コーチングの要点 スキル メタスキル③ | ロイヤル・リゾート那須高原にあるリトリート・センター☆彡

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引き続き、メタスキルです。

私のワーク(カウンセリング、コーチング、コンサルティング)に、大きな影響を与えたもう一人のトランスパーソナル心理学の泰斗にアーノルド・ミンデル(プロセス指向心理学の創始者)がいます。

そのパートナーであり、優れた臨床家でもあるエイミィ・ミンデルは、『メタスキル』を表題にした著者です。(邦訳コスモライブラリー刊、2001年、参照)

プロセス指向心理学が重視する 「メタスキル」 は、スキル(技法)の奥にあるものという意味であり、フィーリング・アティチュードfeeling attitudeと表現されます。

スキルを使う際の気持ちや態度 のことです。

私たちは、心理療法やコーチング、コンサルティングにおいて用いるスキルが、自分の気持ちや態度によって、異なった意味・結果をもたらすことを経験しています。

ここで言う、コーチングの際に、自分のマインドに注意する。どんなマインドが有効かという点については、前々回に述べましたね。私のマインド十ヶ条を思い出してみてください。

自分の気持ちや態度に気づきを向けることを重要視し、基本的な信念とか態度といったものを前提にして、テクニック、スキルが形成されていく、とプロセス指向心理学は考えます。


それはコーチの持ち味を「メタスキル」として、より積極的に活用していこうと私たちに呼びかけていのです。

このフィーリング・アティチュードのポイントは、コンパッションすなわち共感力です。アーノルド・ミンデルの著書に『後ろ向きの馬に乗る』(春秋社)という名著があります。

「誰が後ろ向きの馬になんか、乗るもんか?」という大方の常識、をひっくり返した表現です。


常識は、「理屈に合わない不思議な要素には従わない」ですが、


プロセスワーカーは、統合失調症や末期がんの方々の幻覚・幻聴・うめき、嗚咽に傾聴し理解しようと努めます。


そのような精神科医や心理臨床家は、日本に稀ですが、私たちは、クライエント、患者の夢や幻覚・幻聴・身体的違和感・不思議感を尊重しながら傾聴し、刻々と変化する表情や言動を注意深く観察します。


誰もが嫌う不条理な状況の中に、治癒の糸口を見出そうとするのです。

このメタスキルを彼らは、「不条理を愛する者」と表現しました。

エイミィは、次のように述懐します。

「錬金術師のように、私は自然を信ずる者であり、精神的な人間だ。これまでに私の出会った何百人もの自分を失うほどの極限状態の人々が、最もありえない、あるいは不条理な状況の中に、実に不思議な何かが隠されているということを教えてくれた。私は人間の本質は神性だと考える。何故なら、混乱の極みにあって、人は創造の種子を見出すから」(『メタスキル』p91

「つまらないものは、何もない」

経験豊富な卓越した臨床家や宗教家、哲学者、著名な創業者には、神聖な愛に満ち、穏やかな佇まいがあり、石ころを宝物に変えるマジシャンのようです。

常識から遊離して、生じる変化を有るがままに受容・観察し、混乱から「解」を発見し続けます。

このメタスキルは、事象を通して真実を掴み取る能力であり、存在の神聖さに目覚めたものだけが持つ能力であるとも言えるでしょう。


メタスキルは、無私の愛と信頼のなかで、醸成される。

そんな気づきになっています。