我が街ジェネラル・サントスはミンダナオ島南部の農業開発の起点となった肥沃な平野の南東端に位置し、海と山並みに囲まれた豊かな自然に恵まれています。
その自然の中に散りばめられた農漁業の営みとマリン・リゾート、滝、湖、山岳が、ジェンサンとSouth Cotabato州を象徴する風景です。
前編の(観光情報ートロピカル・フルーツと飲み物)に続き、(観光情報ー観光スポット・1)を次の通りまとめました。
まず、農漁業とマリン・リゾートを代表する観光スポットです。
1、General Santos Fish Port
2、Lemlunay Resort
3、Tupi Fruit Park
4、Eden's Flowers Farm
1、General Santos Fish Port
ジェンサンの南11km、Sarangani Bayに面した一画に敷地32haのGeneral Santos Fish Port Complexがある。
日本の資金援助を得て整備されたフィリピン第二の漁業港湾施設で、フィリピンのマグロ首都と称されるジェンサンの中核施設として年間20万トンのマグロ類が水揚げされている。
マグロ漁に使われるのは20トン程度のアウトリガー漁船と500トン程度の巾着網漁船で、主要な漁場は1,000ー1,500km離れたセレベス海である。
アウトリガー漁船は漁場に着くと小舟を下ろし、伝統的な一本釣り漁法でマグロを釣りあげる。
アウトリガー漁船
巾着網漁船
フィリピンの水産加工業の8割はジェンサンに立地しており、大型の缶詰工場が6施設あるため、水揚げのうち約9万トンは国内外から冷凍船で運ばれてくる。
敷地内には6棟の冷凍倉庫があり、1,800トンの保管能力がある。
冷凍船
水揚げされたマグロ類の80%は地元の水産加工業者に買われ、計量されると直ちに冷凍車に積み込まれてそれぞれの工場へ運ばれ、20%は刺身用として、EU、日本、米国などへ輸出されている。
主としてキハダマグロ、メバチマグロである。
冷凍車に積み込まれるマグロ
輸出されるマグロ
輸出用に箱詰めされたマグロ
キハダマグロ
週6日、早朝5時から夕方6時まで、マグロ首都から世界の食卓へセレベス海のマグロが送り出されている。
搬入・計量
2、Lemlunay Resort
ジェンサンの南南西32kmのSarangani Bay湾口にミンダナオ島南部では有数のダイビング・サイトLumlunay Resortがある。
付近の海域はKamanga Eco-Tourism Park and Sancturyに指定されている。
シュノーケリングとダイビングが可能で、ダイビングの料金(タンク、重り、ボート、ガイドを含む)は次の通りである。
初心者:P1,500(ダイビング・ギア、指導員を含む)
ライセンス所有者:P800
ライセンス所有者(3名のグループ):P600
夜間ダイビング(ライセンス所有者):P950
ダイビング・ギア:P550/日
数日間の日程で、ダイビングのライセンスを取る講習も実施されている。
この水域では10−20m沖合に出ると、Tinoto Wallと呼ばれる50m以上の急峻な崖が連なっており、ダイビングのベスト・スポットになっている。
ダイビングだけでなく、カヤック、セイリング・ボート、バナナ・ボートなども楽しめる。
写真はホームページより
その他の施設としてはレストラン、プール、東屋、会議室、イベント・ホール、宿泊用のコテージがあり、宿泊料金は1泊P3,500である。
レストランやプール・サイドからはSrangani Bayやセレベス海を一望できる。
レストラン:ホームページより
プール:ホームページより
コッテージ
3、Tupi Fruit Park
休火山Mt. Matutum(2,286m)の麓に位置するSouth Cotabato州Tupi郡は、South Cotabato州の果物と野菜と花のバスケットと呼ばれている。
一帯にはPolomolokを中心に広がるDole Philippinesの17,000ヘクタールのパイナップル・プランテーションがあり、様々なトロピカル・フルーツが栽培されている。
そして栽培されるだけでなく、ジェンサンの北西30kmのTupiの国道沿いには数キロメートルにわたってフルーツ店が並んでいる一帯がある。
その中でも、Tupi Fruit Parkの各店頭に溢れるフルーツの景観は圧巻である。
パイナップル、パッション フルーツ、バナナ、アボカド、マンゴー、マンゴスチン、ランソーネス、グアバ、ランブータン、ジャック フルーツ、サントール、ドリアンなど、あらゆる種類の果物が売られている。
Photo by doc4kids E.
また、ジェンサンからTupiに至る道路の両側には、パイナップル、ココナッツ、バナナなどのプランテーションの景観が連なり、北方には常にMt. Matutumが望める。
パイナップル・プランテーションとMt. Matutum:Photo by Nanardxph
4、Eden's Flowers Farm
South Cotabato州のTupi郡は切り花の栽培が盛んで、その殆どはフィリピンの人たちがこぞって墓参するAll Souls' Day前の10月末に満開となるよう植え付けられる。
Eden's Flowers Farmでは花を栽培するだけでなく、10月中旬ー11月中旬に一般公開して人気を集めている。
場所はKoronadalに向かう国道からMt. Matutumの麓に向けて数キロ入った丘の上で、ジェンサンからの距離は37kmである。
料金80ペソを払って入園すると、右手の丘の斜面に庭園が造られており、左手の小高い丘と正面は5ヘクタールの花畑になっている。
丘の上に向かって階段を歩いていくと、Malaysian Chrysanthemum(菊の一種)とラベンダーの香りが漂ってくる。
丘の上にある展望台からは白、ピンク、黄、橙、紫の見事な花の絨毯が見渡せる。
園内にはレストランがあり、毎日出荷される切り花を買うこともできる。
他の季節にはそれぞれの季節の花やイチゴ、野菜などが栽培され、7月のT'nalak Festivalには毎年、Farmの花の山車やオブジェが出品されている。
レストラン:ホームページより
販売されている切り花:ホームページより
州の祭りT'nalak Festival:ホームページより
ーーー(観光情報ー観光スポット・2)に続く