『傷が治って久々の任務だな』


確かアレンも一緒だったな…アイツとは初めてだ…

そんな事を思いながら、ミカエルは自室を出て、集合場所へと向かった。

僕と…アレンにラビ、ガブリエル…4人もエクソシストが行くなんて、アクマもイノセンスも確実なのか?(汗)

そう思って居ると、団服姿の赤毛が前の角から現れ、前を歩き始めた。一目でわかる…見間違える訳がない…。


『ラビ!』

「おう、ミカエル、おはようさぁ」

『おはよ。また一緒の任務だな』

「俺ら一緒が多いよなぁ~♪…相性ぴったりさ…?(笑)」

『んなの、たまたま空いてるのが一緒なだけだろ?…それに、お前より、ガブリエルとの任務の方が多いぜ…今回も一緒だしな』

「そんなつれないさぁ~」

『何へこんでんだよ、ホントの事だろ?(笑)』

「ふんだ、ミカエルなんて知らないさぁ」

『おいおい(汗)…てか…お前、ちゃんと室長のとこ寄って、大切な資料もらって来たんだろうなぁ?』

「ひどいさぁ~(泣)ちゃんともらって来たさぁ」

『ならいい』

「なんか、お前って任務の時になると、いつも以上に手厳しいさ(汗)」

『そうか?…やっぱ、ファインダーの苦労も知ってるからかな…?』

「あぁ、そいやぁお前、初め、ファインダーの勉強してたもんな」

『まぁな…一回だけだけど、ファインダーとして、任務にも行った事あるぜ…?』

「えっ!?…んなことしてたんさ?…それは初耳さ(汗)」

『あん時は、ラビも長期で他の任務に行ってたからな』

「なるほどなぁ…それで俺は知らなかったのかぁ…え?その任務でアクマは出なかったんさ!?(汗)」

『んな訳ないだろ?てか、出てなかったら苦労なんて、そう簡単にわかんねぇよ』

「確かにそうさぁ(汗)ちなみに…その時のエクソシストって誰だったんさ…?」

『ん?…神田…』

「あぁ~…なんかいろいろわかった気がするさぁ…(汗)」

『まぁ、そこはご想像におまかせするぜ(汗)』

そんなたわいのない会話をしながら、集合場所へと向かう。
幾分か行ったところで、不意にラビが呟いた。

「なぁ…ミカエル…?やっぱり、元帥の事、思い出せたらいいよな?」

『はぁ?またそれかよ!僕はしつこい奴は嫌いなんだ。お前、わかってんだからすんなよっ(怒)』

「わ、悪かったさぁ(汗)」

『まったく(怒)』

「でもさっ、思い出したくなったら言ってくれさ…俺は…いつでもサポートするさ♪」

こうして、記憶についての会話は、再び出る事はなかった。
そして、集合場所の地下水路の前には、既に、アレンとガブリエルの姿が。
この時、初めて資料を見た4人は大慌てする。なぜなら、列車の時刻が迫っていたからだ。
急いで、地下水路を抜け、駅へと向かう。そして、飛び乗り乗車は免れたが、出発ギリギリで列車に乗車したのであった。



「あ…今日の任務ってアレンと一緒だ…」


アイツとは初めてだな

ガブリエルは、そんな事を思いながら、自室を出て、集合場所へと向かった。

今回の任務って、4人なんだよなぁ…アレンとラビ、ミカエルか…エクソシストが4人って、すごいな(汗)
あっ、ファインダー入れて5人か(苦笑)

そんな事を思いながら歩いていると、後ろから…

「ガブリエル!」

「ん?…あぁ、アレンか…おはよ」

「おはようございます。今日は、よろしくお願いいたしますね(笑)」

「あぁ、よろしくな(笑)」

「一緒に任務とか、初めてですから、楽しみです(にこっ)」

「何が?」

「僕と同じ寄生型のガブリエルとミカエルの対アクマ武器です。実は、同じ寄生型って会った事なくて(苦笑)」

「なるほどな…でも、僕らの対アクマ武器は同じ翼(よく)型だから、どっち見ても同じだぞ?」

「そんな事をないですよ、きっと。それに、男性と女性では見え方が違います」

「お前なぁ(汗)」

「あっ、そういえば…ガブリエルとミカエルも記憶がないそうですが…本当ですか?」

「あぁ…ホントだよ…でも、別に戻らなくていい」

「え?記憶を取り戻したいとは、思もわないんですか?(汗)」

「無くなった記憶なんて興味ないんだ」

「そんな…興味ないなんて言わないでください…きっと、大切な思い出がありますよ」

「そんなのわかんないだろ!?」

「…確かに、辛い記憶もあるかもしれません…でも、すべてがそうとは限りませんよ?」

「そう、かもしれないけど…いいんだよ別に…生活に不自由してないんだから」

「そういうもんですか?(汗)」

「そういうもんなの」

そう、そういうもんなんだ…不自由なんてないんだから…

記憶喪失の多くは、喪失者の精神を不安定にしたり、まともな生活が出来なかったり、ということが多い。しかし、1年がたったにも関わらず、どちらの兆候もない。
…いや…実のところは、不安がないとは言い切れなかった。

なぜなら…


「ガブリエル?…どうかしましたか…?」

「…っ!?(汗)」

「ぼうっとして…話、聞いてましたか…?」

「あ…いや…なんでもない。なんの話だっけ?(苦笑)」

「まったく、ちゃんと聞いててくださいよ」

「悪い悪い(汗)」


こうして、会話をしながら、集合場所へと向かう。…記憶については、一切触れずに…。

そして、集合場所、地下水路の前に到着したが、他のメンバーはまだのようだ。

「確か、ラビが資料をもらって来るそうですよ」

「遅刻しないだろうなぁ」

「あぁ~少し、時間にルーズなところがありますからね(汗)」

「アイツのせいで、飛び乗り乗車とか、乗り過ごした事が、数えきれねぇぜ」

「あはは…(苦笑)」


ラビの悪口を含めた会話をしつつ、ふたりを待った。
ファインダーとは、目的地で合流する手筈となっている。


今、疲れたので、自室へ帰って居るところ。今日は、いろんな事がありすぎた。


そして、ラグエル・マグナス…彼と会ってから、胸がざわつく…。

彼と昔会った事が?…いや、知らない…彼も…あれ?…彼は"初めまして"とは言っていなかったような?(汗)

そんな考え事をしながら歩く。すると、曲がり角の影から現れた人物に気づかず、ぶつかった。そして、ドンッという音を立てて、お互いにしりもちをつく。

「「いたたた…」」
妙に、言葉がハモった。これだけで、誰だかわかる。
「「…お前か…」」
そう呟いたのも一緒だった。そして、お互い、自力で立つ。なんだか、気まずい雰囲気をかもし出した。どうやら、向こうにも落ち度があるらしい。
「「…ごめん」」
またハモった。お互い、キョトンとした顔で見つめ会う。
「「・・・・・・」」
ものの数秒のはずなのに、やたらに長く感じた。この沈黙を破ったのは、ふたりの笑い声。
実は、お互いに、仲がいいとは思っていないのに、なぜか、気を許すことが出来ていたのだ。
「ホントごめん、考え事してたんだ(苦笑)」

「僕もだよ、ごめんな(苦笑)」

「なんだ、そうだったのか、じゃぁおあいこだな」

「そうだな。あっ、そうそう、あの変人には会った?」

「あぁ…あの変人ね…さっき紹介されたよ」

変人で、話が通じてる時点で、ある意味すごい会話だ。ふたりでは、よくある…考えてる事が同じだから…。いつもはラビが突っ込んでくれるのだが、今は居ない為、そのまま話が進む。

あの変人、ホントに補佐人として大丈夫か?とか、科学班には変人が集まってくるとか、そんな話をしながら自室に向かう。
実は、同じ方向に、ふたりの自室はあるのだ。

それから、幾分かたった頃。

「…あの変人さ…昔、僕らと会った事ある…かな…?」

不意の質問に、数秒の沈黙。

「…どう、だろな…僕にもわからないんだ…アイツに会ってから胸がざわついて…」

「お前もなのか!?」

「てことは、お前も?(汗)」

「あぁ!…さっき、考え事してたって言ったよな?…あれ、ラグエルの事だ」

「僕もだ!僕もラグエルの事、考えてて」

「やっぱ、会った事あるのか!?」

「いや、まったく覚えがない(汗)」

「そうだよなぁ…僕も覚えがないんだ…やっぱ、無い記憶かな?」

「だとしても、なんでラグエルは言って来ないんだ?」

「だよなぁ…(汗)」

「やっぱ…」

「「…様子を見るしかないか…」」

またしてもハモる。ふたりは、プッと吹き出して笑った。そして…

「「まぁ、お互い、何か思い出したら報告って事で(笑)」」


お互い、自室に帰って行く。

同じ気持ちの者が居るのが…こんなにも心強い事を…この時、初めて知った。


そして、無くなった記憶にも、本の少しだけ、興味がわいた日だった。