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「田」俳句会のブログ

月刊俳誌「田」発行人、水田光雄主宰の俳句結社「田」のブログです。

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今日は息子の通う小学校の始業式でした。

暑い暑いと言っているうちに、あっという間に夏休みが終わってしまった印象です。

命の危険を感じるほどの暑さに負けて、今年の夏休みはあまり外出できませんでした。

 

そんな中、七月には祖母の一周忌があり、山梨へ。

田誌にて廣瀬直人論を連載中ですが、直人の自宅の近くまで行くことが出来ました。

笛吹川沿いを車で走り、山梨の空気を体感してきました。

 

法事のあとは、桃狩り。

初めてでしたが、美味しい桃の見極め方を教わりつつ楽しみました。

 

 

八月には夫の実家へ帰省しました。

途中、「モビリティリゾートもてぎ」(旧・ツインリンクもてぎ)に立ち寄り、アスレチックを楽しみました。(夫と息子が)

 

 

20分ほど待っていると、汗をたくさんかいた夫と息子が戻ってきました。

結構難易度の高いアスレチックだったらしく、「ママは行かなくて正解だったよ」と言われました(笑)

 

最近、吟行をしたい気持が高まっているので、はやく涼しくなって欲しいです。

 

笠原小百合 記

原爆忌、終戦記念日が過ぎ、早稲の穂波が揺れる頃となりました。酷暑に明け暮れる毎日、遊歩人間の私もさすがに遠出はできず、鎮魂の8月は近場を散策し、静かに過ごしました。



●持明院の妙蓮

「ひとつの花に複数の蕾をつける多頭蓮」「花弁は1500~3000枚」「雄しべ・雌しべがなく実ができない」という珍しい蓮の花です。県の天然記念物で、室生犀星の童話『一茎二花』にも掲載。


約200株が生育している「妙蓮池」

弘法大師が渡唐した際、三蔵法師から蓮の種を貰ったと伝えられています。



●「平和の子ら」像

7月21日、「ピースデイ2024」がこの像の前で催されました。金沢市の犀川・森山町、両小学校の児童が折鶴を献納。「平和の子ら」の歌を演奏。私は16日、相棒犬の信玄と詣でました。


「平和の子ら」像

《忘れまい 広島・長崎を ふたたびつくるまい 被爆者を 核のない平和な世界を 子どもらに》と台座に記されています。



●鶴彬 川柳句碑

鶴彬は、昭和初期に反戦を貫いた川柳作家。かほく市高松の出身。獄中で29歳で亡くなりました。

ハンサムな青年が鶴彬を演じ、映画にもなりました。神山征二郎監督『鶴彬 こころの軌跡』のビデオを持っています。


〈暁を抱いて闇にゐる蕾〉の川柳句碑

ねんごろに手入され、周りには、草の実が零れ、実生の小さな紅葉が生えていました。



●木槿垣

8月の花の代表は木槿と思います。〈底紅の咲く隣にもまなむすめ 後藤夜半〉――この句を知ってから木槿の中でも底紅が特に好きになりました。美しく咲いている木槿を探して鶴来方面へ足を延ばし、ようやく見つけました。


青田の中の一画の畑に廻らされた木槿垣

車道すれすれに満開の底紅です。



木槿に張った蜘蛛の囲と女郎蜘蛛(ナガコガネグモ)

小雨のなか雨滴を鏤めた蜘蛛の囲と蜘蛛の美しさに見惚れました。



●小さい秋

金沢城址公園の濠端に見つけました。


溝萩に静止する赤蜻蛉


朱雀記

秋の到来と共に、地震、大雨、台風発生と警報の続く毎日となった。

本日の東京句会は、京橋を離れ日本橋でもディープな人形町、小伝馬町、堀留など古い町名の真っ只中にある、堀留区民館での開催となった。

広島、長崎の原爆忌が過ぎて、来週は終戦日である。本日の句会でも戦争にまつわる俳句が多く詠まれた。

主宰から――

この様な俳句を詠む時、実際の戦争を経験していない我々は、感情過多にならぬ様、表現は抑えて詠むことが大事。読み手が表現の奥底にある、感情(思い)を推しはかれるように作ること。

との事でした。

政治的な季語は人によって反応が様々なので詠み方は難しいが、それでも読み続けて行くことが大事。経験していないことであっても、先人の気持を推しはかりつつ作り続けていきましょう。



清水余人 報

 

晴れれば猛暑、降れば豪雨という大変な梅雨でした。お見舞い申し上げます。



●金沢競馬場

7月7日、「金沢競馬場で俳句を詠もう!」と超結社の「ウマ吟行会」に参加。競馬場には南風が吹き渡り梅雨最中とは思えない晴天。この日は、最も暑い時期の始まりという「小暑」、しかも猛暑日でした。金沢の会員は、ほぼ全員が初めての競馬場。競馬所の案内を受け馬券の買い方まで教えてもらい、楽しい吟行句会となりました。


第2レースは小百合さん協賛の冠レース。大画面に「ウマ吟行会来場記念」とコメントが流れます。画面の一句は〈馬の歩に砂のとりつく小暑かな 小百合〉


加賀の山並みと遠白山をバックに第2レースのゲート


砂塵を巻き上げ疾走する競走馬



●7月に拾う

この時季、紫陽花が終わり盛夏の植物に変わりつつあります。梅雨晴間にふらりと、兼六園、金沢城址を訪ねました。


兼六園、草取りの装い。被る日傘(傘帽子)、ポータブルミニ蚊遣、アイスパッド(ボディシート?)など完全装備。


金沢城址・城山の姥百合の群生。日陰であろうが、崩れそうな城壁の隅であろうが、逞しく咲きます。姥百合は種子でも増え、葉脈は他の百合とは異なります。


わが家に初めて咲いたカサブランカ。歳時記には姥百合もカサブランカも例句がほとんどありません。挑戦したいものです。


朱雀記
 

全くもって梅雨らしい愚図つく天気の今日この頃ですが、暦の上ではすでに、晩夏に差し掛かっています。

この季節感のズレはいつも悩みです。七夕やお盆は地方によって新旧が存在し、使い分けているのが実情です。

今日の句会で主宰は、七月に七夕の句を詠んでも構わない、とおっしゃいましたが、これは、季語の本意を捉えていれば、七夕や盂蘭盆の行事を新暦七月に詠んでも良い、という事だと思います。

温暖化の影響で季節の食べ物も出回る時期がどんどん前倒しになっています。季語に備わるその本意と、季節感については、先人の句を参考に身につけるしか無い、と思う今日の句会でした。

清水余人 報
 

22日、ようやく梅雨に入りました。植物の移ろいは早く、虫たちも活発に動いています。6月は地元の金沢、隣県の砺波、そして東京と、小走りながら初めての地への遊歩や吟行など得難い体験をしました。



●百万石薪能

6月1日、百万石行列の余韻醒め遣らぬ金沢城公園・三の丸広場にて、午後7時より開始。加賀宝生子ども塾の演技を皮切りに、百万石薪能の数々が披露されました。


菱櫓を背景に、広場いっぱいの観客を前にして仕舞(草紙洗)、狂言、能が演じられました。



●卯辰山花菖蒲園

兼六園の曲水の杜若を見損なったので、慌てて花菖蒲園へ。花菖蒲の初咲は紫紺の花です。100品種、約20万本の満開時は見事です。


早朝、純白の花菖蒲。



●兼六園・梅林の梅の実の収穫

金沢住民として初めて収穫作業を目の当たりにしました。梅林に近づくともう「コロコロころ」という音が響いています。「ころころという音につられてやって来た」という観光客(外国人も)が多く、私は記者から何度もインタビューを受けてしまいました。


実梅捥ぎには、梯子、ポリバケツ、大きな籠が必須用具。


バケツの梅の実を籠に移します。県内の100施設に贈られます。



●となみ夜高まつり

毎年6月、第2金曜土曜に開催されます。「IR あいの風」を利用して初めて見学しました。鮮やかな赤色が眼を惹く絢爛豪華な行燈。若者や子どもたちの「ヨイヤサー、ヨイヤサー」の掛け声とともに町を練り回る、高さ6メートルを越える夜高行燈。大行燈がぶつかり合う「突合せ」が見たく、2日目も砺波の町へ出かけました。


初日。行燈コンクール最優秀賞(砺波市長賞)。


行燈の喧嘩「突合せ」。真正面からのぶつかり合いを何度か繰り返します。


●皇居東御苑

これも初体験です。22日(土)探勝の会「皇居東御苑」吟行会に急遽、日帰り参加しました。梅雨入りした東京ですが「真夏」を感じる吟行を、御苑の緑風を浴びながら堪能しました。吟行記は後日、担当者により田誌に掲載されます。


朱雀記

 

6月22日の大分合同新聞に『由布久住』の記事が掲載されました!

 

「俳人・草子洗さん初の句集」の見出しが嬉しいです。

丁寧な取材により『由布久住』への草子洗さんの思いや句集タイトルの裏話が掲載されています。

「句の変化を感じてもらえたら」と語る草子洗さんの笑顔の写真が印象的です。

 

記事は有料になりますが、こちらにも掲載されています。

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2024/06/22/JDC2024052902103

 

草子洗さんのご活躍、刺激と励みになります。

『由布久住』がこれから世界へ羽ばたいていくのを近くで見られることがとても楽しみです。

 

(泰山木の花。高みを目指して)

 

笠原小百合 記

みなさま

6月22日の探勝の会は、皇居東御苑です。

 

□■ 第20回探勝の会のご案内


開催日:6月22日(土)

集合時間:午後1時

集合場所: 皇居東御苑本丸休憩所(下の地図をご覧ください)

投句数:嘱目10句
投句締切:午後2時頃


●交通
▪️大手門へ▪️

地下鉄各線の大手町駅(C13a出口)から約200m(徒歩約5分)

地下鉄千代田線二重橋前駅(6番出口)から約700m(徒歩約10分)

JR東京駅(丸の内北口)から約1,000m(徒歩約15分)

▪️平川門へ▪️

地下鉄東西線竹橋駅(1a出口)から約200m(徒歩約5分)

▪️北桔橋門へ▪️

地下鉄東西線竹橋駅(1a出口)から約400m(徒歩約5分)

 

 


(皇居東御苑二の丸庭園に咲くイザヨイバラ)

 

千恵子記

6月に入り、蒸し暑さを感じる月島界隈は、昼間からもんじゃ焼きの店が大賑わい。田の句会も若きゲストの参加で、ぎゅうぎゅうの盛況となりました。

良き言葉が清記用紙に溢れ、チャレンジする俳句も見受けられました。類句類想、古臭い俳句、と言われても、なかなかオリジナルな発想は難しいものですが、句会をその練習の場に使えば良いのだ、と言う主宰の言葉に納得。

次回は是非とも殻を打ち破った句で臨みたいものです。



古河公方総合公園の睡蓮


清水余人 報
 

草子洗さんの第一句集『由布久住』が草子洗さんのお誕生日に刊行されました!

 

 

読んでいて、とても明るく、楽しく、嬉しくなる句集でした。

草子洗さんは心から俳句を楽しんで、そして愛しているのだなと感じました。

 

六月のゆふぐれ色のナポリタン

 

帯にある一句です。

「六月のゆふぐれ色」に切なさの中にある輝きを感じます。

どこか潤んだ夕暮れをナポリタンの懐かしさをもって深く感じている様子を思いました。

 

5月の東京句会では、大分からいらして下さった草子洗さんを囲み、句集刊行パーティーを行いました。

交流を深めたり、俳句について語り合ったり、とても楽しい一夜でした。

草子洗さんとは普段はなかなか会うことが出来ないですが、同じ結社の仲間として繋がっていることを実感しました。

 

草子洗さん、この度は句集ご上梓誠におめでとうございます!

またいつでも東京にいらしてくださいね。私たちも大分へ会いに行きます!

 

笠原小百合 記