2.導入フェーズ
前回の準備フェーズの②雰囲気づくりでご紹介したように、メンバーがオープンに話せるように、相互作用が促進されるようにするために、私は冒頭にガイダンス、オリエンテーションを行います。
準備してきた①デザイン、②雰囲気づくり、③環境づくりについて、概要の説明と期待できる効果、ルール、進行のしかた、ファシリテーターやコ・ファシリテーターの自己紹介をし、メンバーの同意を得てから進行します。
例えば、目的・目標・日程と進行内容等について概略を説明します。時間的余裕のある時には、BGM、アロマ、茶菓、生花なども説明することがあります。リラクゼーションのために、呼吸法から始まり、心身のほぐし、そして交流促進のゲームを行います。
それから、主題に集中するために、ゲームの後、目的・目標・課題を再確認し、5分ほどの瞑想を行うことが通例です。瞑想は、私のファシリテーションでは大切なスキルになります。
自主性・自発性を大切にしますので、瞑想後、しばし沈黙がありますが発言を待つことが、とても大切であると経験的に学んでいます。私がファシリテーターの時は、この時心の中で「参加できる感謝とメンバーの尊厳を思い起こし、貢献できますように、と祈念しています。
ファシリテーターが、主題にすぐ入るより、ゆっくりとスタートする方が、実は交流・相互作用が促進されるという認識があるからです。でも沈黙が5分以上になることはありません。
その時は、ファシリテーターとして、「今日は、どんな感じで参加されましたか?よければどなたか、今のお気持ちを聞かせてくれませんか?」と投げかけたりします。
ルールは、
自発性を尊重します。
発言は自由ですが、傾聴を心がけましょう。
意見発表の後に質問時間があります。理解を深めるために、なるべく簡潔に質問しましょう。
質問は、一つにしましょう。(複数の質問は控える、質問は何度でもできます)
評価や批判・非難は、しないようにしましょう。
意見発表者は、質問への応答は質問内容についてのみ簡潔にお願いします。
関連質問は、歓迎します。
意見発表⇒質問⇒意見発表⇒質問の繰り返しを大切にしましょう。
というのが、私がファシリテーションする時の基本的なルールになります。
導入フェーズでのファシリテーターのスキルには、
1.しばし傾聴に徹する。(沈黙しながら肯定的に観察する。導入段階で進行を促進しようとしない)
2.主題からズレた意見・質問ときにのみ、質問で修正する。
例:「今のご発言は、質問ですか?」
3.ソフトな質問にする(棘のある質問は禁句)
例:「○○さんが伝えたい点は、○○ということですか?」
4.質問を促す。
例;「ほかに、ご質問はありませんか?」
5.相互理解の上で大切な質問が漏れていると感じた時は、
例;「一つ質問がありますがよろしいでしょうか?○○については、どのようにお考えですか?」
6.まったく発言がない人には、
例;「○○さん、ご意見やご質問は、ありますか?」(催促にならないように、発言がないことも尊重する)
以上、私が導入フェーズで心がけていることです。
次回は、整理フェーズについて、述べさせていただきます。