春から観始めた作品を改めて振り返ると、「バンド・歌で自己実現」的な作品が多いですね。
これは単純にCDとかが売れるからだろうと思います。
アニメonlyだと儲けにつながらないという世相なんでしょうね。
残念ながら筆者が追加で金を落とすことはないのですが。
さて、前回ブログで「大して話題になってない」と書いた『新平家物語(人形劇)』ですが、
やはり面白いことに変わりありませんね。
今からでも全然間に合うので、今からでもお勧めです。
本作の何が面白いのかは次の2点に集約されると考えます。
① 超展開が多い+展開が早い
昨今の大河ドラマは史実性とか新しい学説を取り入れた新解釈、
という触れ込みが多く(大切なことだと思います。念のため)のですが、
同時に、そういうの抜きで楽しいエンタメ作品として作ってほしいという思いもあります。
本作はそういう意味で期待を裏切りません。
祇王と仏御前の話とか、よくよく考えれば意味が分からないので
俗説にすぎないと素人でもわかりますが、そんなことはどうでもよくて、
調子に乗った清盛がメチャクチャしていた方がお話的に面白いのだからそれでよいのです。
② 史実どおりの展開で先が読める
こんなこと書くと「①と矛盾するだろう」という意見もあると思いますが、
その通りなので否定する気はありません。
しかし「先が読める」からこそ、今見ている場面のフラグ立ちも早々に理解できるし、
ミステリとは異なる“ヤキモキ”した気分も味わえます。
コレは別に歴史もの作品に限らずにいえると思います。
例えば2500年前の『オイディプス王』は、作品冒頭で重大なネタバレをしているからこそ、
(「父を殺し、母と交わるだろう」ってやつ)
作品の展開にヤキモキしながら観てしまいますよね。
要は①と②のバランスが大事という話で、別に新しいコトを言いたいワケではありません。
その意味で『光る君へ』は現在のところ、いいバランスを維持していると思います。
とはいえアニメ作品みたいなハチャメチャ要素が無いので、
面白味に欠けることは否定しないのですが。
いよいよ清少納言が『枕草子』を書き始めるところですが、
筆者的には彼女が宮中勤めを終えた後のエピソードをやるのかが気になりますね。
まぁ、超ド下ネタだからやらないか(「自分が男でないことを証明するために・・・」ってやつ)
(最近読んだ本)