ハートに始まり、ハートに終わる。
人の意識は、第1チャクラから順番に上昇していく。
そして、第3チャクラか第4チャクラ（ハート）まで上昇した時、人はスピリチュアルなことに関心を持つ。
その時、人は上のチャクラへと上昇しようとする。
それは、下位のチャクラに蓄積されたカルマから逃れたい一心からのものだったりする。
第1チャクラには、サバイバルの恐怖やセックスに対する苦しみを抱えており、
第2チャクラには、家族や社会や国家の犠牲となってしまった過去を抱えており、
第3チャクラには、支配されコントロールされた過去や、反対に人々を支配しコントロールしてしまった過去を抱えていたりする。
そう言った人間的なネガティブなカルマから逃れたい一心で、スピリチュアルなことに関心を持ち始めた人々は、上へと上昇し天使だとか天国とかいったものに興味を持つ。
しかし、それではうまく行かない。
なぜなら、下位のチャクラには、それまでの数々の転生で蓄積してしまったたくさんのカルマを抱えているから。
カルマと言うのは、過去生で悪いことをしたからその償いとして酷い目に遭わなければいけない、と言うようなものではない。
シンプルに、過去生で感じることができずに抑え込み蓄積してしまった傷や感情といったものである。
そういったエネルギーが、ハートから下のチャクラにたくさん蓄積されている。
それにより、各チャクラのエネルギーは、ブロックされ歪められ、本来のエネルギーの流れを失っている。
それは、木に例えるなら、土の中にあるたくさんの岩や石やゴミによって根が充分に育っておらず、
幹には、鉄の輪が嵌められそれ以上太くなれないようになっていたり、
木の周りには壁が築かれ、充分に伸び拡がれないようなものである。
そのような状態では、葉は充分に茂ることができず、
花開くことはできない。
そのような状態では、天使や天国は夢で終わる。
スピリチュアルなことに関心を持ったなら、
外側の世界から内側の世界に興味を持ったなら、
ハートから始めなくてはいけない。
なぜなら、ハートが、最も簡単な内側への扉だからだ。
そして、上へと上昇するためには、先ずは下へと降りなければならない。
下位のチャクラのカルマを癒し解放しなくてはならない。
なぜなら、根が充分に育たなければ、幹も充分に育つことができず、
幹が充分に育ってないなら、枝も充分に伸び拡がることができず、
枝が充分に伸び拡がってないなら、葉も充分に茂ることができず、
葉が充分に茂ってないなら、花開くこともできないから。
ハートから始めて、下位のチャクラのカルマを癒し解放し、
それぞれのチャクラのエネルギーを開きバランスしセンタリングする。
そして、ハートが下位のチャクラのエネルギーを統合するとき、エネルギーは自然と上へと上昇する。
その時、第5チャクラのカギを開くことができたなら、エネルギーはさらに上のチャクラへと上昇する。
そして、第3チャクラのパワーを解放するなら、そのエネルギーはロケットのように上昇するパワーとなり、頭頂を突き抜け天へと繋がる。
同時に、そのロケットのようなエネルギーは大地にも繋がる。
この時、中空の柱（光の柱）が、天と大地を繋ぐ。
しかし、それで終わりではない。
この時、そのすべてをハートで包み込み統合する必要がある。
そうなって初めて、すべてが統合される。
ハートなくては、天と大地はひとつに統合されず、中空の柱を行ったり来たりしてしまう。
ハートに始まり、ハートに終わる。
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