PARTYが始まるよ5 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tag: Greeting

 前々回のエントリー、ちょっとヤな感じしなかった?
 
 だってさあ、せっかく博多の劇場に行ったのにさあ、話すことといったら秋葉原のシアターのことばっかだったじゃん。いけ好かないよねえ、こういう、「本店ヲタ」風を吹かすヤツって。

 でもねえ、あの快適極まりないHKT劇場の席に座って、やたら感動している連れに向かって、どうしても秋葉原のシアターのことを語りたかったのよ。狭っ苦しくて親密なあの空間のことを。

 ま、反対隣のお兄ちゃんが聞いてるかなって意識もあったけどね。ほら、僕も何回か「本店」の公演行ったことあるからさ。

 うわっイヤらしい感じ。
 ゴメンゴメン。今度はちゃーんと博多のみなさんのこと書くからカンベンしてね。

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 ダダダダダダダダダダってのはありゃ、マシンガンだよな。そして

   PARTY!

 見事心臓がぶち抜かれましたよ。

 やっぱ生で見る「PARTY!」は楽しかった。
 何と言ってもAKBの原点だもんね「PARTY!」公演。

 中でも後ろから飛び出してくる田島のカワイイこと。
 
 以前にksgkこと大島(涼)を評して「子鹿と言うより子山羊」と書きましたが、こっちは間違いなく「子鹿」。
 すらっと伸びた手足、飛び抜けてべっぴんさん、という訳じゃないんだけど、その表情がたまらなくアトラクティブ。最初おとなしかった連れがみるみる引き込まれていくのが、隣を見るまでもなく判りました。
 うん、確かにこの子は目立つ。
 動きのひとつひとつが丁寧だし。

 頭3曲が終わったところで、メンバーはすでに汗だく。
 いいなあいいなあ。これがホントのPARTYなんだなあ。

 正直僕はTeam Hのメンバーの2列目を識別することがかろうじて出来る程度なんです。3列目になるとちょっとアヤシい。ボスとかあおいたんとか、瞬間的には出てこないかもしれません。
 だから研究生はまるでダメ。今回予習する暇もありませんでしたし。

 だから研究生で個体識別可能なのは、田島、他店のメンに評判な朝長、松村先輩のおかげで一躍顔が売れた谷くらいでした(谷ってさ、ちょっと宮崎に似てるよね。みゃおをちょっとおへちゃにしたか感じ)。他のみなさんについては、自己紹介のMCを1回聞いたくらいじゃ憶えられませんて。こちとらもう海馬細胞は擦り切れてるんだから。

 朝長。
 確かに可愛らしいっちゃそうなんだが、まあだから何だ、という感じ。
 48グループにおいて、「可愛らしい」なんて属性は後から付いてくりゃいいんだよってのが、どうやら僕の立ち位置みたいです。
 
 谷。
 松村先輩の動画で拝見したときは、余裕のある子かと思ったら、そうでもないのね。何かぎりぎり一杯のところでアレをやっている感じ。村重とは決定的に異なるところ。
 アレ、もうちょっと同僚が拾ってあげなきゃ辛いところがあるなあ。でも拾わないのね研究生の若い子たち。
 若い子って(というか子どもって)残酷だよね。若い子揃いの博多、しかも研究生公演って子どもの楽園みたいでしょ。子どもが権力握ったら恐いぜええ。
 そんなキリングフィールドの中、谷は健気でいじらしかったです。

 その他誰かいるかなあ、と目を泳がせていてら引っかかった(オトナの用語で「場内指名」ってヤツですか?)のが梅本泉。
 ちっちゃな体できびきび動く。
 都築りかちゅうから狂気とダンススキルを引いた感じ(じゃあ何が残るんだ?)。
 連れは田中優香がよかったと言っていました。

 あっという間の2時間、というか1時間40分くらいしかないのね、「PARTY!」公演は。
 最後のあいさつをして、選挙のヴィデオを見て、ハイタッチでお別れ。
 あ、芽瑠ちゃんだけ「握りタッチ」でした。連れは「上に行く者はやっぱ違いますね」と感心しきり。「あの年齢で、『女』なんですねえ」とも。

 いい劇場、楽しい公演でした。とても幸せな気持ちになれた。
 音に聞く「厄介」ヲタもいなかったし。
 また博多に来る機会があったら、是非訪れたいものです…。

 劇場を出ると、男の子が1人。
 劇場公演出演100回となる谷への祝福メッセージを募っていました。
 おお、谷、いいヲタが付いてるじゃないか。 
 「負けるな」。それだけ書いて来ました。
 ホント、負けんなよ。負けなきゃ、いつか勝つから。 
 
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 書くかどうか迷って、1回書いて消して、やっぱりまた書くことにしました。
 上の方で、「また博多に来る機会があったら、是非訪れたいものです…。」って書いたでしょ。
 意地悪く言うと「ここに来るために、是非何としても博多に来たい」、という渇望感の種は植え付けられなかったかなあ、ということでもあったんです。
 博多ヲタの人に怒られちゃうかもですね。

 彼女たちからは、ギラギラというかヒリヒリしたものは、あんまり感じなかった。
 それは何か。
 しばらく考えた末に、思いついたのは、それは「野心」の匂いだってこと。 
 どうやら僕は、研究生たちからこぼれる野心の匂いに惹かれ、それを渇望し、それに惑溺しやすい質のようなんです。

 "Ambition should be made of sterner stuff "?
 いえいえ、21世紀のAmbitionは、とてもたおやかなものから出来ています。
 相笠のステップや、西野の指先や、岡田(奈)の眼光や、岩立の発声練習や、あろうことか、こじまこのえくぼなんぞもその構成要素だったりするわけです。
 
 毒のような野心の匂い。
 それは博多の研究生からはあまり立ち上っていなかったように思われます。

 メンバーの平均年齢が若かったせいかもしれません。
 秋葉の子たちのように、身近に「超選抜」「神」がいないからかもしれません。
 自分が立っているこの舞台、ちょっと前に大島優子が立っていた。
 それどころか、今日全国ネットのカメラに抜かれた小嶋陽菜の横で、自分が見切れていた。
 時間にして数分、距離にして数十センチ。
 この状況で野心が燃えたぎらなきゃ、アイドルなんか辞めろってことですよね。

 博多の研究生たちは、ある意味満たされているのかもしれませんね。

 このまま行けば、ほとんどがTeam KIIIのスターティングメンバーになれるのでしょう。
 でもね、そういう予定調和は何かを蝕むような気がします。
 指原先輩が劇場支配人になったのはネタだけではなく、秋元先生が何かを壊したい気持ちの現れにも思えてなりません。
 
 博多の子たちよ、願わくは武道館からぴかぴかした野心を持ち帰らんことを。
 松村先輩よろしく!