白いカラス/THE BLACK CROWES | BGMと独り言

BGMと独り言

世の中がなんだか益々混沌としてきましたね。
好きな音楽を聴いていられるだけでも幸せなことかもしれません。

今日のあなたのBGMは何ですか?
私は今・・・

 

 

もう、かなり前になる。

 

家の大掃除をした際、押入れの隅から中・高生時代の文集や修学旅行記録、書き溜めた詩集などが出てきた。

よくもまあ、大切に保管してあったものだと我ながら感心しながらも思わず苦笑した。

 

その中に「白いカラス」と命名されたガリ版刷りの古い手作りの冊子を見つけた。

 



確かにそんな名前のサークルのような集まりがあったなと記憶が甦ってきた。

当時、中学校時代の担任教師の呼びかけで、毎週日曜日に“集会”が開かれていたのだ。

 

その集団が発刊した冊子が2冊。

 



中をめくると聞き覚えのある同窓生が名を連ね、彼らの寄稿がまとめられている。

随筆もあれば、詩もあり、何やら討論会めいたものの記録もある。

冊子には、15歳という多感な少年たちの“純粋”な想いが何の衒いや恥じらいもなく綴られていた。

 

特に目を引いたのは、討論会の記録だ。

 

ヒッピーの生き方、理想と現実、個人の自由と社会のあり方、受験勉強と生徒会の意義・・・

 

読んでみると仲間たちの当時の顔が蘇ってくるかのように細かに記録されている。

みんな“らしい”意見を述べているが、なぜか私は登場して来ない。

おそらく話題についていけなくて発言できなかったのだろう。

あるいは、真面目腐った空気を嫌って、もともと討論会には参加していなかったのかもしれない。

 

私は、文章を書くことが苦手で、自分の考えや意見を表現したり、文章にしたりすることが上手くできなかった。

そのことで軽い劣等感さえ持っていたような気もする。(その割に詩は書いていた。笑)

 

この冊子に記載されている同級生たちの“作品”を読むと、今でも感心するくらい文章がうまい。

当時の自分には思いつかない発想ばかりで、おそらく読んでも理解できなかったであろうと思われるものも少なくない。

 

 

 

「白いカラス」は、失われていく故郷の風景、自然、そういったことに対する怒りの象徴として存在していた。

 

そんな取って付けたような理屈にも、変に大人びた秀才然とした連中にも、結局、最後まで馴染めずにいたのかも知れない。

それでいて、この会には確かに参加していたという記憶だけはある。

 

大掃除の手を休め、ほろ苦い青春の一幕をしばらく思い出していたのだった。

 

 

 

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カラスは、黒い方がしっくりくる。

 

ブラック・クロウズ(The Black Crowes)は、クリス・ロビンソン(Vo)とリッチ・ロビンソン(G)の兄弟を中心に結成され、ハードロック、ブルースロック、サザン・ロックなどの要素を持っているアメリカン・ロック・バンドだ。

 

まあ、一言でいえば、サザン・ロックと呼んでもいいのではないだろうか。

レイナード・スキナードほどアクは強くないが。

 

ファースト・アルバム『Shake Your Money Maker』(1990年)は、ストレートでオーソドックスなロック・サウンドながら、ジワジワと人気が出て全米4位を記録、400万枚の売り上げを示している。

 






セカンドはこの『 The Southern Harmony And Musical Companion』(1992年)

通称『サザン・ハーモニー』である。

 

ファーストのメンバーであるギターのジェフ・シーズが早くも脱退し、マーク・フォードが加入し、さらにエディ・ハーシュ(Key)が加わって6人編成となった。

 


曲をチョイスしようとしましたが全曲アップされてるようです。


ファーストに比べ、いくらか緻密なサウンドになり、曲の構成も練られた感がある。

そのせいか、全米1位に輝いたそうであり、私は見に行ってないが日本にも初来日している。

 

重いギターサウンドとドラムビート、クリス・ロビンソンもいい声を聴かせていて文句なし。

ボーナストラックのライヴ音源を聴いても、パフォーマンスの良さが想像できる。