ノルサランヘ~君を愛してる~

第9夜【武器の能力】


イギリス付近のナムピョンという街に到着した彼女達。ファインダーから詳しい話を聞いた。

『街を歩いてたんですか?…普通に?(汗)』

「はい。しかし、なぜか我々に気づくと逃げてしまうのです」

「だから、写真がぶれてたんさぁ」

『なんか…警戒されてるみたいだね…』

「不思議な話さぁ~、まだ、なんもしてねぇのに」

『でも、普通に街を歩いてるなら、見つけて説得すればいいんじゃない?』

「そうじゃな。では、手分けして探すぞ」

『はいっ』
こうして、ブックマンやファインダーと別れ、ラビと一緒に捜索を開始した。しばらく、街を歩いていると…
「サザーランドぉ~、どこに行っちゃったのぉ?サザーランドぉ~!」
誰かを探しているらしい少女を見つけた。それがあまりにも必死だったので…
『ねぇ!誰か探してるのぉ?』
彼女の声に、少女は振り向くのだが、何も言わなかった。もう一度、声をかけようとした時、少女は急に走り出す。彼女達が居る方ではなく反対方向に、逃げるかのように走っていた。
「なっ、逃げたさ(汗)…あきらかに、俺らのこと避けてたけど、なんか知ってんのかなぁ…」

『ラビ、私に掴まって』

「え?…こ、こうさ…?」
ラビは、訳もわからず、彼女の肩に片手を乗せる。
『そうじゃなくて、ちゃんと掴んで!…これ使って追いかけるんだから…!』
そう言って、対アクマ武器は取り出す。
「もしかして、あれするんさ?(汗)」

『わかったなら早くっ。ちゃんと掴まってないと怪我するんだからねっ!』
ラビがしっかり、彼女の肩を掴むのを確認してから…

イノセンス、発動!玉々(ギョクギョク)…メガ…!

藍色の玉の部分を持ち、彼女が念じると、柄の部分がすごい勢いで伸びた。ラビが使う伸(シン)と言う、柄のみを延ばす技に似ているが、彼女のは延びの速度が桁違いに速い。…音速…までは大袈裟だが、それに匹敵する速さだ。しかし、彼女のは距離が決まって居る。メガ・ギガ・テラが長くする三段階で、ミクロ・ナノ・ピコが短くする三段階の計六段階だ。けれど、テラは実際、何処まで行けるのかわからない…ピコも使わないから不明…。途中で止めることが出来るので、言うことに意味がなかったりするのだ。まぁ、基本的に似ているので、直進のみ有効。ちなみに、同じ三段階で玉の部分だけを巨大化することも出来る…前につける呪文が違うだけなのだ…。
えぇ、何が起きたのかわからないくらいに、素早く少女の隣に着く。ラビは既に体験済み&自分のもあるので、ばてたりはしなかった。大抵の人は、速すぎて気分を害する。さて、ラビは少女の首根っこを掴み…
「つっかまえた♪(笑)」

「きゃ!?」
少女は突然、現れたように見えた彼女達を、驚きと困惑の眼差しで見た。


えぇ…少々、時間はさかのぼり、サザーランドを探す少女…。

「サザーランドぉ~、どこに行っちゃったのぉ?サザーランドぉ~!」
何も言わずに居なくなっちゃうなんて、ひどいよぉ…サザーランド…

少女は、必死で探していた。そこに…
『ねぇ!誰か探してるのぉ?』
声のした方を見ると、黒い服を着た男女が立っていた。

あれは…黒い服、胸元にクロス…サザーランドが言ってた人達だ(汗)ど、どうしよ・・・・・逃げなきゃ!

そう思い、走り出す。絶対に捕まるもんかと思いながら、全力で走った。しかし、次の瞬間…
「つっかまえた♪(笑)」

「きゃ!?」
え?うそっ。あんなに離れてたのに、もうここに居るなんて…サザーランド…私、どうすればいいの?(汗)

捕まれた体勢のまま、途方に暮れた。


またしても時間はさかのぼる。こちらはうって代わって、物陰。

「サザーランドぉ~、どこに行っちゃったのぉ?サザーランドぉ~!」
少女の姿を、こっそりと見ている影。

ごめんなぁ、サーラ…でも、こうするしかお前を守るすべが俺にはないんや…ん?なんやあいつら。…あぁ!黒服にクロスや!!…はよ、逃げてや、サーラっ

そんな思いもむなしく、少女は捕まってしまう。
「きゃ!?」
サーラっ!?なんや今の!てか…どないしよ、ホンマに…(汗)俺のせいでサーラがっ。なんとかせなあかん…でも、出てきた意味がなくなってまう・・・・・いや!今はサーラや!!!

決意を固め、物陰から猛ダッシュ。そして…
「サーラを離せやボケがぁ!(怒)」
おもいっきりアッパーを食らわせた。
「ゲフッ」

『ラビ!?(びっくり)』
少女から意識を外した瞬間には、突然、現れた奴が少女を、ラビからかっさらう。
「っ~(汗)」

『大丈夫、ラビ?(汗)』

「な、なんとかなぁ(汗)…なんだったんさぁ?…今のは?」
顎をさするラビと一緒に、現れた影の正体を探す。すると…
「『クマのぬいぐるみ?(キョトン)』」

「サーラにひどいことしたら許さへんでぇ!」

「…サザーランド…」
か、関西弁(笑)

妙なところに笑いを堪える彼女だった。
「ぬいぐるみがしゃべってるさぁ!(びっくり)」

「ぬいぐるみがしゃべって何が悪いんやっ!(怒)」

「えっ、なんか…ごめんなさい…(汗)」

『ラビ、ちょっと違う気がする(汗)…それより、写真のぬいぐるみって…この子のことじゃない?』

「確かに似てるさぁ~(汗)ところで、お前、なんで俺らから逃げたんさ?」

「それは…(汗)」

「俺がゆったからや。黒服にクロスつけた奴らは、危険だから見つけたら逃げろってな」

『なんでそんなこと…私達は、民間人に危害を加えたりしないよ…?(汗)』

「そんなんわかったもんやないで。俺はいろんなとこ行ったさかい、お前らと同じ服着た奴らも仰山、見たんや…器物損壊や殺しまで…みんなそうやった。しまいには、俺まで殺そうとしたんやっ」

「あぁ~…なんか耳に痛いさぁ…(苦笑)でも、誤解もあるさ。俺らは"人は"殺してないさぁ。お前を殺そうとしたんじゃなくて、中のもんを出したかったんだろな…たぶん…てか、回収しそこねた奴かよ(汗)」

「どうゆうことや?」

「ん~…話せば長くなんだよなぁ…とりあえず、どっか、落ち着いて話せるところはないさ?」

「それなら、私の家がすぐ近くにあるよっ」

『じゃあ、そこで話そうか。…ブックマン達にも報せないと…。あっ、そういえばまだ、名前、言ってなかったよね?私、ソニョ・ハルリュ。こっちがラビ(笑)』

「俺はサザーランドや」

「私はサーラ・マルエラだよ」

「よろしくさぁ(にっ)」
そんなことを話していると…

「きゃぁぁぁー!!!!」

近くで悲鳴が上がった。そちらを見ると…
『えっ、アクマっ!?(汗)』

「やっぱ、現れたさぁ」

「なに?…あれ…?ねぇ、サザーランドっ」

「ありゃぁ…こいつらの仲間が破壊してた…(汗)」
二人はほぼ同時に、対アクマ武器を構えた。少女達を護るように立つ。アクマは数台、居るが、どれもレベル1だった。
「ソニョ、気をつけろよなっ!」

『わかってるよっ!』
それを合図にするかのように、二人は近づいてきたアクマを破壊し始めた。彼女が心配していたことは、それほど気にすることではないようである。それから基本的、ラビが離れた場所を、彼女が少女達の近くのアクマを破壊していた。初めてにしては、順調に見えた矢先、死角になっていたアクマが、少女達に血の弾丸を撃つ。彼女は音で振り返ったのだ。
『危ないっ!(汗)』
そう叫び、二人の元に走る彼女。
「きゃぁ!」

「サーラは俺が護ったるっ!!」
サザーランドはサーラの盾になるように立った。

クソッ、間に合って!

寸前のところで、彼女は、二人と血の弾丸の間に滑り込む。そして…
『玉満(ギョクマン)…ギガ…!』
藍色の玉を巨大化して防いだ。血の弾丸が止んだ隙を狙い、アクマを破壊した。それから…
『怪我はない!?』

「うん。お姉ちゃんのお陰で大丈夫だったよ(微笑)」

「こっちも大丈夫や、ソニョのねぇちゃん」

『よか…った…(微笑)』
微笑んだかと思いきや、その場に倒れ込む。残りのアクマを破壊し終えたラビが駆け寄った。
「ソニョ!」

「ソニョのねぇちゃん!?」

「お姉ちゃん!!!(汗)」


突然、倒れてしまった彼女。原因は、熱でした。彼女の身にいったい何が?いえ、これもまた、異常の一つなのでした。


第9夜 END