ノルサランヘ~君を愛してる~

第9夜【武器の能力】


イギリス付近のナムピョンという街に到着した彼女達。ファインダーから詳しい話を聞いた。

『街を歩いてたんですか?…普通に?(汗)』

「はい。しかし、なぜか我々に気づくと逃げてしまうのです」

「だから、写真がぶれてたんさぁ」

『なんか…警戒されてるみたいだね…』

「不思議な話さぁ~、まだ、なんもしてねぇのに」

『でも、普通に街を歩いてるなら、見つけて説得すればいいんじゃない?』

「そうじゃな。では、手分けして探すぞ」

『はいっ』
こうして、ブックマンやファインダーと別れ、ラビと一緒に捜索を開始した。しばらく、街を歩いていると…
「サザーランドぉ~、どこに行っちゃったのぉ?サザーランドぉ~!」
誰かを探しているらしい少女を見つけた。それがあまりにも必死だったので…
『ねぇ!誰か探してるのぉ?』
彼女の声に、少女は振り向くのだが、何も言わなかった。もう一度、声をかけようとした時、少女は急に走り出す。彼女達が居る方ではなく反対方向に、逃げるかのように走っていた。
「なっ、逃げたさ(汗)…あきらかに、俺らのこと避けてたけど、なんか知ってんのかなぁ…」

『ラビ、私に掴まって』

「え?…こ、こうさ…?」
ラビは、訳もわからず、彼女の肩に片手を乗せる。
『そうじゃなくて、ちゃんと掴んで!…これ使って追いかけるんだから…!』
そう言って、対アクマ武器は取り出す。
「もしかして、あれするんさ?(汗)」

『わかったなら早くっ。ちゃんと掴まってないと怪我するんだからねっ!』
ラビがしっかり、彼女の肩を掴むのを確認してから…

イノセンス、発動!玉々(ギョクギョク)…メガ…!

藍色の玉の部分を持ち、彼女が念じると、柄の部分がすごい勢いで伸びた。ラビが使う伸(シン)と言う、柄のみを延ばす技に似ているが、彼女のは延びの速度が桁違いに速い。…音速…までは大袈裟だが、それに匹敵する速さだ。しかし、彼女のは距離が決まって居る。メガ・ギガ・テラが長くする三段階で、ミクロ・ナノ・ピコが短くする三段階の計六段階だ。けれど、テラは実際、何処まで行けるのかわからない…ピコも使わないから不明…。途中で止めることが出来るので、言うことに意味がなかったりするのだ。まぁ、基本的に似ているので、直進のみ有効。ちなみに、同じ三段階で玉の部分だけを巨大化することも出来る…前につける呪文が違うだけなのだ…。
えぇ、何が起きたのかわからないくらいに、素早く少女の隣に着く。ラビは既に体験済み&自分のもあるので、ばてたりはしなかった。大抵の人は、速すぎて気分を害する。さて、ラビは少女の首根っこを掴み…
「つっかまえた♪(笑)」

「きゃ!?」
少女は突然、現れたように見えた彼女達を、驚きと困惑の眼差しで見た。


えぇ…少々、時間はさかのぼり、サザーランドを探す少女…。

「サザーランドぉ~、どこに行っちゃったのぉ?サザーランドぉ~!」
何も言わずに居なくなっちゃうなんて、ひどいよぉ…サザーランド…

少女は、必死で探していた。そこに…
『ねぇ!誰か探してるのぉ?』
声のした方を見ると、黒い服を着た男女が立っていた。

あれは…黒い服、胸元にクロス…サザーランドが言ってた人達だ(汗)ど、どうしよ・・・・・逃げなきゃ!

そう思い、走り出す。絶対に捕まるもんかと思いながら、全力で走った。しかし、次の瞬間…
「つっかまえた♪(笑)」

「きゃ!?」
え?うそっ。あんなに離れてたのに、もうここに居るなんて…サザーランド…私、どうすればいいの?(汗)

捕まれた体勢のまま、途方に暮れた。


またしても時間はさかのぼる。こちらはうって代わって、物陰。

「サザーランドぉ~、どこに行っちゃったのぉ?サザーランドぉ~!」
少女の姿を、こっそりと見ている影。

ごめんなぁ、サーラ…でも、こうするしかお前を守るすべが俺にはないんや…ん?なんやあいつら。…あぁ!黒服にクロスや!!…はよ、逃げてや、サーラっ

そんな思いもむなしく、少女は捕まってしまう。
「きゃ!?」
サーラっ!?なんや今の!てか…どないしよ、ホンマに…(汗)俺のせいでサーラがっ。なんとかせなあかん…でも、出てきた意味がなくなってまう・・・・・いや!今はサーラや!!!

決意を固め、物陰から猛ダッシュ。そして…
「サーラを離せやボケがぁ!(怒)」
おもいっきりアッパーを食らわせた。
「ゲフッ」

『ラビ!?(びっくり)』
少女から意識を外した瞬間には、突然、現れた奴が少女を、ラビからかっさらう。
「っ~(汗)」

『大丈夫、ラビ?(汗)』

「な、なんとかなぁ(汗)…なんだったんさぁ?…今のは?」
顎をさするラビと一緒に、現れた影の正体を探す。すると…
「『クマのぬいぐるみ?(キョトン)』」

「サーラにひどいことしたら許さへんでぇ!」

「…サザーランド…」
か、関西弁(笑)

妙なところに笑いを堪える彼女だった。
「ぬいぐるみがしゃべってるさぁ!(びっくり)」

「ぬいぐるみがしゃべって何が悪いんやっ!(怒)」

「えっ、なんか…ごめんなさい…(汗)」

『ラビ、ちょっと違う気がする(汗)…それより、写真のぬいぐるみって…この子のことじゃない?』

「確かに似てるさぁ~(汗)ところで、お前、なんで俺らから逃げたんさ?」

「それは…(汗)」

「俺がゆったからや。黒服にクロスつけた奴らは、危険だから見つけたら逃げろってな」

『なんでそんなこと…私達は、民間人に危害を加えたりしないよ…?(汗)』

「そんなんわかったもんやないで。俺はいろんなとこ行ったさかい、お前らと同じ服着た奴らも仰山、見たんや…器物損壊や殺しまで…みんなそうやった。しまいには、俺まで殺そうとしたんやっ」

「あぁ~…なんか耳に痛いさぁ…(苦笑)でも、誤解もあるさ。俺らは"人は"殺してないさぁ。お前を殺そうとしたんじゃなくて、中のもんを出したかったんだろな…たぶん…てか、回収しそこねた奴かよ(汗)」

「どうゆうことや?」

「ん~…話せば長くなんだよなぁ…とりあえず、どっか、落ち着いて話せるところはないさ?」

「それなら、私の家がすぐ近くにあるよっ」

『じゃあ、そこで話そうか。…ブックマン達にも報せないと…。あっ、そういえばまだ、名前、言ってなかったよね?私、ソニョ・ハルリュ。こっちがラビ(笑)』

「俺はサザーランドや」

「私はサーラ・マルエラだよ」

「よろしくさぁ(にっ)」
そんなことを話していると…

「きゃぁぁぁー!!!!」

近くで悲鳴が上がった。そちらを見ると…
『えっ、アクマっ!?(汗)』

「やっぱ、現れたさぁ」

「なに?…あれ…?ねぇ、サザーランドっ」

「ありゃぁ…こいつらの仲間が破壊してた…(汗)」
二人はほぼ同時に、対アクマ武器を構えた。少女達を護るように立つ。アクマは数台、居るが、どれもレベル1だった。
「ソニョ、気をつけろよなっ!」

『わかってるよっ!』
それを合図にするかのように、二人は近づいてきたアクマを破壊し始めた。彼女が心配していたことは、それほど気にすることではないようである。それから基本的、ラビが離れた場所を、彼女が少女達の近くのアクマを破壊していた。初めてにしては、順調に見えた矢先、死角になっていたアクマが、少女達に血の弾丸を撃つ。彼女は音で振り返ったのだ。
『危ないっ!(汗)』
そう叫び、二人の元に走る彼女。
「きゃぁ!」

「サーラは俺が護ったるっ!!」
サザーランドはサーラの盾になるように立った。

クソッ、間に合って!

寸前のところで、彼女は、二人と血の弾丸の間に滑り込む。そして…
『玉満(ギョクマン)…ギガ…!』
藍色の玉を巨大化して防いだ。血の弾丸が止んだ隙を狙い、アクマを破壊した。それから…
『怪我はない!?』

「うん。お姉ちゃんのお陰で大丈夫だったよ(微笑)」

「こっちも大丈夫や、ソニョのねぇちゃん」

『よか…った…(微笑)』
微笑んだかと思いきや、その場に倒れ込む。残りのアクマを破壊し終えたラビが駆け寄った。
「ソニョ!」

「ソニョのねぇちゃん!?」

「お姉ちゃん!!!(汗)」


突然、倒れてしまった彼女。原因は、熱でした。彼女の身にいったい何が?いえ、これもまた、異常の一つなのでした。


第9夜 END

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第8夜【未来について】


ラビと朝食を食べ、今、初任務に行くべく司令室に来ていた。そこには、ラビと一緒に行くブックマンも居る。

『えぇ~と…つまり、ラビと一緒ってこと…?』

「そういうことになるね。…君にとっては、ほとんどが初めてだからね…気のおける人をと思ったんだ(微笑)」

『ありがとうございますっ』
やったぁ~♪ラビと一緒なら大丈夫な気がしてきたよ(笑)
「なっ、一緒だっただろ?(にっ)」

『うん(笑)』

「えぇと、場所はイギリスだよ。詳しいことは、現地のファインダーから聞いてね」

『…イギリスかぁ…』
一度は行ってみたい国だよねぇ。まさか、こんな形で行くことになろうとは…
「とりあえず、案内のファインダーを地下水路に待たせてるから。着替えて、直ぐにでも出発してね」
そんなこんなで一旦、司令室の前で別れ、団服に着替える。そして、地下水路の入口に集合した。
「あっ、そこに、ホントにつけてくれたんだ(にっ)」

『うん♪ラビの言った通り、ここにつけるのが一番いいんだぁ(にこり)』
ラビがくれた紐飾りを揺らして見せる彼女。互いに笑顔で船のある方へ向かった。そして、開けた地下水路に出る。
『わぁ…ホントに…地下に水路があるよ…すごぉい…』
彼女が足を止めて感心していると、船に乗り込んだラビが、声をかけた。
「ソニョ、行くぜ(にっ)」

『あっ、うん!』
こうして、黒の教団から初の外&任務に出る彼女。彼女の苦労は、これからだった。
地下水路を抜け、駅を目指す彼女達。どうやら、汽車の時間が迫っているようだ。間に合いそうにもないので、飛び乗り乗車することに。そして今回、飛び乗り乗車する場所は、塀の上だった。彼女は、その場所に来て驚く。ファインダーやブックマン、ラビは軽々と、目の前の塀に飛び乗ったのだ。しかし、彼女からすると到底無理な高さである。
『ちょっ、待って!私、この高さじゃ無理だよっ(汗)』
てか、どうやって鍛えたら出来るのよ!…あんたらオリンピック選手か!…それ以上の超人だよっ

塀の下で困惑する彼女。それを見たラビが…
「…しかたないさ…(苦笑)」
そう言って、彼女のところにおりてくる。そんな時…
「汽車が参りました!…早く乗らないと間に合いませんっ。…お急ぎください!!(汗)」

「・・・・・先にゆくぞっ、ラビ!」

「おう!」
ラビの返事を聞くか聞かないかのところで、二人は列車へと飛び乗ってしまった。
「んじゃ、俺らも行くさ」

『どうやって…』
彼女が、そう言いかけた次の瞬間、ラビは彼女を抱えて飛び、見事、塀の上に着地した。
『…っ!?(びっくり)』
す、すごい(汗)
「次の方が、衝撃が強いから、しっかり掴まってるさ」
そう言うと、彼女の返事を聞く前に、列車へと飛び乗る。それは最後尾だった。
「間一髪さぁ(汗)」

『ごめん…私のせいで…』

「んな、暗い顔すんなって(笑)…余裕のある予定、作んない方が悪いんさぁ。…お前のせいじゃないさ(にっ)」
そう言って、抱えていた彼女をおろす。
「さっ、ジジイ達んどこに行くさ」
ラビにさとされ、列車の上を慎重に歩いて、ブックマン達がいるところまで行く。そして、中に乗り込んだ。ファインダーの案内で、ブックマンの居る個室に案内される。先に乗り込んでいたブックマンのローズクロスで、既に個室が用意されていたのだ。
『ブックマン、すいません、待たせてしまって(汗)』

「うむ。無事に乗れたようで安心したわ」

「そこは、おいらの腕がいいからさぁ(笑)」

『腕って…足の間違いじゃぁ…(ボソッ)』

「まぁ、そんなことより、おぬしらも、この資料に目を通しておけ」
どうやら、ファインダーから資料を渡されていたようだ。既に読み終わっているところがまた、すごい。とりあえず、渡された資料に目を通した。
「資料によると、街の名前はナムピョンらしいさぁ」

『韓国語で夫って意味だぁ(笑)』

「あっ、確かに♪面白いさぁ~(笑)」

「まったく、おぬしらは緊張感の欠片もないわ」

『すいません(苦笑)』

「あはは…(苦笑)あっ、動くぬいぐるみだって!…ソニョ、ほらほらっ、ちょっとぶれてるけど、絶対クマさ(笑)」
ラビが見せてくれたのは、資料の一番後ろに挟まれた一枚の写真。ちょうど動いた瞬間なのか、残像のようになってしまっていた。しかし、ラビの言う通り、シルエットがクマのようである。
『ホントだぁ。クマのぬいぐるみかな?(笑)』

「…さっきのことはもうなしか…(ボソッ)」
ブックマンの呟きは、二人には聞こえなかった。
「これにイノセンスが入ってるとか、すごいさ」

『動くぬいぐるみなんて、女の子としては、手元に置いておきたいよ(笑)』

「おっ、なんか乙女チックなこと言ってるさぁ(ニヤニヤ)」

『うるさいなぁ。これでも、れっきとした乙女ですぅ(ムス)』

「…やれやれ…(ため息)」
そんなこんなで、任務の資料が見終わる。一段落すると、ブックマンが椅子から立ち上がった。そして…
「ソニョ、ちょいとよいかな?…外で話がしたい…」

『はい?』
急に、どうしたのかな?

不思議に思ったが、言われるがままに、個室を出て、人気のない通路まで行く。
「いろいろラビから聞いておるぞ。異世界から来たそうじゃな」

『はい。…自分でもよくわからないんですけど…(汗)』

「うむ。…して…おぬしに聞きたいのじゃが…もしや…今後、起こることを知っておるんじゃないか?」

『…っ!(汗)』
やっぱ、ブックマンは鋭い
「やはりな。ここが本の世界だと言っていたのが気になってなぁ」

『それだけで気づくなんて、さすがですね。確かに、すべてではありませんが、今後のことを知っています』

「やはりそうか…過去のことも知っているようだったからな…なら、何か教えてはくれぬか?」

『起きることをですか?』

「あぁそうじゃ。知らねば、回避できることも出来ぬからな。それに…疑っている訳ではないが…信じるに値するのか見極めたいのじゃ」

『もっともな、ご意見ですね。私がブックマンの立場だったら、同じことを言っていたと思います(苦笑)』
裏歴史を記録する彼らにとっては、私は予言者と代わりないだろうし
「すまぬな」

『いえ(苦笑)…えぇと、近いと言えば…あたら……っ!(汗)』
うっ…いき…がっ
『…あ…っ…がっ、う…(汗)』
く、くるし…

喉を押さえながら倒れる彼女。
「なんじゃっ、過呼吸かっ!?(汗)…ソニョ、慌てずゆっくり、深呼吸をするのじゃっ」
ブックマンに言われた通り、出来るだけゆっくり、呼吸をする。
「そうじゃ、ゆっくりとな…」
そこに、騒ぎを聞きつけたラビが、走ってきた。
「どうしたんさっ、パンダジジイ!…ソニョ!?(汗)」

「静かにせい、バカ弟子っ!…そう、ゆっくり吸うのじゃ…吐いて」
ラビを一喝したブックマンは、彼女の背中をさすりながら、呼吸のリズムを促す。そのかいあってか、彼女の様態は安定した。
「どうじゃ、ソニョ?」

『ありがとうございました、ブックマン。もう大丈夫みたいです(汗)』
なんだったんだろ?今の?…アレンの入団について言おうとしたら、見えない手に、首を掴まれたようで…(汗)
「ホントに大丈夫さぁ?(汗)」

『うん、大丈夫だよっ』
もしかしたら、また言おうとすると、あぁなるのかな?(汗)
「よかったさぁ(ほっ)」

「ソニョ、"あれ"について話せそうか?…無理なら、またにするが…」

『無理…みたいです…(苦笑)』

「・・・・?」


首をかしげるラビに、彼女はただ、苦笑いをするのだった。未来について話すことは、出来ないのだとさとる彼女。しかし、未来を変えたいという思いは、一層、強くなったのだった。さて、彼女の初任務はどんなことが起きるのか?楽しみなようで、どこか不安なのでした。


第8夜 END

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第7夜【赤い紐飾り】


ラビが任務から早く帰って来た。目の前にたつ彼はたぶん、報告とかはブックマンかファインダーに任せ、地下水路から真っ直ぐ彼女のところに来たと思われる。なぜなら、早く帰れたとしても、彼女が寝る前に来るなど無理に等しいからだ。

『ねぇラビ?…ここに来てて平気?…今日は休んで、明日また、来ればよかったんじゃない?』
きっと休みなしのはずだし…旅の疲れがあるはず…
「ん~…それもそうなんだけどさぁ…お前に会いたかったんさ(にっ)」

『え?/////』
急に、なに言って(汗)
「・・・・なんてな♪驚いたさ?(にんまり)」

『なっ!…バカウサギの分際で、私をからかったなぁ!!!(怒)』
こんにゃろぉー!
「おっとと…(汗)いきなり蹴ろうとするなんてひどいさぁ~」

『ふんっ、自分の胸に手を当てて、よく考えてみれば?(ムス)』
もう知らないんだからっ

そっぽを向いてしまう。
「わ、悪かったさぁ。そんな怒んなよ(苦笑)・・・・はい。ホントは、これを早く渡したくて来たんさ。お土産さぁ♪(笑)」
機嫌直すさぁっと言って、彼女の目の前に、赤い紐飾りをちらつかせる。紐で出来たホウキのような形をしていた。
『お土産?…私に…わざわざ?(キョトン)』
忙しかったはずなのに…
「お前の対アクマ武器につけたら、合いそうだと思ったんさ(笑)」
紐飾りを受け取りながら…
『…あ、ありがとう…(ボソッ)』
ラビからのプレゼントだぁ~////
「ん~?聞こえないさぁ~(ニヤニヤ)」

『むぅ…ありがとうっ!(ムス)』
もぉ~、年下だと思ってぇ

実は、ラビの1つ下だ。
「よろしい♪(にっ)…んじゃ、今日のところは、部屋に帰って休むさ。こんな時間に悪かったさぁ…おやすみさ♪(笑)」

『おやすみ(微笑)』
ラビを見送ってから、部屋に入る彼女。そして、ラビからもらった紐飾りを、胸に抱きしめた。

ラビが私の為に、休むことより、いち早く来て、これをプレゼントしてくれた…すごく…嬉しい。こんな些細なことで、一喜一憂する私って…やっぱり…キャラとしてじゃなくて、ラビのことが好きなんだ////…ラビの言った通り、対アクマ武器につけよっと(微笑)

右側にある対アクマ武器を取り出して、紐飾りを結んだ。そして、ちょっと揺らしてみる。
『ホントだ…』
鮮やかな赤が、すごく合う

そんな幸せな心持ちのまま、床についた。そして、次の日の朝がやってくる。彼女は、食堂へとやって来た。
『ジェリー、おはよう♪』

「あぁら、ソニョちゃん。おはよう♪今日も元気そうねぇ~(笑)」

『うん、元気だよぉ(笑)』

「今日は何を作って欲しいぃ?私、なんでも作っちゃうわよぉ~♪」

『えぇ~とねぇ…パエリアがいいなぁ~…』
ジェリーの料理は、ホントに、なんでも美味しいんだよなぁ(笑)
「いいわよぉ♪」
そう言って、一旦、中に引っ込むジェリー。早く出来ないかなぁと待っていると…
「あっ、ソニョ♪…おはようさぁ(笑)」
知っている声が話しかけた。
『ん?…ラビ!…おはよう(微笑)』
振り返るとやはり、ラビが私服でたっていた。
「朝食、一緒に食べようぜ(にっ)」

『うん(にっ)』

「あらあら、今日も二人は仲が良いわねぇ(にこり)」
中に引っ込んでいたはずのジェリーが、頬杖をしながら見ていた。
『えへへ…(照)』

「まぁ仲が良いのにこしたことはないわよねぇ♪…んで、ラビは何を作って欲しいのかしら?」

「そだなぁ…ソニョは何にしたんさ?」

『私はパエリアだよ』

「そんじゃ、俺もそれにするさぁ(笑)」

「わかったわぁ~♪」
再び中に引っ込むジェリー。不意に、ラビが首をかしげた。
「ところで、今日も仲良いって、どゆことさ?」

『あれ?まだラビは聞いてなかったんだ』

「ん?なんのことさ?(キョトン)」

『なんか噂になってるらしいよ、私達…仲良すぎるとか…付き合ってるんじゃないかってのもあるんだって(苦笑)』

「そうだったさ!?(びっくり)…なんか、申し訳ないさぁ…(汗)」

『なにが?(キョトン)』
どうしたんだろ?
「だって、そんな噂されたら、嫌だろ?…気になってる奴とかに知れたらさ(苦笑)」

『…そんな人…居ないもん』
私ばっかり喜んで、バカみたいだ…やっぱ、ラビは…
「ソニョ?(汗)」

『・・・・』
うつむいて、なにも言わない彼女。いいタイミングでジェリーが顔を出した。
「はぁ~い、ソニョちゃんの分、出来たわよぉ♪…ラビのはもうちょっと待ってねぇ」
出されたパエリアを持ち、小さくありがとうと言って、空いている場所へと行ってしまう彼女。先ほどと違う様子に…
「ラビっ、あんた!ソニョちゃんに、なに言ったのよ!?あんなに落ち込んでっ」

「そ、そんなこと言われても…(汗)」

「とにかく、早く謝んなさいよね!…乙女心は傷つきやすいんだからっ」

「…乙女心って…(汗)」
お前が言うんさ?と呟く。そこにすかさず…
「黙んなさい!…わかったらさっさと行くっ!…仲直りしないとあんたの分、作んないわよ!!」

「ひ、ひでぇ(泣)」
なんだかんだと言いつつも、彼女の元へ。
「ソニョ?…俺、なんか悪いこと言ったさ?(汗)」
それに対し、首を横に振る彼女。そして…
『ラビ…あなたは、ブックマンの後継者なんだから、私に干渉しすぎちゃいけないんじゃない…?』
私に優しくしないで…
「・・・・っ!(汗)…そう、かもな…(だけど俺は…もう…)」
報われない恋…かぁ…

そう、彼女は思い、またうつむいた。けれど…
「確かに、俺はブックマンの後継者さ。けど、お前のことは、例外さぁ。無視しようにも、出来ないくらい、お前は予想外さ(苦笑)」
だから、目が離せないんさぁと呟く。
『なにそれ……でも、ちょっとラッキーかなぁ(微笑)』
ラビが好きになってくれなくても、私はずっと、あなたを好きでいるからね
「ラッキーって(笑)(俺は始めっから、お前に干渉しすぎてるんさぁ…お前が知らないだけで…)」
お互いの心内は、わからぬまま、笑い合う二人。仲直りをした彼女の目に、見たことがある、黒のポニーテールが映った。
『あ…神田…』
髪サラサラだぁ…って、そこかい!(笑)
「ん?…ユぅ~ウ♪…お久ぁ~(笑)」
ラビが声をかけると、鬼の形相で振り返り…
「てめぇ…そんなに刻まれてぇのか?…バカウサギ(ギロリ)」
あぁ~いつもの光景を生で見てるよ、私!…やっぱ、迫力が違うっ!(笑)

なぜか喜んでいる彼女はさておき…
「ヒィ(青ざめ)」
顔をひきつらせるラビ。その隣で、自分を見ている彼女に気づく神田。
「ん?…お前、誰だ?」

『あっ、申し遅れました。私、ソニョ・ハルリュです(笑)神田と同じエクソシストだから、よろしくお願いいたします(にっ)』

「あぁ…コムイが言ってた奴か…エクソシストになって日の浅いヒヨッコらしいな。せいぜい、死なねぇよう、気をつけんだな」

『あはは…(苦笑)』
やっぱ、手厳しいなぁ(汗)
「…て、俺…名前言ってねぇのに、なんで知ってんだ?」
あ…ヤバッ(汗)
「お、俺が言ったんさ(汗)」
ナイスフォロー、ありがとう(汗)
「チッ、おしゃべりウサギが」

「あはは…(苦笑)」
グチグチ、文句を言っている神田を見て、ふと、あることを思い出し…
『あっ、ねぇ神田は、そ…「あぁ~、ソニョ?(汗)」

『ん?・・・・あっ!』
また、やっちゃった(汗)
「どうかしたか?」

『な、なんでもないです…気にしないで…(苦笑)』

「フンッ、用がねぇなら、俺は行くぞ」
そう言って、歩いて行った。残された二人は、苦笑いで、それを見送る。そして…
「…ソぉニョぉ~…!お前、なにしてるんさぁ~(ムス)」

『あ、あはは…(苦笑)』
ラビを怒らせてしまった(汗)
「まったく、他の奴には秘密にするって言ったのは、お前だろぉ?(ため息)」
そう、異世界から来たとか、みんなのことをなんでも知っていることは、秘密にすることにしていたのだ。なのに、神田の知っていることを、口走りかけていた。それをラビは指摘している。
『ごめん…(汗)』
本人に確認したくなっちゃうんだよなぁ(ため息)

そんなことを思いながら、ラビに叱られていると…
「あっ、いたいた…おぉ~い!ソニョ、ラビぃ!…飯食ったら司令室に来てくれぇ!任務だっ」

『え?』
私も?(汗)
「はいさぁ~」
返事を聞いたリーバー班長は行ってしまう。
『私が…任務…(ボソッ)』
大丈夫…かな…?(汗)
「ソニョ。あの口調から察するに…俺ら一緒かもな♪(にっ)」

『一緒?』
ラビと一緒なら…いいなぁ…


ラビと一緒かもしれない任務に、心踊らせる彼女。不安など、どこかに吹き飛んでしまった。早く朝食を済ませた二人は、司令室に向かう。この任務は、いろんなことが始まる前触れだった。また、彼女の想いは届くのか?彼女が任務に行った次の日の早朝、神田は【魔女の棲む村】へと行ったことを、彼女が知るのは、まだ先のことなのでした。


第7夜 END