「最近変わったことぉ?」


『あぁ、何かないか?』

「変わったってんなら、鳥の死骸がよく出てかなわんわ」

『そうか。じゃあ、幸せの鳥についてはどうだ?』

「幸せの鳥だぁ?お嬢ちゃん、探してんのかい?」

『まぁな』

お嬢ちゃん(怒)

「やめときなってっ」

『なんでだ?』

「あの鳥は、飛んでるだけで、どっかに止まるなんて見たこともねぇぜ」

『そうなのか…』

またか…止まってるとこだけでも見た奴はいないのかよ…

「あぁそうだ」

『なんだ?何か思い出したのか?』

「変わったって言いやぁ…ライルの奴が、急に別人になっちまったなぁ…」

『ライル?』

「あぁ、この街有数の商人さ。かなりの富を保持してるもんだから、豪邸に住んで、使用人まで雇ってやがる奴でな」

『そんな奴がなんで変わったんだ?』

「理由なんて知らねぇよ!3ヶ月前まで引き込もってたくせに、急に2ヶ月も家を留守にして旅行しやがって…そんで帰って来たかと思えば…別人みたいに陽気で不気味だったぜ」

『なるほどな…いろいろありがとな…もう行かないと』

「おう、わかったぜ。またなんでも聞いてくれよ、お嬢ちゃん♪」

一言余計だ(怒)

そんな事を思いながら、難いのいい男性から離れる。そして、他で聞き込みをしていたらしい、メンバーのところへ向かった。


「お疲れ様さ、お嬢ちゃん♪(笑)」

『…ラぁビ…?殴られたいのかなぁ?(黒笑)』

「わぁぁ!?じょ、冗談さぁ!(汗)笑顔で拳を鳴らすのやめてくれさっ、めっさ怖いさぁ~(泣)」

「お前の自業自得だろうが(ため息)」

「それにしても、ああいう方々にモテますね、ミカエルは」
ああいう方々とは、難いのいい男性の事だ。
「さっきので6人目ですよね?声をかけられるの(汗)」

「ミカエルは、見た目美少女だからなぁ~、あと、それでいて男前だから、またいいんさ、きっと♪(笑)」

『ラビ…いい加減にしろよな…(怒)』

「ヒィ(青ざめ)」

「まぁ、落ち着けよミカエル…やる事やってからやれ…」

「(結局、やられるんさ?(汗))」

『それもそうだな…えっと…やっぱ、どっかに止まって休むなんてしてないみたいだな、例の鳥は』

「疲れないんでしょうか?」

「イノセンスの力で疲れないのかもな」

『それとさ、気になるのはライルっていう商人だ』

「あぁ!俺もそいつが気になってたんさ。人格が変わりすぎて不気味らしいさぁ」

「まさか、アクマですか?」

「まだ決まった訳じゃないけど、怪しいさぁ」

「まだ、聞き込みが必要だな。鳥の方も、今日の目撃証言がなさすぎるしな」


トマに、商人ライルについて調べてもらう最中。他のメンバーはまた、聞き込みを始めた。

そうそう、言い忘れていたのだが、ラビの師であるブックマンは、別の重要案件の任務に行っている為、今回は不在である。



「お待ちしておりました」


そう言って、駅で出迎えたファインダーは、ミカエルのよく知る奴だった。
『トマ!やっぱ、お前だったのか!!資料見た時、そうじゃないかと思ってたんだっ(笑)』

「資料を拝見なさっただけで、おわかりになるなんて、相変わらず、優秀でございます」

『そんな事ないって!お前の書き方が、特徴あるんだ』

「そうでございますか?(苦笑)」
実は、前に言った通り、ミカエルはファインダーの勉強をしていた為、多くのファインダーと話、仲良くなっていた。

「トマ、お久しぶりですね(にこり)」

「俺は、先週ぶりさぁ(笑)」
アレンとラビは、トマと何度か任務に行った事がある。しかし、ガブリエルだけは、まだ面識がなかった。
「えっと…久々の再会をさえぎって悪いんだけど…紹介してくれないか?(汗)」

「ガブリエルは、トマとは初対面さ?」

「まぁな」

『そうだったのか。コイツはトマ、僕の知る限りでは、かなり優秀なファインダーのひとりだ』

「ミカエル殿、そのように誉めないでください(汗)」

『僕は思った事を言ってるだけだ(笑)…えっと…トマだから、知ってるだろうけど、コイツがガブリエルだ』

「よろしくな、トマ」

「こちらこそ、よろしくお願いいたします」

一通り挨拶を済ませた5人。とりあえず、パブへと移動し、詳しい情報を聞くことにした。

「では、説明にうつらせていただきます」

『あぁ、よろしく頼むぜ』

資料にも書かせていただきましたが、この街にある噂が広がりました。広まり始めたのは、ちょうど一年前あたりでございます。その噂というのは、体が七色に変わる鳥が幸せを運んでくるというものです。
通称、幸せの鳥と呼ばれております。
その鳥が、窓に止まり、鳴くところを見た者に奇跡が起こるそうです。調査によりますと、実際に幸せになった者がいるようでごさいます。この奇跡を起こす鳥が、イノセンスを所持している模様です。また、近くでアクマを目撃して以来、鳥の連続殺害が行われています。おそらく、アクマによるものだと思われます。

「情報は以上でございます」

「なぁ、その幸せになった奴とは会えたんさ?」

「いえ、残念ながらお会いする事は出来ませんでした」

「なんだか、すごい事になってませんか?(汗)…鳥の連続殺害だなんて…」

「確かになぁ」

『まぁ一先ず、その鳥を見つける事が先決だな』

「そうですね」

「なぁ、トマ?この写真を撮った時、捕まえられなかったのか?」

「はい…申し訳ございませんが…私だけではどうにもうまく行かず、逃げられてしまいました」

「仕方ないさぁ。相手は鳥だからな、空に逃げられたら、どうする事も出来ないさ♪…だから…空中にも行けるエクソシストを呼んだんだろ?(笑)」

「なるほどな」

『そうとわかれば、聞き込み開始だ!(笑)』


こうして、鳥捕獲へと向かうのであった…ちょっと違うか…保護だな。



『街の名前はフィガロ』



「かなり大きくて、にぎやかみたいさぁ」

「遺跡みたいのもあるみたいですね」

『ファインダーによれば、アクマの出現を確認済みたいだな』

「だからって、エクソシストが4人って多くないか?」

『イノセンスかもしれないヤツが、アクマに狙われてるらしい』

「あぁ…イノセンスの保護が出来ない状況なのか…」

『資料の最後にあるぜ…イノセンスかもしれないヤツの写真が…』

「…鳥がイノセンスを…?」

『詳細は、現地のファインダーから聞くみたいだな』

「だな」

「あ、あの…(汗)」

『なんだ?』

「この資料の説明って、確かラビがするはずですよね?…どうしてミカエルが…?(汗)」

『え?』

「アレン…よくぞ言ってくれたさぁ~…(泣)」

「ラビ!?」

「実は…ミカエルは資料をだいたい見ただけで、ほとんどの内容を理解できるんさぁ…ファインダーの勉強してたから、どこに重要な内容が書かれるのかも熟知してるから。だから…」

「だ、だから?(汗)」

「俺がコムイから聞いた話より、短くてわかりやすいんさぁ~…俺は聞き損さ…(泣)」

「室長の話、長いよな」

『うん』

「ようしゃないですね(汗)」

「ホントの事だ。僕は、任務の時、出来るだけミカエルと一緒の方が楽だぜ」

『僕もガブリエルとふたりの任務の方が楽だ』

「え?どうしてですか?」

「『説明がさっきの半分で済むから』」

「えっ!?(汗)」

「このくらいのふたりの以心伝心になんて、驚いてたら身が持たないさぁ(ため息)」

「そ、そうなんですか(汗)」


そんなこんなで、列車に揺られて、目的の街へと向かって行く。
そろそろ目的地か?というところでのこと。


「あの、せっかくですから、ふたりに聞いてみたい事があります」

『ん?なんだよ、アレン?』

「そのブローチなんですが、いつも付けてますよね?…しかも、同じデザインで…「あ、アレン!?(汗)…その話は…!」

『あぁ、これね。小さい頃から持ってるもんだ』

「右に同じ」

「えぇ!?(汗)」

『んだよ、うっさいなぁ』

「だって、俺ん時はぶん殴ったじゃんかぁ~!しかも、ふたり同時にさぁ(泣)」

「え?(汗)」

「なんでアレンは殴んないんさぁ!」

『あん時は、お前がしつこくてウザかったからだろ?』

「そうそう…毎日のように現れては、周りをうろちょろして…」

「そんだけの理由だったんさ!?」

『まぁな…来たばっかで、状況もよくわかんなかったし…』

「お互い、気が立ってたからな」

『あぁ』

「今のふたりからは想像もつきませんね(汗)」

「うぅ…アレンだけ、ズルいさぁ~!…初めの頃のふたりは怖かったんだからなぁ。すぐ睨んでくるし!!こんなに丸くなったのは、俺のおかげさっ」

「そうなんですか?」

『ラビのおかげかどうかは、わかんないけどな』

「みんな優しかったし」

『うん』

「ひどいさぁ(泣)」


「(ラビ…苦労したんですね…)」


そんな事を思うアレンであった。

その時、街に到着した。