逆襲の地中海 ⑨ ヴァレッタ市街散歩 | deluxeの徒然雑草紀行

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シリアスな社会批評の直後に「ガンダムLOVE」な記事を平気で載せたりしますから(w

最終日の午後は、最後の観光地・ヴァレッタ市()です。

市の入口近くには英国からの独立記念碑が歓迎してくれました。

三人のいる噴水はトリトン・ファウンテン。

海上貿易で栄えた国なので海の神・ポセイドンはマルタの守り神扱い。

彼の三又矛を擬人化した姿と言われています。

ヴァレッタ市は三方を海に囲まれた半島なので、陸地側は一つの出入り口さえ守れば鉄壁状態。

というわけで観光客はみんな、右写真の入口を通過します。

入口からは深い堀が見えます。写真の橋はイムディーナーとつながっていた鉄路跡。

市内に入ってすぐ右に見えるのが、マルタ共和国の国会議事堂です。

雨雲も近づいてきたので、足早に対岸スリーシティーズを臨める

アッパー・バラード・ガーデンに到着します。

グランドハーバー湾は中世以来、何度も戦場となりました。

左写真が聖アンジェロ砦、右写真がセングレアのガードヨーラ公園です。

1565年のオスマン帝国侵攻時には、聖ヨハネ騎士団を中心としたヨーロッパ軍が駐留し、

4カ月もの猛攻を耐え抜きました。

我々が今立っているヴァレッタ市は、戦争のときにオスマン帝国に占領されていたので、

実はこの光景はオスマン帝国軍が見た風景ということになります。

そして猛攻を耐え抜いた軍を率いていた人物こそが、騎士団長のヴァレッタさん。

廃墟となった島を再建するために、現在のヴァレッタ市を新たに建設したことが市名の由来です。

その後の近世建築が現在まで保存され、歴史的事件の記憶を残した貴重な場所ということもあり、

1980年に市が全体が世界遺産に登録されています。

 

雨が降ったりやんだりの中を歩きつつ、自由行動の時間になりました。

とりあえず訪れたのは図書館。

マルタの歴史について色々な展示がしてありますし、無料でしたので気軽には入れました。

建物の前にはヴィクトリア女王の彫像もあります。

その後は職場のお土産や昼食(ウサギの煮込み)をいただいて、

何処に行こうか少し考えましたが、せっかくなので半島の反対側に行こうと思い立ちました。

 

その歴史的背景から、京都のような計画都市であるヴァレッタ市は、

道路が碁盤目状に整備されています。

なので高低差のある場所からだと、対岸のスリーマからも見える

カーマライト教会の大ドームや遠くの地中海まで一望できる絶景スポットにも巡り合えます。

(from スリーマ)

まぁ、教会の中は時間の関係で入れなかったのですが。

 

コチラがヴァレッタから見たスリーマ市と半島先端部の要塞です。

こうやって写真や地図を眺め返すと、マルタって軍事施設ばかりですね。

先の第二次世界大戦まで恒常的に戦場になっていた理由も納得できます。

 

というわけで、市内観光後半はツアー最大の見どころである聖ヨハネ大聖堂に向かいます。

 

(最近読んだ本)