バタバタしておりまして間が空いてしまいましたが、
乃木坂46の東京ドームライブで感じた事を引き続き書いていきます。

今回は、運営について。
東京ドームライブ初日に観客の頭上を飛ばしていたカメラが落下するという事故が起きましたが、運営の「公式サイトで数行の謝罪文を出すだけ」という対応は良くなかったと思うことは既に書きました。

ただ、良し悪しを抜きにして思うのは、昔なら違った対応を取ったんじゃないかなぁ、ということです。

結成から6年。これまで乃木坂46は不祥事が無かった訳ではありません。
不祥事というと、ファンは2014年にあった、人気メンバーの不倫路上キスの件を思い出しますが、
他にも加入前のキス写真流出や未成年飲酒、お泊りデートなどなど…。

で、調べてみると、2014年までは運営はきちんと対応している事が分かります。
運営は、加入前の恋愛は不問としながら、加入前と思われるキス写真が流出したメンバーを謹慎処分にしていますし、飲酒→解雇、お泊りデート→卒業扱いだが事実上解雇、
不倫路上キスに関しては、人気メンバーだったせいか解雇等にはなりませんでしたが、ファンへ本人の口から謝罪させています。

しかし、これ以降は不祥事があっても運営はスルー。内部では処分しているのかもしれませんが、客であるファンに対する説明等はありません。

そこで思うのは、学習したのだろう、という事。
心理学の世界では、人は学習をする生き物と考えます。
自分の行動に対し、褒められれば「それでいい」と学習し習慣化しますし、反対に怒られるなど承認を得られなければ、「これはいけない」と学習する、ということです。

不倫路上キスのメンバーは、グループ屈指の人気者でしたが、正直に認めて謝罪したところ、人気は急降下。あれから3年が経ち人気は回復してきてはいますが、以前ほどではないですし、未だに一部では不倫アイドル扱いされています。

で、運営はここから、正直な対応は人気が下がる、と学習したのではないでしょうか?
特に、メンバーに語らせるのは良くないと。

ただ、スキャンダルが相次いだ2014年頃は対ファンを考えていればよかったのですが、

「みんなが知っている曲がない」
「海外進出」など、最近のメンバーの言葉から察するに、乃木坂46は、あまりアイドルに関心のない広く一般に支持されるグループを目指していると思われます。

心理的学習の怖いところは、習慣化すると、対象が変わっても考えずに同じ行動をしてしまう点にあります。多くの方が幼少期に親の影響で学習した生き方を、大人になり親から離れても行うのはそのためです。

同じ事が乃木坂46運営にも起きているとしたら…
これまでファンへは功を奏していた対応を見直すタイミングが来ている事に気付いて欲しい。

ファンとして、心からそう感じています。

次回は、卒業メンバーがいるので、卒業、◯◯ロスにならない方法について書きますね。

読んで下さりありがとうございます。
こんばんは。心理カウンセラー藤田大介です。
前回の記事で、ドームの外でコールなど音漏れ応援をしていたファンは、乃木坂46に依存していると書きました。
詳しくは⬇︎

この記事ではその続きで、依存状態にならないためにはどうすべきかについてです。
アイドル含め人が依存対象となる場合、依存する側とされる側が存在することになります。この両方について、それぞれどうすべきかみていきます。

まず、依存する側について。今回であればファンがこれにあたります。
どうすべきかは、シンプル。「日常の現実をしっかりと生き、充実させよ」です。
ライブにしろ握手会にしろ、どれだけ熱心に参加しても、それは非日常でしかありません。テレビや雑誌、動画などで毎日を乃木坂で溢れさせても同じです。
日常とは、主たる現実。仕事であり学校であり、家庭の事です。
依存は、こうした現実から目を背けるからこそ起こります。
日常は、多くの場合楽しいものではありません。面倒な仕事、ソリの合わない上司、刺激のない毎日…。

彼女達は、代表曲『君の名は希望』でこう歌っています。
「もし君が振り向かなくても 
              その微笑みを僕は忘れない
   どんな時も君がいることを
              信じてまっすぐ歩いていこう」
※歌詞引用 Uta-Net

依存しないためには、ファンはこの歌をもう一度聞いて欲しいです。
今回の迷惑行為をしたファン達は、乃木坂46から元気や勇気、癒しなどを貰っているはずです。それは本当に心地良いものでしょう。
だからこそ、ファンは乃木坂46から貰ったエネルギーを、日常を少しでも良いものにする、現実を切り拓く活力にするべきです。
「乃木坂も、成長しようと今日も頑張っているはず。だから自分も」
そう自分に言い聞かせて、目の前の今を一生懸命に生きる。
その良い手本が、卓球の平野美宇選手。彼女は握手会に来るほどの乃木坂ファンですが、世界一になるための過酷な練習を乗り切る力の1つは、乃木坂46であるはずです。


では、依存される側はどうしたらいいでしょうか。最も効果的なのは、線引きです。
前回の記事にも書きましたが、人は承認欲求を満たすストローク無しでは生きられません。だからこそ、ストロークを得るために必要なルールがあれば、守るのです。
例えば、音漏れ応援をしたら、今後握手会などに参加出来ないようにするといったルールを設ける事が第一です。加えて、ルールを犯した場合、罰則を決行する事も必須です。
ルールを決めても、実際にはなあなあになっていたり、破っても罰さなければ、相手は学習します。今回の迷惑行為について言えば、ファンはこうした学習をしていたと思われます。平たく言えば、乃木坂の運営はナメられていたのでしょう。

これは人間関係全般に言えます。人に好かれるのはいいですが、依存されたり振り回されないためには、嫌なことには毅然とした態度をとり、きちんと線を引く。そうすることで、相手は自分との適度な距離を学んでくれますし、心地よく付き合える人が周りに残ります。人間関係に悩まれている方は、是非知っておいて欲しいです。

長くなりましたが、最後に改めて。ファンにとって乃木坂46は、日常を逞しく切り拓くための非日常であるべき。私はそう思います。
君の名は希望を聴き、明日も仕事に励みましょう。


さてさて、前々回は乃木坂のメンバーへ、
前回今回はファンへ厳しい事を書きました。
となれば残るは運営。
ということで、次は今回のドームライブ事故でおそらくメンバーに口止めしているであろう、運営に対して思う事を書きます。

ご期待ください。
長文読んで下さり、ありがとうございます。

DF心理相談所 藤田大介

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こんにちは。DF心理相談所藤田大介です。
前回は、乃木坂46東京ドームライブで起きた事故に対するメンバーの対応について書きました。
※その記事は下記リンクから

心苦しくもかなりメンバーに批判的な内容になってしまいましたが、今回は同ライブで起きたファンの迷惑行為について。
詳細はこちらから

簡単に説明しますと、チケットを取れなかったファンがドーム外に集まりペンライトを振り回す、大声でコールをするなどの音漏れ応援をした、というものです。
こうした行為には同じファンからも批判の声が殺到しているそうですし、私も同じ立場ですが、ただ批判しても意味がありません。ここでは、その迷惑行為をする心理を考えていきます。


まず、いわゆる集団心理が働いていたのは間違いないでしょう。人は集団になると、道徳観が薄れて倫理的な思考判断が出来づらくなるという、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」的な心理です。

ただ、集団心理が働いても、そもそも応援したい、チケット無くてもドームへ行きたいという気持ちが無ければこうした迷惑行為は起きません。もう一つ、別の心理が働いていると、私は考えます。

それが、心理的依存です。

乃木坂46はその代表曲『君の名は希望』で、自分の存在を認め幸せを与えてくれるモノ=希望について歌っていますが、
ファンにとっては、まさに彼女達こそが希望でしょう。
※君の名は希望の歌詞はこちらから引用

 実際、握手会などで彼女達と会うと、凄い感動があります。
私自身、「握手会なんて金と時間の浪費」そう思いながら参加し、彼女達のひたむきな姿と、たった数秒で感動と元気を貰えた3年半前の事を、今でも鮮明に覚えています。

人は誰しも承認欲求を持っています。そして心理学的には、それを満たしてくれる刺激(ストローク)を欲しがる、刺激無しには生きられないのが人とされています。

もの凄く大きな刺激を、会えば確実に与えてくれる存在。そんなものがあれば、依存したくなるの無理はありません。
ライブは直接会えるわけではないですが、彼女達と同じ時間空間を共有することは、刺激としては十分すぎるものです。
だからこそ、行けば満たされるのに行けない現実は、ストローク飢餓を引き起こし、理性を失わせる。

今回の迷惑行為の根底には、そんなファンの心の動きが隠されていたと私は思います。

それでは、こうしたストローク飢餓による暴走を起こさない為にはどうしたらいいか。
長くなってきたので、次回はその点について書きます。
ご期待ください。

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