アメリカツアーメンバー第2弾はルーキーオブザイヤーを獲得した西郷さんです。

 

西郷さんは2020年デビュー組で2021年から主力選手の1人となりました。2021年は惜しい試合が多くショートゲームが課題と言われましたが、2022年の開幕戦で優勝してから10試合で5勝を挙げました。しかし、2022年終盤にはショット不調に陥り、リコーカップで35オーバーの最下位となりました。2023年の前半戦まで不調を引き摺っていたようでしたが後半戦には持ち直して伊藤園で優勝しました。

決して絶好調では無かったと思いますが2023年のQSを経て2024年からアメリカツアーに参戦しました。

 

2024年シーズンは29試合に出場して最高順位がCPKCの2位とビューイック上海の2位タイでした。トップテン入りが7回、予選落ちが5回でした。殆どが初コースとなる初年度としては安定した成績を残したと言っても良いでしょう。

 

西郷さんのアメリカツアー初年度の成績はCMEポイント9位、賞金ランク16位、平均ストローク8位でした。初物尽くしの中で十分の成績だと思います。優勝できなかったのは残念ですが、西郷さんは勝ち味の早いタイプの選手ではありません。2年目の来シーズンに優勝はお預けとなりました。

 

ティーショットに関しては平均飛距離65位(261.26)、フェアウェーキープ39位(75.78%)なので国内ツアーの時と比較すると物足りないように感じますが、パーオン率が4位(75.7%)なので安定したショットを見せてくれました。フェアウエーからのパーオンが11位(81.97%)、ラフからのパーオンが7位(57.61%)なのでアイアンの精度が良く、ラフからのショットも苦にしないことがわかります。

 

課題と言われてきたショートゲームでは平均パット数30位(1.79)、総パット数101位(30.22)でした。総パット数が30を切るようになれば優勝も近いでしょう。

女子ゴルフツアーの2024年シーズンは日米ともに終了しました。

昨年同様にアメリカツアーメンバーの総括タイムになります。第1回は古江さんです。

 

昨年12月の選手総括において古江さんがかなり有力なツアーメンバーになっており、2024年は優勝して欲しいと書きました。それをメジャー大会のエビアンチャンピオンシップで実現してくれました。優勝はこの1試合のみでしたが古江さんのゴルフ人生において大きな1勝になったと思います。

 

CMEポイントは2023年の10位から6位に上げました。賞金獲得額も13位から6位に上げています。シーズン通して活躍したことを示す順位ですが、それ以上に平均ストロークが3位で規定ラウンド数に達した選手としては1位になりベアトロフィーを受賞したことは素晴らしいことです。

 

ティーショットに関しては平均飛距離が134位、フェアウェーキープ率が5位でした。昨シーズンよりも5ヤードほど飛距離が伸びた一方でフェアウェーキープ率は2%ほど下がっています。ただフェアウェーキープの差は誤差程度です。

 

ショットの精度に関しては2023年のパーオン率72.73%(26位)に対して2024年は73.97%(7位)でした。

 

元々パットが上手いのが古江さんですが、2023年の平均パット数1.78%(31位)、総パット数29.64(45位)に対して2024年の平均パット数1.77(9位)、総パット数29.54(19位)でした。数字は誤差程度ですが順位は大きく上がっています。

 

サンドセーブ率は43%(89位)から42.86%(76位)ですからあまり向上していません。パット巧者の古江さんなのでサンドセーブ率も高いと思っていましたが意外な数字です。しかも2シーズン続けて同じような数字です。改善の余地があるとすればバンカーショットなのでしょうか。

来シーズンは複数回優勝とCMEポイント1位を期待したいですね。

来シーズンは新たに6人の日本人選手がアメリカツアーに参戦します。総勢13人がアメリカツアーで戦うことになります。稲見さんはカテゴリー15の6番手になると思いますが、国内ツアーに復帰ではないか・・・ということでマスコミ情報ではアメリカツアーメンバーから外されています。限定的ではありますが稲見さんもアメリカツアーに出場する可能性はあります。

シード選手(1)・・・古江さん、西郷さん、笹生さん、畑岡さん、渋野さん、優菜ちゃん、勝さん

非ツアーメンバーの優勝者(7)・・・竹田さん

QS25位タイ以上(14)・・・山下さん、岩井千怜さん、岩井明愛さん、吉田さん、馬場さん

ポイント101位~125位(15)・・・稲見さん

 

原英莉花さんと山口さんはエプソンツアーに出場します。

 

13人がアメリカツアーで戦うのですからファンとしては今シーズンの2勝を大きく上回り、日本人選手全員が最低でも1勝するというのが夢ですね。現実的な目標としては5勝以上というところでしょうか。メジャーでも1勝以上を期待したいですね。

いずれにしても今まで以上にアメリカツアーへの注目が集まるのは間違いありません。

 

 

問題は国内ツアーですね。

来シーズンは竹田さん、山下さん、岩井姉妹、原さんが国内ツアーから抜けることになります。

この5人で今シーズン37試合中16勝を挙げています。(原さんは1勝もしていませんので厳密に言うと4人で16勝です)

この16試合の中には彼女たちが出場する試合(TOTOジャパンクラシック)も含まれていますが、単純計算では国内ツアーに残った選手にそれだけ優勝のチャンスが増えるということです。

 

ただ、2023年プロテスト合格者が1人もシード入りしていないこと、2022年プロテスト合格者で神谷さん1人だけが優勝経験者で、神谷さんを含む2名しか日本人選手がシード入りしていないことが懸念材料です。2024年プロテスト合格者が初年度優勝することに大きな期待はできないような気がします。

若手選手がツアーを引っ張ってきたのは事実ですが、ツアーの中心選手は黄金世代からダイヤモンド世代までの7世代に集中しているのが現実です。

チャンスが増えたと言っても、その穴を埋めるのは2022年以降のプロテスト合格者とは限りません。この7世代の選手が勝ち星を増やす可能性もありますが、中堅ベテラン選手が頑張る可能性もかなりあると思います。

特に、7世代が台頭してから優勝ペースが極端に減った鈴木愛さんがチャンスを掴む可能性は大きいと思います。

 

人気の高い小祝さん、3勝した桑木さん、復活した河本さん、初優勝が待たれる佐久間さん、安定感に欠けるものの勝負強い川崎さんの5人は鈴木さんよりもメルセデスランクで上位です。彼女たちが今シーズン以上に活躍することで抜ける選手の穴を埋めたいでしょうが、抜けた穴の方が大きいでしょうね。