生きる歓び 事例① 子供の恋愛
K子さんの娘Y子(15歳)が、不良仲間の男子と恋愛関係になり、とても不安です。
その男子と何とか別れさせたいと、いろいろ努力しましたが、娘は言うことを聞かず会話も無くなり、時々外泊もするようになった。何とか彼から娘を取り戻したい。どうすればよいのか?という、ご相談でした。
K子さんの言い分
娘は、わがままを言わない、とても素直な子どもだった。
おけいこ事にも努力してきた。
彼ができてから、人が変わったように反抗的になった。
女の子だし、体のことも心配。
勉強もしなくなり、家に寄りつかない。
悪いことに巻き込まれるのではないか。
進学どころか、このまま非行に走ってしまい警察沙汰にならないか心配。
カウンセラーのほほんの対応
面接第一期; K子の不安な気持ち、心配事、娘Y子に対する想い、願いを傾聴・受容・理解する。家族に対するK子の想いを理解する。K子の家族観について理解する。
面接第二期;K子がY子や家族に対して、どんな努力してきたのか、またその効果はどうであったのか、傾聴・理解する。K子の思春期の思い出を振り返る。今後、K子が家族にできる可能な努力について、一緒に考え、できそうな努力から始め、その効果を確認する。Y子との関わり方の改善、Y子の担任と相談、家族の協力を得る。K子とY子との対話が始まる。(進路について)
面接第三期;K子の願い、夢を聴き、理解する。K子が家族の想い、願いに傾聴できるようになる。支配的態度から、援助的な態度に変わる。Y子高校進学を機に落ち着くようになる。Y子と面接(中学時代の振り返りとライフコースを描く、看護師になりたい。そのために準備を始める)。
K子、Y子の価値観、人生観の変容。⇒貢献と幸福の人生について、具体的な歩みが始まる。K子がカウンセリングを体験して学習したこと、その結果を確認して
K子さんの苦しみ悩みの始まりは、娘を非行から立ち直らせたいです。
表面的には、Y子をまともな人生に変えたいという願いです。
これは、K子のY子への強い愛情の現れです。ただ、K子の期待に反するY子の思考・情動・行動に困惑しています。
この困惑は、自分の想い通りにならないというK子の努力の仕方と結果への不安であり、Y子への憤りもあります。
それは、自分の人生の努力が、Y子の非行によって価値の無い物になるのではないかと言う恐れでもあります。不安は、自分の生き方や存在が否定されているという迷いになります。
K子の苦悩の中に、自分の愛いに、Y子は答えるべきだ、という想い込みがあります。
自分の愛と期待に叶う結果を求める気持ちが、一層苛立ち・不安を増幅します。
現象の変化に一喜一憂するのは、私たちの常ですが、自分の都合の良い結果に喜び、都合の悪い結果に苦悩する「心の習慣」が、さらに苦悩を創り出し続けます。
私、のほほんの援助法は、クライエントの苦悩を糸口に、価値観や人生観を内発的にステップアップしていただくように支持・援助することです。
苦悩を糸口にして、自己変革の学習をするという自己形成の習慣ができれば、苦悩や障害が、人生の励みになり、生きる歓びを創り出します。
生きる歓び、それは自己変革・自己成長の歓びではないでしょうか。
自分をよりよく変革できることは可能である。
その体験が、生きる歓びを増大する源になります。