夜もふけってまもなく午前2時。
ぬるま湯に浸かって疲れを癒すこのひととき。
聞こえるは雨の音。
雨粒が地面をたたく音。
雨粒が何かにぶつかる音。
水の流れゆく音。
風呂釜のモーター音。
携帯のボタンを押す音。
ぬるい温度のお湯を少し温めて、
ゆであがらない程度に体を暖めて。
循環しないのは目詰まりをしているから。
いつしか単調なものしか選ばなくなったこの目は、
いつしか喧騒や雑音になれてしまったこの耳は、
いつしか些細な違いを感じとれなくなったこの感覚は、
明日のあの約束の場所で、
一体どんな色を見せてくれるのだろう。
一体どんな色を聞かせてくれるのだろう。
一体どんな色を感じさせてくれるのだろう。
色は突然に視界に入ってくる。
音は絶えず辺りを流れてゆく。
雨の音、水流るる音、クリック音。
これから始まるのではなく、もう始まっている。
終わらない物語、『おわらないせかい』が。
気づけば30分も浸かってる。
そろそろ水分不足になりそうだから出るとしよう。
軽くのぼせ気味。
(;ΦωW)