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デス師匠のweb連載Season3。毎月1日更新。コラム、レビュー、レポート、詩、ショートショート、日記など。増刊号、号外、休刊あり。

 基本的に私は活字中毒なのであるが、書籍だけでなく雑誌もよく読む。雑誌といっても、『BURRN!』(シンコーミュージック・エンタテイメント)や『Quick Japan』(太田出版)だけでなく、『日経トレンディ』(日経BP出版センター)や『Best Gear』(徳間書店)などのビジネス情報や最新ツール関係雑誌も読んでいる。なぜならば、これらの雑誌は、デジタル・ツールや最新アイテムの研究材料になるからであるが、そんな最新アイテムの中には何とも素晴らしい道具・小道具の情報を私に与えてくれる。そのような道具を『魔術道具図鑑』では、紹介していこうと思う。

 今回、紹介するのは、これだ。

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 そう、黒いギターだ。なんと、白もある。
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 だから、なんなんだ! ということになると思うが、このギターこそが、2010年2月に発表されて各方面で話題を呼んでいる破壊専用ギター『SMASH』なのである。以前、弟子のCasisハーバラも日記で紹介していた。さあ、どのように使用するのか。

 

 下の写真のように、使うのだ!

 

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 叩きつけると簡単に崩れる特殊空洞ボディを採用しているという。


 チャック・ベリーに始まり、ジミヘンドリックスやピートタウンゼントが確立した。


 「ギター破壊!」

 これを実現できるギターが発売されたということは、次に発売されるのは。


 「破壊専用ベース!」


 さらに、こういうのはどうだろうか。


 君も「X JAPAN」の「YOSHIKI」になれる!


 「破壊専用ドラム!」


 助走をつけてドラムセットにダイビングしても大丈夫なように、簡単に崩れる特殊空洞ボディを採用! いやいや、もともとドラムは、空洞だろうが! しかも、「YOSHIKI」の場合はプロレスラーのヒロ斉藤選手の必殺技、セントーンに近い形でのダイビングだ。いや、近くはない。ただ、負傷しないように、金具等をラバー製にしたとしても何かが作用して擦り傷・切り傷を負う可能性が考えられる。かなり、痛いやつだ。 


 さらにさらに、こういうのはどうだろうか。


 君もジミ・ヘンドリックスになれる!


 「燃焼専用ギター」


 燃えやすいように簡単に燃える特殊空洞ボディを採用! 何でも空洞にすれば良い感じになってきた。ここまできたら、紙製はどうだろうか。我が弟子、柿薔薇皇帝は、段ボールでギターを作っていた。まさに、あれは「燃焼専用ギター」ではなかったか。いち早く、製造していたのだ! 早い!

 ギターといえば、今春、荒井貿易からサッカーボールに見立てたデザインのギター『GOAL RUSH 2010』が発売される。どんなギターなんだ。『2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」の開催を記念して作られた、FIFA公認ギター。それが、これだ。


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 このギターをライブで使用した場合、気をつけなければならないこと、それはライブ自体がマイナス・スタートということである。

 FIFA!

 私がこの世に生を受けた月、8月。「夏、真っ只中!」。もしくは、「夏、真っ盛り!」。一度、記してみたかった。  

 「夏、真っ盛り!」

 例年通りの暑い夏だったのだが、私が生まれた途端に豪雨が続き冷夏となった。何かがおかしい。

 案の定、幼少期に愛した本は、モーリス・センダック『かいじゅたちのいるところ』(冨山房)、水木しげる『水木しげるの妖怪事典』(東京堂出版)、『全怪獣怪人大百科』(ケイブンシャ)。ウルトラマン、仮面ライダー、ゴレンジャー、全て敵役に心酔した。何かがおかしい。

 月日はたって、大人となり知ることとなったのが、「ブラック・メタル」というジャンルである。このジャンルを深く深く研究した結果、わかったこと。


 私は、「何かがおかしい」ことはない。と、いうことだった。


 私なんぞは、幕下の序の口・序二段・三段目であり、そこには、燦然と血に濡れた横綱・大関・関脇・小結・十両が存在したのだ。それが、真性ブラックメタラーのみなさんであった。

 

 「ブラック・メタル」とは、簡単にいうと、悪魔崇拝や黒魔術への傾倒を特徴とするへヴィメタルのことである。これは、私のための音楽ではないのか。私は、学校の教科書に「シンフォニック・メタル」を載せるべきであるという、いわゆるクラシカル・メタル教育推進派である。実際に、オーケストレーションや声楽を組み込んだメタルである「シンフォニック・メタル」・「オペラティック・メタル」は最終的に実践してみたい音楽№1である。故に、今までシンフォニック・ブラック・メタルと定義されているバンド「クレイドル・オブ・フィルス」や「ディム・ボガー」などは好んで聞いていた。これらの音楽こそが私の宿命的音楽、ディスティニー・ソングなのか。しかし、しかしである。ここで、ある事実が判明した。

 「これらのバンドは思想を伴う『ブラック・メタルバンド』ではない」

 何!?では、思想を伴う「ブラック・メタルバンド」とは何だというのだ。

 そのようなバンドの代表格こそ、「メイヘム」である。

 とりあえず、2枚の写真を見てほしい。

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 これらの写真からもわかるように、このバンドは、「人間ではない人たちがやっているバンド」である。 メイヘムは、初期ブラックメタルの中核的な存在といえる最重要バンドだ。
 さらにポイントとして、メイヘムの元メンバーであるユーロニモスは「インナーサークル」という名の悪魔崇拝集団を実質主宰していたということだ。

 この集団では、ある「競い合い」が行われていた。それはこれだ。


 「誰が一番邪悪か」という競い合い。


 いやあ、競い合うなあ。この人たちは。と、悠長なことをいっている場合ではない。なにせ、悪ではない、邪悪だ。私は、この響きに惚れた。邪悪。科学技術や様々な産業における国際競争力の重要性が叫ばれる中、競争をすることは、人類の進歩において必要不可欠なものということは誰しもが知りうる事実である。しかし、しかしである。その競争・競い合いのテーマが。


 「誰が一番邪悪か」


 「ごちゃごちゃ言わんと誰が一番強いか決めたらええんや」とは、元プロレスラー、元総合格闘家で、現リングスCEOの前田日明氏の名言である。

 「ごちゃごちゃ言わんと誰が一番おもろいんか決めたらええんや」とは、お笑いコンビ・バッファロー吾郎の木村明浩氏が主催するお笑いイベント「ダイナマイト関西」のコンセプトである。

 そして、インナーサークルの場合は。


 「ごちゃごちゃ言わんと誰が一番邪悪か決めたらええんや」となる。 


 ただし、インナーサークルの場合は、その競い合いの中、何を起こしたのかというと。「教会の放火など様々な事件を起こしてヨーロッパ中を震撼させた」ということだ。


 メイヘムの音楽自体は、特に1994年発売のアルバム『De Mysteriis Dom Sathanas』がおすすめだ。民族・宗教的な雰囲気を醸しだすドラム。腸を抉るようなベース。「ブリザードの音」として効果音・音素材CDに入れるべき音色をぶちまけるギター音。そして、ボーカルの声は岩崎宏美の「万華鏡」やレベッカの「MOON」に入っていることで有名な「幽霊の声」なのだ。このアルバムを聞かずして悪魔を名のってはいけない。


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 数々の逸話・伝説をもつ恐怖のバンド「メイヘム」であるが、何とグッズもあるのだ。最後に、そのなかでも取っておきのメイヘム・グッズを紹介しよう。次の写真を見てほしい。


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 これは、メイヘムのバンド・グッズの一つ、「メイヘム腕時計」である。

 いつ装着すればいいのか。

 それは、もちろん。

 冠婚葬祭。

 先月、ある森に迷い込んでしまった。森での出来事はこのことから始まった。 


 白髪を染めた。

 

 イメージ的に問題があるため、カラオケでアニソンを歌うことなど、いくつかの行動を弟子の河合将軍に禁止されている私である。だが、今回はほどほどの自虐ネタを基調に筆を進めていきたい。

 黒服系Vバンド時代に伸ばした腰まであった髪を切ってから早8年。短髪となった黒髪に、白髪が混じってくるようになったのである。どうにもこうにも、まずい状態になってきた。そこで、白髪を染めるに至ったのである。


 白髪を染める


 長年、自由律俳句を詠んできたが、久々の自信作となった。


 生まれてはじめて白髪を染める


 白髪を染めているところを見られる


 自由律白髪俳句。 


 黒い森は、さらに続く。


 胃カメラを飲んだ。


 胃の不快感を緩和する目的で病院に行ったのだが、軽い気持ちで大きな病院に行ってしまったのが間違いであった。胃腸科の医師に、胃の不調を告げた結果、私は言い渡されたのである。


 「では、胃カメラを飲みましょう」

 

 やめてほしい。

 

 軽い気持ちで大きな病院に行ってはいけない。

 

 4日後に胃カメラを飲むことになったのだ。そして、内視鏡検査(胃カメラの検査)当日。まず、胃の動きを止める注射を打たれた。私はジェットコースターと注射とボーリングが大嫌いなのである。もう一度言おう。大嫌いなのだ。

 思わず私は、注射を打とうとする看護婦さんに問うた。

 「痛いですか?」

 すると、看護婦さんは。

 「痛いですよ?」

 

 やめてほしい。

 

 そういうのは、やめてほしい。実際に打たれてみると。なるほど、痛い。何せ筋肉注射だ。三角筋に打つ注射だ。痛くないはずがない。

 何とか我慢したと思いきや、テリー・ギリアム監督作品『未来世紀ブラジル』の登場人物が登場。


 手術着に長いノズルをもった医者だ!


 これは、完全に私が芝居時代に好んで演じていたキャラそのものではないか。無表情で淡々と無謀な手術をするマッドな医者を私は得意としていたが、うわあ、逆に今日は私がやられるんだね。逆に!

 そして、先端から閃光を放つノズルがいよいよ口内に!先端から閃光を放つ漆黒のノズルがー!

 ここで、問題が生じた。


 胃カメラを飲みこめない。


 そもそも私は、大きなカプセルなどの錠剤すら飲み込めないタイプの人間なのだ。それが、先端から閃光を放つノズルなぞ飲みこめようか。いや、飲みこめるわけがない。反語的用法!

 少し、焦った医者が言う。

 「一旦、唾をゴックンしてみましょうか。ゴックンと」

 私が素直に唾をゴックンした瞬間、医者が何と半ば強引に胃カメラを喉の奥につっこんだのである。


 「おえー!」


 アルコールを摂取することがないので、自ら嘔吐するという経験が私にはない。また、どんなに揺れようとも乗り物に全く酔わないので、バスや船で嘔吐するという経験もない。そんな私が物心ついてから初めて出した声。


 「おえー!」


 決して、軽い気持ちで大きな病院に行ってはいけない。

 

 内視鏡検査が終了し暫く待たされた後、私は医師から胃の映像を見ながら検査結果を伝えられた。

 

 「綺麗な胃ですねー」


 確かに、綺麗なピンク色。医師は続けて、こう告げた。

 

 「悪い所がないので、薬を出すわけにもいきません」

 

 黒い森(シュヴァルツヴァルト)は、「森」という名で呼ばれるドイツ南西部の山地・山脈である。この森をどうやったら抜け出せるのか。それは、用意なことではない。なぜならば、近年、育成林業が盛んにおこなわれ、美しい森林地帯となっており、保養地も多いからだ。つまり、途中で必ず保養してしまうからだ。

 私はこれからも、やたらと保養しながら黒い森を進んでいく。