBTブリーダーが使ったネーミング“スーパーコンセントリック”とは、いったい何者なのであろうか?

 

コンセントリックとは、日本語で“同心の”という意味であり、背甲の甲板に2重、3重のリング模様が存在することに起因する。

そして、元来、コンセントリックは、アメリカブリーダーの手によって、亜種間交配により作られたDBTの1品種であるから、その個体が純血のカロリナ亜種であろうが、ノーザンDBTやマングローブDBTのような南部棲息個体群とのハイブリッドであろうが、良いことになる。

しかし、敢えて“カロリナコンセントリック”とネーミングしたら、カロリナ亜種でなければならない。さらに“カロリナスーパーコンセントリック”と言ったら、カロリナ亜種で、ノーマルコンセントリックを超越した存在でなければならない。

 

KZ(汽水屋 ZERO)カロリナスーパーコンセントリック”安易に付けた血統名ではない、それなりの勝算があって命名したが、期待はことのほか大きい。今、その真価が問われる。

 

KZカロリナスーパーコンセントリック オス親

 

さて、前回の続きです。

KZカロリナスーパーコンセントリック血統からマイコレ“トキワ”の成長記録です。

現在、生後1ヶ月、甲長3.6 cmです。

 

 

本血統の背甲の同心円模様は、歪んだサークルの個体がいたかと思うとほぼパーフェクトに近いコンセントリック模様の個体もおり、今季は個体差が大きかったです。

初産の年より2年目以降の方が、ベビーの質が良くなるので、来年以降期待ですね(^^)/

 

 

ところで、7月の本血統のファースト孵化以来、気になっていることがありました。

それは、本血統のベビー達の頭頂部の虫喰い模様が大柄で、南部棲息個体群と交配したコンセントリックと類似しているのです。

両親(雄:スーパーホワイト(上画像)、雌:ホワイト)はどこから見てもカロリナ亜種で間違いないのですが・・・??

 

そんな理由で、色々調べてみました。

結果、決定的だったのが2008年にUSブリーダーJames LeeStephen Chewが執筆、刊行した“Diamondback Terrapins”の本書中にある、カロリナ亜種の学術的な特徴付けと代表的な個体の写真(27ページ)でした。

 

下記個体、純血カロリナ亜種として紹介されています。

 

 

どうですか、頭頂部の虫喰い模様の変化、大柄模様ときたらトキワの比ではないでしょう。

さらに、四肢の模様が、カロリナ亜種に特徴的なドット、破線ではなく、これらが融合してライン化しています。

 

このような変異個体もカロリナ亜種として認められているので、単純に虫喰い模様の変化から、カロリナ亜種かどうか同定できないことが分かります。

それにしても、遅くとも2008年には、本国アメリカでこのクラスの個体が流通していたとは、驚きです。

 

さて、話をトキワに戻しましょう。

KZカロリナスーパーコンセントリック血統の顔の模様は、破線、シンプルなドット模様が多いです。

 

 

腹甲模様は、普通のカロリナコンセントリックの黒い四角模様が崩れ、変形した形をとる個体が多く、この変化は、頭頂部の虫喰い模様、四肢のドット模様の変化と関連性があります。

 

 

KZカロリナスーパーコンセントリック“トキワ”との生活が始まって1ヶ月、7年前、初めてカロリナコンセントリックを飼育した時の新鮮な気持ちが蘇り、久しぶりに、毎日ワクワクしながら飼育を楽しんでいます照れ