ノルサランヘ~君を愛してる~

第7夜【赤い紐飾り】


ラビが任務から早く帰って来た。目の前にたつ彼はたぶん、報告とかはブックマンかファインダーに任せ、地下水路から真っ直ぐ彼女のところに来たと思われる。なぜなら、早く帰れたとしても、彼女が寝る前に来るなど無理に等しいからだ。

『ねぇラビ?…ここに来てて平気?…今日は休んで、明日また、来ればよかったんじゃない?』
きっと休みなしのはずだし…旅の疲れがあるはず…
「ん~…それもそうなんだけどさぁ…お前に会いたかったんさ(にっ)」

『え?/////』
急に、なに言って(汗)
「・・・・なんてな♪驚いたさ?(にんまり)」

『なっ!…バカウサギの分際で、私をからかったなぁ!!!(怒)』
こんにゃろぉー!
「おっとと…(汗)いきなり蹴ろうとするなんてひどいさぁ~」

『ふんっ、自分の胸に手を当てて、よく考えてみれば?(ムス)』
もう知らないんだからっ

そっぽを向いてしまう。
「わ、悪かったさぁ。そんな怒んなよ(苦笑)・・・・はい。ホントは、これを早く渡したくて来たんさ。お土産さぁ♪(笑)」
機嫌直すさぁっと言って、彼女の目の前に、赤い紐飾りをちらつかせる。紐で出来たホウキのような形をしていた。
『お土産?…私に…わざわざ?(キョトン)』
忙しかったはずなのに…
「お前の対アクマ武器につけたら、合いそうだと思ったんさ(笑)」
紐飾りを受け取りながら…
『…あ、ありがとう…(ボソッ)』
ラビからのプレゼントだぁ~////
「ん~?聞こえないさぁ~(ニヤニヤ)」

『むぅ…ありがとうっ!(ムス)』
もぉ~、年下だと思ってぇ

実は、ラビの1つ下だ。
「よろしい♪(にっ)…んじゃ、今日のところは、部屋に帰って休むさ。こんな時間に悪かったさぁ…おやすみさ♪(笑)」

『おやすみ(微笑)』
ラビを見送ってから、部屋に入る彼女。そして、ラビからもらった紐飾りを、胸に抱きしめた。

ラビが私の為に、休むことより、いち早く来て、これをプレゼントしてくれた…すごく…嬉しい。こんな些細なことで、一喜一憂する私って…やっぱり…キャラとしてじゃなくて、ラビのことが好きなんだ////…ラビの言った通り、対アクマ武器につけよっと(微笑)

右側にある対アクマ武器を取り出して、紐飾りを結んだ。そして、ちょっと揺らしてみる。
『ホントだ…』
鮮やかな赤が、すごく合う

そんな幸せな心持ちのまま、床についた。そして、次の日の朝がやってくる。彼女は、食堂へとやって来た。
『ジェリー、おはよう♪』

「あぁら、ソニョちゃん。おはよう♪今日も元気そうねぇ~(笑)」

『うん、元気だよぉ(笑)』

「今日は何を作って欲しいぃ?私、なんでも作っちゃうわよぉ~♪」

『えぇ~とねぇ…パエリアがいいなぁ~…』
ジェリーの料理は、ホントに、なんでも美味しいんだよなぁ(笑)
「いいわよぉ♪」
そう言って、一旦、中に引っ込むジェリー。早く出来ないかなぁと待っていると…
「あっ、ソニョ♪…おはようさぁ(笑)」
知っている声が話しかけた。
『ん?…ラビ!…おはよう(微笑)』
振り返るとやはり、ラビが私服でたっていた。
「朝食、一緒に食べようぜ(にっ)」

『うん(にっ)』

「あらあら、今日も二人は仲が良いわねぇ(にこり)」
中に引っ込んでいたはずのジェリーが、頬杖をしながら見ていた。
『えへへ…(照)』

「まぁ仲が良いのにこしたことはないわよねぇ♪…んで、ラビは何を作って欲しいのかしら?」

「そだなぁ…ソニョは何にしたんさ?」

『私はパエリアだよ』

「そんじゃ、俺もそれにするさぁ(笑)」

「わかったわぁ~♪」
再び中に引っ込むジェリー。不意に、ラビが首をかしげた。
「ところで、今日も仲良いって、どゆことさ?」

『あれ?まだラビは聞いてなかったんだ』

「ん?なんのことさ?(キョトン)」

『なんか噂になってるらしいよ、私達…仲良すぎるとか…付き合ってるんじゃないかってのもあるんだって(苦笑)』

「そうだったさ!?(びっくり)…なんか、申し訳ないさぁ…(汗)」

『なにが?(キョトン)』
どうしたんだろ?
「だって、そんな噂されたら、嫌だろ?…気になってる奴とかに知れたらさ(苦笑)」

『…そんな人…居ないもん』
私ばっかり喜んで、バカみたいだ…やっぱ、ラビは…
「ソニョ?(汗)」

『・・・・』
うつむいて、なにも言わない彼女。いいタイミングでジェリーが顔を出した。
「はぁ~い、ソニョちゃんの分、出来たわよぉ♪…ラビのはもうちょっと待ってねぇ」
出されたパエリアを持ち、小さくありがとうと言って、空いている場所へと行ってしまう彼女。先ほどと違う様子に…
「ラビっ、あんた!ソニョちゃんに、なに言ったのよ!?あんなに落ち込んでっ」

「そ、そんなこと言われても…(汗)」

「とにかく、早く謝んなさいよね!…乙女心は傷つきやすいんだからっ」

「…乙女心って…(汗)」
お前が言うんさ?と呟く。そこにすかさず…
「黙んなさい!…わかったらさっさと行くっ!…仲直りしないとあんたの分、作んないわよ!!」

「ひ、ひでぇ(泣)」
なんだかんだと言いつつも、彼女の元へ。
「ソニョ?…俺、なんか悪いこと言ったさ?(汗)」
それに対し、首を横に振る彼女。そして…
『ラビ…あなたは、ブックマンの後継者なんだから、私に干渉しすぎちゃいけないんじゃない…?』
私に優しくしないで…
「・・・・っ!(汗)…そう、かもな…(だけど俺は…もう…)」
報われない恋…かぁ…

そう、彼女は思い、またうつむいた。けれど…
「確かに、俺はブックマンの後継者さ。けど、お前のことは、例外さぁ。無視しようにも、出来ないくらい、お前は予想外さ(苦笑)」
だから、目が離せないんさぁと呟く。
『なにそれ……でも、ちょっとラッキーかなぁ(微笑)』
ラビが好きになってくれなくても、私はずっと、あなたを好きでいるからね
「ラッキーって(笑)(俺は始めっから、お前に干渉しすぎてるんさぁ…お前が知らないだけで…)」
お互いの心内は、わからぬまま、笑い合う二人。仲直りをした彼女の目に、見たことがある、黒のポニーテールが映った。
『あ…神田…』
髪サラサラだぁ…って、そこかい!(笑)
「ん?…ユぅ~ウ♪…お久ぁ~(笑)」
ラビが声をかけると、鬼の形相で振り返り…
「てめぇ…そんなに刻まれてぇのか?…バカウサギ(ギロリ)」
あぁ~いつもの光景を生で見てるよ、私!…やっぱ、迫力が違うっ!(笑)

なぜか喜んでいる彼女はさておき…
「ヒィ(青ざめ)」
顔をひきつらせるラビ。その隣で、自分を見ている彼女に気づく神田。
「ん?…お前、誰だ?」

『あっ、申し遅れました。私、ソニョ・ハルリュです(笑)神田と同じエクソシストだから、よろしくお願いいたします(にっ)』

「あぁ…コムイが言ってた奴か…エクソシストになって日の浅いヒヨッコらしいな。せいぜい、死なねぇよう、気をつけんだな」

『あはは…(苦笑)』
やっぱ、手厳しいなぁ(汗)
「…て、俺…名前言ってねぇのに、なんで知ってんだ?」
あ…ヤバッ(汗)
「お、俺が言ったんさ(汗)」
ナイスフォロー、ありがとう(汗)
「チッ、おしゃべりウサギが」

「あはは…(苦笑)」
グチグチ、文句を言っている神田を見て、ふと、あることを思い出し…
『あっ、ねぇ神田は、そ…「あぁ~、ソニョ?(汗)」

『ん?・・・・あっ!』
また、やっちゃった(汗)
「どうかしたか?」

『な、なんでもないです…気にしないで…(苦笑)』

「フンッ、用がねぇなら、俺は行くぞ」
そう言って、歩いて行った。残された二人は、苦笑いで、それを見送る。そして…
「…ソぉニョぉ~…!お前、なにしてるんさぁ~(ムス)」

『あ、あはは…(苦笑)』
ラビを怒らせてしまった(汗)
「まったく、他の奴には秘密にするって言ったのは、お前だろぉ?(ため息)」
そう、異世界から来たとか、みんなのことをなんでも知っていることは、秘密にすることにしていたのだ。なのに、神田の知っていることを、口走りかけていた。それをラビは指摘している。
『ごめん…(汗)』
本人に確認したくなっちゃうんだよなぁ(ため息)

そんなことを思いながら、ラビに叱られていると…
「あっ、いたいた…おぉ~い!ソニョ、ラビぃ!…飯食ったら司令室に来てくれぇ!任務だっ」

『え?』
私も?(汗)
「はいさぁ~」
返事を聞いたリーバー班長は行ってしまう。
『私が…任務…(ボソッ)』
大丈夫…かな…?(汗)
「ソニョ。あの口調から察するに…俺ら一緒かもな♪(にっ)」

『一緒?』
ラビと一緒なら…いいなぁ…


ラビと一緒かもしれない任務に、心踊らせる彼女。不安など、どこかに吹き飛んでしまった。早く朝食を済ませた二人は、司令室に向かう。この任務は、いろんなことが始まる前触れだった。また、彼女の想いは届くのか?彼女が任務に行った次の日の早朝、神田は【魔女の棲む村】へと行ったことを、彼女が知るのは、まだ先のことなのでした。


第7夜 END