ジュべルック、ジュべルックボリューム、スカルトラ、何の違いがある？

こんにちは。
韓国アーバイン(irvine)皮膚科の
「ユ・ドンギ」です。

本日は最近韓国で人気のスキンブースター

ジュべルックについてお話したいと思います！

ジュベルックはpoly-lactic-acidの一種で、
スカルトラとほとんど似ている成分ですが、
P-DL-LA成分で、スカルトラより柔らかい感触を
持っているので、真皮内に直接注射が可能です。
最近、傷跡や毛穴の改善によく使われています。

ポリ乳酸（PDLLA）とは？

ポリ乳酸（PLA）の原料は、トウモロコシ・ジャガイモ・サトウキビなどの「でんぷん」から抽出されたエキスから生成されます。
ポリ乳酸（PLA）は、化学構造を変更することで「PLA」「PLLA」「PDLLA」という複数のタイプに分類されますが、ジュベルックはこの中のひとつである「PDLLA」で構成されています。
ジュベルックのPDLLAは、丸形の粒子になっており、内部が網状構造になっているため生体にもなじみやすく、効果が高くなっています。
米国食品医薬品局（FDA）や、韓国食品医薬品安全庁（KFDA）で承認されている安全性の高い成分です。

ジュベルックはスカルトラに比べて
分子間結合が緩くなっていて
roundでfoamyな形を作りやすく
より繊細で柔らかな感触を持ちます。

->もっと簡単に説明すると
結節などの副作用がはるかに少ない
また、結節が生じてもある程度は解決が可能

肌に注入すると
PDLLAが幼児細胞を活性化させ、
真皮内のコラーゲン形成を誘導します。

このように真皮、
つまり皮膚内のコラーゲンが増加するのであれば
どんな部分に使うことができるのでしょうか？

使用目的はお医者さんによって違うと思いますが
私は大きく3つを目標にして使っています。

①ニキビやへこんだ跡の矯正
②毛穴縮小
③肌のキメの改善

特に個人的にはニキビ跡やへこんだ傷跡に
とても効果的によく使っています。

ところで、ジュベルックは
一種ではないとのこと、ご存知でしたか？

ジュベルルックには、
ジュベルルックとレニスナ(ジュベルルックボリューム)の2種類がありますが、
二つの違いは何か、一度見てみましょう。

レニスナとは、ヒアルロン酸とポリ乳酸（PDLLA：Poly-DL-lactic acid）を組み合わせた製剤です。
韓国では「ジュベルックボリューム」と呼ばれています。

まず、二つの成分は同じです。
ただし、PDLLA成分の含量に差があります。

ジュベルックは1本あたり50mg
ジュベルックボリュームは1本あたり200mg

4倍の差です。

また粒子の大きさも異なります。
PDLLA粒子の大きさも
ジュベルックボリュームが約2倍大きいです。

では、ニキビ跡の治療には
どのようなものが適していますか？

正解はジュベルックボリュームです。

もちろん状態によって少し違いますが、
単純に肌のキメを改善する程度ではなく、
誰が見ても凹んでいる部分が満たされるほどの効果を得るためには
PDLLAの絶対量をより多く注入した方がはるかに有利です。

ただし、ジュベルック粒子の大きさが
真皮内コラーゲン繊維間隔より大きいため
ジュベルックボリュームの施術経験が多くない方の場合、
思ったより粒子を注入するのが大変です。

ある方々は
ジュベルックを肌の表面に塗り、
針高周波で穴を開けた後、
陽圧をかけて風の力で真皮内に浸透させるそうですが

こうやって施術すると
真皮内に浸透する絶対量が少なくなり、
効果があるとしても、
それはジュベルックボリュームの効果ではなく
針高周波の効果と言えるでしょう。

最近はミラジェットという機械を利用して注入することもありますが、
この方法は先ほど申し上げた方法よりは多く入りますが、
1回の施術時に1ccほど注入されると多く注入された方なので、
これもやはり注入量が多くはありません。

*ミラジェットのような機械を利用した傷跡の改善は、

ジュべルックの効果より

ミラジェットの強力なサブシジョンの効果がより大きいです。

したがって、純粋にジュベルックボリュームを真皮内に注入するためには
医師の手で直接一つ一つ注入するのが正しいです

一旦注入される絶対量が比較できないほど多いです。
そして大事なことは
真皮内に注入するには、真皮内トンネリングをしながら注入する必要があるため
施術経験の豊富な医療スタッフによって施術される必要があります。

具体的な施術方法は営業秘密です。（笑）
私はニキビ跡を施術するときに、
ほぼ1本注入するのですが、結果がとてもいいです。

もちろん、ショルダーリング、サブシジョンなど、
他の方法と並行している場合もあります。

簡単に要約すると、
ジュベルックとジュベルックのボリュームは
同じ成分ですが
成分の大きさと含量を考慮すると

凹んだ傷跡、ニキビ跡には
ジュベルックのボリュームを
使用することが望ましいです。