ON AIR!!生徒会 ~第10話「二桁突入ってことでON AIR!された理由 その3」~
次に俺はコーディーの資料を手に取る。
コーディーの資料はとてもシンプルかつしっかりとまとめられている。
どんな内容がいいか、どんなテーマがいいかなどが書かれていてとてもわかりやすい。
「なかなか面白そうね」
「そうだね」
「私も小説に出してもらえるんでしょうか」
コーディーの資料には『生徒会の話そのまま書けばいいじゃね?」と書いてあった。
うちの生徒会の面々はどれも濃いキャラだし多少の脚本を加えればそれなりに面白いものが書けそうだった。
「これは第一候補にしておこうか」
「書くときは私にも案を出させてね」
「私も出してくれますよね~」
会長と御堂さんもノリノリだった。
「じゃあとりあえず次行こうか」
「そうね」
「私は出してもらえるんですか~?」
俺は次の資料に手を伸ばそうとした。
「これは後でにしましょう」
会長は俺の手をさえぎり別の資料を渡してくる。
「おう」
俺は疑問に思いながらも別にどうでも良かったので会長が渡してきた資料を受け取る。
「私の話聞いてますか~」
ガシッと御堂さんが俺の腕にしがみ付いてきた。
「どしたのっ御堂さん」
俺は驚く、さっきから何か言ってた気がしたが良く覚えてない。
御堂さんは涙を流し鼻水をたらしていた。
「ばたしぼじょうぜづにばしでげでぐでばすか~」
全くなにいってるかわからない。
「マユちゃん、とりあえず落ち着いて」
会長は御堂さんをなだめる。
「とりあえず涙拭いて、鼻水かんで。ねっ」
「うんっ」
御堂さんは鼻をかむ。……。
ちーんっ。
「って俺の制服で鼻をかむなーっ!」
「ほえっ。ごめんなさい~」
「うがーっ!」
「たっくん、落ち着いて」
会長は俺をなだめる。御堂さんは驚いて部屋の隅に逃げてうずくまった。
「ふーっふーっ」
御堂さんは恐る恐る俺に近づいてくる。
「あの、師匠制服早く拭かないと……」
一歩二歩三歩、ゆっくり近づいてくる。
がたっ。御堂さんは椅子にぶつかり音を立てる。
「ふしゃーっ!」
「ごめんなさーいっ」
俺、威嚇。御堂さん、逃走。
それを何回か繰り返す。
「仕方ないわね」
会長は生徒会室にある本棚の方に向かう。
「これくらいでいいわね。てやっ」
ゴンッと言う音と共に今日二度目の頭部の激痛。
目の前がかすむ。倒れる時に見えたのは辞書を持って溜息をつく会長の姿だった。
気づけば俺は家にいた。
しかし会長に殴られたことを俺は覚えていなかった。
次の日、生徒会室に行くと資料がいくつかなくなっていたが気にしないことにする。
「たっくん。結局小説なに書くの?」
「生徒会の話にするよ」
「それがいいわね」
「うん」
そうして俺はこの物語を書き始めた。
下手に小説の話を膨らませると危ない気がしたのは内緒だ。

