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数年間いだいていた漢字の謎が解けた話

いまやチーム鉄道BIG 4の一人として有名なホリプロ・マネージャー南田裕介氏。
数年前、彼が主役というトチ狂った鉄道番組がCSテレ朝チャンネルで放送されていた。
 
私は鉄道に詳しくはないが鉄道が、というよりは鉄道番組が好きで楽しく観ていた。
その中の長野電鉄の回で、2012年4月に廃止された屋代線を動いているうちに訪ねるという内容のものがあった。

現存する本線である長野線は長野駅と湯田中駅を結んでおり途中、須坂駅で屋代駅方面へ分岐する路線が廃止されるということでロケは須坂駅を中心に行われたが他にも長野駅などの映像もあった。
 
その中で小布施駅も映し出されて駅舎のあるホームの3番線は普段は停車せず、そこと構内踏切でつながる島式ホームの2面が上り下りに使われているのが分かった。
 
そのシーンで木製の柱に書かれた「信州中野・湯田中・木島方面」という案内票が目に留まった。
実物の写真がないので手書きしてみたが「州」の字がこのような表記だった。
ひと様のブログなどで、その画像を簡単に見つけることができるが、それを添付する訳にはいかないので「小布施駅」で画像検索していただきたい。
 
ホームにかかる屋根を支える木造の柱に、紺色のホーロー看板で白字で手書きされているようだ。
渋→澁、摂→攝、塁→壘から類推して「劦」を略したものであろう。
さて、この漢字「きょう」と読み「州」とは置き換えられないのにな、と謎のまま放置していた。
 
ところが先日、動用字についての記事を読んでいると「刕」を州の異体字としても用いる、という記述を見つけた。
劦と刕は別字であり手書きの際に間違えたか許容範囲だったかと納得したが、刕の音読み/訓読みは「リ、レイ、ライ/さく」であり「シュウ、ス/す、くに、しま」と州には一致しない。
異体字なら意味も読みも同じはずだ。
 
また異体字である、ではなく「異体字としても用いる」と動用字の記事に取り上げられていたことも気になった。
なお動用字とは異体字のうち隣と鄰、峰と峯など構成部分の位置関係が「動いて用いられる字」のことである。
 
それにしても刀が三つ山積みされているものと、川のそれぞれに点が付いているものを構成部分の位置を入れ替えても同じにならないと思っていた。
ところが動用字には愉と愈のように「りっしんべん」と「したごころ」のように部首の形を変えるものもある、という記述で気がついた。
 
刀は部首にすると「刂」りっとうである。これを三つ並べたら「刂刂刂」で州になる。
 
こんな遠回りをする略字をあえて使う長野電鉄って何だろうと思いながらも数年来の疑問が解決した。
 
柿(かき)と柿(こけら:厳密には「杮」)は、いわば同じ形の(に見える)別字である。
これと同様に刕(らい)と刕(しゅう)は同じ形の別字、州と刕は動用字、刕と劦を書き違えた(または同一視されていた)、三つ重ねる漢字のパターンの略字として劦を看板の字にした、というのが結論である。
 
追記:駅名がカブった場合、令制国名をつけることがあるが、長野県下においては信州中野駅以外は全て「信濃」を冠するらしい。Wikipediaによると『戦前は飯山鉄道にも「信州」を冠した駅があったが、国有化に際して当時の国鉄が「○州」を忌避していたことから飯山線となった際に全て「信濃」に改称された。当駅だけが現在も「信州」を名乗っている理由ははっきりしていない』そうだ。
 

モンティ・ホール問題について

数年前ビーバップ!ハイヒールを観ていると、その日のテーマは「数字のワナ」であり実際にアメリカのテレビ番組で行われた以下のような内容のゲームが紹介された。

AからEまでの文字が書かれた五つのドアが用意され、その内の一つだけは開けるとアタリとして賞品が置かれており、それ以外の四つはハズレで開けても何も置かれていない。挑戦者がAを選択すると、司会者はA以外のドアからハズレである三つのドアを開けてEとAだけを残す。さらに司会者は当初えらんだAでも、そこから乗り換えたEでも良いので最終決定を宣言してドアを開けるように言う。

さて、この場合Aのままドアを開けるか、乗り換えたEのドアを開けるか、どちらがアタリの確率が大きいかという問題。多くの人は「どちらも50:50で同じアタリ確率」と言うと思う。実際、私も説明を聞くまでは、そう思った。さらに「同じ確率なら当初えらんだ方がハズレでも悔いがない」とさえ考えてしまった。しかし、この場合「乗り換えた方がアタリやすい、しかもその確率は4/5」だという。

実際に五つのドアを用意し一例だけ検証した上でVTRによる解説がなされた。最初の選択の時点ではAからEまでいずれもアタリの確率は1/5。ところが司会者がハズレのドアを三つ開けると、最初に選んだドアは1/5のまま、残されたドアにはハズレ三枚分の確率が上積みされて4/5になるという。

その説明だけでは「分かったような分からないような」だったが風呂に入りながらコレを飲み込める解説を考えてみた。以下は上記と同じく当初Aのドアを選択して司会者がAとEのドアを残した場合のもの。

(私なりの解説)
乗り換えても良いと言われてもなおAを選択してアタリを引く場合とは、すなわち単純に五つのドアから一つのアタリを引くだけのゲームなので確率は1/5。ではハズレ三枚のドアのアタリ確率がEに上積みされるとは、どういうことなのか。最初にAを開けると宣言しても、アタリの商品が動いてドアを変える訳ではないので二回目の選択はB,C,D,Eとも1/5ずつと同じ。司会者がハズレのドアを開ける前にBへ乗り換えようと心の中で決めていたら、それはB,C,Dのドアが開いた(ハズレと分かった)瞬間、自身の選択もEに乗り替わる。C,Dについても同様であり、これが確率の上積みということになる。よってEのアタリ確率は4/5で、Aの4倍となる。

なるほど乗り換えた方が良いという確率については分かった。しかしコレに多くの人が、なぜ引っ掛かってしまうのか、ということについては番組で触れられなかった。そこで「ドア 確率 乗り換え」で検索したところWikipediaの「モンティ・ホール問題」という項目にヒットした。

モンティ・ホールは司会者の名前だったのか。日本で言えば関口宏問題、柳生博問題になるだろうか。ハズレとして何も置かないのではなくヤギを置くのが面白い。ここではドアが三枚の例で解説されている。なるほどIQの高いコラムニストによる解説がなされ、それに複数の学者が異を唱えたのか。結局、学者は前提を間違えていた=番組のゲームでの事象を見ていなかったようだ。引用するにも孫引きやひ孫引きしてはいけないという好例かもしれない。

最終的に残された二枚のドアから(無作為に)アタリを選ぶ確率に見えるから50:50のように思ってしまうのだろう。実際は司会者がハズレのドアを開けることが作為である、という点を見落とすから引っ掛かってしまうのではないだろうか。なお感覚的に「乗り換えた方が得」と思えるようになるには「100枚のドアを使う方法」を読むのが良いと思う。

最後に、もう一つ感心したのは、司会者がハズレのドアを開ける「サービス」をすると最終的にアタリが選ばれる確率が低くなることに気づいたことだ。後で議論が白熱したのだから経験則だろうが、この「サービス」をよくモンティ・ホール(自身でなくても番組の演出担当)が思いついたものだ。

臺中洲際棒球場

初めての台湾プロ野球観戦に選んだ球場は、日本で「台中インターコンチネンタル球場」と呼ばれる、このスタジアムだ。




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このアーチに見覚えはないだろうか。


星野ジャパンが北京五輪の出場権をかけて闘った07年の第24回アジア野球選手権大会の会場である。


もっと言えば韓国に「偽装オーダ」を仕掛けられながら辛勝し


日本がヒットを打つたび古田が「オッケーイ!」と叫んだ試合の会場である。


中継を観ていて、シンプルな構造ながらアーチなどに凝ったデザインや内野芝の美しさに目を奪われた。




06年に開場し同年のインターコンチネンタルカップの会場とされ、この名がつけられた。


現在は台中を「縁故地」とする興農ブルズの本拠地の一つとなっている。


ちなみに英語表記は Sinon Bulls だがカタカナで表現するなら「シンノン」らしい。


元ヤクルトの高津や元ハムの芝草宇宙が所属したことでも知られる。


観戦時点では全4球団中ダントツの最下位であった。




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この日の対戦相手は統一 7-ELEVEn ライオンズだった。


台南をフランチャイズとするチームで観戦時点では3位も前期優勝を決めていた。


この看板や、あるいはチケットの表記など、台湾では主催チームが先に書かれるのではなく


(後でわかったことだが)左に三塁側、右に一塁側ベンチのチームが表記されるようだ。




外野席が安いとはいえ観客の大半は内野席に集まる。もっとも外野席のない球場さえある。


それは応援団が内野に陣取るからであり皆この騒がしいのが好きなようである。




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日本と同じようにコンビニで前売りチケットを購入したところ


現地の皆さんは主に当日券を買うようで、私たちは最前列に配された。


すなわち応援団の真横である。低いフェンスのすぐ向こうはベンチだ。




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円陣を組む選手がネット越しでもなく見える素晴らしさ。


頑張れブルズ!選手ひとりも知らないけど。




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スコアボードはバックスクリーンと独立して、左中間に映像装置やメンバー表と一体となり設置されている。


プレイボール約30分前にスタメン発表されるのは日本と同じだが


音楽と映像で盛り上げて一人ずつ紹介するのではなく、しれっと全員の名前が掲示された。


守備位置は番号ではなく漢字で表記されるがショートが「游」なのが台湾スタイル。


打席の選手を示すランプはなく左のビジョンに顔写真と名前、背番号が表示される。




興農の先発は羅政龍、前年入団の新人サウスポー。アイドル的人気のようだ。


台湾の背番号21の左腕ということで将来、中日のチェンのようになると期待。


この日も 6回 2/3 を 6安打 2失点とまずまずの内容。


(満塁の走者を残して降板も次投手が抑えて三者残塁)


打線の援護がないところもチェンとカブる。




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試合は興農が最下位らしく打者に覇気がなく散発5安打で完封された。


不思議なのは2点リードしていた統一の先発・潘威倫が5回2死2ボール2ストライクで降板したこと。


あと1ストライクとれば勝利投手の権利が得られるというのに。


その後、統一が2点加え 0-4 で勝った(勝利投手:張志強)。




やたら投手が変なタイミングで代わるし拙攻ばかりにも関わらず観客は私も含めて盛り上がっていた。


独特な応援は、祭りに参加しているように楽しくなる。




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ファンがメガホンを叩いたり、トランペットで選手別の応援歌を吹いたりする点は日本と同じである。


なお林宗男内野手の打席では古田敦也の歌が流れていた、オッケーイ!


マイクを持ったリーダーが「アンターラ、アンター!」と叫ぶとファンは呼応して選手名を叫ぶ。


アンターは安打のことらしい。このスピーカーが客席に近く、かつ音がデカい。


太鼓は日本の応援団も使うが、いわゆるバスドラではなく和太鼓(「和」と言って良いのか)を使うので


フチを叩く音と組み合わせて、さながら河内音頭である。えーんさーてわー。


基本的に音を出すのが好きなようで相手の攻撃中もストライクを奪うたびトランペットと太鼓が鳴り響く。




球場近くには店舗はなく幹線道路へ出ないとコンビニなどもない。


球場内では食べ物、飲み物、グッズなどもワゴンで、ごく小規模なものが出店している程度だった。



八百長禍以降、台湾では野球人気は失墜したらしい。その片棒を担いだのが日本人、中込伸というのが恨めしい。



球団数も4にまで減って観客も少ないが、それでも楽しもうという、たくましさはアジア野球のファンとして心強い。