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deluxeの徒然雑草紀行

ブログのテーマによる振れ幅が大きすぎるので、自分の読みたい記事テーマを決めておいた方がいいかも。
シリアスな社会批評の直後に「ガンダムLOVE」な記事を平気で載せたりしますから(w

チャンアン自然保護区・ホアルー遺跡の世界遺産を堪能した後は、ハノイまでトンボ帰り。

途中の休憩所等では現地経済に貢献するため、やや多めにお土産を買いました。

いや、本当に旅行先ではお金を落とさないといけないと思うんですよ。

ホテルの枕銭(チップ)とかも、海外とかなら常識だから日本円でン百円程度ではありますが、

必ずやっておかないとだめです(親は「ガイドさんに言われてないからイイじゃん」と言われましたが)

 

さてハノイに戻ってスグにホテル・・・というわけではなく、

市街中心部にあるホアンキエム湖に向かいました。

湖自体はベトナム王朝の建国神話の亀が祀られているそうです。

 

その前の道路は、如何にも東南アジア的の都市的な活力を感ずる場所ですが、来た理由は↓

写真だけ見ると「ナニコレ?」と思うことは必定ですが、

コチラはベトナムの伝統芸能の「水上人形劇」です。

1000年前からあるそうですが、当時の宮廷でも披露された由緒があるモノだそうです。

見た目は子供だましだし、実際そうなのですが、案外面白かったですよ。

 

というわけで、二日目に突入。

ハノイから3時間バスに揺られて、ベトナムで最も有名な世界遺産であるハーロン湾に到着です。

ハスの蕾をモチーフにしたと思われるモニュメントでお出迎えされます。

クルーズツアーは2019年にできたハーロン国際港から出ます。

 

写真は筆者の乗った船とは異なりますが、大体は同じです。

飛行機がビジネスクラスとはいえ、それ以外は安いツアーと一緒なので仕方ないのですが。

お昼ご飯には船内でベトナム風サンドイッチのバインミーを食し、

湾の中心部分までノンビリと向かうことになります。

 

(最近読んだ本)

 

 

 

 

 

次に訪れた場所がホアルー遺跡です。

ベトナムは長い間、北部が中国王朝の支配を受けていましたが、

10世紀に独立した王朝である黎朝がが成立しました。

その時に都をおいた場所がホアルー、現在のニンビン市です。

 

遺跡の入口は中華風の石橋と門がありますが、これは17世紀ごろの再建されたものです。

(基本的に中の建物は全て再建)

 

最初に訪問したのは初代皇帝の祠。

左の写真の後方にある山にお墓があるそうです。

こちらが祠の中心部。

中国風に中には漢字の扁額が掲げられていました(お墓なので写真は自粛しました)。

琉球王朝の首里城が近い印象です。

漢字はギリギリ読んで意味がわかる程度です。

なお、ベトナムは19世紀に文字を漢字(字喃)からアルファベットに変更しました。

 

それにしたって午後はカンカンに晴れ上がり、湿気がひどくてウンザリしました。

 

コチラが二代目の王朝の祠です。

似ていますね、当然ですが。

案外と中は広かったので、足の弱い親を連れて行くのが難儀でした。

写真を見てもわかるかとは思いますが、とても交通の便が良いとは言えない地であることや、

王朝が政治的安定性を欠いていたこともあり、

11世紀には家臣の反乱により王朝は交代(李朝)し、

より開けたハノイに都を移したことでホアルーは衰退していったのでした。

 

ところでハノイに都を移転した理由ですが・・・それは後述します。

 

(最近読んだ本)

 

 

 

 

 

ベトナムの往復で利用したのは、ANA787(写真の飛行機は復路)です。

最近はビジネスクラスも1-2-1でフルフラットシートが当たり前。

まぁ5時間程度ですので、熟睡することもできないのですが。

 

さてベトナムの基本情報。

古くは中華帝国の支配を受け、1000年前くらいに独立王朝が成立。

フランスの植民地時代からアメリカとの戦争を勝ち抜いて統一国家として独立を果たします。

アメリカとは1995年に国交を回復して、現在は経済開放政策でGDPが爆伸び中です。

 

① 今は中国が経済低迷+安全保障の観点からベトナムに生産拠点を移動する例が多くなっている

② ベトナム人留学生が日本に大量に来ている

③ 通貨・ドンが比較的安い

という背景から日本から飛行機が1日25便も飛んでいる

 → 競争が働いてビジネスクラスも安く座れる

というワケで筆者もビジネスクラスを利用できたわけです。

 

ハノイ市のホテルからバスで2時間30分ほどで、世界遺産のあるニンビン省に到着。

最初はチャンアンの景観関連遺産です。

 

中国大陸南部から広がるカルスト(石灰石)地形が生んだ奇岩地帯です。

筆者も同じ地形からできた黄山にも行ってきましたが、

同じような理由で登録された世界遺産は多い印象です。

 

いわゆる「水墨画の風景」の原点にあたる地形ですが、

中国文明の影響を多く受けたベトナムで、その光景を見られるのはココだけ。

世界中からこの絶景を観に来るのですが、狭い場所を多く通るので

5人乗り(うち一人は舵取り)のボートでのツアーで見学します。

そしてボートに乗り始めて十数分後には熱帯のスコールの洗礼を浴びます。

30分ほどでどうにかなるだろうと思いきや、ボートに乗っていた3時間降られっぱなし💦。

周囲の水墨画っぽさが増したと前向きにとらえることにしました。

 

狭いところは書きましたが、具体的には上写真のような水没した鍾乳洞を3回ほどくぐりました。

雨を気にせず済む点は良いのですが、今度は暗くて狭くて怖くて

果たして抜け出すことができるのかと思いつつのクルーズです。

 

そしてチャンアンクルーズの一番の名所がヴーラム宮。

元帝国が攻めてきたときに当時のチャン王朝が立てこもった宮殿の一つだそうです。

舵取りのお兄ちゃんが日本語も英語もサッパリなので、詳しい話も聞けなかったのですが・・・

雨は嫌でしたが、晴れたら晴れたで暑いと文句を言うことになりそうです。

熱帯の雨は舐めてはいけないことは理解しているので、山岳用パーカーを着ていて正解でした。

ベトナムの歴史的事件の舞台であり、桂林と並び称される自然美が評価され、

アジアでは中国以外で初めての複合遺産としての世界遺産に登録されました。

 

さて自然美の方は、このクルーズで堪能できましたが、

ベトナム王朝の歴史的舞台としてはいささか弱すぎでは?とお思いの方もいるでしょう。

実はすぐ近くに旧王朝の遺跡がありますので、そちらに向かうこととします。

 

(最近読んだ本)