未来の扉2 | Commentarii de AKB Ameba版

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 昨日に引き続き「未来の扉」(ってか昨日はほとんど「未来の扉」にふれてないよねえ)。

誰もみんな/その胸のどこかに
明日へと続く出口がある

 その扉が、誰の心の中にもある「未来の扉」ということらしい。

 その扉の向こうは、

風がそよぎ/花が揺れて
愛に満ちた新世界/古い足跡はどこにもない
 (中略)
どんな悲しみも/置いて行ける
 (中略)
鳥が歌い/木々が踊り
青い空はどこまでも

 なのだそうだ。

 うーん、どこだそこは。
 僕の心の中には、そんな「どこでもドア」はないぞ。「誰もみんな」って言うけど、それって標準装備なわけ?

 どんなにつらい状況でも、全て解決。誰もが持っている「出口」。
 出口の向こうは「風、花、愛、鳥、木々、青い空」。そして悲しみの無い世界。まるで天国。
 
 天国。
 
 ふと、気がつく。
 なるほど、「最後の出口」ってわけですか。

 「扉」、それはすなわち「死」。

 これなら誰でも標準装備しているし、どんな問題も解決。その向こうは文字通り「天国」なわけだ。

 ちょっと妄想がかってる? うん。妄想がかってるね。でもそれ以外に歌詞の意味にあう「扉」を思いつかないんだよね。ただそうすると、次の歌詞がすごく怖い。

もし 歩き出す道に/思い悩んだら
その扉 開けてみて

 「うまく行かなかったら、死んじゃえば」って意味にも取れるものね。秋元さん、そんなおっかないこと言うかな。

 うん。彼は時々、さらっとおっかないことを言うんだよ。

死ぬ気で歌おう/死ぬ気で踊ろう

 

僕らは生きているか?/命無駄にしてないか?

 

前に倒れろ!/夢を見ながら…
それが正しい死に方だ/生きる者よ

 ね。

 ただの歌詞だって? うん。ただの歌詞だ。でもおっさんの目は笑ってないぜ。

 これはもちろん自分で死ぬことを勧める歌ではない。
 彼は自殺非推奨の歌も作ってる。最初は隠喩で、次に直喩で(しかしこれだけストレート(「死んだらダメということ」)に言わなきゃ伝わらないってのは、「詩人」としてはつらいものがあったろうね。でもマスに訴えかけるというのは、そういうことなのだろう)。

 自ら死んではいけない。
 だが命をかけなければ実現しないことも人生にはある。だからこの歌に出てくる呪文、
 ”夢は叶うもの” の前には、「死ぬ気になれば」という語句が隠されている。

 あ、この「死」は象徴的な「死」であってもいいんです。文字通り「死んだ気」。そうすることによって扉が開かれ、「新しい人生」が生まれる。文字通り「死と再生」ですね。

 意識しているかどうかは別として、秋元は「死と再生」を思い起こさせる歌も書いている。たとえば、これ

明日は明日の君が生まれるよ
長い夜を越え/陽が昇るように

 読みようによってはこれもそうだ。

どんなしあわせも/どんなふしあわせも
24時間で/リセットされるよ

 この曲が舞台にかかった2007年4月には、引用したこれらの歌はこの世には生まれていなかった。だから後方視的な解釈になってしまうのだけれど、僕には「未来の扉」が、そういう歌に聞こえる。

 あ、CinDyのジャンプと、なっちゃんの頬ずりについて書きたかったのに書けなかったよ-。